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♯44 高潔
2006-12-31 Sun 20:30
徐々に日がおちていき・・・リョウタ達の命のタイムリミットも近づく。

「あ゛~も゛~!!オレ死ぬのかよ!!」
リョウタはさっきからこれの繰り返し。
「毒蛇ってのがキモイ・・・」
カエデはキモイの連発。
「はぁ・・・助けを望むのは間違いか・・・」
アキトは肩を落とす。
「毒蛇で命おとすなんて・・・」
アミはためいきばかり。
「お兄ちゃん・・・」
ユウは半泣きで、マコトの服をひっぱった。
「・・・」
マコトは何も言わない。

「マコト~、最後にいつものケンカトークしよーぜー」
リョウタはマコトによりすがる。
「・・・チッ」
マコトは舌打ちする。
「どうしたの?」
カエデが言った。
「・・・オレが・・・オレがアイツをせめちまって、ケンカなんかしたからこうなったんだ・・・」
「んな・・・マコトのせいじゃないだろ?アイツはそういうヤツなんだよ」
マコトの自己嫌悪に、必死に励ましを入れるリョウタ。
「なんで怒ったりしたんだろーな」
マコトはそういうと・・・すっかり黙り込んだ。

「・・・やだよぉおお!しにたくないよぉ!!」
ユウが泣き出した!
「・・・」
みんなが黙り込んだ。
「僕達、これで終わりなのか?」
アキトは弱音を発した。

マンガやアニメでは、こんなのあっさり解決してる。
だから、自分達だって・・・
そんな期待が、どこかにあった。

しかし、ここは現実。誰かの作った、空想ではない。

だから、生きる保証なんてない。いつ死ぬか・・・分からない。
それがここで起こるだけなのに・・・。
こんなに悲しいのはなんでだろう。

自分の死ぬことが分かっているからだろうか?
親に別れをつげられないからだろうか?
・・・それとも・・・

来もしない助けを待っているからだろうか?
ハナミのことを、信じていたからだろうか・・・

信じることと、諦めること。どちらが正しいのか・・・どちらが立派なのかは・・・分からなかった。


・・・そのころ

「あ、フェアたちよ!」
ハナミが指差す。
「あ、ハナミ?!」
妖精たちは驚く。
「助けに行きましょう!」
ハナミがみんなに言った。
「おっしゃぁ!どうしたのか分からないけど、いくっきゃないでしょ♪」
フェアが言うと、みんながフェアに続いた。

「あれ!みて!異様な形の建物よ!」
ハナミが指差した先には・・・遊園地かなんかにありそうな・・・子供っぽい感じの家。赤い屋根だ。・・・はっきりいって、悪趣味。
「なにこの家・・・チョ→悪趣味」
ハナミが言葉をもらす。
「入ってみようよハナミ。こんだけ悪趣味だもん。なにかあるんじゃ・・・」
フェンが言った。
「うん。・・・いきましょう」
ハナミが言うと・・・みんなが中へ突撃!


・・・

「フンフンフン♪あと20分だぞぉい☆」
コビフェアは大喜び。
「わっはっは!これでデビフェア様からほうびがでて、位上々!」

ブーブーブーブー・・・

「コビフェア様!」
「なんだなんだ?!なにごとだ?!」
コビフェアはあわてる。
「例の残した子どもと、9匹の妖精が、アジト内に侵入しました!」
「なんだって?!まさか来るなんて!」
コビフェアは大慌て。
「カメラカメラ!」
コビフェアは監視カメラを確認した。

『こらぁ!みんなをおとなしく返しなさぁい!さもないと攻撃よ!!』
ハナミはそればかりを叫んで、がむしゃらに家をまわる。

「おい!お前達!今すぐ出撃だ!」
コビフェアは、部下に出動命令をだす。
「はい!」
部下出動!

