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♯28 理念
2006-12-14 Thu 22:09
アキトとフェロは、洗脳されるがままに・・・リョウタたちのもとへ。

「・・・アキト?!」
マコトが遠くを見て言う。
「遅かったのね、どうだった?」
カエデがアキトに聞く・・・アキトは無反応。
「・・・アキト?」
リョウタが近寄る。

バシッ・・・!

・・・アキトがリョウタを押しとばす。
「・・・なにすんだよ!」
リョウタがアキトに突進する。
(違うんだリョウタ!洗脳されてるんだ!)
アキトの叫びもむなしく・・・、リョウタには届かない。
「アキト!いい加減にしろよ。確かにこいつは無鉄砲だけどな・・・」
マコトが、意地で間に入る。
「・・・うるさいですわ!」
フェロまでもが、リョウタたちを攻撃する。
「・・・ちくしょう!」
マコトまでもが、仲間割れに加わってしまった!

「どうしてよ・・・もういやよ!争いばかり・・・なんで命をかけて戦う必要があるの?!なんでこの世界に来たの・・・?!なんで・・・なんでみんなして戦うの?!」
ハナミが、ためてきたモヤモヤを一気に出した。
「・・・おにいちゃん!もうやめて・・・!みんなやめてよ!おかしいよ!」
ユウも必死に言うが・・・届かない。
「・・・」
カエデは、今までにない・・・気迫につつまれた空気に・・・なにもできない。

「・・・」
ヒカリが黙って、間に入る・・・3人に空手をぶつけた。
「・・・?」
リョウタ達は正気に戻る。
「なにやってんですか。今は仲間割れなんかしてる場合じゃないでしょう」
無理やりとめに入るヒカリ。
「アキトさん、責任感が強く、みんなを守りたい気持ちは分かります。みんなが、あなたを信頼してます。だから、甘えちゃうんです。『アキトは最年長だから・・・』って・・・だから、頼りにしてるからこそ、お願いです。正気に戻ってください。ユウさんや、ハナミさんが泣いてます。お願いします」
ヒカリが、深々と頭を下げる。

「・・・え・・・?僕、なにを・・・」
アキトが座り込む。
「・・・そうだ!洗脳されたんだ・・・!ゲスフェア!やい!でてこい!」
アキトが立ち上がって言う。

「あらら。意外にも、簡単に魔法がとけましたね」
ゲスフェアがでてくる。
「・・・アキトを・・・洗脳してたのか?!」
リョウタが戸惑うように言う。
「はい。でも、君たちの実力はためせました。なので後は殺すまで」
ゲスフェアの光線が発射される。

「きゃぁ?!」
ハナミは逃げるばかり。
「ユウ!カエデ!進化できないのか?!」
「できるけどっ・・・相手の属性は?!」
「相手は2重属性ですぜ!日・火属性ですわ!」
「私たちは、星、土!・・・土は日に弱し・・・弱点属性じゃない!・・・相手のほうが有利よ!」
「そんなぁ!どうすればいいのぉ?!」

「・・・みんな!はやく逃げるんだ!」
アキトが体を張る。
「アキトはん?!」
「僕は・・・僕は・・・みんなの大元なんだ!」
「アキトはん・・・」
「フフフ・・・諦めたのか?最後のあがきか?・・・まぁよい」
ゲスフェアの笑い声。
「僕は・・・みんなを守るんだ!大元のっていうのは、最年長という意味じゃない・・・!」
アキトが前を見上げる。
「みんなを一番に考えるということだ!」
「アキトはん・・・」
フェロがアキトを見つめる。

「これは・・・あがきなんかじゃない!僕の考えだ!・・・フェロ。協力・・・してくれるかい?」
アキトがフェロを見る。
「もちろんですわ!」
・・・2人が手をつなぐ。

・・・そのとき、ネックレスが光を放った!

「うわぁ?!・・・フェロ!」
光に消えるフェロ。心配するアキト。
「・・・アキトはん!」
アキトが見上げた先には・・・
「な・・・ななな・・・?・・・金色のアザラシじゃないか?!」
アキトは目を丸くする。
「アキトはん!のってくだはい!」
アキトは、言われるがままにのる。

「私たちも・・・できるだけやりましょ!」
カエデが言った。
「うん!」
ユウがフェアッチをにぎる。

進化!

「よし!3対1だ!」
アキトが向かっていく。
「くそ・・・!人数が多ければいいと思って・・・!」
「そうさ!なんだって・・・仲間は多いほうがいいに決まってるじゃないか!」
アキトが満面の笑みで言い返す。
「アキトはん!いきますで!」
フェロが声をかける。
(これは・・・マンガ系な展開で・・・かっこいいわざを・・・!)
アキトはひそかに期待!

「頭突き!」
「誰でもできるじゃん!」
アキトは、がっかり。
「ただの頭突きじゃないですわ!速度はマッハ3!」
「はやすぎ~~~~~!!!」
「くそ・・!なめるなぁ・・・!」
光線が発射される。
「フェミ!」
カエデがとめに入る。
「フェム!お願いっ!」
ユウが、ゲスフェアの動きを止めに入る。
「いまだ!!」
アキトが叫んだ。

ヘッティングナックル!

「そんな・・・!私が・・・負けた・・・?!」
「そうさ!1人の力が5あっても、3人が2の力をもってれば・・・5:6で勝てるのさ!」
アキトが叫ぶ。
「そんな・・・この私が・・・ウワァァァァアアアアア!!」


・・・・


「アキトはん・・・」
「フェロ・・・キミ・・・」
「アキトはんの・・・みんなの大元になろうとする、理念ってヤツが、伝わりましたで!」
「理念・・・?」
「アキト!すごいじゃんか!」
リョウタが肩をたたく。
「おめでとう」
カエデもにっこり。


・・・すべては、解決したかに見えた。しかし・・・

「もう・・・こんなたび、やめる!イヤ!風邪引いたり、ケンカしたり、命がけで戦ったり・・・これ以上・・・戦えない」
ハナミが顔をうずくまらせ・・・涙を流す。
「誰かが・・・必ず誰かがいなくなる世界なんて・・・イヤよ!」
ハナミが叫んだ。


・・・月が静かに・・・8人を照らした。
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