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♯69 最後
2007-02-28 Wed 22:20
「ユウのせいよ!大騒ぎになりそうだとかいうから!」
「そんなのあんまりだよ。ただ想ったことを言っただけだもん!」
「ケンカしないでよ。言い合ってる場合じゃないでしょ」
ハナミとユウの言い合いを、アミが止める。

なぜこんなことになったかというのは実に簡単で、敵が強すぎるので、ハナミがユウにあたっているだけなのである。

「ウルトラ体2体でかかって負けるって、どーゆーことだ?!アイツは何者なんだ?!」
アキトは納得がいかないかのように言う。
「リョウタ!戻ってきたなら、なんかやってよ!」
ハナミは、ついにリョウタにまであたる。
「ムリ。オレは、カエデがいないと、ウルトラには・・・」
リョウタは唇をかんだ。

「あ、カエデ!」
ハナミが遠くを見て言う。
「みんな!」
カエデが走ってくる。
「アイツ、ものすごい強いんだ。倒せないんだよ」
アキトが弱弱しく言う。
「・・・リョウタ!早く!合体よ!」
カエデはリョウタを呼ぶ。
「え・・・」
リョウタは、ぎこちなさをだす。
「今はうじうじしてる場合じゃないでしょ!こういうときに、バカみたいに真っ先にでていくのがリョウタじゃない!ほら、とっととやる!」
カエデは、何事もなかったかのように言った。
「そうだぞ。らしくねーな」
マコトが続ける。
「リョウタ~。まずは敵を倒して、シュウに誤れば済む話!まずは、とっとと合体して、やっつけよう!」
フェアの後押しで・・・リョウタの顔が縦に動いた。

「よし!これで3:1!怖いものなし!」
アキトが言う。
「何人いようと・・・憎しみは負けない・・・」
敵は自信満々だ。
「とっととやっつけちゃってよ!」
ハナミもアキトを後追し。
「いけいけ~!頑張れ~!」
ユウが応援するが・・・
「ゴーストナイト・・・」
「うわっ?!」
敵の攻撃にあっけなく飲み込まれ、あっけなくやられる結果に。
「なんなの?!このあっけない倒されかた!!作者が表現に困って省略したのね?!」
ハナミ、作者に反論。
「デビフェアの本拠地は目の前なのに・・・」
マコトは山を見つめる。
「お前たちは・・・デビフェアを倒そうとしているのか・・・?」
「そうだよ!」
ユウが答える。
「教えてやる・・・タイムリミット以内に倒さなければ、デビフェアの作戦は決行され、地球を結晶化し・・・電気のない世界を作り上げ、支配がおよぶだろう・・・」
「え?!」
思いがけない言葉に・・・みんな驚く様子。
「なんで、なんでデビフェアは電気を拒むの?!」
カエデは身を乗り出して聞く。
「それは知らない。私の憎しみの心に、そんな情報はない・・・」
「頼むから通してくれよ!というか、見逃して!」
アキトは頼み込む。
「それはできない・・・憎しみの心を集めるまで・・・」
「なら倒すしか・・・ってみんなひん死?!」
ハナミは肩を落とす。
「そんな・・・どうすればいいの・・・」
アミは座り込んだ。


「・・・お腹すいたね~、あ、キノコ!」
「・・・・・・」
大ピンチの状況の中、そんなの知ったこっちゃないフェナは、スローライフ満喫。シュウは呆れ顔。
「おいしそうだよ~食べていいかな?」
「死んでもいいならな」
「やめとこ」
フェナはのん気にキノコ観賞。
「みんな待ってるかな~?敵なんてとっくに倒して、カエデとリョウタのラブラブタイムしてんのかな~?マコトとハナミもくっついたらしいね。フェミから聞いたんだ。みんなして、ラブラブパラダイスか~」
フェナの言葉を、無視して歩くシュウ。
「ちょっと!シカトはよくないよ!」
「くだらない話するなよ」
「・・・・・・誰かを守りたいな~とか、男心を感じないね、シュウは。恋愛はくだらなくないよ~。ヒカリとケンは熱愛だったしね。好きはいいことだよ。その人以外、いらない!って」
「じゃぁ、その、一番好きなヤツ以外は切り捨てるんだろ?恋愛ってのは。他に自分を想ってくれるヤツがいるかもしれないのに、ソイツを捨てるってことだろ。人間に順番をつける気はない。狭いし、かったるいんだよ。所詮恋愛なんて、そんなもんだ」
フェナとシュウ。一つのものを見るにしても、視点が違った。

「もうイヤ~~~!!!!」
ハナミの叫び声。
「え、もしかして、まだ敵倒してなかった?!」
フェナはパニック。
「お前がキノコ狩りしてるからだ」
「だって、てっきり倒したかと・・・」
フェナはとりあえずパニック。

「倒す・・・」
「強すぎるよ!どうすればいいんだ?!」
アキトは焦りを見せる。
「ボクも戦おう!って・・・ボクはウルトラできないんだ~」
※ウルトラできない=ウルトラ体になれない
フェナはがっくり。
「・・・そうだ!フェネが進化して、天使になって、やっつければいいじゃん!めっちゃ強かったでしょ!ナイス名案!」
フェナは思いつくように言った。
「と、いうわけで、よろしく!」
フェナが言うが・・・
「私はいいのですが・・・ヒカリさん、進化するとケンさんを思い出すからって、きかないんです」
フェネが言った。
「そんな~」
フェナは肩をおとす。
「・・・」
シュウも黙り込む。

「・・・やめやめ!自己嫌悪なんてとんでけ~~!!ヒカリもシュウも気にしすぎ!・・・じゃぁ、こうしよう。あの敵ぶっ倒したら、自己嫌悪はやめね!それでいいでしょ!いこうフェネ!」
フェナの大胆発言。
「自己嫌悪を、私にたくしてください。あの敵にぶつけてきます。ね?」
フェネが言う。
「・・・任せたらどうだ」
シュウがヒカリに言った。
「アイツ倒したら、お前の不安を、コイツが消してくれると思うし・・・」
シュウは敵とフェネを交互に見て言う。
「・・・・・・うん。もう、もう迷わないから・・・」
ヒカリは顔を上げた。
「よし!フェネ、頑張ろう」
「そうですね」
2人が頷きあったとき・・・

「うわっ?!なんか光った!」
フェナは、自分の体の変化にパニック。
「なんだ?!」
アキトも驚く様子。
「ついに・・・最後のウルトラ体登場ね?!」
ハナミは期待をふくらませる。

