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♯14 光
2006-11-28 Tue 21:09
「心の証か~。ほしいな、オレも」
リョウタはうらやましそうにつぶやいた。
「なによ、昨日さっさと寝たくせに」
カエデが冷やかしを入れた。
「あれはハナミが寝たからだろ?!」
「なによ、人のせいにするなんてひどい!」
ハナミが猛反発。
・・・そんな笑いを、じっと・・・何者かが見つめる。

「あれ・・・?ヒカリは?」
アキトがあたりを見渡す。
「嘘?!いないの?」
カエデが心配そうな顔をする。
「あいつに限って迷子はないだろ」
リョウタは平気そうだ。
「どっか用足しに行ったんだよ」
マコトが助言を加えた。
「そうね・・・すぐ合流できるわよね・・・」
カエデがちょっと考え込む。
「フェム・・・僕・・・」
ユウが何か言いたげだ。
「あのね・・・・・・」
小声でフェムに言う。
「え?!」
フェムが驚き、声を張り上げる。
「どうしたんだ?」
いつもは恥ずかしがりやのフェムが、大声を上げるなんて・・・

「あのね、ユウがね、ヒカリさんは、戻ってこないかもって・・・」
「なんだって?!」
マコトが声を張り上げた。
「なんでだ?」
シュウが冷静な声でユウに聞いた。
「あのね・・・昨日の夜、見たんだって。・・・ヒカリさんが、みんなのところから離れていくの」
「・・・それで?」
カエデが言葉を入れる。
「それで、どこに行くの?って聞こうとしたらしいんだけど・・・。ヒカリさん、黙ってどっか行っちゃったみたいだよ。足元が不安定だったし、目が涙目だったって」
フェムがユウの伝えたことをみんなに言った。

「足元不安定か・・・」
アキトが考え込む。
「催眠術かなんかかしら?」
ハナミが不思議そうに言った。
「もしかして霊感とかあったりして・・・」
リョウタが冗談半分で言った。
「バカなこと言わないでよ!ヒカリを勝手にオカルト界にひきずりこまないでよ!」
カエデが怒鳴り散らした。
「どこ行ったんだよ、アイツ」
リョウタがあきれたたように言った。
「原因が何であれ、歩いてれば会えるだろ。まだ近くにいるはずだ」
シュウが冷静な判断を出した。
「そうね・・・」
カエデもまぁ納得。
「じゃ、いくか」
7人は出発した。

・・・そのころ

「ヒカリさん、どうしたんです、急に」
フェネが心配そうに言った。
「・・・ちょっとね」
ヒカリの返答はあいまいだ。
「・・・気にしているんですか?自分のフェアッチが光らないことを」
フェネは何かを勘ぐった。
「・・・」
ヒカリは黙ったまま。
「・・・そうなんですね?」
フェネは問い詰める。
「・・・うん」
ヒカリは小声で言った。
「そんな・・・気になさることでは・・・」
「今、何もできないのは、あたしたちだけなのよ」
フェネの言葉に、ヒカリはすかさず反論。
「・・・」
フェネは何もいえなかった。

「おやおや・・・迷子ですか?」
怪しげな、ささやくような声。
「誰ですか?!」
フェネが声をあげる。
「私?・・・私はピコフェアです」
「・・・なにしにきたの?」
ヒカリが眉をひそめる。
「おやおや、その何かをにらみつけるような瞳。それじゃ仕方ないですね」
「何がですか?!」
フェネが叫ぶ。
「おやおや、これまた知らないんですね。じゃぁ教えてあげますよ」
ピコフェアがそっと言った。


・・・愛を知らないあなたのフェアッチは・・・

ヒカリマセンヨ・・・
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