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♯29 迷い
2006-12-15 Fri 22:43
・・・月の光だけが、8人を包む。

『おやおや、また仲間割れか?』
背後から聞こえる、なぞの声。
「あ、お前らは・・・!白髪ハゲ、フーミンハーミン!」
リョウタが叫ぶ。

『白髪とは失礼な!毎日青汁飲んでいるのにのぅ。・・・まぁそれは置いておいてじゃ。突然じゃが・・・人間界に帰れ!』
「かえる~~~~?!?!?!?」
『そして・・・9人目の子供を捜すのだ!』
「9人目・・・?オレたちの仲間は・・・まだいるのか?」
マコトは驚きを隠せない。
『そうじゃ。敵も9人目を狙っている。9人目をさがしだすんじゃ!』
「でも・・・どうやって人間界にかえるの・・・?」
カエデが聞く。

『・・・繋ぎの谷をさがすんじゃ』
「つなぎの・・・たに・・・?」
ハナミが震えながら言う。
『そこから・・・人間界に帰れるんじゃが・・・』
「じゃが・・・なんだよ?」
困るハーミンに、リョウタが問う。
『タイムリミットが24時間なんじゃ』

にじゅうよじかん~~~~~~~~~~~?!?!?!?

「1日ってコトか・・・」
マコトが考え込む。
「シュウ、歩けるか?」
「あぁ」
リョウタの問いに、すばやく答えるシュウ。
『よいか?!敵より早く見つけるんじゃ。』
そういうと・・・2人は消えていった。

「じゃぁ・・・いくか・・・」
「まて、繋ぎの谷が、どこらへんにあるかも知らないのに・・・」
「谷なんだから、その川の上流にいけばいいんじゃないか」
「さすがシュウ天才!」
みんなは、川に沿って歩いていった。


・・・そのころ

「なさけない!けしからん!4人も倒されたじゃないか!」
「デビフェアさま。おちつきを。大丈夫です。5人目のシモベを、人間界へ派遣している最中です。・・・派遣したら、繋ぎの谷を始末し、例の子供が入れないようにしますので」
「もはや9人目の子供にやつらを始末してもらうしか方法はない!一刻も早く派遣するんだ!」
「もちろん。そのつもりですよ・・・」

バタン!

「・・・フフフ・・・でもアイツだけでは心配だな・・・例の子供も、繋ぎの谷をめざしているかもしれん。足止めをしなければな・・・」


・・・

「くそ~~~繋ぎの谷まだか~」
アキトは体力が限界みたいだ。
「・・・人間界に帰って・・・またこの世界にくるのかしら・・・」
ハナミは不安そうな声で言った。
「・・・」
みんなに沈黙が走る。
「・・・分かれ道だぞ・・・」
リョウタが迷う。
「ハナミ!飛べないのか?」
マコトが聞く。

「・・・うん」
ハナミはうかなそうに言うと・・・とんでいった。

「・・・大変よ!ここ・・・迷路になってる!・・・しかも・・・超巨大だし・・・とんでも壁もさらに高くなるの!」
ハナミが困った顔で言う。

巨大迷路かよ~~~~!!!

「どうすんだ?!タイムリミットは1日もないのに・・・」
「二手にわかれようぜ!4年生2人と、アキト、マコトは右、あとの5年生組みは、左」
リョウタの言うがままに・・・別れる8人。


「デビフェアさま!子供たちは、わなにかかったと想われます!」
「そうか・・・フフフ・・・ハハハハ・・・!」


・・・

「出口なんかないじゃなぁぁぁああい!」
「うぅん・・・妖精の技が使えないんじゃな・・・」
アキトも困り果てる。
「お兄ちゃん、これじゃ・・・道に迷うだけだよ」
「あぁ・・・なんとかしないと・・・」
マコトはじっくりと考え込む。

・・・そのころ

「迷路なんてメンドイのやってられるか~~~!」
「片手をついて、たどっていけば・・・出口につくはずだけど・・・」
「景色はなんにも変わってないわね」
こちらも困り果てていた。
(こんな巨大迷路、短時間で作れないとおもうんだが・・・)
シュウはさっきから黙って考えているまま。
「あ~ぁ、マンガとかで、よくあるんだよな。出口がない迷路って」
リョウタが何気なく言葉を発す。
(景色が変わらない、出口がない迷路・・・?・・・これだ!)
シュウの中に、何かがひらめいた!

「赤川、ちょっと」
「なんだ?」
「今から、おれだけ残して先に進んでくれないか?」
「なんでだ?」
「いいから」
シュウはそういうと、座り込んだ。
「・・・じゃぁ、いくぞ」
リョウタは先へ向かった。

「ふぅ・・・だいぶ歩いたなって・・・シュウ?!」
リョウタは目を見開く。
「なんで・・・オレらより後にいたはずじゃ・・・」
「・・・自分でいっただろ。終わりのない迷路がよくあるって」
シュウが言葉を続ける。

「オレらは、同じところをぐるぐる回ってただけなんだよ」
「でも・・・道が違ったわよ。さっきと前と」
カエデが言う。
「誰かが幻想的に作った迷路だろ。幻想的なものだから、形を想像するだけで、自然と迷路の地形がかわる。あとは、ぐるぐるまわるように、道を作り変えるんだよ・・・自分の幻想の世界で」
「じゃぁ・・・マコトたちに知らせないと」
「いっただろ?おれたちは、おなじところを回ってるんだよ。もう・・・入り口もなければ、出口もない」
「そんな・・・」

みんな座り込む。


心も・・・そして体も・・・


迷いが迫っていた。
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