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みんなのGW! ?
2009-05-30 Sat 15:27
これまでのお話は、こちらからチェック!→第1話  第2話  第3話  第4話


誘拐事件!幼き子供のSOS! ?



「あああああ!」
窓ガラスが砕け散る音が響き渡る。
破片が飛ぶ。何かの着地する音がする。
「何?」
カエデが恐る恐る目を向けた。

「みなさんを解放してください!」

そういう人物は、長く黒い髪をなびかせた。

「ヒカリ!」
リョウタは思わず叫んだ。
「どうしてここに?というか、どうやって?」
「これですよ」
アキトが目を丸くしながら聞くと、ヒカリはあるものを取り出した。
「スノーボード?」
マコトはそれを見て言う。
「はい」
ヒカリは頷いた。


――ヒカリ潜入前

「この廃墟です」
「オンボロね」
誘拐犯のいる廃墟に辿り着いた3人は、その廃墟を見上げた。
「まともに入ったら捕まるな」
「ですよね。みなさん無事でしょうか」
シュウの言葉に、ヒカリは心配そうな表情を浮かべる。
「見て!あれ!」
アミは、廃墟の1部屋を指さした。
大柄な男が、窓を塞いでいる。
「あれが誘拐犯ね!」
アミは大げさに頷く。

「あの距離か・・・・・・」
シュウはしばらく考えた末に、
「突入できなくもない」
と言いきった。
「え?一気にあの部屋に?」
アミが驚いてたずねる。
「これを使えば、できなくもない」
シュウが見せたのは、青いスノーボードだった。
「どこから持ってきたの?」
「そこにあるごみステーション」
シュウが指を差した先には、袋の山になっているごみステーションだった。
「ねえねえ。人のごみを無断使用するのって、何かの法律に引っかからないよね」
「立派な再利用だろ。戻しておけばばれない」
(シュウ兄ちゃんは変なところで悪なんだよな・・・・・・)
アミはその言葉を飲み込んだ。

「それを使って、どうするんですか?」
ヒカリがスノーボードを見ながら聞くと、
「向かいの廃墟から突入する」
シュウはそう答えた。
つまり、向かいに建っている廃墟から、スノーボードに乗って、飛び降りながら窓をかち割ろうということなのだ。
「なるべく体重が軽い方がいい。あと、犯人を動揺させられる攻撃力も・・・・・・」
「それならヒカリじゃない?空手やってるし」
アミが意見すると、
「分かりました」
ヒカリは頷いた。
「アミは、近くの交番に行って、なんとか警察を説得してこい」
「うん」
シュウの指示どおり、アミは交番に向かった。
(今日のシュウ兄ちゃんは、キレたら怖いぞ~。だって・・・・・・)
アミはそんなことを考えていた。

「準備できたか?」
「はい」
「行くぞ」
スノーボードに乗ったヒカリを、シュウは一気に押した。
「あああああ!」
ヒカリは犯人の背中に向かって突撃した。


「またガキが増えた!」
犯人は、予想外の侵入に動揺している。
「みなさんを解放してください」
ヒカリはそう言いながら、空手の構えをとった。
「ふん。ガキがいい気に空手をやっているのか」
「ヒカリをなめるなよ!瓦も割れるし、黒帯なんだぞ!」
リョウタが叫ぶ。
「くるなら来い」
男はジェスチャーで、かかってくるように示した。

ヒカリの動きは俊敏だった。
腰を低くし、拳を握った右手を後ろに引き、相手の懐に潜り込むまでに、0.5秒もかからなかった。
そのはずだった。
「ふん」
男は右手でヒカリの手を掴み、そのままそれを引っ張った。
「あ!」
ヒカリの体勢が崩れる。
「この程度で黒帯か」
男の手が、ヒカリの首に回った。

「ヒカリ!」
カエデが金切り声で名を呼ぶ。
黒帯の実力者でも敵わない。
全員の希望が消えた。
「その動き・・・・・・護身術ですね?」
「よく知ってるな。誘拐犯たるもの、このくらいできないとやってけねえよ」
ヒカリの質問に、男は笑みを浮かべて答えた。

このまま人質にされて、身代金と交渉されてしまうのか・・・・・・


絶望が支配した。
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