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♯35 罪悪感
2006-12-21 Thu 19:53
「適当にバラバラになりましょ!」
カエデが言うと・・・みんなが散らばる。

・・・敵が人間界で動き始めた!

「フェアッチ通信機能ON!」
みんなが機能をつける。

『おかしいわ・・・みんな・・・みんないないの!』
ハナミがかん高い声で叫ぶ。
『あぁ・・・大人も子供もいなくなってる』
マコトも疑問そうだ。
『でも、敵の目的は、証の子供でしょ?なんで大人も?』
ユウが言う。
『大人に邪魔されないようにしたんじゃ・・・』
アキトが声をあげる。
『子供を1人ずつ調べるつもりかしら・・・』
カエデが言った。

『だとしたら、その調べてる場所をつきとめたほうが、早くないか?』
リョウタが言う。
『だな・・・みんな集まりそうなところをさがした方が・・・』
マコトも同意。
『じゃぁ、それぞれさがそう!1時間後に、テレビ局前集合な!』
アキトが言った。

・・・そのころ

「シュウ兄ちゃん!」
聞き覚えのある声。
「・・・アミ?」
シュウと寮にすんでいる・・・1歳年下の女の子。
「大変なの!他の子みんないなくなっちゃって・・・それに・・・寮主のおばあちゃんも・・・」
アミが言葉を止める。
「・・・どうしたんだ?」
「あのね・・・倒れたの・・・病院にきて!」
アミがシュウの手を引っ張る。


・・・病院

「なんで・・・?なんで誰もいないの?!」
アミは動揺する。
(敵が連れて行ったのか・・・でも、まさか病院まで・・・)
シュウは1人で考え事。
「みんなヤツのせいよ!ヘンな黒いの・・・。丸くて羽がついてて、真ん中に、気味悪い目ん玉がついてるのよ!」
アミが淡々と話し出す。
「おばあちゃん、大丈夫かな?悪いヤツらに連れて行かれたんじゃ・・・」
アミは心配に追われる。
「・・・なんでお前は・・・」
シュウがなにかをいいかけて・・・やめた。

カラカラカラ・・・

「あ、なんか落としたよ」
アミがそれを拾う。
「あ、すまない」
「きゃ?!」
アミが叫ぶ。
「なんで・・・光るの・・・?」
「え?!」
シュウは身をのりだす。
「シュウ兄ちゃん!このネックレス、捨てた方がいいわよ!おかしいもん!光りだしたのよ!」
「アミ・・・」
シュウがアミを見つめる。

アミが・・・9人目の子供・・・?

「ちょっと貸してくれないか」
シュウが手に取った瞬間・・・光は消えた。
「なんで?!あたし、なんかにのろわれてるの?!」
アミはパニック。
「・・・ついてこい!」
シュウがアミの手を引っ張る。
「ちょっと、どうしたの?!」
アミは事情が分からない。


・・・1時間後、テレビ局前

「お、シュウ!遅かったな・・・?」
リョウタはアミを見つめる。
「誰だ、ソイツ?」
「そっちこそ誰よ」
アミも見つめ返す。
「たぶん・・・コイツが9人目だ」
シュウが一言を発した。

「そのこが・・・9人目・・・?」
カエデが驚くように言う。
「あぁ、これに触れたら、光った」
シュウがネックレスを出す。
「よっしゃぁ!これでデビフェアを・・・」
リョウタは有頂天。
「アキトはん!あそこのビルから、強い力をかんじまっせ!」
「よし!目的地はあのビルだ!」
アキトは出発のさんだん。
「お前もこい!」
マコトがアミに言った。

「・・・わけわかんない」
アミが言葉を発す。
「なんなの?!イキナリつれてこられて・・・妖精が喋るし、わけ分からない話ばっかり!デビフェアってなに?!9人目ってなんなの?!」
アミは次々質問をぶつける。
「・・・このままじゃらちがあかないぜ。カエデとヒカリとハナミは、残って説得してくれよ」
リョウタが言った。
「分かった」
カエデがうなずいた。