「やった!ついに、最後のウルトラ体、フェネナ参上!なんかいいね~」
すっかり有頂天のフェネナ・・・というよりフェナ。
「ふん。先祖代々のチカラをもったヤツがいようと・・・負けない」
「やっちゃおう!とっととやっつけちゃおう!」
フェネナは攻撃体勢。
「それっ!」
大きな光の弾を・・・敵にぶつける。
「くそっ・・・」
敵に効いているようだ。
「負けるか!」
「ほらよっと」
敵の攻撃を、あっさりかわす。
「いまだ!」
マコトが叫ぶ。
「分かってるよ!」
フェネナは光の矢を放つ。


・・・覚えておくがいい・・・デビフェアは、今まで見たいに甘くない・・・死ぬことを覚悟して臨むがいい・・・


言葉を残して・・・敵は消えた。


「なんだかんだで・・・本拠地の前なんだよね・・・ここ」
アキトが言う。
「長かったな・・・」
マコトが言う。
「地球が結晶化する前に、倒さないと・・・」
ユウが不安そうに言う。

「・・・・・・なんか~ごめんな。シュウ。殴っちまったみたいで」
リョウタは照れくさそうに言う。
「別に・・・オレも殴り返したし、誤る必要はない」
シュウは冷静に返した。
「カエデ、リョウタに言いたいことあるんでしょ?」
フェナが言う。
「え?!」
カエデは突然のことに驚く。
(ちょっと、こんなとこで告白しろっていうの?!)

「あ・・・あのね、リョウタ・・・」
カエデは決心をとげたのか?
「その・・・あたし・・・・・・」
カエデは下を向く。
「~~~・・・ダメ!やっぱムリ!!・・・・・・デビフェアに、デビフェアに勝ったら話す!」
カエデは話の展開を変えた!

「リョウタ、勝たなきゃだね」
アキトが言う。
「う、うるせーよ!!」
リョウタにも調子が戻る。

「ここにネックレスを置けば、開くはずよ」
アミが言う。

・・・・・・緊張が走る。

リョウタがネックレスを置いた。


キィッ・・・・・・


最後の戦いへの、扉が開いた・・・。
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だいぶ更新サボってた気が・・・
2007-02-27 Tue 22:00
あ~ぁ、今日はネタがおもいつかな~い。

つうか、だいぶ更新サボったなぁ~。
しょうがないじゃん!期末テストで大忙しだったんだよ!
頑張って学年6位とったけど、頭はフェアファンでいっぱい!
明日は英語のテストにも関わらず、頭はフェアファン!

つうか、最近届いたメールの内容が・・・

フェアファンが純愛小説に見えました。

・・・だそうです。


そっか~、最近、全然ファンタジーじゃねぇもんな・・・。
恋愛メインになっちまって、こっちもすっとこどっこい((不明


理科のノートは、落書きだらけです。
理科の先生が、どーも棒人間好きみたいで、棒人間ばっか書きやがって。
その人間に、目と口と髪と服と・・・いつのまにか、はい、フェアファンキャラ。
その他、授業中は、メモに落書き。内容は、もちろんフェアファンキャラを勝手にイメージ。
ちゃんと本編の展開も考えてます。思い浮かばなかったときは、更新しません((汗

よっぽどのことがない限り、頭はフェアファンです。

交換ノート。イラスト書いて!と書いてあった。
眠たかったので、適当にフェアファンキャラ書いた。

「よくそんなにイメージ思いつくね~性格がでてる」
友人の一言・・・まぁ、一応小説キャラだから、性格設定ないとヤバイし。


はい。話を更新に戻しましょう。

そうそう。いまだに、妖精の名前が覚えられません・・・。((涙
困った。

1話書くのに、1時間30分ほどかかってます。マジです。
記事のところにある、投稿時間-1時間30分=小説書き始めた時間
と思ってもらっていいです。


やれやれ。明日は更新できるか・・・((曖昧
部活がなければ、たぶん更新する。

最終回まで、見捨てずに読んでね!((用はこれが言いたかった
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♯68 一発
2007-02-26 Mon 22:12
・・・長い沈黙。

明らかに様子の変わったリョウタは・・・シュウに拳を振り上げた。

「・・・ちょっと!リョウタらしくないよ!シュウ、大丈夫?」
フェナが沈黙を突き破り・・・声を出す。
「・・・」
シュウは何も言わない。

ただでさえ、ケンのことで自己嫌悪に苦しんでいるのに、今度はリョウタに殴られた。

「リョウタ!」
マコトが再び止めに入る。
「だめだよ!」
ユウもとびつく。
「リョウタ!いい加減にしなさいよ!」
ハナミもくっついた。
「どうしたんだ?!いってみなよ!」
アキトも必死だ。
「いつもと違うでしょ?」
アミまでもが止める。
「正気なの?」
ヒカリもリョウタの手を掴む。

・・・6:1でかかれば、さすがに止まると思った・・・しかし・・・

「・・・うるさいんだよ!!何が分かるんだよ?!」
リョウタが叫ぶと・・・みんな、あっけなく飛ばされる。
「なんなの?!マコト!リョウタって、あんなに力持ちなの?!」
ハナミが聞く。
「そこまで力ねぇよ、あいつは」
マコトが答える。
「・・・やっぱり大騒ぎになった・・・」
ユウがつぶやく。
「正気に戻せないの?」
アミが聞く。
「それができれば苦労しないよ・・・」
アキトが情けなく答えた。

「オレ・・・オレは・・・もう、イヤなんだ!!」
リョウタが一人で叫び始める。
「・・・どうしたんだ?言わないと、分かんないだろ」
シュウは、冷静にリョウタに聞く。
「・・・・・・アイツだけは・・・アイツだけは・・・!とらないでくれよ!!」
そう叫んだ瞬間・・・リョウタは拳を振り上げ、気が付けば、シュウの上に馬乗りになっていた。

「・・・」
みんな、何もできない。
「オレは、アイツの傍にいたいだけなんだ!それを、とらないでくれよ・・・!」
途切れ途切れに叫んだ言葉を発するうち・・・リョウタは何回、シュウを殴っただろうか。
「もう・・・もう・・・」
リョウタは、ひたすら叫んでいた。

いつもと違う・・・。
アイツって誰?・・・

周りは、なんとも言えない空気に包まれる。
・・・みんな、悲しい、困り果てた顔をしている。

「どぉすりゃぁいいんだよぉぉぉぉおおお・・・」
リョウタが叫んだとき・・・

バンッ!!