バタバタバタバタバタバタ・・・・

「なんだ?」
騒がしさに気づいたリョウタ達。

「まじかよ」
「まじだよ!あの例の、ハナミっちゅうヤツが進入して・・・」
偶然聞いた、部下の話を耳にしたリョウタ達は・・・
「ハナミ?!ハナミが助けにきたのか?!」
「そうみたい!」
「やったぁ!諦めずにいてよかった!」
みんな大喜び。
「でも、ここの場所分かるの?なんか、方向音痴そうだし・・・あのこ」
アミが心配そうに言う。
「・・・」
みんなから笑顔が途絶えた。


「・・・このままじゃ埒があかないわ!・・・みんなはあっち、あたしとフェンはこっちを探すわ!」
ハナミが指示したとおりに・・・みんなが探し始める。

「はぁはぁはぁ・・・」
ハナミは走り続ける。
「ハナミ!敵よ!隠れて!」
フェンの指示で、みちを戻ろうとしたとき・・・
「そこまでだ」
ハナミに向けられた・・・1本のステッキ。
「あ・・・なた・・・」
「ボクはピコフェア。ハチシモベの6番目。特技はテレポート」
ピコフェアは自己紹介を始める。
「ここまで助けにきたのは予想外。でも、ボクが勝つのは予想内」
コビフェアがハナミをにらんだ。
「やっつける・・・邪魔するやつは、徹底的にね!!」
「それはどうかしら?それが正しいとは限んないわよ」
ハナミは堂々とした姿勢で言った。


・・・そのころ

「あ!リョウタだ!」
フェアが牢屋を見つけた!
「・・??・・・フェア!フェアじゃんか!!」
リョウタが喜びの顔を見せる。
「まちなはれ!この鍵、こわさなあかへんで!」
フェロが言った。
「そういうことなら、ボクの炎で一発!」
フェアが炎を発射!・・・鍵は跡形もなくぶっこわされた!
「おっしゃぁ・・・ってハナミは?」
リョウタが辺りを見回す。
「別行動してるさかい」
フェロが言った。
「探しにいきましょ!」
カエデが言った。
「うん!」
みんなが後に続いた。


・・・

「・・・そんなこと言って・・・1度は仲間を捨てようとしたくせに・・・」
「そうよ!でも・・・あれは間違いよ・・・正しいことを認めなきゃ。あんたも、正義が正しいことを認めなさい!」
「・・・聞いてればえらそうな・・・ボクのテレポートで・・・でっかい岩をよびだすんだ!」
コビフェアがステッキをふる。
「いけっ!」
コビフェアが、ハナミにステッキを向ける。

「ハナミ!」
リョウタ達がやってきた!
「あぶない!」
カエデが叫ぶ。

「いやぁあああああ!!」
ハナミが顔をふせた、そのとき・・・

「ハナミィイイイイ!!」
フェンが叫んだ。

フェアッチと・・・ネックレスが光る。

「・・・?」
ハナミが顔をあげる。
「ハナミ♪あたし、コスモスになっちゃった。ちゃっと目と鼻と口はあるわよ!・・・戦お!」
・・・白い可愛らしい翼でとぶフェン。
「・・・なんだい!ちょっと姿がかわっただけで!こうだ!」
コビフェアが攻撃する。
「いくわよ!」
フェンが攻撃!

「オレらも・・・」
リョウタが言うが・・・
「恐竜なんかになったら、この家が破壊されて、あたしたちオダブツよ!」
カエデが言った。
「でも・・・」
リョウタが戸惑う。

「きゃぁ?!」
フェンが倒れる。・・・すごいキズを負っている。
「わっはっは!やっぱりボクにはかなわないじゃんか♪」
コビフェアはどんどん攻撃を続ける。・・・フェンはボロボロだ。
「フェン・・・」
ハナミは座り込む。
「フェン・・・頑張って!ここで諦めるのが正しいはずない!」
ハナミが声をかける。
「ハナミ・・・」
フェンが名前を呼ぶ。
「お願い・・・フェンならできるわ!!」
ハナミが叫んだ。
「・・・うん」
フェンが立ち上がる。

「まだやる気?まぁいいけど!」
コビフェアがステッキを振る。
「いくわよ!必殺!アローンファイア!」
「なにっ?!」
今までにない攻撃に、驚くコビフェア。

「んな・・・そんなぁ・・・ボクのせかいが・・・」
コビフェアは倒された。

「・・・やったぁああ!!」
リョウタは叫ぶ。
「早くでようよ!」
ユウが言った。
・・・みんながアジトからでた。

「・・・ハナミ。届いた。ハナミの高潔心」
フェンが言った。
「ありがとう・・・ありがとう」
ハナミが繰り返し言った。

「全く、普段もあーなら可愛いのにな」
リョウタが言った。
「そうだマコト。ハナミに言うことあるんじゃないの?」
カエデが言った。
「・・・」
マコトはハナミに近寄る。

