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♯92 誓い
2007-04-01 Sun 21:33
「はぁはぁ・・・」
・・・外は、夕焼けが包んでいるにもかかわらず・・・暑い。
「あ~~ん!疲れた~~!」
ハナミは、さっそく弱音を吐く。
「頑張れ!城まであと少しだ!」
リョウタは、ハナミに声をかける。
「ひぃ~。なんでこんな山登りなんか・・・」
すっかり息切れしているアキト。
「アキトはん。頑張っていきやしょ」
フェロは、アキトの背中を押す。
「・・・そうだね。もう少し・・・」
アキトは、重い足を動かす。

サァァァァァァアアアッ・・・

・・・木や草の、風に煽られて、ゆれる音が聞こえる。
月が、そっと子供達を照らす。

「これ以上進むのは危険ね・・・今日はここらへんで休みましょうよ」
カエデが言う。
「そうだな・・・デビフェア戦に向けて、妖精の体力を蓄えないとな・・・」
マコトも腕を組んで言う。
「それじゃ、ここで休みな~」
リョウタの言葉で、みんなが解散した。

・・・辺りはすっかり暗くなっていた。

「・・・明日・・・なんだな」
「何が?」
「デビフェアと戦うのが、だよ」
リョウタは仰向けに寝転がって言う。
「まぁ。大丈夫だよ!リョウタらしく、明るくいるべきだよ!」
フェアはリョウタに寄り添って言った。
「・・・うん。そっか。そうだな!」
リョウタは笑顔で答える。
「そうそう。世界のために・・・そして、カエデからの話のために!」
頷きながら、からかいを入れるフェア。
「なっ・・・カエデは余計だよ!!」
リョウタは、慌てて否定する。

・・・大丈夫・・・きっと、きっと勝てる・・・

「カエデ~」
そのころ、カエデとフェミも話をしていた。
「もぅ。最後まであまえちゃって・・・」
カエデは微笑んで言う。
「一緒♪カエデとは、ずぅうっと一緒」
「・・・そうだといいんだケド」
カエデに寄り添うフェミ。上を見て言うカエデ。
「デビフェア戦・・・まずはこれに勝たなきゃ」
「そうだね!」
カエデの言葉に、頷いて答えるフェミ。

・・・ずっと一緒にいたい・・・まずは、デビフェアに勝つ・・・

「・・・はぁ・・・」
マコトは、ため息をついて寝転がった。
「どうした。ため息なんて、らしくないな」
「いや・・・明日、勝てるか自信がなくて・・・」
フェマの質問に、答えるマコト。
「自信なんて誰もないさ。やれることをやるだけだろ」
フェマは、上を向いて答えた。
「あぁ・・・そうだな」
そう言って、マコトは瞳を閉じた。

・・・やれることを・・・精一杯やりたい・・・

「・・・なんだかんだで、明日なんだね~デビフェア戦」
フェナは、いつもと変わらぬ様子で言う。
「やれることはやる!精一杯、自分の限りをつくす!自分が死んででも!」
堂々の決意表面を見せるフェナ。
「・・・なんで・・・必要以上に一生懸命なんだ?」
少し黙った後に、シュウが口を開いた。
「なんでって・・・決まってるじゃない!守るべきものがあるからだよ!大事な人のためなら、なんでもするフェナであってこそフェナ!だと思ってるんだ」
フェナは、にっこりとして答えた。
「・・・そっか」
ポケットからハーモニカを取り出しながら、シュウが言った。
「・・・デビフェアとの戦いが終わったら・・・また聞かせてね」
・・・ハーモニカのメロディーが、風にのる。

・・・大切な人のために・・・精一杯をつくす・・・

「明日ですね。いよいよ・・・」
・・・遠くを見て言うフェネ。
「そうね・・・今まで、たくさんの人を犠牲にして、ここまできたんだもの・・・」
「負けるわけにはいきませんね」
ヒカリの言葉を、すでに分かっているかのようにして言うフェネ。
「・・・うん・・・その人達に恥のないように・・・」
ヒカリは目をつぶって言った。
「大丈夫ですよ。みんなで力を合わせれば、きっと・・・」
フェネはヒカリの背中をさする。

・・・今までお世話になった人に・・・恥のないように・・・

「いよいよだよフェロ!アキト的サイエンス証明のときだよフェロ!」
「わけわかりまへんわ。もしかして、緊張してくるってしもた・・・」
アキトは動揺するのに対し、いつものようにツッコミをいれるフェロ。
「なんか・・・緊張するなぁ・・・こんな僕に、世界が救えるんだろうか・・・」
アキトはため息混じりに言う。
「何言って・・・アキトはん、この冒険で成長したやないでっか。アキトはんならできるって、わてはずっと信じてたんでっせ?」
「フェロ・・・君はいいやつだなぁ!」
涙目でとびつくアキト
「ぐ・・・ぐるぢい・・・あ゙ぎどばん・・・」
フェロの叫びは、声にならない。

・・・前とは違う・・・今ならなんでもできる・・・

「あはぁ~~ん!こわいこわいこわいぃぃぃいい!!!負けたらお家帰れないじゃなぁぁあああい!!」
ハナミは、泣いて叫びまくり!
「ハナミ。落ち着いて。ハナミは涙をパワーに変えて、今まで頑張ってきたじゃない!」
「涙を・・・パワーに・・・?」
フェンの言葉に、落ち着きを取り戻すハナミ。
「今まで何回も泣いて、弱音はいてきたハナミだけど・・・でも、最後はそれをパワーにかえたじゃない!大丈夫!ハナミ。あたしと頑張ろう!」
フェンは、ハナミの背中を押す。
「・・・うん!頑張るわ!やってやろうじゃない!」
ハナミは、元気を取り戻す。

・・・不安も悲しみも・・・力にかえて・・・

「頑張る!」
「うん!」
「強くなる!」
「うん!」
「好きな子に告白!」
「うん!」
ユウの言葉に頷くフェム・・・さっきからこれの繰り返し。
「僕・・・決めたんだ!デビフェアに勝って、強くなって、好きになった人に、この虹色の羽を渡すって・・・」
ユウは、バックから出した虹色の羽を見て言う。
「ユウ。僕も・・・ユウの目標を達成できるように、応援する!」
フェムも気合十分。

・・・夢に向かって・・・走れる。頑張れる・・・

「・・・あっという間だった気がするかも」
「アミ。まだ戦いは残ってるんだ。終わりにするのは早くないか?」
・・・アミから出た言葉を、否定するフェス。
「なんかね・・・フェスのパートナーとして、大したことしてあげてなかったでしょ?それで、なんていうか・・・なんか、失礼だなぁ・・・とか・・・」
「私をデビフェアのチームからはずし、良心に戻してくれたのは、アミじゃないか。・・・お礼とか、そういうのじゃなくて・・・アミにつくしたいことでいっぱいだ」
・・・2人とも、お互いへの感謝でいっぱいだ。

・・・ありがとう・・・それを、次の戦いで伝えたい・・・


・・・それぞれの誓いを胸に・・・

・・・・・・・・・・・・・・・日の出を迎えた。
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