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♯41 正しく
2006-12-28 Thu 20:50
「もぅ、せっかくいいゆめみてたのに」
ハナミがぐだぐだとおきる。
「・・・シュウが・・・消えた」
フェナが言う。
「え?!」
マコトが叫んだ。
「ちょっと・・・それじゃぁ、2人だけになっちゃったの?!」
ハナミが肩を落とす。
「・・・もう朝か・・・探しにいったほうがいいよな」
マコトはそういって、立ち上がる。
「・・・」
ハナミは、黙ってあとをついていく。

「・・・」
・・・沈黙が続く。
「ねぇ・・・みんな、本当に消えたのかな」
ハナミが聞く。
「わかりまへんけど・・・」
フェロが答えた。
「・・・はぁ~、つかれちゃった」
ハナミは、重い空気から逃れようと。わざと弱音を吐いてみる。・・・疲れたのも事実だが、この場の空気に耐えられない。
「まだ30分も歩いてないじゃないか!こんなんじゃ・・・みんな助けられないぞ?!」
マコトはイライラ。
「なによ・・・そんなに過保護にならなくても・・・大丈夫!みんな生きてるわよ」
「よくそんなこと言い切れるな!・・・みんな消えたかもしれないんだぞ?!」
「消えたなら探しても意味ないじゃない!!・・・それに、なんで消えたなんていうの?そうやって現実しかみないくせに過保護なところがムカつくのよ!!」
「いいやがったなお前!だいたい、いつもちんたらちんたら・・・ストレスなんだよ!」
「こんなときにケンカするなよ!」
2人の言い合いをとめる妖精たち。
「なによ・・・このへんな空気をかえようと思っただけで・・・だいっきらい!!!別行動しましょ!!」
ハナミはずかずかと歩いていった。
「わてもいきますぅ・・・」
フェロがついていこうとする。
「こないで!!あたしはフェンだけでいいわ!あんたなんか、バカマコトと一緒にいってな!」
ハナミはずんずんと歩いていった・・・。


「マコト、よかったの?」
フェアが聞く。
「うるさいな!アイツなんか・・・」

このへんな空気をかえようと思っただけで・・・だいっきらい!!!

「一方的なんだよ・・・バカ野郎」
マコトはもやもやが残る。


・・・そのころ

「・・・ほんっっっとにムカつく!あの過保護男め!」
ハナミはぷんすか。

でも・・・あたしがこの世界へ来る決断に迷ったとき・・・助言をくれたのは・・・

マコトだったのよね・・・

「・・・でも!それとこれはべつよ!BETU!」
ハナミは考えを振り払おうとする。


仲間の輪は・・・確実に崩れた。


・・・そのころ

「シュウ!」
リョウタが叫ぶ。
「ん・・・ここ・・・どこだ?」
シュウが目を覚ます。
「6番目のシモベ・・・コビフェアのおもちゃ箱のなかみたいよ」
カエデが言った。
「とうとう残りは2人・・・」
アキトが心配そうに言った。

「やぁ!一番真面目そうな人を消してみたよ!」
「うそこけ!テレポートのくせに!」
コビフェアに反論するリョウタ。
「残りの2人、すっごく面白いことになってるんだよ!」
コビフェアがくすっ、と笑う。
「なんだよ・・・」
リョウタが聞く。
「まぁまぁ。映像を見せてあげるよ。ボクって親切~」
コビフェアは映像を見せる。

「マコトはん。ハナミはんにあやまんなくていいんですかい」
「関係ないだろ?!」

「ハナミ~、みんなのとこいこう~」
「うるさい!」

ケンカかよ~~~~!!!?!?!?!?!?

「そんな・・・」
アミが座りこむ。

アイツらに、オレらの未来がかかってるのに・・・

みんながため息をつく。

「これでさ。面白いことするんだよね~。あせるよ。きっと」
コビフェアがくすくす笑う。
「なにするつもりだ?!」
アキトが聞く。
「こうするんだよ!」
ステッキをふるコビフェア。

「ん・・・ここどこだ?!」
マコトが起き上がる。
「そんな・・・マコトが・・・」
リョウタが言葉をもらす。
「面白いでしょ。これであの女の子がどうでるか・・・だよね」
コビフェアは、映像を消す。


消~えた 8人目が 消~えた・・・

「まさか・・・最後の1人って・・・」
ハナミが声をふるわせる。
「・・・ハナミのことだったのね」
フェンがおそるおそる言った。
「そんな・・・なんで・・・」
ハナミが座り込む。

あのとき・・・意地を張ってケンカしなければ・・・

ハナミは涙を流す。


分からない。・・・自分は今、どうするべきなのか。

「みんなは・・・どこかにいるの?それとも・・・」
ハナミは辺りを見回す。
「・・・さぁ・・・」
「分からないなら・・・いかない」
ハナミが口にする。
「ハナミ・・・いきましょ。怖いこともあるけど・・・」
フェンが助言をかける。
「どこか探しても、本当に消えていたら見つからないじゃないっ・・・なのに、キケンなことなんか・・・」
ハナミはうずくまる。


・・・なにが正しいか分からない。

だからこそ得られる選択肢。


でも今は・・・迷いとなるだけだった。
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