・・・今までとは違う効果音。

「いい加減にしろ!叫んでばっかで、何か変わるわけじゃないだろう?!」
さっきと体勢が逆転し・・・シュウはリョウタを押さえつける。

「・・・!」
みんなの顔が・・・いっきに驚きの顔になる。
シュウが人を殴るなんて、誰も思いもしなかった。

「オレがいなくなれば、お前の大事なものが手に入るなら・・・死んでやるよ。だけど・・・正気じゃないお前の言いなりになる気はない。他のヤツ等だってそうだ。お前を正気に戻そうと必死なのに・・・自己主張ばっかするのはやめろ!!正気じゃないお前を、お前の大事なものが望んでると思うのか?!」
・・・冷静さの中に、周りを思う優しさのつまった言葉。これは、シュウらしい言葉だろう。
「・・・」
リョウタはおとなしくなる。

そうだ・・・相手にかわってもらうんじゃない。自分がかわらなきゃいけない・・・。

「リョウタ・・・」
フェアが近づいてくる。

そうだ。こいつもだ。こいつも、心配してくれてる・・・。

「オレ・・・」
リョウタが口にしたとたん・・・黒いものが現れた。
「何者だ?!」
アキトが聞く。
「憎しみのかたまり・・・くそ・・・作戦失敗・・・」
「リョウタを操ったのは、あんたね?!」
ハナミが聞く。
「そうだ・・・」
「そうと分かれば・・・ウルトラ体、出動!」
アキトが言う。
「あたしたちも!」
ハナミがマコトに言う。
「分かってるよ!」
マコトが答えた。

「・・・場所を変えよう・・・」
「あ、まて~!」
かたまりが動くと・・・みんなが追いかけた。
・・・残ったのは、カエデ、シュウ、リョウタの3人だ。

・・・沈黙が続いた。

「・・・オレ、いくわ。ハハハ・・・なんか迷惑みたいだしな!」
リョウタは捨てゼリフを言うと・・・走り去って行った。

「・・・ケガ・・・したでしょ?」
カエデが言葉を発する。
「大したものじゃない」
そっけなく言葉を返すシュウ。
「いいから!・・・右腕なんか、大量出血じゃない!ほら、手、出して」
カエデはリュックから、救急セットを取り出す。
「・・・シュウ、甘えちゃいなよ。ケンが死んだのは、シュウのせいじゃないんだし!あ、カエデは知らないね。実は、ケンが死んじゃったんだ。それでシュウ、自己嫌悪になっちゃって・・・」
フェナの話の論点はずれていく。
「フェミ、先いこうか」
フェナは気を利かせて、フェミに言う。
「うん」
フェミがうなずくと、2人は先に行った。

「・・・赤川の、大事なものって・・・お前のことじゃないのか?」
シュウが突然口を開く。
「・・・え?」
カエデは、間をおいて言う。
「いや、普通に見てれば分かるっていうか・・・」
シュウは、リョウタとカエデの言い合いを知らないはずなのに・・・あっさりとリョウタの気持ちを読み取った。
「そんな・・・そんなわけないじゃない・・・」
カエデは必死に否定する。
「・・・そっか。お前が違うっていうなら、別にいいんだけど・・・」
シュウは、ため息をついて言った。

「覚えてる・・・?あたしが、シュウのこと、好きだって言ったの」
カエデが突然聞く。
「・・・あぁ、アミとトラブった日だろ。・・・それが?」
シュウは冷静に答える。
「それが?って・・・それで、シュウのことが好きだから、お返事をいただきたいと・・・」
いつの間にか、敬語になるカエデ。
「オレは、赤川には、かなわない」
「え・・・?」
シュウの言葉に・・・不思議がるカエデ。
「だって、お前のために・・・オレのこと何発殴ったんだよ。それほど好きってことだよ。・・・好きとか嫌いとか、よくわかんねぇけど・・・アイツならお前を幸せに出来る」
シュウはカエデを見て言う。
「・・・」
カエデは黙り込む。
「お前はさ、幸せになりたいだろ?」
「・・・うん」
「じゃぁ、もう・・・オレとぐちゃぐちゃ話してる暇はないだろ。好きな人のために、なんでもやる赤川のところに行ったほうが、お前は楽になる」
シュウの言葉で・・・カエデの何かが目覚める。

・・・いつだったかに感じた・・・リョウタが離れていくような感覚・・・。あれは、リョウタを好きな自分が、どこかにいたっていうこと・・・?

幸せになりたい・・・。誰もが願うこと。

シュウへの好きが・・・リョウタへの好きに変わっていく。

「・・・そうだね。あたし、リョウタがいいのかもしれない」
カエデは微笑む。
「リョウタがあたしをどう思っていても・・・大切だもん」
カエデは、まっすぐリョウタと向き合うことを誓った。
「先行くね!・・・ありがとう。振り回してごめんね」
カエデはそう言うと・・・夢に向かい、走って行った。

「・・・うまくいくといいな~って思ってる?」
・・・フェナが出てきた。
「なんでいるんだよ。もう一匹はどうした」
「先いってもらった」
フェナは意地悪そうに笑う。
「なんかさ、シュウの言葉って、すごいね。一発がすごい効くっていうか」
フェナが言う。
「別に」
「だって、カエデの気持ちを変えちゃうんだもん。そのきっかけを作るって、すごいと思うよ」
「おだてても、なんにもでてこないぞ」
「分かってるよ」
フェナは苦笑い。
「これで、シュウの恋愛知識が増えたね。あ~安心」
フェナが言う。
「いくぞ」
「早っ」
とっとと先に歩くシュウ。追いかけるフェナ。

・・・今思ったら、シュウって誰かを好きになったとき、ちゃんと好きだって気づけるのかな・・・?