「悪かったよ・・・言い過ぎた」
「・・・あたしも・・・わがままだったかな」
ハナミも言葉を返す。

「これで一件落着だな」
アキトが言った。


そう。一件落着。ハナミの高潔心は、確かに輝いた。


でも、これから待ち受ける敵は・・・そう甘くはなかった。
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♯43 まっすぐ
2006-12-30 Sat 18:31
・・・ハナミは、黙って立ち尽くす。
自分は、どうするべきなのか。正しい選択はなんなのか。
そればかりが、頭によぎった。


・・・そのころ


「フェン!大変だ!マコトが・・・」
フェアがやってくる。
「知ってるわ」
「それで、ハナミはんは?」
フェロが聞いた。
「それが・・・繋ぎの谷へいくって・・・」
フェンがおそるおそる言った。
「繋ぎの谷?!」
みんなが驚く。
「じゃぁ、ハナミだけもとの世界へ?」
フェナが身を乗り出す。
「たぶん・・・」
フェンが言った。
「妖精だけじゃ、なにもできまへんで!」
フェロが、みんなの心配な気持ちに追い討ちをかける。
「・・・あたし・・・ハナミをさがすわ!!」
フェンが飛んでいってしまった!
「フェン!」
フェアが言うが・・・届かない。


・・・そのころ

『フーミンじゃ!』
シュウのパソコンに映っているのは・・・フーミンとハーミン。
「どうするんだよ!ここからだしてくれよ!」
『できん!』
リョウタの言葉に、あっさり言い返すハーミン。
「ならでてくんな!!」
リョウタは最後の足掻きか?
『それより、ハナミとか言う子が、繋ぎの谷へいったという速報が・・・』
「えぇえええぇぇえええ??!?!?!」
フーミンの言葉に、みんなが圧倒される。

「こんなことになるとは分かっていたけど・・・まさか・・・人間界にかえるなんて・・・」
アキトが肩を落とす。
『でも、繋ぎの谷からは、人間界へかえれない!』
「なんでだ?!」
マコトが聞いた。
『時空のゆがみじゃ』
ハーミンが言った。
「お願い・・・助けに来て」
アミはただただ祈るばかり。
「ハナミ・・・」
カエデはハナミの心境が理解できない。

「そうだ!ヒカリが何者かに洗脳されて・・・」
リョウタが思い出す。
「そうだった!なんか、助けてって・・・」
アキトが続ける。
『そうか・・・まぁ、それは後で詳しくじゃ。それじゃぁの!』
通信は途絶えた。


みんなが、場の重々しい空気を理解した。
ハナミがいたら・・・ワガママで、この空気が軽くなるんだろうな・・・と考えながら。


・・・繋ぎの谷前

「・・・みんな・・・どうしてるのかしら・・・」
ハナミが涙をふき・・・周りを見回す。
「どうしよう・・・あたし・・・どうしたらいいの・・・?」
ハナミは、さっきからその言葉の繰り返し。
そのとき・・・


あなたを救ってくれたのは・・・誰・・・?

どこからか・・・声がする。

「あたしを・・・救った人・・・?」
ハナミは考える。

あたしが迷子になったとき・・・あとを押してくれたのは、フェン。
弱音はいたとき、隣にいたのは?
涙を見せたとき、周りにいたのは?
この世界にくるのを決意したのは・・・誰がいたから?

そう。あたし1人じゃ・・・すべてができていなかった。

「周りの・・・みんなのおかげで・・・あたし・・・」
ハナミは答えを出す。


なら・・・分かるはず。自分はどうするべき?・・・誰のために、今、自分は尽くすべき?

