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♯33 手紙
2006-12-19 Tue 19:20
・・・瞳を開ければ・・・青い空、凛とした森。そして・・・
自然教室のテント。

「かえって・・・きたのね」
カエデが声を出す。
「ねぇねぇ、ここが人間界?」
フェアが聞く。
「・・・あぁ」
リョウタが答えた。

「ゴルラァァァ!!お前等、さがしたぞ!」
「ひぃ~~~!アレは、学校名物、ゴリラティーチャー、略してゴリティー!」
リョウタが声をあげる。
「お前等、2時間も連絡にこなかったろう!そのせいで自然教室は中止だ!」
「え・・・2時間・・・?」
みんなで顔を見合わせる。
「そうだ!明日の高学年登校日に、全員に謝罪しろよ!」

・・・何日間も・・・あっちの世界にいたのに・・・
こっちでは・・・・たったの2時間。

・・・バスの中

「・・・なぁ、やっぱり、あっちの世界のこと、気にならないか・・・?」
マコトが口を開く。
「でさー、それがまた最高なんだよ!」
リョウタは、他の人とおしゃべりをしている。
「シュウ、なにか分かった??」
カエデが友達の輪から抜け出し、シュウに尋ねる。・・・シュウはパソコンの画面に熱中している。
「お、メールじゃん。よんでみろよ」
いつのまにか見ていたリョウタが勝手にクリックする。

『お前さんたち、無事に人間界へ帰ったみたいだな!』

なんと、フーミンからの音声メールだった!!

「なに今の~」
「へんな老人の声したよね・・・」
一気に8人に注目が集まる。
「・・・やべぇぞ、どうすんだ?!」
マコトが小声で言う。
「アキト!腹話術しろ!」
「できないよ!」
みんなが言い合う。
「お前たち~!まさか携帯電話でもいじってるんじゃ・・・」

(ヤッベ!あの老人夫婦が見られたら、妖精のことバレルじゃん!)
皆の顔が青ざめる。
「・・・おい、今から、オレの話に合わせてくれないか?」
『なんでじゃ?』
「いいから!」
シュウが小声で言った。
「なにごちゃごちゃいってるんだ?」
担任が8人に近寄る。
「どうすんの!」
「しるか!」
「なんとかして~!」
みんなが助けを求める。


ガサガサ・・・

シュウが何かを取り出す。・・・人形のフリをしている、フェナ。
(いいか、絶対にしゃべるんじゃねぇぞ)
(うへ~息できないって死ぬ~~?!?!)
「なんだ?それ」
担任が指差す。
「これですか?腹話術の人形ですよ、さっきのも、オレが出しました」
(腹話術できんのかよ!!??)
皆驚くばかり。
「・・・頼む」
シュウが小声で、フーミンに頼む。

『そういえば、最近、せんべいの発達が激しいようじゃのう』
「あぁそうですね、それより、なんで年寄りってせんべいがすきなんだろうな」
『そりゃぁもう、あの固さ、味の濃さ、すべてとって完璧じゃよ』
(本当に腹話術してる!!)
皆は唖然。

「そうか、お前にそんな意外な特技があるとは思わなかったぞ」
担任は笑ってどこかに行った。
「お前・・・そんな技・・・」
「本当に腹話術してるわけないだろ」
シュウはパソコンのふたをあける。
「あぁ、フーミンね」
ハナミがなぞが解けたように言う。

「みんな~、おりるぞ~」
先生が言う。

「それじゃぁ、明日は、4・5・6年の高学年登校日だからな!遅れるなよ!」
担任が言うと・・・解散になった。

「じゃぁ・・・明日の登校日に、相談しましょ」
カエデが言った。
「だな・・・ほんじゃ!」
皆が・・・自分の家へ帰っていく。

・・・リョウタ宅

「ただいま~」
「おかえり~、中止になったんでしょ?」
母親が言う。
「・・・」
リョウタは黙って座り込む。・・・久しぶりの・・・我が家。
我が家が・・・暖かくて・・・大きかった。

みんな・・・同じことを思っているに違いない。

それぞれの家で・・・素敵な我が家を感じているのだ。


・・・次の日

「いってきま~す!」
威勢よく家をとびだす・・・久しぶりに感じる・・・ランドセル。

「おはよ~!」
みんなの声。これも・・・懐かしい。
「おっす!」
リョウタは席に着く。
仲間がそばにいることが・・・大きくて大きくて。
笑顔の1つ1つを・・・心に噛み締めた。


・・・昼休み

「・・・みんな集まった?」
屋上で、カエデが聞く。
「シュウとヒカリは?」
マコトが聞く。
「生徒会だろ?おつかれさまだよね」
アキトが答える。
「とりあえず・・・9人目を見つけるのが先ね・・・」
カエデが言う。
「どうやって?なんの手がかりもないのに・・・」
ハナミが声をあげる。
「それを考えるんだよ」
「オレらにあって、他のヤツらにはない、共通点とかないのか?」
「ない!」
マコトの疑問に、アキトが言い切る。
「だって、僕等、なにもかもが違うじゃないか。外見、性格、成績、体力、生活環境・・・全部違うじゃないか」
アキトがあとに付け加える。
「どうしたらいいんだろう・・・」
みんなが悩んでいた。


・・・生徒会室

「・・・なにやってるの?」
下ばかり向いているシュウに・・・ヒカリが聞く。
「昨日、メール読んだんだよ、そしたら・・・」

ゴソゴソ・・・

「デビフェアが・・・人間界へ手紙を・・・?」
「あぁ、んで、その手紙って言うのが・・・」
「お前等話聞いてるのか!!」
先生が大声を出す。
「ちゃんと聞いてろよ~!」
「・・・じゃぁ、後で」
シュウは前を向いた。


「デビフェアから手紙?!」
「あぁ、そうらしい。んで、その手紙が・・・」
生徒会を終え・・・屋上へきたシュウが、手紙の入っているメールを開く。


・・・電気の発達に掛ける、生き物に告ぐ!

8325233393!
2555342112、341263233393!
3555417452、1121325525、62438313!
112132114374937555、6394414522、
622193252535、1121325525!
7513153512!

・・・私は忘れない。人間への恨みを!!

                        デビフェア


「なに・・・これ」
カエデが言う。
「この数字・・・なんなの?」
「さぁ・・・」
ハナミの疑問に、答えられないアキト。
「電気の発達に掛ける生き物って・・・人間のことだよな・・・」
マコトが言う。
「人間への恨み・・・?」
リョウタが言う。
「この文を解読すれば・・・なにかが分かるはずだ」
シュウが言った。

「キーワードは、電気だろ!?」
リョウタが言う。
「授業中も、このこと考えれば楽しいかも♪」
「ハナミ・・・」
みんながあきれかえる。
「みんな・・・考えてみましょ」
カエデが言った。


なぞの手紙。・・・そこに・・・


大事なヒントがあるに・・・違いない。
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