フェナはそんな疑問を抱いた。
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♯67 憎しみ
2007-02-23 Fri 22:58
「ユウがヘンなこというから、心配になってきたじゃない!」
「しょうがないじゃん!そう思っただけだもん!」
ハナミの言葉に・・・急ぐようにユウが返す。
「ここでケンカしないでよ」
アミが呆れ声で言う。
「あれ?シュウとヒカリは?」
アキトが聞く。
「今は動く気分じゃないんだろ。自分のことでいっぱいさ」
マコトが返す。
「そうね・・・」
アミが相槌を入れた。

「・・・カエデだ!」
しばらく走ったところで・・・アキトが言う。
「リョウタは?」
ハナミが聞く。
「分からないけど・・・いってみる?」
アミが言う。
「そうだね」
ユウが答えた。

「おーい!」
マコトが声を掛ける。
「あ・・・」
カエデの目に・・・涙が浮かんでいる。
「どうしたの?」
ハナミが聞く。
「まさか・・・まさか、レイプなんてことは・・・」
アキトの顔色が変わる。
「・・・」
カエデは首を横に振る。
「じゃぁ、何があったの」
アミが問いただした。
「あ・・・のね・・・」
カエデは涙声で話し出す。


・・・・・・・

「ちょっとリョウタ!なんのつもりなの?!」
カエデが言ったところで・・・リョウタは止まった。
「・・・な・・・によ」
カエデはリョウタを睨みつける。
「お前さ・・・いい加減に気づけよ」
リョウタが話し出す。
「気づくって、何に?」
カエデが早口に聞く。
「何にって・・・自分で分かってねぇのかよ。お前に気なんかないってことだよ」
リョウタが暗いトーンで言う。
「・・・何よ。どういうことよ」
カエデの声のトーンが暗くなる。
「何を自意識過剰してんのか知らないけど、シュウはお前のことなんかなんとも思ってないってことだよ!」
「・・・・・・・・・そんなの、言われなくても・・・分かってるわよ・・・」
カエデの中に、激しい闇が襲う。
「残念なヤツだな。わざわざ誰かをスキにならなくても、お前をスキなヤツはいるのに・・・」
リョウタは遠くを見て言う。
「・・・何ソレ。そんな嘘までついて・・・そこまであたしが嫌い?!」
カエデは我慢の限界。
「あ~そうですよ。お前なんかいなくなっていいんだよ!お前なんか自信過剰でシュウに告って、フラレっちまえ!うざい!」
リョウタはそれだけ言うと・・・歩いてどこかへ言った。

・・・分かってるよ。言われなくても・・・シュウが遠いことぐらい。
なんでリョウタに言われなきゃいけないの?
それに・・・態度が変わった。なんで・・・・・・

気がつけば・・・自然と涙。


「・・・そうだったのか・・・」
アキトが言う。
「リョウタのヤツ、どうしたんだ?バカなアイツでも、そこまでヒドくなったことはないよな」
マコトが不思議そうに言う。
「シュウに直接聞くわ!そうよ!今回のことの原因は、シュウにあるのよ!シュウに好き嫌いをハッキリと・・・」
ハナミが言った時・・・
「それはやめて・・・。迷惑だもの・・・シュウは根が優しいから、きっと困るし・・・」
カエデがハナミを止める。
「でも・・・」
ハナミは涙でいっぱいのカエデを見る。

・・・みんなの顔が・・・いつも以上に引き締まった。


「・・・くそ・・・なんで言えなかったんだ・・・!」
リョウタは、歩きながら唇を噛む。

本当は・・・本当は、スキだと言いたかっただけ・・・。
なのに、なのにあんなこと・・・・・・。

「お困り・・・か?」
・・・謎の声がする。
「誰だ?!」
リョウタは辺りを見回す。
「私は・・・憎しみからできたもの・・・姿はない・・・」
「憎しみ・・・?」
リョウタは戸惑う。
「伝わる・・・お前から・・・誰かを恨む心・・・」
「なんだそれ・・・そんなの・・・」
「隠す必要はない・・・私はすべてが分かる・・・」
「んな・・・そんな・・・」
「なら私が操るまでだ・・・」
「?!」
リョウタの体に・・・違和感が走る。

憎いヤツは・・・殺してしまえ・・・


「・・・やっぱりシュウに聞いたほうがいいわよ!」
ハナミが言う。
「だめだよ。もしこれで、返事がヤバかったら・・・」
ユウが不安を顔に出す。
「シュウが、お前なんて嫌いだなんて言うわけないでしょ?!」
ハナミが小声で言う。
「じゃぁ、100%、スキって言うの?」
「それは・・・ノリでなんとかするのよ」
・・・2人の小声の会話。

「あ、リョウタじゃないか!」
アキトが驚くように言う。
「どこ行ってたの?」
アミが聞く。
「・・・」
リョウタは無反応。

オレの・・・嫌いなヤツ・・・?
大事なもの・・・大事なものをとるヤツって・・・誰だ?

アキト?アミ?ユウ?ハナミ?マコト?・・・いや、コイツらではない・・・

誰だ・・・?!誰なんだ!!

「リョウタ!」
「リョウタ・・・」

ダメだ・・・集中できない。場所をかえたい・・・

リョウタは歩き出す。
「あ、どこ行くの?!」
ハナミが大きな声で言う。
「また大騒ぎになりそう・・・」
ユウがつぶやく。
「リョウタ!ここは話し合おう!」
アキトはリョウタを止めに入る。
「やめろリョウタ!正気じゃないだろ?!」
マコトも加わる。
「・・・」
リョウタは一瞬で、2人を振りほどいた。
「大丈夫?!」
ユウが心配そうに聞く。
「あぁ・・・でも、すごい力だ」
アキトが言う。
「いつものリョウタじゃないな・・・」
マコトが眉間にシワをよせて言う。
「おいかけないと!」
ハナミが走り出す。
「お兄ちゃん、立てる?」
ユウがマコトに近寄る。
「大丈夫だ」
マコトはユウに言うと・・・走り出す。
「・・・ここで待ってる?」
アミがカエデに聞く。
「・・・ううん。行く」
カエデもみんなに続いた。


何度も・・・何度も考えていても・・・襲ってくるのは自己嫌悪。
あの時・・・ケンではなくて、自分が犠牲になっていれば・・・
ヒカリは泣かなくて済んだかもしれない。
自分のせいで・・・2人の犠牲者を出した。
曖昧な考えばかりが浮かぶ。

「ねぇ~、そんなにどんよりしないでよ。ヒカリも!」
フェナは、テンションをあげようとするが・・・ムリ。
「ヒカリさん。ケンさんはきっと見てくれます」
フェネも必死。
「・・・うん」
ヒカリは顔を上げる。

「リョウタ~!!」
みんなの声。・・・様子の違うリョウタ。
「どうしたの?」
ヒカリが聞く。
「リョウタの様子がおかしいのよ」
ハナミが言う。
「パワーも上がってるんだ!ケガしちゃったよ」
アキトが続ける。


・・・憎い人・・・?大事なヤツを奪う人・・・?
カエデ・・・そうだ、オレが欲しいのは、カエデだ・・・
だとしたら、ヒカリは関係ないんじゃ・・・
・・・・・・カエデを奪うヤツ?カエデのスキなヤツ・・・?

