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♯63 限度
2007-01-23 Tue 21:44
・・・なんなの?!ヘンな男!!
あそこまで言ったんだから、最後まで言えばいいのに。
あたしとマコトは、幼稚園の時なんだったってのよ!!

ハナミはぷんすかして、マコトの後ろを歩く。
「こっから坂道だぞ」
マコトが後ろを向いて言う。
「分かるわよ!そのくらい!!」
ハナミはぷんすか。

「この川深いぞ」
「分かってるってば!」
「上から木の実降ってくるぞ」
「分かったわよ!!」
「次のところは・・・」
「これは・・・」
「あそこにあるのは・・・」
「分かった!」
「分かってる!」
「知ってるから!!」

「~~~・・・あ~~~も~~~!!うるさいわね!!今、あたしはムカついてるのよ!そんなに声掛けられてもうっさいの!!」
ハナミは叫んだ。
「お前な!さっきと話が違うじゃねぇか!!さっきは、いじめだいじめだ言ってたくせに、今度はうっさいかよ?!お前とはことごとく相性が悪いみたいだな!」
「そうみたいね!!あんたはA型、あたしはB型!ことごとく悪い証拠!」
・・・よっぽど相性が合わないらしい・・・。
「なんでこんなヤツと一緒になんなきゃなんないのよ!最悪男!」
ハナミは文句をつけまくる。
「悪かったな、最悪で!」
「そうよそうよ、あんたは最悪よ!だから、未だに片思いが実らないんでしょ?!忘れられたなんて、論外よね!!」
ハナミは・・・言った後で後悔した。

さすがに・・・言い過ぎたかも・・・

「・・・ハハ・・・ハハハハ・・・そうだよな。所詮、そうなんだよな」
マコトは笑いながら言う。
「・・・」
ハナミは何も言えなくなる。


「片思いのヤツが・・・誰だか知らないくせによぉ」
マコトはそれだけ言うと・・・ハナミをおいて、先に歩いて行った。

どうしよう・・・さすがに、ヒドイことを言ったかな・・・限度を超えてしまったか・・・

ハナミは、その場から動けなくなった。

「バカァァァァァアアアアアアァァァァァァ!!!!!」
突然の叫び声に・・・ハナミは振り返る。
「リョウタなんかだいっきらい!なんなのアイツ?!」
「カエ・・・デ?」
ハナミが声を掛ける。
「あ、ハナミじゃない!・・・もういいわ!あたしはハナミといくことにするから・・・」
「どうしたの?リョウタと喧嘩?」
ハナミが聞く。
「あ・・・ちょっとね・・・」
カエデは落ち着き・・・起こったことを話した。

「・・・そうなの・・・あたしも、マコトに言いすぎちゃって、怒ってどっかいっちゃった・・・限度を超えたこと言っちゃったの」
ハナミは後悔の言葉で言う。
「あたし、バカだから、こんなこと言われたらいやだろうなぁ・・・とか考えられなかった」
ハナミが言う。
「リョウタも・・・そんな感じだったのかしら。とりあえず、あたしは自己嫌悪に落ちいっちゃった」
カエデが言った。
「マコトも・・・マコトもそうなったのかな・・・」
ハナミは涙目。

「おやおや、お困りかのう?」
・・・聞き覚えのない声。
「誰?!」
カエデが聞く。
「わしは、グマフェアじゃよ。四天王の1人。無論、ウルトラ体じゃ」
グマフェアは気味悪く言う。
「なんなの?!ウルトラ体って?!」
ハナミは気が動転。
「ウルトラ体ってのは・・・」
カエデが説明する。

「じゃぁ、勝てないじゃない!!」
ハナミは説明を受け・・・肩を落とす。
「大丈夫よ!!私たちが合体すれば、ウルトラ体になるわ!」
カエデは四天王戦を、1回経験済みだ。
「いくわよ!!」
「あ・・・あたしも!!」

しーん・・・

「なんで?!」
カエデは焦る。
「当たり前じゃ。合体できるペアは、わずかに限られておるからの。真心と高潔はあわないのじゃ。それが分かればこちらのもの・・・」
グマフェアは、ケケケ・・・と笑う。
「ヤバイ感じね・・・逃げましょう!」
カエデがハナミの手をひっぱる。
「そうはさせないよ!!」
グマフェアの攻撃!

きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!!


・・・そのころ

「ねぇ、やっぱりこの吹雪・・・異常すぎるよ。雪にしては固すぎだし」
フェナが言う。
「この荒れようは、普通じゃないのか?」
「うん・・・今までこんなに荒れたことないよ」
シュウの質問にフェナが答える。
「敵が近くにいるんじゃないか?見てきたほうが・・・いいか?」
シュウが起き上がる。
「あ゙~~!!病人は要安静!寝てなきゃダメ!まだ熱下がってないでしょ!お母さんをこれ以上困らせないでちょうだいよ!全く」
※フェナは♂です。

「・・・ん?誰か来た。・・・・・・・ヒカリとケンだよ!!」
フェナが叫ぶ。
「おーい!ここだよ~!」
フェナが手を振る。

・・・

「助かりました・・・敵が近くにいます。この吹雪も、敵のせいです」
ケンが外を見て言う。
「なんか四天王とか言ってました。強そうなやつです」
ケンが思い出すように言った。
「強そうなヤツか~・・・」
「ウルトラ体じゃありません?」
フェナの言葉に、フェネが続けた。
「ウルトラ体?」
ケンが聞く。
「そうです。ウルトラ体は・・・」
フェネが説明する。

「・・・なるほど。だとしたら、逃げてきて正解?」
ケンが苦笑い。
「ところで、シュウさんはどうしたの?さっきから寝てばっかだけど」
ヒカリが聞く。
「あぁ、シュウはね、熱出しちゃったんだよ。だから、この洞窟に連れてきたんだよ」
フェナが答える。
「近くに敵がいると危険ですね・・・」
フェネが言う。
「僕、見てくるよ」
フェナが言う。
「でも、フェアッチがないと、何もできないんじゃ・・・」
「あ゙・・・アハハハハ・・・」
フェネのツッコミに、フェナは苦い笑い。
「オレがいけばいいんだろ」
シュウが起き上がり・・・洞窟から出て行った。
「あ、待ってよ~!!」
フェナが追いかける。

「ちょっと!病人は要安静って言ったでしょ?!」
「治ったよ」
「嘘!バレバレ!!」
「・・・」
フェナは高速で嘘を見破る。
「戻りなよ。こじらせるよ」
フェナが心配の目で言う。
「戻れるかよ、あんなとこ」
シュウはそっけなく返す。
「どういうこと・・・?あんなとこって」
フェナは探究心旺盛だ。
「聞くなよ」
シュウは目をそらす。

なんとなく・・・なんとなく戻りたくないだけ。
なんでか分からないけど・・・戻りたくないだけ。
なのに、理由なんか問われても困るんだよ。
こんなもやもやが、生まれる理由が分からない。
なんで・・・なんで2人でいるところを見ると、逃げたくなる?
誰に答えを求めても・・・答えなんか、返ってこない。
目眩がしてきた・・・目の前がまっくらだ・・・
でもここで倒れたら・・・また、またアイツに気を使わせる。
それだけは・・・それだけは・・・

シュウの中に・・・色々な思いがよぎる。

今・・・今何を考えているの・・・?
つらいよね。苦しいよね。
なのに・・・僕は何にもできないんだ・・・
見てるだけ・・・見てるだけしかできないよ・・・

フェナも色々考える。


限度を超えた寒さが・・・2人を肉体的にも、精神的にも追い詰めた。
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