FC2ブログ

現在の訪問者数:  
♯50 属性
2007-01-07 Sun 22:44
「よく考えたら・・・今まで属性なんて意識してなかった・・・」
アキトが後悔するように言う。
「あぁ・・・ただなんとなく勝ったって感じだった」
マコトが後に続ける。
「これって、マンガとかでお約束の、最大のピンチってヤツなんじゃ・・・」
リョウタが言う。
「・・・そう・・・みたいね」
カエデが答えた。

「・・・これで終わりか」
プラフェアが低い声で言った。
「そんな・・・ここで諦めるしかないの・・・?」
ハナミは手で顔を隠す。
「諦める・・・か」
アミは満足いかず・・・手を握る・・・その手は震えている。
「アミ、私は無属性。・・・私が行こう」
フェスが言った。
「でも・・・1人じゃ相手にすらなんないよ」
ユウが言った。
「そうよね・・・今まで、みんなで戦ってきたから勝てたのよね・・・」
カエデが言う。
「でも、弱点つかれたんじゃ、何人いたって・・・」
マコトの言葉に・・・みんなが黙り込む。
「いやよ!!諦めるなんて・・・いやよっ!!」
ハナミが叫んだ。
「おちつけハナミ。なんとかするから・・・っ」
リョウタはそこまで言って・・・唇をかんだ。
「なんとかできれば・・・とっくになんとかしてるさ」
アキトが弱音を吐いた。

「そろそろ・・・トドメでいいかな?」
プラフェアが聞いた。
「いいわけねぇだろぉ!!諦めない・・・けど・・・」
リョウタは声のトーンを落とす。
「戦いでは、属性を利用しないと生きていけない。・・・それを利用せずに勝とうなんという考えは・・・通用しないのだよ」
プラフェアが低い声で言う。
「・・・でもさ、相手がさ、攻撃してきたとき・・・」
ユウが小声で喋りだす。
「誰かがおとりになるでしょ?・・・そしたら相手はそのおとりの弱点を出すじゃんか。そしたら、その弱点の属性に強いのとかわればいいんじゃない?」
「でも・・・相手の攻撃の威力はすごかったじゃないか。・・・たとえ強くても、防御力があがるわけじゃないだろ?あくまで、あたえるダメージ・・・すなわち攻撃力があがるだけじゃんか」
アキトが否定する。

「・・・」
シュウは何かが頭にあるらしい。
「でもさ。誰かと交代ってのはいい手じゃね?」
リョウタが言う。

誰かと・・・交代。

「なぁ、なんかいい案ないか?」
リョウタがシュウに聞く。
「・・・イチかバチかなら・・・ある」
「マジ?!」
シュウの言葉に・・・みんなが叫ぶ。
「どんな方法?」
ハナミが顔を上げる。
「・・・誰かと交代ってのは変えないけど・・・」
シュウは話し始めた。

「・・・いっちゃう?!なんか・・・うまくいくかも!」
リョウタが言った。
「そうだな・・・何もしないよりは・・・」
マコトも賛成。
「えぇ。なんか・・・うまくいきそうな予感がした!」
ハナミが微笑みを見せる。

「やいやい!おれたち・・・まだ諦めないぜ!」
リョウタがプラフェアに言う。
「フン。無駄なことを・・・まぁ、せいぜい足掻くが良い。・・・見せてもらおう。例の子供たちの、最後の足掻きを・・・フフフ」
プラフェアが笑いながら言った。

「・・・いくよ!・・・フェム!」
ユウが言うと・・・フェムが飛んで行った。
「何度も同じコトを・・・日だ!」
プラフェアは日で攻撃。
「今だ!フェア!」
リョウタが言うと・・・フェアが出てきた!・・・攻撃は効かなかった!
「な・・・くそ・・・日には水!」
プラフェアは驚くものの・・・攻撃を続ける。
「フェネ!」
・・・次はフェネ。・・・これまた攻撃が無効化された!
「な・・・なぜだ・・・アイツは進化してないのに・・・」
プラフェアは驚くばかり。

