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~summer 1~ パートナーの子供達
2007-10-02 Tue 21:29
・・・8月3日。


この家のカレンダーには、その日に大きな赤丸がつけてある。

正確には、赤川リョウタの部屋のカレンダーに、だが。


「やっべーよ!遅れっちまうよ!!」
リョウタは、ドタバタと支度をする。


「どうしたの?今日は、野球部、休みでしょ?」
「ちげーよ!待ち合わせっ!いってきまぁす!!」
母親の言葉を、少々キレ気味で返すリョウタ。


【赤川リョウタ 中学1年生】

野球部所属の活発少年。

2年前、パートナー“フェア”と旅した、9人の子供の1人。

無鉄砲でデリカシーがなく、思いついたらすぐ行動の性格は一生直りそうにない。

その持ち味のリーダーシップで、2年前、冒険を引っ張り、進んでみんなの先頭に立った。


いざというときは、頼れる(かも)人だ。



・・・今日も、日差しが強かった。

「あっちぃ~よ~!だりぃよぉ~」
その暑さにこたえてなのか、リョウタは、すっかり遅刻を忘れ、ぐったりだらだら歩いている。


「あ、リョウタ!」
前方から声をかけてきたのは、関根カエデだ。

「お、相変わらずのチビ」
「ちょっと!イキナリ、なによそれ」
親しそうに、2人は話す。


【関根カエデ  中学1年生】

ボーイキッシュな、陸上部。

2年前、パートナー“フェミ”と旅した、9人の子供の1人。

みんなのお姉さんとして、何かとリョウタに助け舟を出していた。

リョウタとは、永遠の幼馴染で、その関係が崩れることはなさそうだ。

リョウタに告白しようとしたら、恥ずかしくて「スキ」を「すき焼き」と言ってしまったという、悲しい経験を持つ。

最大の困った点は、非常に音痴だということ。


そこ以外は、普通の子とほとんど変わらない。


「一緒に行こうよ」
「お、めずらしい。いいけどさ」
・・・2人は、走って待ち合わせ場所へ。

・・・なんで、2人の行き先が一緒なのか?


今日は、長い長い冒険を、異世界でした日。


この日は、毎年、メンバー9人で集まろうと決めていた。


いつまでこんなしきたりが続くかは不明だが、子供達は、一生続くと信じている(らしい)




・・・思い出のはずの冒険が、よみがえると知らずに・・・・・・

・・・・・・チャリンチャリーン♪

信号の前で、いらいらしながら信号待ちしている自転車。


よく見ると、男の子が運転していて、女の子が後ろにのっている。


「ねぇ~?まだなのぉ?」
「しょうがないだろ!待ってろよ」
カップルの会話は、周りにまる聞こえだ。


「あれ?リョウタとカエデじゃない?」
女の子が、2人を指差す。


マコトとハナミ!!!