「・・・あのね・・・この世界じゃない・・・どこかにね、妖精の世界があるの」
カエデがはなしはじめる。
「その世界を・・・デビフェアって言う、悪いやつが支配してるの。私たちは、そのデビフェアを倒さないと、帰ってこれないっていわれたんだけど・・・」
「・・・それで?」
アミは言葉を入れる。
「でもね・・・自分のパートナー妖精を進化させて強くするには・・・心の証が必要なの。その証をもった、9人目の子供をさがすように言われて・・・いったん人間界に帰ってきたの」
カエデが間をおく。
「その9人目が・・・」

その9人目が・・・

「・・・それが、あたしだっていうの・・・?」
アミは驚きを隠せない。
「・・・くだらない!あたしの、その、証とかいうのはなんなの?!仮にそれがあったとしても、あたしの妖精はドコのどいつだって言うのよ!」
アミは信じられない真実に・・・反論するばかり。
「それは・・・」
カエデが言葉に迷った。
「そんなの、あなたが動かなきゃ分からない」
ヒカリがかわりに言葉を発した。
「心の証は、そのチカラが発揮されるまで・・・なんの証か分からない。妖精にだって、あなたが会おうと想わなきゃ・・・逢えないとおもうけど」
ヒカリが言った。
「・・・」
アミは考え出した。


・・・一方

「見て・・・大人が眠ってる」
ユウが小声で言う。
「眠らされたんだ・・・子供はどこに・・・?」
アキトは腕を組む。
「お兄ちゃんたち・・・どうしたかな?」


・・・そのころ

「ミロ!へんなのと、子供が・・・」
リョウタは興奮気味。
「ハチシモベの5人目かもな・・・」
マコトが声を出す。
「トナリに妖精がとんでるぜ!」
リョウタはますます興奮。
「敵にも妖精がいるのか?」
「たぶんな」
マコトの疑問に、シュウが答える。

「どこだ・・・どこだ9人目ぇぇぇぇえええ!!」
敵が叫ぶ。
「クソ・・・外に映像型フェアリーモンスターを派遣しろ!直ちにだ!」
「はい!」
部下が声を出す。
「映像を見せて、9人目をよびよせるんだ!」
敵が命令する。
「危ない!・・・連絡だ!」
リョウタが通信する。

『きゃぁ?!誰?!・・・』
カエデの声。

「誰かいるのか?!」
部下が言う。
(ばれた!)
3人はあせる。

「・・・場所を変えましょう。グルフェア様」
「だな・・・場所をかえるぞ!」
そういうと・・・一瞬で消えてしまった・・・。

「くそ・・・大丈夫だよな」
マコトが外を見る。


「きゃぁ!」
ハナミが声を出す。
「フフフ・・・あなたたち・・・まだつかまってなかったのか。まぁ、証の子供ですからね」
部下が声を出す。
「この中に9人目がいたら、正直になのりをあげろ!」
「ハナミ!ヒカリ!」
「分かってる!」

攻撃をする3人。

「きかないです。・・・今度は私ですよ!」
「きゃあ?!」
3人は激しく倒れる。
「大丈夫?!」
アミが近づく。
「おや、見たことない顔ですね。9人目をさがしてるんですが・・・見つからないと・・・大人がたいへんなことに・・・」
映像がうつされる。

『こら!9人目をだせ!』
敵の声。
『なんのこと?!』
「おばあちゃん!」
アミが声を上げる・・・寮主のおばあちゃんだった!
『ださないとこうだ!』
おばあちゃんが殴られる。
次々に・・・ほかの人が・・・

アミの頭に・・・考えがよぎる。


あたしが・・・あたしがここで出て行けば・・・

みんな、助かる。


「・・・やめて!!」
アミが叫んだ。
「おやおや。これは映像ですよ」
「・・・あたしが・・・あたしが9人目よ・・・あなたたちのところへいくから・・・もうやめて!お願い・・・!」
アミが前へ出る。
「だめぇええ!」
カエデが叫ぶ。
「なるほど・・・あなたが9人目ですか」
部下が言う。・・・アミの体が・・・なにかに包まれる。

「いっちゃだめ!戻ってきて!」
ハナミが言った。
「・・・ごめんなさい」
アミはそれだけいうと・・敵と一緒にとんでいった。


・・・自分のせいで・・・傷つく人を見たくない。


アミの中を、そんな罪悪感がよぎった。
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