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♯25 真心
2006-12-10 Sun 18:32
・・・崖からおり・・・海の砂浜に立ち尽くす7人。
「カエデ・・・」
リョウタは悲しみに追われる。
「もう・・・夜か・・・」
アキトが空をみていった。
「暗いんじゃ、さがせないんじゃない?」
ハナミが言った。
「明日探すしか・・・」
マコトはためらいながら言った。
「カエデ・・・」
リョウタはカエデの名ばかりを呼んだ。


・・・海底

「・・・・ぶっ!」
カエデの意識が戻る。
「んぶっ・・・!ぶくぶく・・・」
カエデはひたすらあがくばかり。
「カエデ!ここ酸素あるよ!」
フェミが言った。
「ぶ・・・?あ・・・ほんとだ・・・しゃべれる」
カエデがほっ、としたように言った。
「なんで喋れるの?」
「そんなのあたしが聞きたいわよ!・・・あそこになにかあるわよ」
カエデが指を刺す。
「いってみる?」
フェミが聞いた。
「そうね・・・いってみる?」
カエデはそういうと、先へ進んだ。

「・・・なにこれ・・・海底城?!」
カエデは、それを見るなり叫んだ。
「はいってみようよ~。誰もいないみたいだよ」
フェミが言った。
「そうね・・・ここがどこなのか聞けるかもね」
カエデが笑いかけると、中へ入っていった。

「・・・ほんと・・・中は不気味ね」
カエデが怖そうに言う。
「誰かいないのかなぁ・・・すいませーん!」
フェミが叫んだ。
「それにしても・・・あたし・・・フーミンさんとハーミンさんが言ってた・・・2重属性っていうのが気になるのよ」
カエデが考え込む。
「あ・・・あれ!」
フェミが指差す。・・・そこには・・・テレビのようなスクリーン。
「なにかはじまったわ」
カエデがそのスクリーンを眺める。

「いらっしゃい。・・・あら、あなたこの前のムカツク女の子じゃない。今日は一人?」
画面に映ったのは・・・デトフェア。
「あ!あなた・・・!やっぱムカツクわね!」
「そんな態度をとっていいと想ってるの?いいわ、今からそこに行ってやるからまってなさい・・・フフフ・・・」
「逃げるわよ!」
カエデがあわてたように言う。
「逃げるって・・・あんなに強がってたのに?」
「1人じゃ勝てるはずないでしょ!早く!」
カエデは早口に言うと、さっさと走り出す。

「へっへーん♪陸上部リレーメンバーがそう簡単に追いつかれるかってのよ」
カエデが得意になっていうが・・・
「もう追いつかれてるよ」
フェミが言った。
「水の速さにはかなわないようね~」
デトフェアが得意そうに言う。
「あは~~ん!こんなことになるなら、夏休みの朝練休まなければよかった~~!!」
カエデが後悔を口にする。

「・・・でもなんで?!前までは、土をアジトにしてたのに・・・今度は水・・・水は土に弱いはずよ!」
カエデが言った。
「甘いわね・・・私は・・・土属性と水属性の2つをもっているの・・・2重属性。聞いてなかった?」
デトフェアがきょとん、として言った。
「カエデ!なんかやばそうだよ!」
フェミが顔を真剣にして言う。
「これを・・・2重属性っていうのね・・・」
カエデの顔から・・・焦りの汗が流れる。

「おほほ・・・勝ちは決まったかしら?」
「まだ決まってない!・・・でも・・・」
カエデが言いかけた瞬間・・・カエデの息ができなくなった。
「どうしたの?!」
フェミが言った。
「フフフ・・・酸素をなくしたの。これで終わりね!」
デトフェアが笑い声を高らかに上げながら言った。

・・・カエデは必死に上へ上がろうとする。・・・フェミがカエデの手をひっぱり・・・上へ持ち上げようとする。
「ごぽっ・・・」
フェミも苦しそうだ。
(このままじゃ・・・フェミがみちづれになっちゃう!・・・この手を離せば・・・フェミだけでも助かる・・・)
カエデはそう考え・・・フェミの手を離す。
「カエデ!!!!」
フェミが必死に叫んだ一言。

・・・カエデとフェミ、フェアッチ。そして・・・


「うわ!なんだ!ネックレスが・・・」
リョウタの持っていた・・・ネックレスが光った。


「・・・?」
カエデが見たものは・・・
(キラキラ・・・ペンギン?!?!?!?)
驚きを隠せない。・・・☆のチャームポイントが目立つ・・・黄色の4本足ペンギン。
「なんですって・・・そんなバカな・・・」
「いくわよ!イエスタワーム!」
無数の星が円を描いて・・・デトフェアへ・・・
「2重属性をなめないで!」
デトフェアも攻撃・・・お互い互角。
(お願い・・・あたしはどうなってもいい・・・フェミを・・・フェミを勝たせて!)
カエデが必死にココロで叫んだ。・・・すると・・・技の威力があがった!
「そんな・・・!アァアァァァアアアアァァアアア!!」
デトフェアは消滅・・フェミも・・・もとの姿に戻った。

(よかった・・・助かって・・・)
カエデはそう想うと・・・フェミをバッグに押し込めて・・・目をつぶった。


・・・そのころ

「シュウ~、よくそんなに起きてられるよな~。もう眠いし、みんな寝たよ~」
フェナが眠そうに言う。
「じゃぁ寝ろ」
シュウはそっけなく言った。
「お休み~」
あっさり、フェナはみんなのところへ向かった。
「・・・ん?」
シュウが海をのぞきこむ。・・・そこには・・・カエデの帽子。
(まさか・・・)
シュウはハーモニカをそばに置いた・・・。


・・・次の日

「・・・デ・・・エデ!」
「ん・・?」
海から離れた・・・やしの木の下で・・・カエデが目を覚ます。
「カエデ!」
リョウタが身をのりだす。
「よかったよ~~~~!」
ユウは泣きながらいった。
「なんで・・?あたし海底にいて・・・・!」
カエデは驚きを隠せない。
「は?お前、ここに倒れてたんだぜ」
リョウタが言った。
「・・・そういえば・・・ネックレスが光ったけど」
マコトがネックレスを見る。
「それは、真心の証ですわ。カエデはんの、人を想う真心が・・・」
フェロが言った。
「真心・・・?・・・そうだ!フェミ!」
カエデがバックから、フェミを出す。
「・・・カエデ~!忘れないでよ~!」
フェミが怒りながらいった。
「ごめ~ん!」
カエデが苦笑い。

「さて、いくか~!」
リョウタは出発するさんだん。
・・・列の一番後ろで・・・カエデは考える。
(あたし海底にいたのよね・・・。でも・・・海から離れた木の下に・・・。なんで?誰かがあたしを海から上げてくれたの・・・?)
カエデはもやもやと考える。・・・ぬれた帽子を気にしながら。


・・・あたしを助けてくれたのは・・・


誰・・・?
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