FC2ブログ

現在の訪問者数:  
♯58 予感
2007-01-16 Tue 22:27
「・・・?・・・うん!」
フェアミは、上へと炎を吐く。
「どこを狙ってんの?」
パルフェアが笑う。
「そうよ!あんた、どーゆーつもりよ?!」
カエデがリョウタに聞く。
「へっ!まぁ、見てろ」
リョウタが上を指差す。

ゴォォォォォォオオオオ!!

「葉っぱが・・・燃えた?」
「オレって名案!これでアイツにはダメージが・・・」
「バカ!そしたら、フェアミもダメージ・・・」
「フェアが日属性だからOKOK!」
「・・・!」
カエデは内心驚きを感じる。
(あのリョウタが、ここまで考えてたなんて・・・)
「これで、地形が有利になっただろ?・・・火の葉っぱがおちてくんだもんな。相手にとっちゃ迷惑じゃん」
リョウタが笑って言う。

「キ~~~!講釈な!暑いわ・・・」
パルフェアは暑がる。
「今だ!燃やしちゃえ!!」
リョウタが言う。
「OK!・・・ファイヤ~~~~!!!!」
フェアミは敵に突っ込んでいった。
「あつぅぃぃいい!!って・・・えぇえぇえええ?!何気に攻撃きちゃった?!」
パルフェアは動揺。
「いけぇええ!!」
・・・究極の一発が入った!
「あぁああぁぁあぁぁ・・・ぁぁっぁあぁぁああ・・・」
パルフェアは・・・無事倒された。

「やった!やった!やったなフェア!四天王に勝った!」
リョウタは有頂天。
「カエデ~!私たち、勝ったのよ~!」
フェミがカエデに言う。
「・・・う・・・うん」
カエデはうかなそうだ。
「あ?お前、嬉しくないわけ?寂しい女だな。もっと、いつもらしく、イエ~イ!とか言えばいいのに」
リョウタが大げさに言う。
「・・・嬉しくないわけじゃないわよ。勝ってよかった、って思ってるけど・・・」
カエデが言葉を濁らせる。
「けど・・・?」
リョウタは、さらに追い討ちをかける。
「・・・ごめん。あたしの勝手だから」
カエデは苦笑いを見せた。
「なんだよ、ヘンなヤツ」
リョウタは・・・少し気がかりだったものの、そんなに大きく捕らえなかった。


「ごめんなさいってば!!」
「僕のキズを見ろ!こぶまで出来たじゃないか!」
「2人とも、やめようよ」
「謝ってるでしょ?!だいたい、あんたのメガネがいけないのよ・・・」
「いったな!反省の気持ちなし!」
「やめようってば!!」
さっきから言い合っているのは・・・アミ、アキト、ユウだ。
「君って、意外と暴力的なんだね」
アキトがプンスカと言う。
「あれは、寮に泥棒が入って以来、そういうのに敏感になっただけよ」
アミが反抗。
「やめようよ、ケンカはよくないよ」
ユウは必死に止める。
「これもそれも・・・ん・・・?」
アキトの頭に・・・何かが載っている。

「手紙・・・?」
アミが手に取る。
「みんなからかも!!」
ユウの表情が、いっきに輝く。
「あけてみよう」
アキトが言うと・・・アミが封を切った。


やぁ。今日の満月の夜はね、僕のね・・・


「・・・なにこれ」
アミはシワをよせる。
「みんなからじゃないね・・・」
ユウはがっくり。
「続きを読もう」
アキトが言う。


僕のね、誕生日なのさ。
でもね、みんな、僕のパーティーにきてくれないのさ。
・・・だから、限定3名様、ご案内だよ。フフフ・・・


「・・・気味悪っ・・・捨てましょうよ」
アミが言う。
「敵のワナの可能性大。捨てるが吉」
アキトも賛成。
「あれ?・・・さっきと景色が違うよ?」
ユウが言う。
「あらほんと、って・・・地面が動いてるわよ~~?!?!?!?」
アミは下を見る。
「うそ!本当だ!NO!」
アキトもパニック。
「これって・・・あの会場に向かってるんじゃ・・・」
ユウが言葉をもらす。

・・・やな予感がよぎった。


・・・

「カエデ~!メシにしねぇか?」
「・・・」
「なぁ~!オレ疲れたよ」
「・・・」
「なぁなぁ、カラオケ大会しねぇ?」
「・・・」
「カエデ」
「カエデ」
「カエデ・・・」
「・・・・・・」

リョウタが何度カエデに声をかけても・・・黙ったまま。

「~~~~・・・どうしたんだよ!!無視なんて、らしくねーぞ!」
リョウタがカエデの肩をつかむ。

「・・・ごめん。本当に・・・自分勝手だから・・・」
カエデの言ってることが分からない。
「なんなんだ?!こんなお前が永遠に続くのはごめんだぜ。正直に言え!クソ!」
リョウタは必死に問い詰める。

「リョウタも・・・マコトも・・・離れてく気がしただけなの!・・・」
カエデが言った。
「なんでだ?オレらは永遠の幼馴染だろ?永遠の仲ジャンか」
リョウタが流すように言う。
「リョウタもマコトも・・・自分の意思で、1人で歩き始めてる予感がしたの。自分だけ、取り残されてるんじゃないかって・・・」
「なんだ?オレはいつも暴走機関車ジャン。それでマコトと・・・」
「そうじゃない!・・・なんだかんだで、いっつも、あんたたちのそばにいたのに、なんか、それっておせっかいだって分かってきて・・・2人とも、自分の意思があるのに・・・あたしが止めてるんだなって・・・」
「カエデ・・・」
リョウタは何も言えない。

「・・・OKOK!大丈夫だって!お前には、いるじゃん。相談相手」
リョウタが口を開く。
「・・・?」
カエデが顔を上げる。

「いるじゃん。シュウが」

リョウタは・・・あの日のことを覚えていた。
・・・カエデの大告白を、シュウはジャストタイミングで寝たため聞き逃した。そしてそれを・・・リョウタが聞いていた。

「迷惑だよ。シュウにはアミがいる」
「らしくねーな。それで諦めるなんて、その程度だったんけ。カエデの気持ちは」
「・・・」
「OKOK!大丈夫だって!!」
リョウタはそういうと・・・話をやめた。

・・・カエデは一瞬見てしまった。

リョウタの・・・今までにない、暗い瞳を。


悪い予感がよぎった。
スポンサーサイト



別窓 | フェアリーファンタジー | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<<♯59 偽り | ~フェアリーファンタジー~ | ♯57 複数>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| ~フェアリーファンタジー~ |

自由にどうぞ♪

©Plug-in by PRSU