リョウタは、つかつかと歩き出す。

「リョウタ?どうしたの?」
フェナが見上げる。
「・・・」
リョウタは黙って拳を握った。
「シュウ~話ぐらい聞いたらどう?」
フェナが言う。
「・・・」
シュウは黙って立ち上がる。
「どうしたんだ?」
沈黙の末・・・シュウが声をだした。

憎いヤツは、徹底的に・・・

「・・・うゎわぁああああああああああ!!!」

バキッ!!

リョウタが叫んだ瞬間・・・効果音と共に、シュウが倒れこんだ。


・・・異様な空気が・・・静かに流れた。
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♯66 愛情
2007-02-21 Wed 22:34
・・・気づけなかった。
スキということに・・・気づけないまま、彼は死を迎えた。
それも、自分のせいで。

自分の身代わりとなり・・・息をひきとったケン。
失った悲しみ。自分がケンを愛し、愛してもらった実感。

何粒出ても足りない涙が・・・ヒカリの視界をくらませた。

「・・・ヒカリさん」
フェネが近寄った。
「悲しいのは分かりますけど・・・今はケンさんのためにも、あのツバフェアを倒さなければいけません!頑張りましょう!」
フェネが必死にヒカリに言う。
「・・・」
ヒカリからの返事はない。
「敵討ちだよ敵討ちっ!あんなギザなの、とっとと倒しちゃおうよ!」
フェナも助言に入る。
「ギザとは失礼ね!」
ツバフェアが言う。
「だって、外見男なのに女みたいな言葉使うし・・・。現代語で言うオカマ?キモイってやつ!キモカワねらい?ムリムリ」
フェナの調子は相変わらず。
「バカ、挑発するな」
シュウが入ってくる。

「なぁ」
シュウがヒカリに言う。
「・・・こいつが、こいつがいなくなったからって、ずっと泣いてるわけにはいかないだろ?泣いてたら戻ってくるってわけでもないし・・・でも、いつだったかお前言っただろ?愛が分からない、って。・・・こいつが死んだことで、分かったんじゃないのか?これで・・・その分かったのを、ムダにするか生かすかはお前次第だけど」
シュウの言葉に・・・冷静と暖かさを同時に感じる。
「そうそう!そーいえばそんなようなことを言ってたよね!」
フェナが思い出したように言う。
「そうです!今なら、なにかできる自信があります!頑張りましょうよ!」
フェネが言葉をかける。
「・・・うん」
ヒカリが顔を上げた。

「なんなのよ!そのお約束ムード!」
ツバフェアは、かなりキレている様子。
「うるさい!ギザのくせに!バラでもつけてれば?」
フェナが言い返す。
「ここで負けるわけにはいきません!」
フェネがそういうと・・・周りが輝きだした。


・・・・・・

「?・・・ネックレスの9個目の光が・・・!」
リョウタがネックレスを見ると・・・9個目の光が光った。
「あと1個・・・か」
リョウタはつぶやいた・・・。


「うわうわうわ!天使だよ天使!うわ~、本物だよ本物!」
フェナはすっかり感心。
「そんなにすごいのか?」
シュウが聞く。
「あったりまえさ!天使になれるのは、先祖代々の力を持つもの限定なんだよ!僕より数十倍はすごいんじゃないかな?」
フェナはすっかり興奮。

「なによ!見掛け倒しする気?!いいわよ!やってやるわ!」
ツバフェアだって、四天王の意地があるらしい。
「成仏させてあげますよ!」
・・・これぞ聖VS悪の戦いだ。

戦いは長続き・・・かと思いきや・・・

5分後

「な・・・なんかヤバイ・・・」
グマフェアの体力が限界!・・・さっき、氷の矢を作ったときのが響いているのか。
「ここで終わりですか?・・・ヒカリさん、この人のついでに、ケンさんも天国へ送ってあげましょうよ。ケンさん、きっと空から見てくれますよ」
フェネがヒカリに聞く。
「うん・・・お願い」
ヒカリが返した。
「分かった。じゃぁ、そういうわけで・・・」
フェネは攻撃体勢。
「ちょっとちょっと!!」
ツバフェアは慌て気味。

ホーリートライアングル!

「まちなさいってば!・・・ぁぁぁあああぁぁああ・・・」
ツバフェアの声と同時に・・・ケンが空へ昇っていく。
(ありがとう・・・さようなら・・・)
ヒカリは最後まで・・・ケンを見つめた。

「なんか・・・結局、僕っていらなかったよ~な・・・」
フェナが肩を落とす。
「・・・そうだ!シュウ!パソコンは?!」
フェナがパソコンを見る。

しーん・・・

「・・・壊れた」
フェナが苦笑い。
「吹雪も晴れたし、ここから出ませんか?」
フェネが言う。
「じゃぁ、僕が進化するよ。シュウお願い」
フェナが言った。・・・フェナは姿を変えた。
「乗って!ヒカリもだよ」
フェナがヒカリに言う。
「ありがとう」
ヒカリはフェナの背中に乗った。


「お兄ちゃん!」
ユウがマコトを見て言う。・・・マコトたちも、山に着いたのだ。
「ユウ!」
マコトが駆け寄る。
「トランプ?楽しそうね」
ハナミが覗き込む。
「みんなきたの?」
カエデが聞く。
「シュウとヒカリとケンがまだだよ。リョウタはきたけど、どっかいった」
アキトが答える。
「そう・・・」
カエデはややうつむく。
「みなさんにご報告!実は~、あたしとマコトね、付き合うことになったの!!」
「MAZIDE~~~~~?!?!?!」
ハナミの大胆発言に、周囲は驚く。
「信じられない・・・けど、おめでとう」
アミが言う。
「マコトの初恋は、ハナミだったのか~。おめでとう」
アキトが続ける。
「よかったね、お兄ちゃん!」
ユウが笑顔で言った。

「みんな!聞いてくれ!9個目の光が・・・!」
リョウタが走ってやってきた。
「9個目って、まさかヒカリの?」
アキトが聞く。
「分からない。でも光ってるんだ!」
リョウタが指差す。・・・確かに9個目が光っている。
「と、いうことは・・・ついにヒカリもやったんだ!」
ハナミが言う。
「みんなでおめでとうだね!」
ユウも嬉しそうだ。

