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♯8 成長
2006-11-13 Mon 18:21
リョウタたちは、フェアリーモンスターが新たな技を覚える条件として、自分と妖精がつながることが必要だとわかった。

・・・次の日

「ふぁ~、眠~」
リョウタは大あくび。
「カエデ~カエデ~朝だよ~。起きようよぉ~」
フェミの甘ったれた声。
「ん・・・?うぅん・・・」
カエデはおきたくない様子。
「カエデ~カエデ~」
「カエデカエデうっせえなっ!!」
リョウタは文句をつけた。
「・・・」
無視!
「お前な!無視しすぎだろ!むかつくんだよ!前から!」
リョウタは朝からキレモード。
「おちつけ。朝からケンカも気分悪いだろ」
シュウは冷静にリョウタを止める。
「だな。・・・カエデもなんとかしてくれよ。その妖精」
マコトがあとから言った。
「・・・ぅん」
カエデは弱弱しく言った。

「さて!いくぞ~」
リョウタはみんなに声をかける。
「オー!」
みんな張り切っている。
「カエデ~カエデ~」
フェミは相変わらず甘えている。
「・・・」
カエデは何も言わない。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
みんな、息を切らしている。・・・今、8人がいるのは、広い砂漠。・・・太陽が照り付けている。
「もうだめ~!のどかわいたぁ~!」
ハナミの弱音は、もう毎回恒例。
「お前なぁ、毎回弱音吐きすぎ!」
リョウタはイライラしている様子。
そのとき・・・

「なんだあれ?!」
アキトが前方を指差す。
そこには・・・
「あ・・・赤いカブトムシ・・・?」
マコトは驚いている。
「あれは、レットゲハですわ!金属性ですわ!」
フェロが言った。
「あ~も~!属性なんていってらんねぇよ!フェア!前の技!」
「おっしゃあ!」
フェアが、前の炎を技を使う。
「あかん・・・きいとらへん!」
フェロがあわてていった。
「みんな!いけ!」
マコトの声で、7匹の妖精が、いっせいに動き出す。・・・フェミ以外の、7匹は。

「いや!怖いよ、カエデ!」
フェミはこんなときまで、甘えている。
「・・・いい加減にして!」
カエデはフェミを振り払った。
「カエデ・・・?」
フェミは驚いている。
「甘ったれるのもいい加減にして!あなたも妖精でしょ?!なんでみんなと戦えないの?!・・・うじうじしないでよ!誰かに助けを求めないでよ!・・・どうしてみんなと一緒にできないの?!・・・もう、あたしにかまわないで!」
カエデは一気に叫ぶと、1人で走っていってしまった。
「カエ・・・うわっ!」
リョウタは追いかけようとするが、レットゲハが邪魔で、カエデを追いかけられない。
「くそぉ!どけよぉお!」
リョウタは必死だが、・・・かなわない。
「だめだ・・・強すぎるよぉ・・・かなわないよぉ~」
フェンが弱音を吐いた。
「フェナ!」
シュウがフェナを呼ぶ。
「何?」
フェナは答えた。
「・・・オレは関根をさがしてくるから、あとは頼んだぞ」
それだけいうと、シュウは走っていってしまった。
「あ!シュウ!」
フェナは追いかけようとするが、レットゲハとの戦いは続き、シュウを見失った。
「逃げるしかねぇだろ!」
マコトがいうと、みんながいっせいに逃げ出した。

・・・・・・

「なんとか、なったみたいだな」
アキトが言った。
「くそ・・・大丈夫かなカエデ・・・ってか、シュウは?」
リョウタが言った。
「シュウはカエデを追いかけにいったよ」
フェナが言った。
「大丈夫だよな・・・」
マコトは心配そうだ。
「お兄ちゃん・・・大丈夫だよね。2人とも、生きてるよね?」
カエデとシュウを心配し・・・今にも泣きそうなユウ。
「あぁ・・・」
・・・2人が生きている保障はなかったためか・・・みんな暗い表情だ。
フェミは、何も喋らなかった。