「誰のために・・・」
ハナミは再び考える。

助けてもらったのは・・・周りみんな。
じゃぁ自分は?・・・自分は誰かのために尽くしたことはあった?
今度は、あたしが助ける番なんじゃないの?
出来る限りを・・・やんなきゃいけないんじゃ・・・

「みんなのために・・・尽くさなきゃいけない」
ハナミがそっとつぶやく。

「そうだよハナミ」
フェンが出てきた。
「フェン?!」
ハナミが驚く。
「考えられたじゃん♪それでこそハナミだよ」
「うん。・・・あたし・・・人間界に帰るなんて間違ってた。みんなが消えたかなんて分からないから・・・だからこそさがさなきゃいけないのね。みんなのために、尽くさなきゃいけないのね・・・」
ハナミが自分に言い聞かせるように言う。
「あたし・・・やるわ!やってやるわ!!」
ハナミがまっすぐ前を見て言った。
「ハナミ!いきましょう!」
フェンが言う。
「うん!羽を大きくして、とんでさがそ~う!」
ハナミはフェアッチを掲げた。


・・・助けてもらう人がいるから・・・尽くす人がいる。

ハナミはそれを知り・・・まっすぐ事実に向かい合う。


大きな空を・・・とびたちながら。
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♯42 後悔
2006-12-29 Fri 23:09
ギラギラした太陽が・・・ハナミを照り付けさせた。

「ハナミ・・・」
フェンが声をかける。
「・・・」
ハナミは黙ったまま。

・・・みんなが生きている保証もなく、探すあてもなければ・・・

・・・自分のワガママを、聞いてくれる仲間がいない。
正しくは、自分の背中を押してくれる人がいない、といったほうがいいだろうか。

それに・・・ハナミの中に、弱さが忍び込んでいた。

みんな消えたんだから、自分だけ・・・人間界に帰って報告すればいい。それが1番だ・・・繋ぎの谷へいけば・・・と。

「・・・」
ハナミの中に、雑音が流れる。
「ハナミ?・・・どこいくの?」
フェンが声をかける。
「・・・繋ぎの谷よ」
ハナミがかすかに言った。
「いって・・・どうするの?」
「どうするって・・・みんなの両親に言わなきゃ・・・消えちゃいました・・・って」
ハナミはそういうと・・・歩き出した。
「ちょっと・・・ハナミ~・・・おかしいよ。まだ探してもいないのに・・・」
「みんなドカンするより、1人でも残ったほうがいいのよ!」
ハナミががむしゃらに叫んだ。
「ハナミ・・・ハナミは・・・そんな人だったのね!」
フェンが想わぬことを口にする。
「自分が今、どうすべきか・・・正しい道を考えてよ!」
フェンが叫ぶ。
「正しい道って・・・それが分かってれば苦労しないわ!」
ハナミも言い返す。
「ハナミ・・・もう好きにして!!」
フェンはどこかにいってしまった・・・。
「なによ・・・勝手にするわよ」
ハナミは・・・今度こそ1人になった。


・・・そのころ

「・・・しょうがないなぁ。おもちゃばこから・・・だしてあげる」
コビフェアが・・・ステッキをふる。

「助かった・・・って牢屋?!」
アミが驚く。
「妖精もいないんじゃ・・・」
アキトが弱音を吐く。
「まぁ、おもちゃばこから出してあげただけ感謝するんだね」
「なんで出したんだ?」
コビフェアの言葉に続けて、シュウが聞く。
「おもしろいからだよ」
コビフェアが答えた。
「答えになってねぇ!おもしろいことってなんだ?!」
リョウタが叫ぶ。
「おもしろいこと?・・・上をみなよ」
コビフェアが指を刺す。

「なにあれ?!」
カエデが言う。
「・・・毒蛇だ!」
マコトがあわてる。
「そう。いつ食われるかわかんないよ。・・・たとえば、地震発生装置で、この牢屋を揺らしたら・・・」
コビフェアがスイッチを押す。
「あと・・・あと2時間」
コビフェアがくすくす笑う。
「そんな・・・」
アキトがためいき。
「じゃぁ、せいぜい、来もしない助けを待つんだね♪」
コビフェアはそういうと、別の部屋へと入っていった。

「あおむけしたら毒蛇・・・か」
「キモイ・・・」
みんな怖がっている&キモがっている様子。
「・・・そうよ!居場所!居場所をハナミに伝えれば・・・」
カエデが言う。
「フェアッチは使い物にならない」
シュウが言った。
「通信しようとしたんだよ。そしたらブー、だって」
マコトがためいきをついた。
「・・・」
ヒカリは、さっきから黙り込んで、なにかを必死に聞き取ろうとしている。
「どうしたヒカリ。また変なヤツからの洗脳か?」
リョウタが顔を覗き込む。