「・・・」
「・・・」
リョウタとカエデは・・・目を合わせると、黙り込んだ。
「・・・どうした?」
アキトが聞く。
「ケンカしたんだよ」
マコトがアキトにささやく。
「な・・・なによ・・・」
カエデが声を出す。
「話があるから、ちょっとこいよ」
リョウタがカエデの腕をひっぱる。
「ちょ・・・なんなのよ?!」
カエデはリョウタの思うがままだった。

「恥ずかしいのね、リョウタ。みんなの前で誤るのがイヤなのよ」
ハナミが言う。
「でも、ケンカしたんでしょ?もしかしたら・・・」
ユウが喋りだす。

「おいてめーくそやろー!ぶっ殺してやる!!」
「まってリョウタ!早まらないで!話し合いましょうよ!」
「るせー!だまってろぉ!!」

「・・・こんな感じになってるかも・・・」
「ユウ、冗談はよそうよ・・・」

しーん・・・

「ユウがそんなこというから、本当に起こりそうな気がしてきたじゃんか!」
アキトが言う。

「やっとついたよ~!」
・・・誰かの声。
「フェナたちですわ」
フェロが言う。
「着いた着いた、いや~ツカレタ。おりておりて、もとにもどるから」
フェナが2人をおろすと・・・元に戻った。
「あれ?ケンは?」
ハナミが聞く。
「だめ~~~~~~~~!!!!!!!!!!それはNGワード!」
フェナが叫んで・・・小声で出来事を話す。

「・・・そう・・・」
アキトの顔に、悲しみがうつる。
「・・・でも解決したんでしょ?!それよりリョウタたち!」
ハナミは焦る。
「そうだった!」
ユウは走り出す。

「無事でいて~~!!」
アキトも無我夢中だ。


2人は一体・・・どうなっているのか・・・?
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♯65 眠り
2007-02-19 Mon 22:57
嫌いなんだ・・・嫌いだから・・・そんなに冷たくするんだ・・・。
喧嘩ばかりで性格合わないし、嫌われているとばかり・・・いじめられてるんだと思ってた・・・。

オレの初恋の相手は・・・お前だよ・・・

「・・・え?」
ハナミは動揺を隠せずにいた。
「~~~・・・い、今のは聞かなかったことにしろ!あ~ぁ、こんな柄にもねぇこと言うんじゃなかった!」
マコトは恥ずかしさでいっぱいだ。
「・・・ちょっと!なんなのこの読めない展開!!てっきり、またお説教受けるのかと・・・」
「だから柄にもねぇこと言ったって言ったろう?!この話はやめやめ!」
いつの間にか、いつものペースに・・・
「ち・・・違うの!!」
ハナミは先を歩くマコトに言う。
「だからだから・・・その・・・てっきり、マコトはあたしが嫌いだって思ってたんだもん!!」
ハナミは口早に言う。
「だって!いつもお説教ばっかであたし以外のみんなに過保護なくせにあたしだけ冷たい態度とるし!それでてっきり、嫌いなんだって・・・」
ハナミの胸が、どんどん高鳴る。

「だから!・・・ハッキリいって、すごく・・・嬉しいし。うん。・・・・・・いいよ」
ハナミの言葉が・・・もごもごと聞こえてくる。
「・・・え?」
予想外の言葉に・・・唖然とするマコト。
「いいって言ってるじゃない!!それともなに?この世界の中心でラブを叫ばないと認めないって言うの?!」
ハナミはいつものペースに戻る。
「い、いや・・・そうじゃなくて!・・・うん」
「何よ。ハッキリしなさいよ」
「なんでもねぇよ!」
「あ、ちょっと~!!」
・・・このペースでいてこそ2人か?

「あ、カエデ~!」
ハナミが声をかける先には・・・カエデ。
「あ、終わったのね」
カエデが振り向く。
「聞いて聞いて!あたしね・・・マコトと付き合うことになったの!」
「えええええぇぇぇぇえええ?!」
突然の報告に・・・驚きを隠せないカエデ。
「待って待って、マコトには、今も忘れない初恋相手が・・・」
カエデが問う。
「信じられないけど・・・あたしだったの!その初恋相手!!」
「うそ?!」
「マジ」
ハナミの嬉しそうな顔。
「おめでとうだよね~」
フェンが笑う。
「ねぇ。カエデは好きな人とかいないの?」
ハナミの突然の質問。
「え?!あたし?・・・」

・・・・・・今、好きな人はいるかと聞かれたら、答えはもちろん・・・

「い・・・いる。けど」
カエデはうつむき気味になる。
「うそぉ!恋愛は責めるのみよ!カエデ見たいな優しくて明るい性格なら、きっとうまくいくって!」
ハナミはガッツポーズ。
「それがねぇ、うまくいかないのよ。その人すっごくモテるし、なのに恋愛には無関心で女心と男心の区別もつかないくらいの恋愛経験値ナシ。告白?したつもりなんだけど、なんと寝てたりするし!・・・しかも最近、ライバル登場で危機が・・・」
カエデはため息まじりに話す。
「恋愛に無関心ね~・・・あ、分かった!カエデの好きなのって、ズバリ!シュウでしょ?」
「え?!」
・・・ハナミはこういうことに関してはカンが働く。
「やっぱり!ビンゴッ!なんとなく分かるわ~。確かにシュウはそういうの興味なさそうだしね。告白の時平気で寝るのなんか、シュウ以外いなさそうだもん。で、ライバルってのは、ズバリ!アミでしょ?」
「・・・」
またまた的中。
「ダブルビンゴ!あ~、なんか強敵ね。でも!このハナミがバックにつけば大丈夫!!カエデはもともと性格いいから、いけるわよ!頑張って!」
「うん・・・ありがとう」
カエデはぎこちない笑顔を返した。


「ダウト!ダウトダウトダウト!!」
「あ~ばれても~たわ」
「アキト強いね~」
「へっへ~ん♪」
そのころのん気組は、ダウトをして楽しんでいた。
「それにしても・・・アミたちの世界には、こんなのがあるんだな」
フェスが言う。
「うん。そんなに珍しいの?」
アミが聞き返す。
「そりゃそうや。こんなの、こっちの世界にはありまへんで」
フェロが答える。
「遠いね・・・僕たちの世界と、ここの世界・・・」
ユウがいきなり現実味あることを言う。・・・黙り込む。
「ほ・・・ほら!ダウトダウト!次はフェスからだよ!」
アキトは場を元に戻そうとする。

