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♯5 気配
2006-11-10 Fri 21:10
ザァァーン・・・

「はぁはぁはぁ・・・」
走ってきたみんなは、砂浜に座り込む。
「キレイな海ね~」
カエデは思わず見とれていた。
「みんな!とっとと行こうぜ!早くもとの世界に帰りたいしなっ!」
リョウタはさっさと進むさんだんをみせた。
「おい、ちょっとは考えて行動したらどうなんだ?」
その意見に反対するのは、マコト。
「なんでだよ。お前、帰りたくないのか?」
「ちょっとは考えたらどうだといってるんだ!この先何があるか分からないんだぞ?!」
マコトは強く言った。
2人は砂浜を離れる。
「なんだと!ここでうじうじしてても、はじまんねぇだろ!」
リョウタも反論する。
「無鉄砲すぎるんだよ!この先、また変なのがあらわれるかもしれないぞ?!」
ちょっと神経質なところがあるマコトだが、正論だった。

「やめなさいよ!」
カエデが中に入る。
「黙ってろよ?!・・・じゃぁお前はどうすればいいと想うんだよ?!」
リョウタは怒りをカエデにぶつける。
「それは・・・」
カエデは困り気味になった。
「ちょっと休んで考えればいいだろ。・・・森風や花山はまだ小4だし、この先進める体力があるとも思えない。この先のことは、休みながら考えればいい」
あっさりと正論を述べたのは、シュウ。・・・周りをみているからこそ言える意見。
「・・・そうだな」
シュウの意見に、なっとくするリョウタとマコト。
「・・・ごめん」
カエデは責任を感じたのか、シュウに誤っていた。
「・・・べつに誤るようなことを関根はしてない」
それだけ言うと、とっととみんなのところへ向かうシュウ。
(意外に周りをみてるのかも・・・)
カエデは薄々気づき始めた。

「・・・で、どうする?」
話を始めるリョウタ。
「おなかすいた~。疲れたムリ~」
フェンは弱音を吐きまくり。
「・・・もう、暗いのね」
ヒカリが口を開いた。
「・・・今日はここで泊まるの?」
ユウがマコトに聞いた。
「うぅん・・・メシはどうする?」
マコトはみんなに聞く。
「あるのは、非常食の缶詰ぐらいだ」
アキトが言った。
「まずそ~」
フェアが嫌そうにいう。
「じゃぁ食うな」
リョウタが言った。

「あたし!食料ある!」
ハナミが口を開いた。
「ナイス!・・・なに持ってきた?!」
リョウタが喜んでいった。
「えぇっとねぇ、卵でしょ~バターでしょ~薄力粉でしょ~それから~」
「・・・」
沈黙が走る。
「え?なになに?いけないもの持ってきた?」
ハナミは気づいていない。
「・・・薄力粉?!バカいってるんじゃないよ!生で食べられる非常食しかもってきちゃいけない決まりだったろう?!」
アキトはキレた。
「だって~」
ハナミは泣き出した。
「あは~ん」
つられてフェンも、もらい泣き。
「な~かせた!な~かせた!」
フェロがアキラを責めた。
「そんなつもりは・・・」
アキトも困りだす。

「・・・森風、持ってきたもんみせてくれないか?」
シュウがハナミを目を見ていった。
「・・・どうせ何も作れないくせに」
ハナミはそう言いつつも、バックをシュウに渡した。
「・・・」
シュウは中身を見ていった。
「誰か、マッチもってるか?」
「あ、オレ持ってる」
リョウタがマッチを差し出す。
「どうも」
そういうと、シュウは、そこらへんに落ちている木を拾い出す。
「・・・何する気なの?」
カエデが聞いた。
「・・・パン」
シュウはそういうと、火をつけた。
「パンっ?!」
ユウは目を輝かせていった。
「3日ぐらいはもつんじゃないか」
シュウは材料をねりはじめる。テーブルは、小型パソコンで代用だ。
「天才!さすが優等生!」
リョウタはその様子を、じっと見つめた。
「さすが料理の鉄人!学年みんなが知ってるからね」
カエデが笑っていった。

「いただきまぁす!」
みんなでパンを食べ始める。
「おいしい?」
ユウがフェムに聞いた。
「・・・おいしい!」
恥ずかしがりやのフェムも、口を開いた。
「ほら!ハナミも食えよ!」
リョウタが、ハナミにパンをさしのべる。
「うん・・・」
ハナミもパンを食べた。

・・・その夜

「お休み~」
みんなが非常用テントで眠りにつく中、シュウは木の始末をしていた。
始末が終わると、シュウはポッケから、ハーモニカを取り出す。

・・・1つ1つの音が、心にしみる。

「うまいんだね」
フェナが言った。
「これか?・・・母親からの、最初で最後のプレゼントだからな」
シュウは苦笑い。

カサッ・・・

シュウは背後に気配を感じ、振り返る。
でも、そこには誰もいない。

「どうしたの?・・・そろそろ寝たら?」
フェナがシュウを見つめる。
「あぁ・・・」
シュウは視線を感じつつも・・・その場を離れた。


『フフフ・・・ミテナサイ。コノセカイニハイッテキタカラニハ、テッテイテキニ、タタキノメシテアゲル。』
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