「こっちも属性を利用したのさ!・・・同じ属性には、攻撃が無効化されるってのを、思い出したんだよ!無効化だから・・・進化してなくても使える!」
リョウタが叫んだ。
「んな・・・」
プラフェアは戸惑う。
「今のうちに・・・総攻撃だ!!」
アキトがチャンスを見計らう。
「おっしゃぁ!!」
みんながプラフェアに向かっていく。

「そ・・・んな・・・・・・例の子供たち、次からは・・・こうは・・・」

プラフェアは・・・光に消えていった・・・。


「・・・やった・・・な」
リョウタが言う。
「うん!」
ユウが微笑む。
「それにしても、よく覚えてたな。属性の無効化のこと・・・」
アキトが感心して言う。
「・・・たまたまだよ」
シュウがそっけなく言った。

「・・・・・で、詳しく聞けなかったんだけど、お前、誰だ?」
リョウタがケンを見て言う。
「あ、僕はケンです。きたくもない世界にきた子供ってのは僕です。例の子供ってなんだか分かりませんが、僕に妖精はいません」
ケンが答えた。
「そっか。・・・どうする?一緒にいたほうがいいかな?」
アキトが聞く。
「いいんじゃない?一緒にいて」
カエデが言う。
「じゃぁ、新たなるメンバーの誕生だな!」
リョウタが言った。

「・・・あと3つで・・・証がうまるわ」
ハナミがネックレスを見て言う。
「おいおい、数え間違いだろ?」
アキトが言う。
「なんでよ!ちゃんと3つじゃない!光ってないの!」
「あと、マコトとヒカリだけじゃんか。残ってるのは2個のはず」
「3つ残ってるの!!!!」
2人の言い合い。
「アキトの言うとおり。でも・・・ハナミの言うこともあってる。光ってないのは、たしかに、あと3つ」
リョウタが割ってはいる。
「じゃぁ、あと1個は誰のなの?」
アミが聞く。
「ケン?」
アキトが言う。
「例の子供じゃないから・・・違いますわ」
フェロが言った。
「・・・全く、謎が多いな~!!」
リョウタは叫んだ。

「ところで、思ったんですが・・・」
ケンが言う。

ここまできたら・・・進化できないのって危なくないですか?

「・・・」
みんなが一瞬黙る。
「・・・あ、気を落とさないでください。ほら、最後のボスに、さっきの戦法が通じるとも限らないじゃないですか。そういうとき、やっぱり進化できなきゃ・・・ってだけですよ」
ケンが言葉を付け加える。
「たしかに。それも言えてる」
アキトが納得する。

「ヒカリさん。気を落とさないでください。大丈夫ですよ」
フェネが声を掛ける。
「うん・・・ありがとう」
ヒカリが答えた。

「もう夜ね・・・」
カエデが言った。
「寝ようぜ寝ようぜ!」
リョウタはとっとと寝てしまった。
「お休み~」
みんなが眠りについた。


・・・深夜


『進化できないのって危なくないですか?』

・・・ケンの言葉が突き刺さる。
「はぁ・・・なんでこう、うまくいかないんだよ・・・」
マコトはため息をつく。
・・・たしかにケンの言うことは最もだったし、自分が進化できてないのも事実。

でも、今までの旅のことなんか、何も知らないケンに指図されたようで・・・ムカついた。

自分は今、進化できない属性とみなされている。・・・それもまたムカつく。

「こんなんで・・・大丈夫なのかよ・・・」
マコトは顔をうずめた。


月の光が・・・静かに地上を照らした。
スポンサーサイト



別窓 | フェアリーファンタジー | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<<何事もなく50話突破記念 | ~フェアリーファンタジー~ | ♯49 壁>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| ~フェアリーファンタジー~ |

自由にどうぞ♪

©Plug-in by PRSU