「おっ、楽しそうだな」
アキトの後ろから・・・リョウタが声をかけてくる。
「あ、来たね!よかった!ほかにもここに来る人がいて!ダウトやってるんだ!一緒にどう?」
ユウが声をかける。
「わぁ~やるやる~!」
フェアはやる気満々。
「う~ん。フェア、お前はやってていいぞ。オレはいいや」
リョウタはそう言うと、どこかに行ってしまった。
「ちぇっ。リョウタなら、のってくると思ったんだけど・・・。じゃぁ、やりなおそっか」
アキトはカードをきり始めた。


ピロピロピロピロ・・・

「シュウ、パソコンなってるよ」
フェナが声をかける。
『やぁやぁ元気か?フーミンじゃよ。新しい機能ができたんじゃ。そのなも!フェアリーモンスター丸分かり図鑑!すごいじゃろ!』
フーミンからの通信だった!
「すごそう!さっそく頂戴!」
フェナが有頂天に言う。
『まてまて。このまんじゅうを食べたら送るぞい。まんじゅうといえば、ばあさんとの新婚旅行は温泉だったのう。温泉まんじゅう食べながら、満月をながめたもんじゃ。それでな、海にもいってのう。そこでばあさんとあつ~いキスをしたもんじゃ。桜貝がきれいでのう。ばあさんはそれをみて喜んだもんじゃ。それでそれで、わしゃぁそこでサーフィンをしたんじゃ。その日がばあさんの誕生日での。らぶらぶバースデーをしたもんじゃそれで・・・』
「そんなのいいから早くして~~~~!!!!!!」
フェナが叫んで入る。
『全く!たまにはわしの話を聞いておくれよ!』
「うるさいの!!」
「バカらし・・・」
2人の会話に、呆れたようにため息をつくシュウ。

「四天王参上!」
いきなり四天王登場!
「誰?!」
フェナが聞く。
「四天王、ツバフェア!華麗なる吹雪の使い!」
「へんな名前~」
フェナは単刀直入すぎだ。
「なんですって?!フブキパワーをナメナイデヨネ!」
「途中カタカナになってるよ?」
「作者の変換ミスよ!」
「アホらし・・・」
2人の価値ない争いに・・・ため息をつくシュウ。
「こっちだって進化!」
フェナは戦う気十分。
「いっておくけど、この吹雪は私が吹かせてるの。すごいでしょ」
「強っ!」
この強い吹雪をふかせるのは・・・相当の力。
「・・・アハハ。なんかムリっぽ・・・」
「さっきまでのやる気はどこいった」
「だって~」
フェナは急に弱気に。

「お~い!」
後ろから声がする。・・・ヒカリとケンだ。
「心配して、探しにきたの」
ヒカリが言う。
「コイツだ!さっきあったやつ!気をつけないと・・・コイツは強いです!」
ケンがツバフェアを見て言う。
「オホホ!まとめて倒すチャァンス!」
ツバフェアは余裕?

「それそれ~!!」
攻撃連射!
「ムリムリムリ~~!!サムイサムイサブイ!!」
フェナはすっかり大慌て。
「オホホ!それ!」
ツバフェアが出したのは・・・氷の矢!
「あんなのあたったら・・・確実に死ぬ!」
フェナは呆然。・・・吹雪で周りが見えない。

「それっ!誰にあたるかしらぁ?」
ツバフェアは矢を投げた!
「ヒカリさん!」
フェネが振り向くと・・・氷の矢。
「うわうわうわうわ!進化して助けに・・・でもどこにいるの~?!?!」
吹雪で周りが見えないため・・・助けにすらいけない。

・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・視界が晴れた。

「どうなったのかしら?」
ツバフェアが様子確認。

「大丈夫?!」
シュウとフェナが声をかける。
「あたしたちは大丈夫です・・・でも・・・」
フェネがちらっ、と後ろを見る。

「・・・今まで、楽しかったです。ありがとうございました」
・・・ケンの声。
「なんで?なんでそんなこと言うの?・・・死ぬなんて、言わないで・・・」
「短い間、すごく楽しかった。本当は、ヒカリが好きだ~とかカッコよく言いたかったけど・・・ムリみたいです。なので、死ぬ前に言いますね。・・・スキでした。あなたが、すっごくスキでした」
「あ・・・あたしも・・・楽しかった。スキだった・・・!だから、だから死なないで・・・お願い・・・」
2人の悲しい会話に・・・何も言えないシュウたち。
「ありがとう。死ぬ前に見るのがあなたでよかったです。ありがとう・・・さようなら・・・」

・・・好きな人のために・・・死ぬことを選んだケン。
それを後悔し・・・涙をたらすヒカリ。

ケンは静かに・・・永遠の眠りについた。

「いや・・・死なないで・・・」


いやぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!
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♯64 あの日
2007-02-18 Sun 10:14
「ちょっと作者!あれだけ更新サボっておいて、イキナリ敵に追われる展開?!」
前回、グマフェアに追われた展開で終わったハナミとカエデは、まさにピンチ。
「ウルトラ体になれないんじゃ、普通に勝てないわよ!!」
カエデが言う。
「つかれた~・・・」
ハナミは体力の限界??
「しっかり!!ここでやられるわけにいかないのよ!!」
カエデがハナミの手をひく。
「そうよハナミ、頑張って!」
フェンが後押し。
「うん・・・」
ハナミはためらいつつ言った。


「なんなんだ?!あの、今までにないアホ女!!」
・・・マコトは相当キレぎみ。
「しょうがないだろ。アイツはああゆうヤツなんだろ?」
フェマが言う。
「本当にわけわかんねぇ。いじめだとか今度はうるさいとか言って・・・」
マコトはもやもや。
「・・・もう、おいてきたもんはおいてきたんだから、とっとと先に行った方が・・・」
フェマが言った。
「・・・・」
マコトは、やっぱり気がかりなようだ。
「本当に過保護だな。そんなに気がかりなら、引き返すか?」
「・・・」
「ほら、そんなに過保護になるんだったら、引き返すぞ」
フェマはそう言うと、引き返すさんだん。
「・・・ちゃんと、ハッキリ言ったほうがいいのか・・・?」
マコトは一人でつぶやく。
「なんか言ったか?」
「別に」
マコトは答えると、フェマについて行った。


