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大型番外編企画 8話ブログ ~暇は作者を救う~
2006-12-17 Sun 17:12
リョウタ「本編より番外編を書く作者って一体・・・」
カエデ「まぁまぁ。それより、幽霊みたことあるの?」
ヒカリ「うん」
ハナミ「どんなことがあったの?」
シュウ「話したくなければ、話さなくていいぞ」
ヒカリ「・・・うぅん。話すわ」


           君がいた

「ただいまー!」
威勢のいいこえで、玄関のドアを開けて帰ってきたのは・・・ヒカリの姉、ミキ。
「おかえりなさ~い!すぐ夕飯よ」
「はーい」
「ほらヒカリ!さっさと運びなさい!」
無理やり食器を押し付けられる。
「・・・」
ヒカリは黙って運ぶ。

「うわぁ!うちの好きなシチューやわ!」
ミキはばくばくと口にする。
「この前のバスケット大会で優勝に導いたそうじゃない!おめでとう!」
「ありがと!」
ミキは笑顔になるもつかのま、ヒカリのほうを見る。
「お母さん。ヒカリの分は?」
「あぁ、このコ、いらないっていったのよ」
一気に声を暗くする母。
・・・ヒカリがいらないといったのではなく・・・わざと作らなかった。
「ふーん・・・」
ミキはなにかを勘ぐったのか、何も言わなくなった。


・・・学校

「それじゃ、来年度生徒会に選ばれた2人は、放課後生徒会室な」
担任はそれだけいうと、HRを終えた。
(はぁ・・・)
ヒカリのため息の理由は、生徒会役員に選ばれたからではない。
・・・テストの結果が96点だったからである。
「さっすが、天才だよな~オレなんか13点だぜ!」
後ろの席のリョウタが言った。
ハタから見れば。十分な点数を・・・母親は認めなかった。

「なんなの?!なんで100点が取れないの?!お姉ちゃんを見習ったらどうなの?!」
・・・100点だけを求めていた。


・・・生徒会室
(どうしよう・・・今日も怒られるのか・・・はぁ)
ヒカリはそればかりで、話なんぞ聞こえていない。
「・・・についての方針を、出井花さん、お願いします」
「え?!・・・えっと・・・」
(やばいかも・・・何ページのことだろ・・・?!)
ヒカリ、人生初の脳内パニック!
「・・・13ページ」
ぼそっ、と隣にいたシュウがつぶやく。
「あ・・・ぁりがとぅ」
ヒカリはそういうと、アドリブで意見を言った。
(はぁ、たすかったかも・・・)
ヒカリは、がたっ、と席に着いた。


・・・帰り道

(帰りたく・・・ないな)
「フフフ・・・まってまって」
自分の家の裏で・・女の子がチョウチョを追いかけている。
「・・・あ、いっちゃうの?」
チョウチョは飛び去っていった。
「・・・あ、こんにちは」
女の子が、ヒカリに頭を下げてきた。
「どうも」
(近所のコ?)
そう思いつつ、頭を下げ返すヒカリ。
「今日は、怒られちゃうのね」
いきなり訳分からないことを言い始めた。
「テスト・・・悪かったんでしょ?」
「・・・そうよ」
「やっぱり。・・・頑張って」
女の子はそれだけ言うと・・・どこかへ消えていった。


・・・家

「ヒカリ!なんなのこの点数!」
・・・やっぱり怒られる。
「お母さん!おなかすいた~!」
ミキが間に入ってくる。
「分かったわ!夕飯にしましょ」
ミキに見せる笑顔の裏に・・・ヒカリへの睨みがあった。

・・・ヒカリの部屋

「ヒカリ。誰にでも失敗なんてあるんだから。それにしても、お母さん、ひどいよね。あたしがかわってあげたいよ」
ミキがヒカリにささやく。
「・・・ごめんね?・・・あたしがいなければ・・・ヒカリは、なかなくていいのにね」
ミキの目には・・・涙。
「・・・」
ヒカリは首を横にする。
「ミキ~!」
母親が、ミキを呼ぶ。
「はーい!」
ミキは走っていった。


・・・次の日

「じゃぁ、頑張ってきてね!」
「はーい!」
今日は、ミキのバスケの大会だった。
「・・・」
ヒカリは塾に向かう・・・母親はなにも言わない。

「それじゃ、統一模試返すぞ~!」
テスト返却。・・・結果は学年トップ。
(はぁ、よかった)
ヒカリはほっ、とする。・・・しかし・・・


・・・帰り道

「あ・・・またあったね」
この前の・・・女の子。
「こんにちは」
女の子に言われ・・・ヒカリは軽く頭を下げる。
「今日はよかったみたいだね」
「・・・うん」
「でも・・・」
「?」
「ううん。・・・頑張って」
女の子はそういうと・・・消えていった。
(なんなんだろう・・・)


