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♯56 ふたつ
2007-01-14 Sun 21:53
「おいおい!始まって一行目で攻撃かよ?!」
そう。前回ラストで、パルフェアから攻撃が放たれていた。
「くそ・・・!フェア!」
リョウタがフェアッチを出す。
「OK!」
フェアは進化した。

「フフフ・・・それごときで勝てると思うの?」
パルフェアは自信満々。
「なんだと!!」
リョウタは怒り気味。
「それっ!!」
フェアが攻撃する・・・しかし・・・相手はぴくりともしない。
「え?!」
リョウタは驚きを隠せない。
「オホホ・・・その程度の攻撃が通じると思うの?私はウルトラ体よ?」
「ウルトラ体?」
パルフェアの言葉に、聞き返すリョウタ。
「ウルトラ体だって?!」
フェアは驚く。

「なんなんだよ、その、うるとらたいってのは」
リョウタがフェアに聞く。
「妖精には・・・強さを表すランクがあるんだ・・・」
フェアが言う。
「一番強いのが、マスター体。でも、マスター体は今だ未発見なんだ。そんでもって、僕たちの進化前が、ブロンズ体。進化後がスーパー体だよ。今までのハチシモベは、スーパー体だったみたいだよ」
フェアが説明する。
「それで、マスター体とスーパー体の間が、ウルトラ体なんだ。だから、スーパー体じゃ・・・相手にならないよ」
フェアが珍しく弱音を吐く。
「じゃぁ・・・勝てねぇってことか・・・?」
リョウタに不安が走る。

「やっと分かったようね。・・・それじゃぁいくわよ!」
パルフェアは攻撃態勢。
「ヤバヤバヤバヤバヤバ!!究極のピンチってやつかよ?!」
リョウタはかなり焦る。
「それ!!」
パルフェアの攻撃が、一直線に向かってきた!
「うわぁっ?!」
リョウタは逃げるが・・・すぐに追いつかれる。
「うわぁあああ!!」
リョウタが諦めかけたとき・・・

「リョウタ!!」
・・・聞き覚えある声がする。
「なんなの?!ガキが増えた!!」
パルフェアはイライラ。
「・・・?・・・カエデ!!」
リョウタが顔を上げる。
「全く・・・」
カエデはため息をつく。
「そうだ、攻撃は?!」
リョウタが辺りを見回す。
「大丈夫!フェミの攻撃で、消しておいた」
カエデが微笑む。

「キ~~~!!クソガキのくせに!!・・・でも、スーパー体が2人いたって、勝ってこないのよ!」
「なんなの?スーパー体って?」
カエデが聞く。
「あぁ、それは・・・」
リョウタが説明する。

・・・

「・・・そう・・・」
カエデは不安そうな顔をする。
「ハチシモベのほかに、四天王なんていうのがいたのね・・・」
カエデが言葉を付け加える。
「・・・でも、2人いれば大丈夫だって!攻撃すんぞ~!」
リョウタはいつもの調子だ。
「フフフ・・・どうかしら?」
パルフェアは、相変わらずの自信。
「いっけぇ!!」
リョウタが叫ぶ・・・攻撃は・・・

「・・・反応すらしない」
フェアが言う。
「だからいったでしょう?スーパー体がいくらいたって、ウルトラ体には勝てないのよ。・・・ほら!」
パルフェアの攻撃が・・・フェアとフェミに向けられる。

「ほらほら!もうボロボロじゃない!死ぬ前に、降参したら?」
パルフェアの言葉通り・・・フェアたちはもとの姿にもどり・・・キズだらけとなっていた。
「リョウタ・・・ここは逃げましょうよ・・・」
カエデは、キズだらけのフェミの姿を、拒んでいた。
「ここで諦めんのかよ!どうせまたいつか・・・コイツとは戦うことになんだよ!」
リョウタは断固として意見を曲げない。
「リョウタ!ここで戦っても・・・これだけキズついても、相手は平然としてるの!!諦めたくないのは分かる。・・・でも・・・ここで戦っても、自分達がキズつくだけじゃない!」
カエデの言葉は・・・みんなのことを思ってのものだった。
「なんだよ!!ここで諦めて逃げても、どうせいつか戦うんだよ!!逃げてたって、しょうがないんだよ!!」
リョウタが唇を噛む。

・・・2人の意見のぶつかり合い。

「・・・何よ・・・こっちは・・・こっちは、あんたが心配でいってるだけでしょ?!闘志とかいって、ヘンに空回りしてるアンタを、止めたいだけじゃない!!ここで闘志を発揮したって・・・それで何になるの?!」
カエデの目に・・・涙が浮かぶ。
「カエデ・・・」
リョウタがカエデの瞳を、まっすぐ見つめる。

・・・自分の闘志を曲げたくない。
でも・・・カエデの真心を、拒絶したくもない。
これはワガママなのか・・・
2人の人の、2つのとりえを、同時に尊重してはいけないのか・・・

「なにごちゃごちゃ言ってるの?!」
パルフェアは、貧乏ゆすり。

「分かったよ、分かったから!お前の・・・その・・・アレは分かった!・・・なんかよぉ、お前の、真心?ってかも失いたくないし、オレの闘志も捨てたくないわけ。・・・分かってくれよ」
リョウタが必死にカエデに言う。
「・・・あたしだって・・・リョウタに闘志を失えっていってるわけじゃないのよ。でも、やっぱり心配で・・・」
カエデが涙ぐんだ声で言う。
・・・2人とも、自分の意見も、相手の意見も捨てたくない。

「闘志と真心を・・・1つにできればな」
リョウタがつぶやく。
「できるわけないじゃない」
カエデが本調子にもどってきた。
「できるよ」
・・・フェアの声。
「おいおい、冗談だぞ。そんなのありえねぇじゃんか」
リョウタが言う。
「なんか・・・できそう」
フェアが言う。
「あたしもよ、カエデ」
フェミも自信に満ちている。

「そんなの・・・できないわよ」
カエデが言う。

「できる!・・・絶対。2つとも大事だから、2つともくっつける!」
フェアが言う。
「そうだよ!2つとも・・・くっつけるよ」
フェミが後に続けた。


・・・その時・・・フェアとフェミが光った!
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