・・・そのころ

「っ・・・ひっ・・・」
カエデは泣き続けていた。
「・・・っ、なんでよ・・・なんでよ。・・・みんなの妖精は確実に成長してるのに・・・フェミは甘えてばかり・・・。あたしがいけないの?あたしはフェミと繋がろうとしてないっていうの・・・?」
悲しみ、悔しさ、孤独さが、カエデを襲う。
「・・・どうすれば、いいんだろ・・・」
すっかり弱気になっているカエデ。
「どーもしないけど、とりあえず泣き止めば?」
いつのまにか、隣には、シュウ。
「なんで・・・?」
カエデは驚きを隠せない。
「なんでって・・・大事なやつは追いかけるのが、普通じゃないのか?」
人付き合いに関して鈍いシュウは、男が女を追いかけることを、これっぽっちも恋愛対象としていない。
「普通って・・・みんなは?」
「逃げたみたいだ。怪我はしてないらしい」
シュウはそういうと、カエデの隣に座り込む。
「・・・不安なの。・・・このまま、フェミだけ成長しないんじゃないかって・・・」
カエデはシュウに不満をうちあけた。
「・・・弱いんだろ」
「え?」
カエデはシュウの言ったことが分からない。
「自分はまだ、成長していないから不安で、関根のそばにいれば、安心だと想ってるんだよ。・・・アイツは。・・・関根も、そんなあせってもしょうがねぇよ。自分だけ成長しないって、オレら8人で妖精育成競争してるわけじゃあるまいし。仲間に守られながら、ゆっくり成長してけばいいんじゃねぇの?・・・よく分からないけど」
それだけ言うと、シュウはハーモニカを吹き始めた。
「うん・・・ありがとう」
カエデは涙をふくと、眠りについた。
シュウの肩に、そっとよりそう。
カエデの中で、シュウが特別に見え始めていた。


・・・次の日

「早くカエデ達探しにいこうぜ!」
リョウタはとっとと準備する。
「も~、まってよリョウタ」
フェアはふらふらしている。
「そんなにあせるなよ。そんなに、カエデとシュウが2人でいるのが心配か?」
マコトはからかい半分で言った。
「え・・・・・・・んなんじゃねぇよ!仲間として心配なだけで、カエデのことなんかこれっぽっちも心配してねぇよ!オレが心配してんのはシュウだよシュウ!」
リョウタはあせって言った。
「アキト、この反応は・・・」
マコトがアキトにささやく。
「ですね・・・こーゆー感じの反応ですね」
アキトは手でハートマークを作る。
「なににやついてるのよチョーやなかんじ!」
ハナミが2人を追い越す。
「なんでもねぇよ」
マコトが言い返した。
「・・・」
フェミは何も言わない。

・・・そのころ

「とっととさがしに行こうぜ。待っててもしょうがない」
シュウはさっさと歩くものの、急な崖のため、ちゃんとカエデを気遣い、手を差し出す。
「・・・」
カエデは顔が真っ赤になっている。・・・シュウはこういうことが普通にできる人だというのを、みをもって知った。
「なんだ、そんなに男と手つなぐのイヤか?」
シュウはかなり鈍い。鈍くて鈍くて、恋愛面では、サル以下の経験値。
「そーゆうわけじゃ・・・」
カエデはドキドキしてしょうがない。
(これじゃぁ、学校でモテてるのも気づかないわけだ・・・)
そう、シュウは結構、いや、かなりモテてる。でも、本人が気づかないのは、かなり鈍いからだと、カエデは知った。

「おーい!」
リョウタの声。
「みんな!」
カエデは驚く。・・・そのときだった。

ガラガラガラガラ・・・

「レットゲハだよ!」
ユウが言った。
「イヤァァァァァ!!」
カエデが、崖からおちそうになる。
その手を、シュウが握っている。
「まってろカエデ、シュウ!今助けにっ・・・」
リョウタが助けようとするが、レットゲハが邪魔でいけない。
そのとき、レットゲハの光線が、カエデに打たれた。
「イヤァァァァァ!」
カエデはシュウの手を離してしまい、崖のしたへ・・・

みんなの足がすくむ。

カエデェェェェェェェェェェ!!!!

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