・・・家

「誰もいないみたい」
ヒカリは部屋に荷物を降ろすと、座り込む。

pipipipipi・・・pipipi・・・

「・・・もしもし」
ヒカリは電話に出る。
「あ!出井花さんのお宅ですか?!病院ですが、今すぐきてください!お宅のミキさんが・・・」
(え?!)
ヒカリは電話を切ると・・・母に電話をかける。
「お母さん!お姉ちゃんが・・・」
母親に伝えると・・・自分も病院へ走った。


お姉ちゃん・・・!・・・大丈夫だよね?!
ヒカリは一目散に走る。


・・・総合病院

・・・廊下を一目散にかけるヒカリ。しかし・・・

「・・・残念ですが・・・」
「ミキ・・・!ミキィィィィ!お願い・・・戻ってきて・・・」
両親は泣き叫ぶ。・・・大会から帰ってくる途中の、交通事故みたいだ。
(お姉ちゃん・・・)
ヒカリも涙を流した。・・・両親に気付かれないように。そっと。そっと。


・・・数日後

・・・母親は部屋にこもりきりで・・・トラウマがあとをたたない。『パニック障害』という病気になったらしい。
・・・もう、自分を励ましてくれた・・・母親の支えだったおねえちゃんは・・・いない。

自分がしっかりしなければ。自分が、姉の代わりとならなければ・・・。
ヒカリの中に、責任感が生まれていた。


・・・ある日

(今日も・・・あのこいるかな・・?)
あの日から・・・毎日のように現れていた女の子。自分を見透かすかのようにする女の子にあうのが・・・ヒカリの日課だった。

(・・・いない?)
今日は・・・あの女の子はいなかった。
(どうしたんだろう?)
ヒカリの中に・・・なぜか不安がよぎった。


・・・家

「ただいま・・・」
今日は珍しく母親がリビングにいる。
「・・・」
「・・・?」
ヒカリは母親に近寄る。

「・・・そうよ・・・もう・・・消えて!何もかもが消えて!もういや!ミキ!ミキに会えるなら・・・なんでもするわ!!あたしには・・・ミキしかいないのぉぉぉ!消えなさい!ヒカリ!」
「どうしたの?!」
「消えてよ・・・ヒカリ!あなたなんかいらないのよ!」


アナタナンカイラナイ


ヒカリはそのコトバに・・・自分を失った。

「うわぁぁぁあああああ!!!!!」
母親は、ヒカリにナイフをむける。
「お母さん!!!」
ヒカリはそれしか叫べない。


・・・・・・・・・・

「・・・・んな・・・あ・・・あ・・・」
母親は・・・意識を失った。

「ヒカリ。ヒカリ・・・」
ヒカリは上を見上げる。
「あなた・・・!」
あの・・・女の子。

「あたし・・・お別れみたい」
「どうして・・・」
ヒカリは驚きを隠せない。
「あたしね・・・あたしも、あなたみたいに、親から差別を受けて自殺したの。・・・だから、あなたの励みになりたかった。私みたいになる人を・・・減らしたかった」
「じゃぁ・・・あなたは・・・」
「そう・・・生きてないの」
「なんで・・・なんでこんなこと・・・」
「あなたの命・・・守れて幸せだった・・・・・・さようなら」
「待って!・・・ありがとう・・・だから、行かないで!」
「うぅん。あなたは、もう大丈夫。きっと、素敵な人とであって、あなたにない何かを教えてくれる人がいる。だから・・大丈夫」
「あ・・・」

女の子は・・・空たかくに消えていった。

「・・・そんな・・・あたしのために・・・」
ヒカリはそっと涙を流した。



・・・時は過ぎ・・・5年夏。

「いってきます」
今日は・・・自然教室。

あの家の裏に・・・毎日よっているヒカリ。

「・・・いってくるね」
ヒカリは空を見上げた。


あたしに足りないものが・・・なにか分からない。
・・・でも、あなたがくれた言葉を信じて・・・今日もそれを追う。

このときのあたしは知らない。これからいこうとしている・・・自然教室で、その何かが分かるということ。


あたしがここまでこれたのは・・・きっと・・・


君がいたから。




ハナミ「~~~なんでこんな悲しい話ばっかするのよ~~~!!!」
リョウタ「お前が聞いたんだろ?!」
カエデ「ちょっと・・・あたしには程遠い世界だったな」
リョウタ「そうだそうだ!あのクソ親!オレがいつか・・・」
マコト「ヒカリはお前の嫁にはなんねぇよ」
カエデ「バーカ」
リョウタ「~~くぅぅぅぅ」

カエデ「アキトって、どうぶつ好き?」
マコト「なにをいきなり」
アキト「うぅん・・・ちょっと、ね。怖いんだ」
リョウタ「何がだ?」
カエデ「かまれるのが?」
アキト「違うよ!ちょっと・・・」

シュウ「作者が腹壊したので、続きはまた次回」
皆「作者自分勝手すぎ!」

作者「みんなは幽霊みたことあるかな?」
by キャンディ

大型番外編企画 8話ブログ ~暇は作者を救う~は続く
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