「・・・助けて・・・の前に・・・ごめんなさい・・・この方の体をおかりさせていただきます。・・・僕は・・・デビフェアにつかまった・・・人間界の子供です。ゆがみのせいで、きたくもない世界にきてしまったのです。それで・・・なんとかしようと想ったとき、洗脳通信の機械を見つけました。それで、その機械を使えそうな、この方の体をかりているわけです。・・・お願いです。この世界にある・・・今までにはなかった建物にきてください。僕は・・・その中に・・・うわ!!」
それだけ言うと・・・洗脳が終わった。
ヒカリは壁にもたれかかった。
「ヒカリ!」
カエデが近寄る。
「今までなかった建物って・・・まさか・・・」

そう!親と別れて、この世界にきたとき・・・見たことない建物があると話題になった、あの建物。
きっと・・・そのことだ。

「でも・・・牢屋にいちゃ、なにもできないわ」
カエデが唇をかむ。
「まずはここから出るのが最優先だな」
マコトが言った。


・・・繋ぎの谷前

「ついたわ・・・報告しなきゃ・・・」
ハナミは飛び込もうとしたが・・・

まって?・・・もしここで、みんなが生きていたとして、あたしだけ人間界に帰ったら・・・


『ハナミ!お前がそんなやつだったとはな!』
『最低!ハナミ!』
『やっぱりな。だらだら動いてるからだよ』
『人のことおいてくなんてな』
『ハナミさんはそういう人なのよ』
『君は本当にひどいね!』
『僕・・・嫌い!』
『さいってい!』

・・・こんなことになりかねない。

自分は仲間に後押ししてもらって、今、ここにいる。

なのに、自分は・・・仲間を見捨てるのか?
でも、死んでいたら・・・

それより・・・

なんでこんなに意地を張ったんだろう?


ハナミの中に、罪悪感と、後悔が生まれる。
それがハナミを・・・黒くいっぱいにしていった。

「どうしたら・・・どうしたらいいの?なにが1番なの・・・?」
ハナミは正しい判断ができない。

どちらをとっても・・・100%の保証はない。

だからこそ・・・迷うことしかできなかった。

後悔が、ハナミをうめつくした。


あのとき、マコトと・・フェンとケンカしていなければ・・・
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♯41~50 総まとめ!
2006-12-28 Thu 20:55
♯41 正しく

ついに2人だけとなってしまった、マコトとハナミ。沈黙した空気から逃れようと、いつもどうり言葉を発したハナミに、マコトがキレてしまう。そのことから、2人は意見のぶつかり合い、大喧嘩を起こしてしまうけど・・・
『なによ・・・そんなに過保護にならなくても・・・大丈夫!みんな生きてるわよ』
♯41を読む!

♯42 後悔

ハナミは、自分がなにをするべきか分からず・・・困り果てる。そんなハナミに声をかけるフェンだが、ハナミは突然、繋ぎの谷へいくといいだした!フェンはハナミにキツい言葉を放つ。それの発展で、2人は大喧嘩をしてしまうけど・・・
『自分が今、どうすべきか・・・正しい道を考えてよ!」』
♯42を読む!

♯43 まっすぐ

ハナミは正しい判断ができなく、立ち尽くす。そのころ妖精たちは、ハナミが繋ぎの谷にいった事実を知り、驚くばかり。リョウタたちもそのことを知り・・・驚くばかり。ハナミは人間界にかえってしまうのか・・・
『みんなのために・・・尽くさなきゃいけない』
♯43を読む!

♯44 高潔

リョウタ達は、死ぬかもしれないことに苛立ち、悲しみを感じる。マコトは自己嫌悪におちいる。・・・現実世界のつらさを知ることとなる。一方ハナミ達は、他の妖精を見つけ、怪しげな家を見つける。その家は一体・・・?
『フェン・・・頑張って!ここで諦めるのが正しいはずない!』
♯44を読む!

♯45 告白

カエデは、この前の告白のことを聞き出すために、たまたま見つけたシュウに問いただす。平然とするシュウに、告白のことを話すカエデ。しかし、シュウはなんと、あのとき、ちょうど告白のタイミングで寝ていたことが発覚した!!
『そうよ!・・・あたしのほうが・・・ずっとずっと好きだった!!』
♯45を読む!

