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♯72 走る
2007-03-06 Tue 20:22
「うわっ!」
「きゃっ!」
べたーん!と倒れこむ、ユウとアミ。
「もう!テレポートへたくそ!」
2人は怒りモードから覚めなかった。
「あの、ヘンなピエロを倒すんでしょう?さっさと行かないと」
アミは冷静さを取り戻したのか?
「うわ~なにこれ~」
ユウは看板に目をむける。
「・・・」
アミは黙ってそれを見る。

『この世界のどこかに飛んでいる、幻の鳥の羽を見つけ、それを異性に渡すと結ばれる』

「・・・だって!すごいね~!幻だって!」
ユウはすっかり興奮。
「ちょっと、あたしたち、この世界に観光にきてるんじゃないのよ。とっととピエロ倒して、さっさと帰るんじゃないの?」
アミは呆れ顔。
「あれ?こういうの興味ないの?」
「迷信でしょ」
「信じて損はないと思うけど・・・」
「嘘だったとき悲しいじゃない」
プラス思考のユウと、マイナス思考のアミ。
「この話を信じて、羽を見つけて渡せば、両思いでしょ?うまくいけば、アミさんの片思いも実を結んで・・・」
「ちょっと!!この言動すべてモニターで見られてるんだから、軽々しく言わないでよ!!」
「なんで?いいじゃない。このさいみんなにも協力・・・」
「だから!もういいっての!ほとんどふられたようなもんなんだから!キッパリけじめつけたばっかじゃない!今朝!」
・・・そんな言い合いを10分ほど続けた。

「なぁ、そろそろ行かないか?」
フェスが言う。
「そうだね。時間もないし・・・」
フェムも同意。
「そうそう。ついでに幻の羽も探してみようよ!」
ユウの提案。
「まだ迷信信じてるの?」
アミは呆れ顔。
「なんか欲しくなっちゃったよ。僕、そういうの信じる方だから」
ユウはにっこり。
「何?ユウって、好きな人いるの?」
アミはさりげなく聞く。
「う~ん。よく分かんない。でも、いつかは必ずできると思うんだ。そのときに、自信にしたいよね」
やけに強く聞こえるユウの言葉。

助けて~~~!!!!!!

・・・誰かの声。

「誰?!」
2人は辺りを見回す。
「助けてチュ!ヘンなピエロがやってきて、僕たちの村を破壊してるチュ!」
・・・一匹のネズミが助けを求めに来る。
「ピエロ?!兄弟のか?」
フェスが聞く。
「2人いたチュ!なんとかしてほしいチュ!」
ネズミは、とりあえず助けがほしいらしい。
「その場所ってどこ?」
ユウが聞く。
「こっちチュ!」
ネズミは指をさす。
「分かった。行くしかないわね」
アミはネズミを抱き上げ、走り出した。
「あ、僕も!」
ユウもあとに続く。


・・・ネズミの村

「・・・みんな、いなくなっちゃったチュ・・・」
ネズミはがっくり。
「何?あれ」
ユウは指をさす。
「あれチュか?あれは、ネズミ村の城チュ。たぶんあそこに、ヘンなピエロがいるチュ」
ネズミは答える。
「・・・行くしかないようだな」
フェスは覚悟を決める。
「そうだね」
フェムも続ける。
「入る・・・んだよね」
ユウは少々弱気。
「こっちの世界に来る前に、あんだけ強気だったじゃない」
アミは軽く肩をたたく。
「・・・そうだね!」
ユウも自信を取り戻す。


「し・・・失礼しま~す・・・」
ユウは敬語で入っていく。

バンッ!

「ドアが勝手に閉まったチュ!」
「よくあるパターンだな・・・」
フェスは状況をさとる。

「よくきたの!今日からここは、ピエロ兄弟のアジトなの!」
・・・どこからかする声。
「ちょっと!おとなしく姿を現してよ!」
ユウが言う。
「面と戦いたかったら、頂上までくるの。あ、そうそう、今から10秒後に、でっかい岩が転がって襲ってくるの。それから逃げられないと、一発で死ぬの。それから、外にでても無駄なの。今から大洪水起こすの。まぁ、がんばるの」
ピエロはそれだけ言うと、声をなくした。
「あと10秒で岩が転がってくるチュ!早く逃げるチュ!」
ネズミは焦っている。
「平気だよ。進化すれば、楽に進めるし・・・」
ユウは余裕そうだ。
「ダメチュ!この城は土でできてるから、重いのがのっかったら、一発で崩れるチュ。敵はそれを利用して、大きい岩を転がして、後戻りできないようにする気チュ!」
ネズミの言葉に・・・
「え~~?!?!?」
2人は叫ぶ。
「走るしかないわ!行くわよ!」
「え?!・・・あ、待って~!」
2人は階段をダッシュでのぼり始める。

ゴロゴロゴロ・・・

「うわ!岩がきちゃったよ!」
ユウは焦りをみせる。
「ダッシュあるのみ!」
アミはひたすら走る。

・・・そのころ、観戦組みはというと・・・

「いや~、あたしじゃなくてよかった・・・あーゆーのダメなの!」
ハナミは安心?
「僕もだよ。体力系はムリだ」
アキトも同感。
「それにしても、アイツに好きなやつがいたなんて、以外だな」
リョウタが言う。
「カエデ!アミは諦めたみたいじゃない!よかったじゃない。これで・・・」
ハナミはカエデに耳打ち。
「あたし・・・シュウは諦めた。・・・リョウタがスキだって気づいたのよ」
小声で言うカエデ。
「嘘っ?!」
ハナミは思わず大声を上げる。
「しーっ!」
カエデはあわてて言う。
「ハラハラだな。この先どうなるか・・・」
マコトは心配でたまらない様子。
「大丈夫だって!過保護になんなくても、いざというときはやりそうなヤツらじゃん、アイツら」
リョウタは気楽だ。

・・・そして、2人は・・・?

「もうヤダ~~!!なにこれ、学校の駅伝大会?!」
ユウは疲れを見せる。
「頑張りなさいよ!幻の羽見つけるんでしょ?!」
アミはユウに助言。
「・・・そうだね・・・頑張るよ!」
ユウはやる気を取り戻す。
「分かれ道だ!」
フェスが言う。
「どっちに行くの?!」
フェムが聞く。
「分からないチュ!」
「もう・・・どっちでもいいよ~~!!」
ユウは適当に道を選ぶ。
「イチかバチかよ!」
アミもユウと同じ道へ。

・・・数十分経過。

「はぁはぁはぁ・・・なにコレ、ミッションラン・・・?」
ユウはへとへと。
「しっかりしてよ。弱気になったらそこで負けよ」
アミはユウに助言を入れる。
「・・・そうだね」
ユウは走り出す。

「光が見えるぞ!」
フェスが言う。
「頂上かな?!」
フェムは興奮。
「行こう!」
ユウはペースを速める。
「あ、ちょっと!」
アミもついていく。

「えぇぇぇええぇぇぇ?!?!」
2人が見たのは・・・大洪水の村。
「ここって、バルコニー?!」
ユウは焦る。

ゴロゴロゴロ・・・

「岩がせまってきたぞ!」
フェスが言う。
「でも、逃げ道ないわよ?!」
アミは慌てる。
「どうしよう!このまま・・・」
フェムはあきらめを見せる。

ゴロゴロゴロゴロ・・・!

「時間がない!!」
フェスが叫ぶ。
「そんなこと言われても・・・」
・・・逃げ道はない。

「もうダメだぁあああ!!」
「きゃぁぁあああああ!!」

・・・最大の危機を迎えた!
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