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♯66 愛情
2007-02-21 Wed 22:34
・・・気づけなかった。
スキということに・・・気づけないまま、彼は死を迎えた。
それも、自分のせいで。

自分の身代わりとなり・・・息をひきとったケン。
失った悲しみ。自分がケンを愛し、愛してもらった実感。

何粒出ても足りない涙が・・・ヒカリの視界をくらませた。

「・・・ヒカリさん」
フェネが近寄った。
「悲しいのは分かりますけど・・・今はケンさんのためにも、あのツバフェアを倒さなければいけません!頑張りましょう!」
フェネが必死にヒカリに言う。
「・・・」
ヒカリからの返事はない。
「敵討ちだよ敵討ちっ!あんなギザなの、とっとと倒しちゃおうよ!」
フェナも助言に入る。
「ギザとは失礼ね!」
ツバフェアが言う。
「だって、外見男なのに女みたいな言葉使うし・・・。現代語で言うオカマ?キモイってやつ!キモカワねらい?ムリムリ」
フェナの調子は相変わらず。
「バカ、挑発するな」
シュウが入ってくる。

「なぁ」
シュウがヒカリに言う。
「・・・こいつが、こいつがいなくなったからって、ずっと泣いてるわけにはいかないだろ?泣いてたら戻ってくるってわけでもないし・・・でも、いつだったかお前言っただろ?愛が分からない、って。・・・こいつが死んだことで、分かったんじゃないのか?これで・・・その分かったのを、ムダにするか生かすかはお前次第だけど」
シュウの言葉に・・・冷静と暖かさを同時に感じる。
「そうそう!そーいえばそんなようなことを言ってたよね!」
フェナが思い出したように言う。
「そうです!今なら、なにかできる自信があります!頑張りましょうよ!」
フェネが言葉をかける。
「・・・うん」
ヒカリが顔を上げた。

「なんなのよ!そのお約束ムード!」
ツバフェアは、かなりキレている様子。
「うるさい!ギザのくせに!バラでもつけてれば?」
フェナが言い返す。
「ここで負けるわけにはいきません!」
フェネがそういうと・・・周りが輝きだした。


・・・・・・

「?・・・ネックレスの9個目の光が・・・!」
リョウタがネックレスを見ると・・・9個目の光が光った。
「あと1個・・・か」
リョウタはつぶやいた・・・。


「うわうわうわ!天使だよ天使!うわ~、本物だよ本物!」
フェナはすっかり感心。
「そんなにすごいのか?」
シュウが聞く。
「あったりまえさ!天使になれるのは、先祖代々の力を持つもの限定なんだよ!僕より数十倍はすごいんじゃないかな?」
フェナはすっかり興奮。

「なによ!見掛け倒しする気?!いいわよ!やってやるわ!」
ツバフェアだって、四天王の意地があるらしい。
「成仏させてあげますよ!」
・・・これぞ聖VS悪の戦いだ。

戦いは長続き・・・かと思いきや・・・

5分後

「な・・・なんかヤバイ・・・」
グマフェアの体力が限界!・・・さっき、氷の矢を作ったときのが響いているのか。
「ここで終わりですか?・・・ヒカリさん、この人のついでに、ケンさんも天国へ送ってあげましょうよ。ケンさん、きっと空から見てくれますよ」
フェネがヒカリに聞く。
「うん・・・お願い」
ヒカリが返した。
「分かった。じゃぁ、そういうわけで・・・」
フェネは攻撃体勢。
「ちょっとちょっと!!」
ツバフェアは慌て気味。

ホーリートライアングル!

「まちなさいってば!・・・ぁぁぁあああぁぁああ・・・」
ツバフェアの声と同時に・・・ケンが空へ昇っていく。
(ありがとう・・・さようなら・・・)
ヒカリは最後まで・・・ケンを見つめた。

「なんか・・・結局、僕っていらなかったよ~な・・・」
フェナが肩を落とす。
「・・・そうだ!シュウ!パソコンは?!」
フェナがパソコンを見る。

しーん・・・

「・・・壊れた」
フェナが苦笑い。
「吹雪も晴れたし、ここから出ませんか?」
フェネが言う。
「じゃぁ、僕が進化するよ。シュウお願い」
フェナが言った。・・・フェナは姿を変えた。
「乗って!ヒカリもだよ」
フェナがヒカリに言う。
「ありがとう」
ヒカリはフェナの背中に乗った。


「お兄ちゃん!」
ユウがマコトを見て言う。・・・マコトたちも、山に着いたのだ。
「ユウ!」
マコトが駆け寄る。
「トランプ?楽しそうね」
ハナミが覗き込む。
「みんなきたの?」
カエデが聞く。
「シュウとヒカリとケンがまだだよ。リョウタはきたけど、どっかいった」
アキトが答える。
「そう・・・」
カエデはややうつむく。
「みなさんにご報告!実は~、あたしとマコトね、付き合うことになったの!!」
「MAZIDE~~~~~?!?!?!」
ハナミの大胆発言に、周囲は驚く。
「信じられない・・・けど、おめでとう」
アミが言う。
「マコトの初恋は、ハナミだったのか~。おめでとう」
アキトが続ける。
「よかったね、お兄ちゃん!」
ユウが笑顔で言った。

「みんな!聞いてくれ!9個目の光が・・・!」
リョウタが走ってやってきた。
「9個目って、まさかヒカリの?」
アキトが聞く。
「分からない。でも光ってるんだ!」
リョウタが指差す。・・・確かに9個目が光っている。
「と、いうことは・・・ついにヒカリもやったんだ!」
ハナミが言う。
「みんなでおめでとうだね!」
ユウも嬉しそうだ。

「・・・」
「・・・」
リョウタとカエデは・・・目を合わせると、黙り込んだ。
「・・・どうした?」
アキトが聞く。
「ケンカしたんだよ」
マコトがアキトにささやく。
「な・・・なによ・・・」
カエデが声を出す。
「話があるから、ちょっとこいよ」
リョウタがカエデの腕をひっぱる。
「ちょ・・・なんなのよ?!」
カエデはリョウタの思うがままだった。

「恥ずかしいのね、リョウタ。みんなの前で誤るのがイヤなのよ」
ハナミが言う。
「でも、ケンカしたんでしょ?もしかしたら・・・」
ユウが喋りだす。

「おいてめーくそやろー!ぶっ殺してやる!!」
「まってリョウタ!早まらないで!話し合いましょうよ!」
「るせー!だまってろぉ!!」

「・・・こんな感じになってるかも・・・」
「ユウ、冗談はよそうよ・・・」

しーん・・・

「ユウがそんなこというから、本当に起こりそうな気がしてきたじゃんか!」
アキトが言う。

「やっとついたよ~!」
・・・誰かの声。
「フェナたちですわ」
フェロが言う。
「着いた着いた、いや~ツカレタ。おりておりて、もとにもどるから」
フェナが2人をおろすと・・・元に戻った。
「あれ?ケンは?」
ハナミが聞く。
「だめ~~~~~~~~!!!!!!!!!!それはNGワード!」
フェナが叫んで・・・小声で出来事を話す。

「・・・そう・・・」
アキトの顔に、悲しみがうつる。
「・・・でも解決したんでしょ?!それよりリョウタたち!」
ハナミは焦る。
「そうだった!」
ユウは走り出す。

「無事でいて~~!!」
アキトも無我夢中だ。


2人は一体・・・どうなっているのか・・・?
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