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♯44 高潔
2006-12-31 Sun 20:30
徐々に日がおちていき・・・リョウタ達の命のタイムリミットも近づく。

「あ゛~も゛~!!オレ死ぬのかよ!!」
リョウタはさっきからこれの繰り返し。
「毒蛇ってのがキモイ・・・」
カエデはキモイの連発。
「はぁ・・・助けを望むのは間違いか・・・」
アキトは肩を落とす。
「毒蛇で命おとすなんて・・・」
アミはためいきばかり。
「お兄ちゃん・・・」
ユウは半泣きで、マコトの服をひっぱった。
「・・・」
マコトは何も言わない。

「マコト~、最後にいつものケンカトークしよーぜー」
リョウタはマコトによりすがる。
「・・・チッ」
マコトは舌打ちする。
「どうしたの?」
カエデが言った。
「・・・オレが・・・オレがアイツをせめちまって、ケンカなんかしたからこうなったんだ・・・」
「んな・・・マコトのせいじゃないだろ?アイツはそういうヤツなんだよ」
マコトの自己嫌悪に、必死に励ましを入れるリョウタ。
「なんで怒ったりしたんだろーな」
マコトはそういうと・・・すっかり黙り込んだ。

「・・・やだよぉおお!しにたくないよぉ!!」
ユウが泣き出した!
「・・・」
みんなが黙り込んだ。
「僕達、これで終わりなのか?」
アキトは弱音を発した。

マンガやアニメでは、こんなのあっさり解決してる。
だから、自分達だって・・・
そんな期待が、どこかにあった。

しかし、ここは現実。誰かの作った、空想ではない。

だから、生きる保証なんてない。いつ死ぬか・・・分からない。
それがここで起こるだけなのに・・・。
こんなに悲しいのはなんでだろう。

自分の死ぬことが分かっているからだろうか?
親に別れをつげられないからだろうか?
・・・それとも・・・

来もしない助けを待っているからだろうか?
ハナミのことを、信じていたからだろうか・・・

信じることと、諦めること。どちらが正しいのか・・・どちらが立派なのかは・・・分からなかった。


・・・そのころ

「あ、フェアたちよ!」
ハナミが指差す。
「あ、ハナミ?!」
妖精たちは驚く。
「助けに行きましょう!」
ハナミがみんなに言った。
「おっしゃぁ!どうしたのか分からないけど、いくっきゃないでしょ♪」
フェアが言うと、みんながフェアに続いた。

「あれ!みて!異様な形の建物よ!」
ハナミが指差した先には・・・遊園地かなんかにありそうな・・・子供っぽい感じの家。赤い屋根だ。・・・はっきりいって、悪趣味。
「なにこの家・・・チョ→悪趣味」
ハナミが言葉をもらす。
「入ってみようよハナミ。こんだけ悪趣味だもん。なにかあるんじゃ・・・」
フェンが言った。
「うん。・・・いきましょう」
ハナミが言うと・・・みんなが中へ突撃!


・・・

「フンフンフン♪あと20分だぞぉい☆」
コビフェアは大喜び。
「わっはっは!これでデビフェア様からほうびがでて、位上々!」

ブーブーブーブー・・・

「コビフェア様!」
「なんだなんだ?!なにごとだ?!」
コビフェアはあわてる。
「例の残した子どもと、9匹の妖精が、アジト内に侵入しました!」
「なんだって?!まさか来るなんて!」
コビフェアは大慌て。
「カメラカメラ!」
コビフェアは監視カメラを確認した。

『こらぁ!みんなをおとなしく返しなさぁい!さもないと攻撃よ!!』
ハナミはそればかりを叫んで、がむしゃらに家をまわる。

「おい!お前達!今すぐ出撃だ!」
コビフェアは、部下に出動命令をだす。
「はい!」
部下出動!

バタバタバタバタバタバタ・・・・

「なんだ?」
騒がしさに気づいたリョウタ達。

「まじかよ」
「まじだよ!あの例の、ハナミっちゅうヤツが進入して・・・」
偶然聞いた、部下の話を耳にしたリョウタ達は・・・
「ハナミ?!ハナミが助けにきたのか?!」
「そうみたい!」
「やったぁ!諦めずにいてよかった!」
みんな大喜び。
「でも、ここの場所分かるの?なんか、方向音痴そうだし・・・あのこ」
アミが心配そうに言う。
「・・・」
みんなから笑顔が途絶えた。