リョウタとカエデは、口をそろえて言った。


【竹松マコト  中学1年生】

過保護な純シャイボーイ。サッカー部。

2年前、パートナー“フェマ”と旅した、9人の子供の1人。

とにかく過保護で、リョウタとは正反対の、慎重・安全第一な性格。

そのため、リョウタとの衝突もしばしば。

幼稚園のころからハナミがスキで、2年前に告白、今ではカップルになっている。


以外にシャイな、リョウタの最大のダッグパートナー。


【森風ハナミ  小学6年生】

ワガママお嬢様、純真の吹奏楽部。

2年前、パートナー“フェン”と旅した、9人の子供の1人。

2年前、泣いた&ワガママ言った回数、No1間違いなし。

でも、以外に純なココロを持っており、平和を望んでいたりする。

流行に敏感な、今時の女の子って感じだ。


どーしようもないけど、なぜか許してしまう。



・・・4人は、ゆっくりと、待ち合わせ場所へ向かっていった。

・・・待ち合わせは公園だった。

夏ということもあり、一段と暑かった。


「きたな、遅刻組!君達!20分遅刻だよ?!」
リョウタ達を見て、がみがみ言うのは、奥大辞アキトだ。

「まぁまぁ。許してあげようよ」
そんなアキトを落ち着かせるのは、花山ユウだ。

「いちいち神経質にならないでよ。ムードくずれちゃうじゃない」
呆れたように、穂高アミが言った。


【奥大辞アキト  中学2年生】

責任を感じて空回りの、役立たずリーダー。

2年前、パートナー“フェロ”と旅した、9人の子供の1人。

時間厳守で真面目で、将来は、とう●いに入りたいらしい。

最年長として、チームのみんなを引っ張った(と、本人は言っている)。


意外にボケな、メガネオタクだ。


【花山ユウ  小学6年生】

とことなく天然な、癒し系キャラ。

2年前、パートナー“フェム”と旅した、9人の子供の1人。

マコトの異母弟で、ちょっと弱虫だが、前向きに頑張る。

意外に大胆な面があり、アミに涙の告白をした末に、お付き合いが決定したという、大胆行動も。


にっこり笑顔な、のんびり屋さん。

【穂高アミ  小学6年生】

プライド高い、寮暮らしの女の子。

2年前、パートナー“フェス”と旅した、9人の子供の1人。

両親がいない子の集まる施設に預けられる。

そこからなのか、9人の中では年少グループの1人なのにも関わらず、しっかりした性格。

ただ、プライドが高く、負けを認めない性格に。

そのため、ユウとの喧嘩で、自分から謝ることはないらしい・・・(ユウが言うには)


頼りになるのか迷惑なのか、よく分からない。



「あれ?時間厳守組、2人足りなくね?」
リョウタは、辺りを見回す。

「はいはーい!あたしが電話で聞いてみる~!」
携帯を取り出して叫んだのは・・・ハナミだ。


・・・・・・・pipipipipi・・・・・・


「もっしもぉし♪あ、ヒカリ?今どこ?・・・空港??そっかぁ。わざわざアメリカから来たんだもんね~!あと10分ぐらいね、分かった!じゃぁね~!」

ハナミは携帯電話を切り、次なる相手の番号を押す。

「もしもぉし!ハナミだよぉ♪シュウだよね?・・・うん。ちょっと聞いてる?・・・え?聞いてる?用件はなんだって?相変わらずね~。あとどのぐらいで着く?・・・え?!友達が事故った?!もう数十分かかるって?!・・・うん。分かった」

