FC2ブログ

現在の訪問者数:  
♯83 契約
2007-03-20 Tue 22:01
「知らないから!もういいんだ!みんなして・・・」
すっかり興奮しているフェア。
「なんだよ!フェネのヤツ、神経質になりすぎなんだ!」
そばにいないフェネを批判する。
「・・・落ち着いて?」
誰かの声がする。
「?・・・ヒカリ!」
フェアは驚いた顔をする。
「悪気がないのは分かるわ・・・。きっとフェネだって、それは分かってるわ」
まっすぐ向かい合って話すヒカリ。
「だって!リョウタまで・・・」
フェアはヒカリを否定する。
「リョウタさん?あなた達がなかなか仲直りしないのに、いらいらしただけなの。2人が仲良くなってほしいから、必死で頑張ってた」
「・・・」
フェアは黙り込む。
「だから、みんなのところに戻ってあげて。落ち着いて話せば、あなたの意見も分かってもらえるから・・・」
ヒカリは優しそうな目で言った。
「・・・ヒカリは?」
「・・・やることがあるの・・・」
ヒカリはフェアに背中を向ける。
「この道を引き返していけば、会えると思うわ」
ヒカリはそれだけ言うと、すうっ、と消えていった。
「・・・消えちゃった・・・うぅん。戻ろうかな・・・」
フェアは、もと来た道を引き返した。

・・・そのころ

「あ゙~~!!ムッカムカする!やってらんねぇよ!勝手に仲間割れなんか・・・」
リョウタは壁を叩きつける。
「・・・ヒカリは、誰について行ったんだろう・・・」
リョウタは後ろを見るが、ヒカリの姿はない。
「リョウタさん・・・リョウタさん!」
背後から声がする。
「?・・・ヒカリ!いつの間に・・・」
「フェアがあなたを探してるわよ」
「え?・・・」
ヒカリの言葉に、驚くリョウタ。
「言いたいことがあるって。・・・ヘンな意地張ってないで。あなたがいなくなったら、このメンバーがまとまらないもの」
ヒカリは、優しい声のトーンで話す。
「来た道を戻れば、会えるんじゃない?」
ヒカリは、また背中を向ける。
「・・・ヒカリは・・・来ないのか?」
「・・・・・・やることがあるの」
その言葉だけ残して、またもや消えていった。
「フェア・・・オレのこと探してるのか・・・」
リョウタは来た道を引き返していった。

・・・・・・

「はぁ・・・あたしって、そんなに神経質なんでしょうか・・・」
フェネは頭を抱えて悩んでいる。
「・・・フェネ」
「!・・・誰ですか?!」
自分を呼ぶ声に、驚くフェネ。
「あたしよ。・・・フェネは神経質じゃないと思うわ」
「ヒカリさん・・・」
少し体勢をゆるめるフェネ。
「あなたの考えてることは、間違いじゃないと思うの。・・・でも、他の2人だって、わざと迷惑をかけたんじゃないだろうし、何らかの意思があると思う・・・だから、それを聞いてあげて」
優しく微笑んで・・・まっすぐ言葉を発するヒカリ。
「・・・そうですね・・・ヒカリさんも・・・」
「・・・」
ヒカリは首を横に振る。
「・・・どうしてですか?・・・」
「・・・やらなきゃいけないの・・・」
「何をですか?」
「それは・・・関係ないこと。あなたには・・・」
ヒカリは顔を落として答える。
「来た道を引き返して・・・ケンカしたところで、会えると思うわ」
ヒカリは、背中を向けて、反対のほうへ歩き出した。

(なんなんでしょう・・・やらなきゃいけないことって・・・)
フェネは、またも頭を抱えている。
「あ・・・」
顔を上げた先に、リョウタとフェアの姿。
「・・・えっと、その・・・」
3人とも、言葉がうまくでない。
「ご、ごめんな!」
リョウタは口を開いた。
「なんか、うまくいかないのにイライラして・・・」
「誤るのは僕だよ。無鉄砲に行動してたし・・・」
「いいえ、あたしです。みんなの意見を、聞いてあげられずに・・・」
3人は、それぞれ打ち解けることができた。

「そうだ!ヒカリは・・・」
リョウタは辺りを見回す。
「なんか、やることがあるって・・・」
フェアが思い出すように言う。
「何なんでしょう。やることって・・・」
フェネは不思議そうにつぶやいた。
「その辺探すか~・・・はぁ、どこ行ったんだ?」
リョウタは適当に歩き始めた。

「・・・く~~!どこ歩いてもいないじゃんか!」
リョウタはイライラがたまっていく。

・・・!・・・・・・

「誰かの声がする」
フェアは壁に張り付いて、静まる。
「・・・本当だ・・・なんか聞こえる」
リョウタも耳を澄ませる。
「どうします?」
「どうします?・・・入る!」
フェネの質問に、あっさり応答するリョウタ。

「じゃますっぞ~!!」
あっさり入って行ったリョウタ!
「おじゃましま~す!」
「また無鉄砲な行動して・・・」
続けて入るフェアと、呆れるフェネ。
「あ、あっさりみつかったっすね」
声の主は、資材運び。
「結構隠れたつもりなんだけど。まぁいいわ」
バレリーナは、余裕の顔。
「いい加減に決着を・・・」
リョウタは言いかけてやめた。
「・・・ヒカリは・・・?」
みんなは辺りを見回す。
「あぁ、あの子のこと?それならいるよ。お返しするよ~」
資材運びは、あっさりとヒカリを返してくれた。
「ヒカリ!大丈夫だったか?!」
リョウタは心配そうに聞く。
「・・・うん」
ヒカリは平然をよそおうように言った。
「よかったです。心配しました」
フェネは安心した様子。
「・・・そう」
・・・ヒカリからの返答は、そっけないものだった。

「契約したのよ。あなたたち3人に会わせる代わりに、その子の愛情をいただくことを」
バレリーナは、手のひらを広げる。
「フェアッチプログラムと一緒にもってるわ。資材運び、1個もってて」
「分かったよ~」
資材運びに、フェアッチプログラムを渡す。
「そんな・・・なんでそんな約束したんだ!」
リョウタはヒカリに問い詰める。
「こうでもしないと、ケンカが止まらないでしょう?」
ヒカリは冷静に答える。
「さぁ!決戦をはじめるわよ」
敵軍は戦う気満々。


・・・敵との契約で、愛情をなくしたヒカリ・・・
その契約が、善と出るか悪と出るか・・・。
スポンサーサイト



別窓 | フェアリーファンタジー | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<<♯84 復活 | ~フェアリーファンタジー~ | 5500hitです!>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| ~フェアリーファンタジー~ |

自由にどうぞ♪

©Plug-in by PRSU