FC2ブログ

現在の訪問者数:  
♯9 はじめて
2006-11-24 Fri 20:49
カエデェェェェェェ!!

みんなが1人の名を叫んだ。
「ふううん・・・!!」
カエデの手を、しっかりつかみ、持ち上げるフェミの姿。
「っ・・・離して!こんなときまで甘えないでよ!」
カエデの剣幕した声。
「ヤダ!カエデが好きだもん!離さないっ!!」
いつも以上の、強い声。
「え・・・」
カエデはフェミを見つめた。
「だって!カエデをずっと探してた!」
(どういうこと・・・?)
一瞬、そんな考えが浮かんだカエデ。
「・・・フェミ!」

カエデがフェミの手を握り返した。
・・・そのとき、フェアッチが光った。
・・・たくさんの星が放たれる。
「なんだこれっ?!」
リョウタは驚き気味。
「いけえええ!」
カエデとフェミは一心同体。
・・・そして、激しい爆発音と共に、レットゲハは倒された。

・・・その夜
「・・・あの山は?」
マコトが1つの山を見つけた。
「あれは・・・デビフェアの本拠地さ」
フェナが言った。
「いってみようぜ!とっとと帰りたいしな!」
リョウタが声をはずませる。
「バカ!少しは周りを見ろよ?!みんな、なれない環境で疲れているんだ!」
マコトが反論した。
「なんだと!だいたいなぁ、そんなことじゃ、何万年たっても帰れねぇよ!」
「なにがいいたんだよ!やる気かよ?!」
なんと2人は、殴り合いを始めてしまった!
「やめてよ!」
ハナミがいうがムシ。
「そういえば、カエデさんと、シュウさんは・・・」
ヒカリがあたりを見渡す。
「どうするんだ!シュウがいないと、ケンカがとまらないじゃないか!」
アキトは困り果てた。

・・・ここは、少し離れた荒地。
「シュウ?」
ハーモニカを吹いているシュウに、そっと一声かけるカエデ。
「関根?・・・みんなのところにいたんじゃないのか」
澄んだ瞳が、まっすぐカエデをとらえた。
「あの・・・さ、ありがと・・・シュウがいなかったら、あたし一人だった」
「なんだそのことか。まぁ、よかったんじゃないか?」
シュウはそういうと、視線をそらした。
「・・・みんなのとこ戻ったら?そろそろ寝る時間だし。今日の見張りはアキトみたいだしさ。困るよ。眠れなくて」
「・・・そだな。・・・お前は?」
シュウは立ち上がると、カエデに聞いた。
「あたしは・・・いいや」
カエデは迷いながら言った。
「なんだよ。人には帰らせといて、自分は残るのかよ」
シュウはぶすっ、と、くすっ、が入り混じった声で言った。
「いいじゃない」
カエデはそっぽを向いた。
「あっそ。また泣くんじゃねぇぞ」
それだけいうと、さっさと行ってしまった。

「あ~も~!調子狂うっての!」
カエデはごろんと横になる。
「だいたいだいたいだいたいよ!あいつといると、なんかドキドキ?むしゃくしゃしちゃうっていうか・・・?」
カエデは分からない気持ちに、疑問を抱く。
(うぅん・・・。イマイチ分からないな・・・)
カエデはため息をついた。

そのため息を、荒地の風が運んだ。

・・・静かに、砂を舞い散らせて。
スポンサーサイト



別窓 | フェアリーファンタジー | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<<♯10 責任 | ~フェアリーファンタジー~ | ♯8 成長>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| ~フェアリーファンタジー~ |

自由にどうぞ♪

©Plug-in by PRSU