「・・・このままじゃ埒があかないわ!・・・みんなはあっち、あたしとフェンはこっちを探すわ!」
ハナミが指示したとおりに・・・みんなが探し始める。

「はぁはぁはぁ・・・」
ハナミは走り続ける。
「ハナミ!敵よ!隠れて!」
フェンの指示で、みちを戻ろうとしたとき・・・
「そこまでだ」
ハナミに向けられた・・・1本のステッキ。
「あ・・・なた・・・」
「ボクはピコフェア。ハチシモベの6番目。特技はテレポート」
ピコフェアは自己紹介を始める。
「ここまで助けにきたのは予想外。でも、ボクが勝つのは予想内」
コビフェアがハナミをにらんだ。
「やっつける・・・邪魔するやつは、徹底的にね!!」
「それはどうかしら?それが正しいとは限んないわよ」
ハナミは堂々とした姿勢で言った。


・・・そのころ

「あ!リョウタだ!」
フェアが牢屋を見つけた!
「・・??・・・フェア!フェアじゃんか!!」
リョウタが喜びの顔を見せる。
「まちなはれ!この鍵、こわさなあかへんで!」
フェロが言った。
「そういうことなら、ボクの炎で一発!」
フェアが炎を発射!・・・鍵は跡形もなくぶっこわされた!
「おっしゃぁ・・・ってハナミは?」
リョウタが辺りを見回す。
「別行動してるさかい」
フェロが言った。
「探しにいきましょ!」
カエデが言った。
「うん!」
みんなが後に続いた。


・・・

「・・・そんなこと言って・・・1度は仲間を捨てようとしたくせに・・・」
「そうよ!でも・・・あれは間違いよ・・・正しいことを認めなきゃ。あんたも、正義が正しいことを認めなさい!」
「・・・聞いてればえらそうな・・・ボクのテレポートで・・・でっかい岩をよびだすんだ!」
コビフェアがステッキをふる。
「いけっ!」
コビフェアが、ハナミにステッキを向ける。

「ハナミ!」
リョウタ達がやってきた!
「あぶない!」
カエデが叫ぶ。

「いやぁあああああ!!」
ハナミが顔をふせた、そのとき・・・

「ハナミィイイイイ!!」
フェンが叫んだ。

フェアッチと・・・ネックレスが光る。

「・・・?」
ハナミが顔をあげる。
「ハナミ♪あたし、コスモスになっちゃった。ちゃっと目と鼻と口はあるわよ!・・・戦お!」
・・・白い可愛らしい翼でとぶフェン。
「・・・なんだい!ちょっと姿がかわっただけで!こうだ!」
コビフェアが攻撃する。
「いくわよ!」
フェンが攻撃!

「オレらも・・・」
リョウタが言うが・・・
「恐竜なんかになったら、この家が破壊されて、あたしたちオダブツよ!」
カエデが言った。
「でも・・・」
リョウタが戸惑う。

「きゃぁ?!」
フェンが倒れる。・・・すごいキズを負っている。
「わっはっは!やっぱりボクにはかなわないじゃんか♪」
コビフェアはどんどん攻撃を続ける。・・・フェンはボロボロだ。
「フェン・・・」
ハナミは座り込む。
「フェン・・・頑張って!ここで諦めるのが正しいはずない!」
ハナミが声をかける。
「ハナミ・・・」
フェンが名前を呼ぶ。
「お願い・・・フェンならできるわ!!」
ハナミが叫んだ。
「・・・うん」
フェンが立ち上がる。

「まだやる気?まぁいいけど!」
コビフェアがステッキを振る。
「いくわよ!必殺!アローンファイア!」
「なにっ?!」
今までにない攻撃に、驚くコビフェア。

「んな・・・そんなぁ・・・ボクのせかいが・・・」
コビフェアは倒された。

「・・・やったぁああ!!」
リョウタは叫ぶ。
「早くでようよ!」
ユウが言った。
・・・みんながアジトからでた。

「・・・ハナミ。届いた。ハナミの高潔心」
フェンが言った。
「ありがとう・・・ありがとう」
ハナミが繰り返し言った。

「全く、普段もあーなら可愛いのにな」
リョウタが言った。
「そうだマコト。ハナミに言うことあるんじゃないの?」
カエデが言った。
「・・・」
マコトはハナミに近寄る。

「悪かったよ・・・言い過ぎた」
「・・・あたしも・・・わがままだったかな」
ハナミも言葉を返す。

「これで一件落着だな」
アキトが言った。


そう。一件落着。ハナミの高潔心は、確かに輝いた。


でも、これから待ち受ける敵は・・・そう甘くはなかった。
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