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♯40 寂しさ
2006-12-27 Wed 21:56
・・・辺りは暗くなり、子供達の心を描写するようだった。

「・・・ねぇ、あと3人しかいないわよ」
ハナミが心配そうに言う。
「あぁ・・・」
マコトも困ったように言う。
「・・・連絡とらへんのですかい」
フェロが言った。
「そっか」
シュウがフェアッチの電源を入れる。

ブーブーブー・・・

「ちっ・・・使い物にならねぇな」
マコトが舌打ちをする。
「なんで人間だけ消してるんだ?」
「わかりまへん」
シュウの質問に、フェロが答えた。
「今、敵に襲われたら・・・」
ハナミが最悪の状態を予想する。

☆ハナミ的妄想☆

「ハッハッハ!怪人ママママーンだぞぉ!」
「あらわれたわね!怪人ママママーン!」
「ほらほらぁ!受けてみろ!トマトンカチンガン!」
「お願い!進化・・・って・・・」

みんな進化できない~~~!!!???

「トドメダ!カボチャントンナベアタック!」

いやぁああああ!!!


☆ハナミ的妄想 完☆

「なんだよその適当な技!」
技の名前に文句をつけるフェア。
「・・・でも、今敵が現れたら、こうなるかもしれない」
シュウが言った。

みんなの中に、緊張感がただよった・・・

「・・・でも、敵は誰か1人を残すつもりだ」
フェスが言った。
「そんな・・・誰が残るの!イヤイヤイヤイヤイヤ!消えるのもイヤ!でも1人もイヤ!」
ハナミが叫びまくる。
「・・・どうやっても、どうせ消されるんだからな・・・」
シュウがそっとつぶやいた。


・・・そのころ

「ん・・・」
目を開けると・・・どこかの物置みたいだ。
「カエデ・・・ユウ?アキト・・・アミ、ヒカリ?」
リョウタが辺りを見回す。
「ん~~~・・・ここどこ?!」
カエデが飛び起きる。
「消されたんじゃないのね」
ヒカリが声を出す。
「えぇ。ここどこなの?」
アミが上をむく。

「やぁ。元気かい?」
突然声がする。
「元気じゃねぇよ!!何者だ!!」
リョウタが叫ぶ。
「ボク?ボクはねぇ・・・コビフェアていうの。ハチシモベの6人目。特技はテレポート。ちょこっと君達の場所を、この異次元空間にうつしたんだよ。ボクのおもちゃばこの中さ。ただちょっと魔法の都合で、1人だけ残さなきゃいけないの。ボクは妖精に用はないの。君達であそぶんだ・・・」
コビフェアがにんまりと笑う。
「遊ぶって・・・なにするの?!」
ユウが聞いた。
「なにって・・・例えばこう」
コビフェアが指を動かす。

「体が勝手に・・・」
「マンガやアニメでお約束の展開だな?!」
アキトが言う。
「ひやぁ?!」
カエデの首にかけているバックを、リョウタがひっぱる。
「リョ・・・タ・・・?」
カエデがかすれたこえで言う。
「とめにいかなきゃ!」
アキトが言うものの・・・
「体がへんなとこにいく~~!」
アミが叫ぶ。
「なんで、でんぐりがえしなんかしなきゃいけないの~~!!!」
ユウはぐるぐる回る。
「フラフラフラ~ノHU・RA・ME・N・KO!!!!!」
アキトはフラメンコを踊る。
「も~~いやだよぉ!!!!」
ユウが叫んだ。

「アハハ。アハハハハ!」
コビフェアは高らかに笑った。
「そうだ・・・いいもの見せてあげる」
コビフェアが映像を映し出す。

「みんな!って、ハナミとマコト、寝てんのかよ?!」
アキトはがっかり。

「なにお前等寝てんだよ?!」
「そうですわ!さがしにいかへんのですか?!」
「そうだよ~、さがしにいこうよ」
「いったほうが無難」
「ですね」
画面から聞こえる、シュウとフェロ、フェナ、フェミ、フェネの声。
「ZZZZ・・・・」
ハナミ、マコト、フェアにフェミ、フェンにフェムにフェマはぐーすか寝ていた!

「フェロ!君はボクをうらぎらないね!」
アキトが感激。
「であったばっかなのに・・・」
アミがことばをもらす。
「・・・」
ヒカリは無反応。

「あ~ぁ、糸がもろくなっちゃった」
コビフェアが操りをやめる。
「はぁはぁ・・・」
カエデは荒く呼吸する。
「ごめんカエデ・・・オレ・・・」
「いいのよ、リョウタの意思じゃないし」
誤るリョウタに、カエデが笑ってみせる。

「さて・・・誰を1人にしようかなぁ」
「やべぇな」
リョウタが小声で言う。

~小声の作戦会議系なもの~

「どうする?あの3人の中で、1人なっても大丈夫そうなのって・・・」
アキトが言う。
「ハナミはちょっとキツイわね。泣いちゃいそう・・・」
カエデが心配する。
「マコトは・・・寝ちゃったからな」
リョウタが言う。
「ここはシュウってとこじゃないか?なんか真面目そうだし。パソコンもってるし」
アキトが言う。
「あぁ。でも・・・」
「誰が1人になるか・・・分からない」
リョウタのあとに、ヒカリが言葉を続ける。
「・・・」
みんなに沈黙が走った。


・・・そのころ

「ガーコーガーコ!」
ハナミのものすごい寝言&寝相にも関わらず、みんなぐっすりと寝ていて・・・フェロたちも眠り・・・起きているのは、シュウとフェナのみ。
「・・・すっごい寝言だなハナミ、本当に女子?!」
フェナは耳をふさぐ。
「ガー!ミラクルハートアッパーで魔法の少女の牧場ライフ・・・」
「意味不明!」
「お前だって、牛乳とココアは野菜ジュースのパラダイスとかいってただろ。この前」
シュウが言った。
「それは読者に公表しない予定だったのに~」
フェナはふてくされる。
「みんな・・・本当に消えたのかな・・・」
「さぁな」
「うぅん・・・」
フェナは考え込む。

「ふぁ~あ、ねむいなぁ。ちょっと顔洗ってこよ~」
フェナはどこかにいってしまった。
「本当に危機感のないヤツらばっかだな」
シュウはためいきをついた。


今だ!けしちゃお♪


「フンフーン♪シュウ~!ハーモニカふい・・・?」
フェナが戻ってくる。・・・シュウの姿はない。
「シュウ・・・?トイレ?」

消~えた 7人目が 消~えた・・・

「まさか・・・消されちゃったんだ!」
フェナはみんなを起こす。


残されたのは、2人だけ。


なんともいえない、寂しさだった。
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