♯46 罪

城の中には、立派な個室まであった!すっかり有頂天のみんなだが、イマイチ信じられないシュウは、城を探索することに。・・・シュウは、アミ、カエデの告白で、2人が敵対関係になったのは自分のせいだ、と昨日のことをひきずる。
『・・・シュウ、目、赤いよ?また夜中まで起きてたんでしょ!!』
♯46を読む!

♯47 感情

ヒカリは何者かに洗脳され・・・コンピュータープログラムだらけの部屋へたどりつく。・・・ケンと名乗る少年は、ここから出すようにヒカリに頼む。・・・そのころ、焦りまくりのシュウを、必死に止めて、焦る理由を聞くフェナだけど・・・。
『・・・オレが、焦りすぎたから・・・自分勝手だよな、すまない。お前にも迷惑掛けて』
♯47を読む!

♯48 嫉妬

フェナは次々部屋に入るが、ヒカリが見つからずに落ち込む。一方、ヒカリたちは、部下の攻撃に悪戦苦闘かと思いきや、作者の悪口で分かち合う??部下が正気に戻り、攻撃しようとしたとき、やっとこすっとこシュウたちが登場??
『すいません。優しいんですね』
♯48を読む!

♯49 壁

ユウは、自分がどうしたらいいのか分からずに、悩んでばかり。そのとき、シュウたちが到着した!ヒカリとケンがみんなを起こしに行く。その間に、なんとか時間を稼ごうと、戦う姿勢を見せるフェナたちだったが・・・
『相手は・・・弱点の結界をだしてくるってのか』
♯49を読む!

♯50 属性

今までにない相手の強さに、圧倒される子供達。・・・諦めるのはいやだ。・・・しかし、どうしたらいいか分からない。そんな不安におぼれる中、プラフェアの、低く、冷たく、そして最もな言葉がつきささった。
『はぁ・・・なんでこう、うまくいかないんだよ・・・』
♯50を読む!
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♯41 正しく
2006-12-28 Thu 20:50
「もぅ、せっかくいいゆめみてたのに」
ハナミがぐだぐだとおきる。
「・・・シュウが・・・消えた」
フェナが言う。
「え?!」
マコトが叫んだ。
「ちょっと・・・それじゃぁ、2人だけになっちゃったの?!」
ハナミが肩を落とす。
「・・・もう朝か・・・探しにいったほうがいいよな」
マコトはそういって、立ち上がる。
「・・・」
ハナミは、黙ってあとをついていく。

「・・・」
・・・沈黙が続く。
「ねぇ・・・みんな、本当に消えたのかな」
ハナミが聞く。
「わかりまへんけど・・・」
フェロが答えた。
「・・・はぁ~、つかれちゃった」
ハナミは、重い空気から逃れようと。わざと弱音を吐いてみる。・・・疲れたのも事実だが、この場の空気に耐えられない。
「まだ30分も歩いてないじゃないか!こんなんじゃ・・・みんな助けられないぞ?!」
マコトはイライラ。
「なによ・・・そんなに過保護にならなくても・・・大丈夫!みんな生きてるわよ」
「よくそんなこと言い切れるな!・・・みんな消えたかもしれないんだぞ?!」
「消えたなら探しても意味ないじゃない!!・・・それに、なんで消えたなんていうの?そうやって現実しかみないくせに過保護なところがムカつくのよ!!」
「いいやがったなお前!だいたい、いつもちんたらちんたら・・・ストレスなんだよ!」
「こんなときにケンカするなよ!」
2人の言い合いをとめる妖精たち。
「なによ・・・このへんな空気をかえようと思っただけで・・・だいっきらい!!!別行動しましょ!!」
ハナミはずかずかと歩いていった。
「わてもいきますぅ・・・」
フェロがついていこうとする。
「こないで!!あたしはフェンだけでいいわ!あんたなんか、バカマコトと一緒にいってな!」
ハナミはずんずんと歩いていった・・・。


「マコト、よかったの?」
フェアが聞く。
「うるさいな!アイツなんか・・・」

このへんな空気をかえようと思っただけで・・・だいっきらい!!!