「思った以上に早くついちゃったね」
「そうね」
「おーい!誰か~!」
アキトたち3人は、なんと山に到着!
「いない・・・僕たちが1番だ」
アキトが振り返る。
「・・・みんなここにくるの?」
アミが聞く。
「さぁ。でも、この山が1番の目印になるのは確かだ」
アキトが答える。
「でも、この山って、デビフェアの本拠地なんでしょ?キケンじゃ・・・」
ユウが言う。
「大丈夫!ウルトラ体に怖いものはない!だって、マスター体は、今だ発見されてないんだろう?なら大丈夫じゃないか!つまり、ウルトラ体が1番強いのは確かだろう」
アキトは余裕そうだ。
「そうだね!なんか安心しちゃった」
ユウがほっ、とする。
「他のみんなは、大丈夫なの?」
アミが聞く。
「大丈夫だよ。僕たちみたいな、息あわない~ズでもこれたんだから」
アキトが言う。
「それもそうね」
アミが微笑。
「そうだ。僕、トランプもってきたんだよ。暇だし、やらないか?」
アキトは、トランプを持ってきていた!
「・・・緊張感ないのね」
アミが呆れたように言う。
「でも、暇だしいいんじゃない?やろうよ」
ユウは賛成のさんだん。
「トランプってなんだ?」
フェスが聞く。
「いろんなカードゲームができるんだ」
アキトが答えた。
「僕もやる~!」
フェムが言う。
「わても!なんかおもしろそうやしな」
フェロまで参加。
「・・・なんなんだ?ここは緊張感の欠片もないヤツらの集まりか?」
フェスは呆れ顔。
「アミもやらないか?いいじゃないか!どうせやることないし」
アキトはアミを誘う。
「・・・しょうがないわね。フェスもやらない?」
アミはため息をつく。
「そうだな・・・このヘンなオーラに飲み込まれた・・・」
フェスも呆れ顔。
「そうだな・・・まずは簡単なばばぬきでいこう」
アキトはカードをきる。

・・・他のみんなは苦労しているのに・・・3人はのんきにトランプをするのだった。


「もうイヤ!!走れないぃぃぃいい!!長距離走並みのキツさよ~~~!!」
ハナミは、ついに限界!
「まだまだいくよ!」
グマフェアは気味悪く笑いながら言う。
「勝てっこないのよ!あきらめよ・・・」
ハナミは弱音を吐く。
「ハナミ!だめ!」
フェンが言うものの・・・ハナミは座り込んでしまった。
「ハナミ!」
カエデが振り向く。
「おやおや。ここで終わりかい?・・・ならいかせてもらうよ」
グマフェアは、容赦なく攻撃を向けた。
「いやぁぁぁあああ!!!」
カエデが叫んだ。
「・・・」
ハナミは目をつぶった。

「・・・・?」
ハナミは目を開ける。
「あれ・・・生きてる」
ハナミは起き上がる。
「!・・・マコト!」
カエデが驚くように言った。
「ほらみろ。引き返して正解だったろう?」
フェマが言う。
「そうだな」
マコトは微笑。

「ちっ、とんだ邪魔が入ったね。まぁいい。しょせん、ウルトラ体にはかなわないさ」
グマフェアは舌打ちをして言った。
「・・・なぁ、ここでひと段落着いたら、お前に全部話す。だから・・・諦めるなよ」
マコトがハナミに言う。
「全部・・・話すって?」
ハナミはきょとん、とする。
「いいから!とりあえず、まずはぶったおすってことだよ」
マコトは視線をそらす。
「うん・・・分かったわ。ここで諦めるのは正しくないもの」
ハナミは立ち上がる。
「それでこそハナミよ!」
フェンが言う。

「なんだいなんだい!これだから今時の若い子は!やってやろうじゃないかい!」
グマフェアは攻撃態勢!
「ハナミ。なんか・・・なんか、できそうだよ」
フェンが言う。
「オレもだ」
フェマが続けた。
「できるって、何が?」
ハナミが聞く。
「ウルトラ体になれそうな気がするのよ!」
「ええぇえええぇ?!」
ハナミは驚きを隠せない。
「なんだ?その、ウルトラ体って」
マコトが聞く。
「あぁ、ウルトラ体は・・・」
カエデが説明する。

「・・・そっか」
マコトは理解した様子。
「とりあえず、いっちゃお~う!!」
フェンはハイテンションでフェマに近づき・・・ウルトラ体の完成!
「うそ!本当にできちゃったのね・・・」
ハナミは信じられない様子で見た。
「名前は、普通にフェマンらしいよ」
「本当に・・・普通ね・・・」
ハナミは微笑。

「キ~~~~~!!やっちゃうよ!」
グマフェアは納得いかないかのように言った。
「こっちのセリフ!いくよ!」
フェマンは、ご自慢(??)のスピードで、グマフェアの後ろに回りこむ。
「しまった!」
グマフェアは焦る。
「いけいけぇぇえ!」
ハナミは応援体勢。
「今だ!」
フェマンの一撃が、グマフェアに直撃。

「なんだい!このあっけない倒され方は・・・うわぁぁあああ!!」
本当にあっけなく、グマフェアは倒された。

「やったやった!倒しちゃった!」
ハナミは飛び跳ねる。
「マコト、ハナミに話したいことがあるんでしょ?」
カエデが言う。
「・・・あぁ・・・」
マコトが言う。
「あたしは邪魔っぽいし、先にいってるわ。終わったら、来て頂戴ね」
カエデはそう言うと・・・1人で歩き始めた。

「・・・悪かったよ。お前にだけ、冷たい態度に見えたんだろ?」
「うぅん・・・あたしこそ、片思いが実らないんだとか言っちゃって・・・」
お互いに誤りあう。
「これ以上誤解されたくないから・・・全部話す」
マコトは、ハナミと目を合わせる。

「お前、幼稚園どこだった?」
「あたし?貴乃花よ?」
「オレもそこだった」
「うそ?!」
ハナミは目を丸くする。
「そこでお前、2年でアメリカ行っただろ」
「え・・・?うん・・・」
ハナミは思い出すように言う。
「・・・・・・それで小3の春に、アメリカから戻ってきて・・・」
「そうだけど・・・」
ハナミはそこまで言って・・・何かを感づいた。


・・・マコトの初恋話を聞いたあの日・・・マコトはこう言った。

・・・幼稚園で、仲良かった子がいてさ。でもその子・・・2年で引っ越したんだ。・・・で小3の春に帰ってきて・・・

「それって・・・?」
ハナミは半分理解できていた。・・・でも、半分がそれをさえぎる。

まさか・・・まさかと予感がせまる。

「・・・そうだよ!オレの初恋の相手は・・・」
マコトはハナミから視線をそらして言った。


・・・お前だよ・・・
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