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♯98 再生
2007-04-07 Sat 21:05
・・・諦め・・・それが生まれたとき、光に包まれた子ども達。

「なんだここ・・・」
突然の出来事に、驚くリョウタ。
「あのネックレスが、光ったのよね」
カエデは、リョウタの持っているネックレスを見て言う。
「前々から気になっていたんだ。あと1個、光ってないところがあるのが・・・」
腕組みをして言うアキト。
「証の記憶・・・とられちゃったんだよね・・・何も思い出せないよ」
ユウは、頭を抱えて言う。
「・・・もう!!分かんないことばっかり・・・あたしにどうしろっていうのよ!なんにもとりえのないあたしに・・・」
フーミンの裏切りと、思い出せない証の記憶に嫌気がさしたハナミは・・・泣き崩れてしまった。
「ハナミ・・・頑張りましょうよ。この戦いが、きっと最後だから・・・」
フェンは、泣き崩れるハナミを必死に励ます。

「・・・自信ねぇな」
マコトが、そっと言葉を漏らす。
「何がだ?」
疑問に思ったフェマが、マコトに聞く。
「・・・地球が本当に救えるのか・・・ここで悩んでいる間にも、フーミンの支配は続いてるんだろう?オレ達・・・」
俯き加減で言うマコト。
「んな・・・とりあえず、まずは思い出すしか・・・」
「思い出すってどうやってだ?!これっぽっちも記憶はないのに、どうやって思い出せばいいんだよ!!」
リョウタの言葉を聞いてすぐ、マコトは言葉を返した。
「どうやってなんて・・・そんなの知るかよ!うじうじしてても、しょうがねぇってことだよ!!」
「その無鉄砲なところは、いつになっても変わらないな!無駄なことに時間を割いてる暇はないんだ!」
・・・2人の言い争いは続いた。
「・・・無駄なこと?!オレ達のやってることに、無駄なんてねぇんだよ!」
「その考えが無駄だって言ってるんだよ!無鉄砲に行動して、ハメはずしたら、お前は責任取れるのかよ?!大して力もないのに、そうやって無鉄砲に行動するのが無駄なんだよ!」
「なんだと?!」

バキッ・・・!

・・・マコトの言葉に、リョウタの一発が響く。
「・・・そうやって、消極的な考え方して・・・人にケチつけときながら、自分は曖昧になりやがって!ずりぃんだよ!!」
手を震わせながら、リョウタは言った。
「こんな状況で・・・プラス思考になんかなれる方がおかしいんだよ!その思考が売りなのか知らねぇけど・・・目障りなんだよ!」

ドカッ・・・

・・・今度はリョウタが倒れこむ。
「・・・このやろぉ!!」
「やめて!やめてよ!」
立ち上がるリョウタを止めるカエデ。
「こんなのヘンよ・・・最後の最後まで・・・」
「うるせぇんだよ!マコトとは1:1で決着つけなきゃいけねぇんだよ!!」
カエデの言葉むなしく、カエデの手を振り払うリョウタ。
「リョウタ!今の言い方はないんじゃないのか?!」
アキトも口をはさむ。
「お兄ちゃん・・・やめようよ・・・」
ユウは、マコトの服を引っ張る。

・・・崩れる仲間・・・苛立ちから、どうしても仲間にあたってしまう。

「・・・どうしても・・・この話だけは、終わらせておかなきゃいけねぇんだよ!」
リョウタは、マコトの上に馬乗りする体勢になった。
「オレは・・・この世界も、オレ達の世界も、ただ救いたいだけだ!!お前とケンカするために、この世界にきたんじゃねぇよ!!」
・・・リョウタから目線を離さず、言葉を発するマコト。

・・・2人の暴走は・・・止められなかった。

「こんな意味ないこと・・・」
アミは、そんな2人を黙って見つめる。
「・・・・・・」
黙って2人のもとへ歩くのは・・・シュウ
「こんにゃろぉ!!」
リョウタは、マコトに拳を振り上げる。

パシッ・・・

その拳は、マコトに振り落とされることはなかった。
「何やってんだ、やめろよ」
シュウは、リョウタの手をそっけなく掴む。
「・・・離してくれよ!」
「無駄なことがどうだって話をしてるみたいだが、お前らのケンカ自体が無駄なんだよ・・・今やることを考えることが最優先なんじゃないのか?」
・・・視線をそらさずに話す。

「今やることか・・・とりあえず、証を・・・」
アキトは、腕を組んで言う。
「何か手がかりがあれば・・・」
アミは、俯いてつぶやいた。
「・・・アミ。アミは、常に前だけ見てきたじゃないか。その気持ちになれたのは、何かを信じてきたからだろう?その何かが、アミの証だ」
そんなアミに、声をかけるフェス。