ハナミは、携帯電話を切った。

あとの2人・・・古泉シュウと出井花ヒカリは、少々時間が必要なようだ。


「・・・みんな、また身長伸びたね」
そう口を開いたのは、カエデだ。

「何、母さんみたいなこと言ってんだよ。でも・・・みんな変わったなぁ」
リョウタも、2年前を思い出すように言った。


・・・2年前も、こんなふうに晴れてたな・・・


「・・・ごめんなさぁい!」
その数分後だった。出井花ヒカリが現れたのは。


「すいません・・・やっぱアメリカからとなると時間が厳しくて・・・」
「いいんだよ。気にすんなって」
申し訳なさそうに言うヒカリを、かばうリョウタ。


【出井花ヒカリ  中学1年生】

おとなしいが、空手黒帯の美人優等生。

2年前、パートナー“フェネ”と旅した、9人の子供の1人。

現在は、両親とアメリカで暮らしている。

2年前まで、両親とトラブルがあったが、異世界の旅を境に、仲がよくなった。

異世界の旅で初恋の人を失うも、今では健気に頑張る。

空手黒帯の実力はさすが。瓦を何十枚単位で割れる。


怒らせたら怖いのは、ある意味この人かもしれない。



「そーいえば、アメリカで彼氏とかできたの?」
いきなり大胆に言葉を発したのは、ハナミだ。

「え?!できないよ」
初めは声を裏返らせたものの、落ち着いて答えるヒカリ。

「あ~よかった!」
安心したように言うハナミ。

「よかったって・・・どういうことだ?」
思わず問いただすマコト。

「ふっふっふ♪あたし的に恋愛プランってゆーのがあるのよ。プ・ラ・ン★」
不気味な微笑みを浮かべて言うハナミに、周りはたじたじ。

「いい?今現在の恋愛状況は・・・」
ハナミは、ポケットから紙を取り出す。

「こうよね?」
みんなに、その紙を見せる。


ハナミ♥マコト
アミ♥ユウ


・・・と、紙には書いてある。

「まぁ、そうだね」
アキトは、うんうん、と頷く。

「せっかくだし、冒険メンバーでのカップル数を増やしたいのよ。4ペア作りたいの」
「変な願望・・・」
ハナミの言葉に、呆れるのはユウ。

「いいのよっ!まずは、リョウタとカエデはくっつくべきよ!」
ハナミは、2人を指差して言う。


「ちょ・・・どうしてあたしとリョウタが?!」
「そーだそーだ!こんなくそ女、お断りだ、お・こ・と・わ・り!」
リョウタとカエデは、必死に反論するも、2人の内心は嬉しかった。


・・・リョウタはカエデがスキで、カエデはリョウタがスキ。

お互い確信しつつも、恥ずかしくて言えない。


「・・・まぁ、それはそれよ。で、問題の4ペア目なんだけど・・・」
気を取り直して言うハナミ。

「あたし個人の意見で、シュウとヒカリがくっつけばなぁ~・・・なぁんて思うんだけど」
「ちょっと待ってくれよ!それじゃぁ、僕はどうなるんだ?僕は!」
「アキトはあ~まり。余り役を演じるのよ。あ・ま・り♪」
ハナミとアキトの言い合いに、呆然としている周り。


「・・・まぁ、シュウの性格上、ちょっとムリが・・・」
「オレがどーした?」
落ち着いたハナミが話し出すと、低めの声が後方から聞こえた。


シュウ!!


・・・思わず声を上げてしまった・・・

【古泉シュウ  中学1年生】

一匹狼で、大人なクールボーイ。

2年前、パートナー“フェナ”と旅した、9人の子供の1人。

両親に捨てられ、アミと一緒の施設にいる。(アミのしっかりした性格は、この人ゆずり)

2年前の冒険では、メンバーの精神面の支え役になってた(本人は気づいてない)

勉強、運動、家事もルックスもなんでも任せろなので、モテたりしてるが、本人は気づいていない。

いゆわる恋愛に鈍い人で、自分が恋愛に鈍いとすら気づいていない。


ここぞ、というときに、頼りになる人だ。


「・・・あ、そーだ。友達の事故、大丈夫だったの?」
話題を変えようと、切り出したのはカエデ。

「え?あぁ、打撲で済んだ」
そっけなく返事を返すシュウ。



「これで・・・あん時のメンバーそろったな」
「だな」
・・・2年前、一緒に冒険した仲間達。

・・・2年前も、こんな快晴な天気だった。


久しぶりの集合に、和気藹々とする子供達。


でも、こんな雰囲気も、そう長くは続かなかった。




子供達の冒険は・・・もう、始まっている。
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~prologue~ 侵略者
2007-10-02 Tue 21:26
・・・あの世界は、謎の侵略者に襲われていた。


突然暗くなった空、まぎれもない、仲間の死。


「2年前、パートナーが助けてくれたことを信じよう」

・・・あるものは、そう言い聞かせていたが・・・どうにもなりそうにない。


「会いたいよ・・・助けてよ・・・」


・・・人間界に、その思いは届かない。


ワタシニサカラウコトハデキナイ。


侵略者は、謎の妖精達を消していく。




・・・そんなことも知らず、これからの運命を知らず、人間界では、9人のパートナーの子供達が・・・
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~prologue~ 2年前
2007-10-02 Tue 21:25
・・・2年前。

出会いは突然やってきた。


全然相性のあわない9人の子供達は、冒険の夏を過ごすことになった。


自分の思いの再確認、ゆれる恋愛・・・





あのとき、確かに“絆”があった。




・・・バカみたいって、夢みたいと思ってた。


異世界で、ヘンな妖精と旅するハメになったのだから。





そんなことが想い出になったとき、再び、あの世界へ・・・・・・
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フェアファン復活決定!
2007-10-01 Mon 21:58
MISHIROさまのHPで連載中の、
『フェアリーファンタジー second summer 』が

当ブログでも掲載が決定しました!


涙と笑いの第2弾になる予定デスo

掲載は明日からの予定o

お楽しみにっ!
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