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♯36 命
2006-12-22 Fri 19:40
・・・アミは、自分より、周りを選んだ。
でもそれは・・・敵のワナ。
「あたしが・・・あたしがしっかりしてれば・・・」
カエデ達は、罪悪感に包まれていく。

ピッ!

「フェアッチなってますよ」
フェネが言った。
『おい!敵が本拠地をかえやがったぞ!それに・・・大人が・・・』
リョウタが言葉をためらう。
「・・・知ってる。殴られてるんでしょ・・・」
カエデが口を開いた。
『大人は無事さ!僕が手当てしたからね・・・でも・・・』
アキトも言葉をためらう。
「・・・どうしたの?」
ハナミが聞いた。
『それが・・・っ・・・ボク、言えないよ』
ユウが泣きそうな声で言う。
「なにがあったの・・・?」
カエデが聞く。
『・・・話すか?』
『・・・あぁ』
『それが・・・』
リョウタが口を開いた。


・・・ビル内

「とりあえず、アキトとユウのところへ!」
リョウタが走る。

「うっ!」
大人が殴られていく。
「9人目を出せ!」
「なんの・・・ことだ?!」
「本当は知っているくせに!」

バキィッ!!

「うっ!」
大人はヒドイケガ。
「マズイ・・・このままじゃ・・・」
アキトは迷う。
「ユウ!」
「お兄ちゃん!」
リョウタたちが駆け寄る。
「ヒドイな・・・」
マコトが声を出す。

フッ・・・

「敵が・・・消えた?」
リョウタは驚くばかり。
「とりあえず、大人の応急処置は、ボクに任せて!」
アキトが大人に近寄る。
「分かった!オレたちも、できることをするぜ」
リョウタも1人1人の確認を始めた。
「お母さん・・・」
ユウが自分のお母さんを見て、涙ぐむ。
「・・・」
マコトは黙ったまま。

「チェックの結果!みんな無事!」
アキトが言った。
「OKだぜ!」
「あぁ」
「うん」
リョウタたちも、声を出す。
「・・・シュウ?」
リョウタがシュウに近寄る。・・・震える手。
「この人って・・・お前の寮の・・・寮主じゃないか?」
マコトが指差して言った。
「ヒドイケガだよ・・・治してあげられる?」
ユウがアキトに聞く。
「やってみるよ・・・?」
アキトが体に手を当てて驚く。

「息・・・してないよ?」
アキトが驚いたように言う。
「え?!」
リョウタが叫ぶ。
「そんな・・・死んだってことか・・・?」
「やだよぉ!なんとかしてよぉ!!」
ユウが泣きすがる。
「とりあえず、救急車!」
アキトが言う。
「バカ!病院のヤツらも、救急車にのるヤツらも・・・みんな、今、目の前に倒れてるじゃないか!」
マコトが混乱しているのか・・・がむしゃらに言う。
「そんな!・・・じゃぁ、シュウの寮主は・・・」


・・・永遠の眠りに・・・ついてしまった。


「・・・」
シュウは唇をかんだ。
「シュウ・・・いこうぜ、カエデたちのところに・・・」
リョウタが手をつかむ。
「・・悪い、今は・・・一人にさせてくれないか」
シュウはリョウタの手を振り払う。・・・そのままどこかへ行ってしまった。


悲しい別れ。リョウタたちは・・・なにもいえなかった。


『・・・で、シュウはどっかいっちまって・・・』
リョウタは迷うように言った。
「・・・こっちも・・・あのこ・・・自分の身を投げ出して、敵のところへ・・・」
『そんな・・・全部敵の思うツボじゃないか!』
アキトが言う。・・・みんな黙ってしまった。


・・・ドーム

「このドームの中に・・・いるとはおもわんな」
グルフェアが言う。
「・・・さて・・・なんでお前は・・・自ら9人目となのりでた?」
グルフェアがちらっ、と見る。
「アミ」
グルフェアはそういうと・・・アミを見た。
「だって、あんたたちが人を傷つけるからでしょ?!自分のせいで、傷つく人を・・・見たくなかったっ」
アミは悲しそうで・・・そして、深い瞳で・・・グルフェアを睨みつける。
「その目。コイツとそっくりだ」
グルフェアが、1つの妖精を出す。
「コイツはフェス。・・・私の気に食わないことをしたので・・・眠りにつかせてやった」
「気に・・・食わないこと?」
アミが聞き返す。
「あぁ。デビフェアサマの命令を破り・・・私に罪をなすりつけたのだよ!」
グルフェアが剣幕した表情で言った。

「そうだ・・・名乗り出たお礼に・・・いいものをみせてあげよう。おもしろいぞ・・・ククク・・・」
ある映像がでてくる。

「おばあちゃん!」
アミが目を見開く。
「コイツはもう・・・あの世いきさ」
「・・・なんで・・・なんでそんなこと!」
「それで、仲間はバラバラさ。お前なんぞ、助けにこれない」
「そんな!みんな来る!シュウ兄ちゃん、きてくれる!」
「ムダだ!そいつは、コイツをなくしたショックで立ち直れずにいるからな!」
アミの目が、信じられない!という瞳をしてる。
「お前はいさぎよく、ワタシの仲間になればいいのだ!」
グルフェアが叫んだ。
「・・・」
アミは言い返せなかった。


「・・・さがそうぜ!アイツは、俺達を待ってる!」
リョウタが叫んだ。
「・・・だな、探しに行こう!」
マコトも意気込む。
「ドームが怪しいでっせ!」
フェロが言った。
「いきましょう!」
カエデが走り出す。


まってて・・・必ず助けてみせる!


・・・ビル屋上

「シュウ・・・」
フェナが声をかける。
「・・・」
シュウは黙ったまま。
「・・・みんなのとこ・・・戻ろ?」
「お前だけ戻ってればいいだろ・・・今は戦える気力なんてない」
シュウはうつむく。
「・・・」
フェナは黙ってどこかにいった。

「っ・・・くそぉ!!」
フェナがいなくなったことを確認し・・・シュウは壁を叩きつけた。

・・・守れなかった無力さ。柱がいなくなった不安。

そして・・・・・・家族のような存在がいなくなった寂しさ。

隠してきた涙を・・・一気に吐き出す。


・・・一人の命がなくなったことで・・・


シュウのなにかを・・・大きく引き出した。
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