・・・何か?常に何かを信じてた・・・?
あたしの信じてたものって・・・証って・・・

「・・・・・・未来・・・?」
アミが、そっと口にしたとたん、胸元が光った。
「証の再生や!証が再びできたんや!!」
驚いて言うフェロ。
「ネックレスも、1つ光ってるぞ」
リョウタも、ネックレスを見て驚く。

「ユウ。ユウは、最初に証を光らせたよね。何かにまっすぐ挑戦するユウに、あったものって何?それがユウの証だよ」
フェムが、ユウに言った。

・・・何かに向かっていく・・・
・・・そのために・・・

「・・・勇気・・・勇気だね!!」
ユウは、微笑んで言った。
「そう!そうだよ!!」
フェムも嬉しそうだ。

「ハナミ。・・・常に正しいことを追って、自分の意見をしっかり持っていたじゃない!!ハナミの証は、正しいことを追っていく、その姿だよ!!」
私も、というように、フェンが言った。

・・・正しいこと・・・それを追う?
その姿って・・・

「・・・高・・・潔?」
思い出すように言うハナミ。
「やった!!そうだよっ」
「うそ?!キャ~~!!」
2人とも嬉しそうだ。

「アキトはん。みんなをまとめようと、チームをよくしようと、努めて頑張りはるその姿そのものが、アキトはんの証でっせ!」
フェロは、アキトの肩をたたく。

・・・みんなを・・・まとめようとすること・・・
・・・チームを・・・よくしようとすること・・・

「・・・うん・・・理念・・・かな?」
曖昧に言うアキト。
「そうでっせ!アキトはん!」
フェロは、嬉しそうに言った。

「ヒカリさん。ヒカリさんが、みんなからほしかったもの、みんなにあげたかったもの。・・・それが証です。・・・ケンさんに、両親に、仲間達に、もらって、あげたものです」
優しい声で言うフェネ。

・・・誰かに・・・もらいたいもの・・・あげたいもの・・・
そう。あたしが・・・求めたもの・・・

「・・・愛情・・・」
清らかに言うヒカリ。
「はい。そうです。よかった・・・」
安心したように言うフェネ。

「シュウ・・・その一匹狼な性格だから、みんなの前にあまり出さなかったもの・・・あるでしょう?パートナーの僕にでさえ、あまり出さなかったもの。心の奥にあるもの・・・だよ?」
フェナが必死になって言う。

・・・周りのヤツらに出してないもの・・・
・・・ずっと、心の奥にしまってたもの・・・

「・・・感情・・・」
「いやったぁぁあああ!!!」
シュウの言葉を聞いてすぐ、フェナは大声を出した。
「よかった~あ~よかった~」
フェナは、肩の力を抜いた。

「マコト・・・お前と誰かがいなければ、マコトの証はないんだ。笑って怒って泣いて・・・それが想い出となるのは・・・」何があるからだ?」
フェマは、マコトに問うように言った。

・・・仲間と笑うために必要なもの・・・
・・・誰かがいなければ・・・できないもの・・・

「友情・・・だな?」
マコトは、問いに答えた。
「・・・あぁ。そうだよ」
フェマは、安心したように言った。

「カエデ~。甘えてばっかの私だし~みんなも~。カエデは、何かをみんなに与えたよね~。それが~証だよ~」
少し甘ったれた声で言うフェミ。

・・・あたしがみんなにあげたもの。
・・・あたしがフェミにあげたもの・・・

「真心・・・あたしがあげたのは・・・」
カエデは、俯き加減で言う。
「そうだよ!!やったねカエデ!!」
自分のことのように喜ぶフェミ。

「リョウタ。リョウタは、どーしよーもないバカだけど、常に何かを戦いで見せてたねっ!!ちょっとかっこよく見えちゃうよ。それって何?」
笑って言うフェア。

・・・戦いで、見せたもの・・・?
・・・オレの証って・・・

「闘志・・・だろっ?!」
はにかんで言うリョウタ。
「うん!さっすがっ!」
「あったりめぇよ!!・・・カンペキッ!!」
・・・2人でガッツポーズをして言った。

・・・9人の胸元が光る。
・・・全員の証が・・・再生されたのだ。

「見て!ネックレスの最後の1つの部分が光ってる・・・!」
カエデは、ネックレスを見て驚く。
「・・・今・・・今、みんなにあるもの・・・それが10個目の証。・・・みんなとつながってる・・・その証だよ!!」
妖精達が、力強く言う。
「みんなぁ~!オレ分かった!!分かんねぇヤツ、いねぇよなぁ?」
リョウタが、みんなに聞く。
「もちろん!!」
「分かってる」
「あぁ」
「えぇ」
「もちろんさ!!」
「分かった!」
「僕も!!」
「1つしかないわよね」
・・・みんなの返事は同じだ。


『最後の証は・・・・・・』
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