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~summer 1~  映画館の光
2008-03-19 Wed 22:43
「映画館に行こう!」
・・・なぜこうなったのかは、簡略して説明すると、こうだ。


「ねぇねぇ。久しぶりにみんなで集まったんだから、どこかに行こうよ」
案を出したのは、ユウだった。

「おっ、いいね~どこ行く?」
それにのったリョウタは、行き先を決めようとする。

「遊園地行きたい!」
そう言ったのはハナミだった。

「のんびり図書館!」
これはアキトの意見。

「みんなで買い物しない?」
これはカエデの提案。

「スポーツ観戦とか、盛り上がりそうだな」
マコトの男らしい意見。


・・・全員の意見がまとまらない。

さすが、性格違うもの同士が集まっただけあって、全員の意見が一発で一致することは、ほぼ、ないに等しい。

「うぅ~ん。どうする?まとまんねぇな」
リョウタは、すっかり困り果てた顔をする。

「なんかいい案ねぇか?シュウ」
「なんでオレなんだよ」

リョウタは言葉を振るが(決められないし、みんなから批判されるのがイヤだから)、シュウはそれを見切ってなのか、あっさり言葉を返した。

「うぅん~~ユウ!言いだしっぺが考えるんだ!」
「なんでさぁ。どこ行く?って話題にしたのは、リョウタさんだよ?」
・・・ついにはユウにまで突き放された。


・・・・・・ピッ、ピッ。

・・・さっきから携帯をいじっているのは、アミだ。

「?なにやってるの?メール?」
カエデは、アミの携帯を覗き込む。

「あったあった!今クラスで流行ってる、“おすすめお出かけスポットサーチ”!」
・・・なんのことかは分からないが、お出かけスポットを紹介してくれるらしい。

「ここに、メンバーの性格を入れて、現在住んでるところを入れて・・・送信!!」
素晴らしい、携帯早撃ち技術で・・・送信完了。


「ねぇ、なんなの?“おすすめお出かけスポットサーチ”って」
ハナミは、アミに聞いた。

「知らないの?住んでるところと、遊ぶメンバーの性格を記入して送信すると、住んでるところから手軽に行けて、みんなが楽しめるスポットを紹介してくれるの」
そんなハナミに、呆れたように説明するアミ。

アミの世界で、“おすすめお出かけスポットサーチ”は常識なのだろうが、他の8人にとっては、初めて聞くものであった。

「結果がきた!!」
「見せて見せて!!」
アミの周りに、全員が集まる。


『映画館で、“kiss mail”を見る。
同時上映の“男の演歌”を見る。
その後、おみやげコーナーで、映画で登場してくる、
遊園地のモデルキャラ“ラビリス”のマスコットを買う。
映画に出ている、スポーツ選手“小田切山隆三郎”がゲストで来るので、サインをもらう。』


・・・と書かれていた。


「すっごい無理矢理なスケジュール・・・」
苦笑いのユウ。

「でも、この通りにいけば、ほぼ全員の願望に届くんじゃない?」
「そうだな・・・」
カエデの言葉に、うなずくマコト。



・・・と、言うわけで、映画館行きが決まったのだ。



・・・・・・ビ~~~・・・

ヘンな機械音で、映画が始まった。


『雄一さん!』
『キャサリン!!』


「キャサリン泣ける~~!」
始まって10分で泣いているのは、ハナミだ。

「こんなベタなストーリーに泣けるほうがおかしい・・・」
マコトは全然おもしろくない様子。


『第一雄一、アルミメッキ・キャサリン。あなた達は、永遠の愛を誓いますか?』


(第一雄一とアルミメッキ・キャサリンって、どっかで聞いた覚えが・・・・・・)

カエデとシュウは、2人して同じ疑問を持っていた。


「ごけぇぇぇええ!ぽげげぇぇ!!」
すっかり寝てしまっているのは、リョウタだった。

「・・・・・・」
隣で、ヒカリが苦笑している。


『愛してるよ、キャサリン』

~END~


・・・映画が終わった。


・・・次は、同時上映の、“男の演歌”が上映された。


「キャサリン泣ける~~!」
「雄一泣ける~!」
ハナミとアミは、2人して、さっきの映画に涙している。

「いいねいいね~!演歌サイコ→!」
極度の演歌ファンなアキトは、すっかり大満足。

「小田切山選手カッコイイ!!」
リョウタとマコトは、映画に出演しているスポーツ選手に夢中。

「お腹すいたなぁ・・・」
ユウは、お腹がすいてしょうがない。

「あたし、アメリカの、ジャラピア・インスタント選手、すごいファンなの!いいなぁ~。生で見れて」
「ぁははっ」
カエデとヒカリは、映画を無視して世間話。

「・・・・・・」
なんなんだコイツら、とでも言うかのように、呆れた顔して全員を見つめているのは、シュウだった。


・・・映画も終わりに近づいた。


『旅に出る。オレは船に乗る』
『あなた・・・』
『忘れるな。オレはお前を・・・』


・・・これからが、いいところって時だった。



・・・あの世界への道が開いたのは。


ピカァァァァァァアアアアア!!!!!


「なんだなんだっ?!」
スクリーンから、まぶしい光が放たれた。

「みんなぁ!目を守るんだ!目が見えなくなっちゃうよ!」
アキトは、こんなときも現実を見ている。


・・・子供達は感じた。


・・・何かに、吸い込まれるような感覚を・・・




子供達の長い長い冒険・・・・・・






『・・・キャストハソロッタ・・・』
『ハジメヨウ。サイコウノブタイヲ・・・』
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