「一方的なんだよ・・・バカ野郎」
マコトはもやもやが残る。


・・・そのころ

「・・・ほんっっっとにムカつく!あの過保護男め!」
ハナミはぷんすか。

でも・・・あたしがこの世界へ来る決断に迷ったとき・・・助言をくれたのは・・・

マコトだったのよね・・・

「・・・でも!それとこれはべつよ!BETU!」
ハナミは考えを振り払おうとする。


仲間の輪は・・・確実に崩れた。


・・・そのころ

「シュウ!」
リョウタが叫ぶ。
「ん・・・ここ・・・どこだ?」
シュウが目を覚ます。
「6番目のシモベ・・・コビフェアのおもちゃ箱のなかみたいよ」
カエデが言った。
「とうとう残りは2人・・・」
アキトが心配そうに言った。

「やぁ!一番真面目そうな人を消してみたよ!」
「うそこけ!テレポートのくせに!」
コビフェアに反論するリョウタ。
「残りの2人、すっごく面白いことになってるんだよ!」
コビフェアがくすっ、と笑う。
「なんだよ・・・」
リョウタが聞く。
「まぁまぁ。映像を見せてあげるよ。ボクって親切~」
コビフェアは映像を見せる。

「マコトはん。ハナミはんにあやまんなくていいんですかい」
「関係ないだろ?!」

「ハナミ~、みんなのとこいこう~」
「うるさい!」

ケンカかよ~~~~!!!?!?!?!?!?

「そんな・・・」
アミが座りこむ。

アイツらに、オレらの未来がかかってるのに・・・

みんながため息をつく。

「これでさ。面白いことするんだよね~。あせるよ。きっと」
コビフェアがくすくす笑う。
「なにするつもりだ?!」
アキトが聞く。
「こうするんだよ!」
ステッキをふるコビフェア。

「ん・・・ここどこだ?!」
マコトが起き上がる。
「そんな・・・マコトが・・・」
リョウタが言葉をもらす。
「面白いでしょ。これであの女の子がどうでるか・・・だよね」
コビフェアは、映像を消す。


消~えた 8人目が 消~えた・・・

「まさか・・・最後の1人って・・・」
ハナミが声をふるわせる。
「・・・ハナミのことだったのね」
フェンがおそるおそる言った。
「そんな・・・なんで・・・」
ハナミが座り込む。

あのとき・・・意地を張ってケンカしなければ・・・

ハナミは涙を流す。


分からない。・・・自分は今、どうするべきなのか。

「みんなは・・・どこかにいるの?それとも・・・」
ハナミは辺りを見回す。
「・・・さぁ・・・」
「分からないなら・・・いかない」
ハナミが口にする。
「ハナミ・・・いきましょ。怖いこともあるけど・・・」
フェンが助言をかける。
「どこか探しても、本当に消えていたら見つからないじゃないっ・・・なのに、キケンなことなんか・・・」
ハナミはうずくまる。


・・・なにが正しいか分からない。

だからこそ得られる選択肢。


でも今は・・・迷いとなるだけだった。
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♯40 寂しさ
2006-12-27 Wed 21:56
・・・辺りは暗くなり、子供達の心を描写するようだった。

「・・・ねぇ、あと3人しかいないわよ」
ハナミが心配そうに言う。
「あぁ・・・」
マコトも困ったように言う。
「・・・連絡とらへんのですかい」
フェロが言った。
「そっか」
シュウがフェアッチの電源を入れる。

ブーブーブー・・・

「ちっ・・・使い物にならねぇな」
マコトが舌打ちをする。
「なんで人間だけ消してるんだ?」
「わかりまへん」
シュウの質問に、フェロが答えた。
「今、敵に襲われたら・・・」
ハナミが最悪の状態を予想する。

☆ハナミ的妄想☆

「ハッハッハ!怪人ママママーンだぞぉ!」
「あらわれたわね!怪人ママママーン!」
「ほらほらぁ!受けてみろ!トマトンカチンガン!」
「お願い!進化・・・って・・・」

みんな進化できない~~~!!!???

「トドメダ!カボチャントンナベアタック!」

いやぁああああ!!!


☆ハナミ的妄想 完☆

「なんだよその適当な技!」
技の名前に文句をつけるフェア。
「・・・でも、今敵が現れたら、こうなるかもしれない」
シュウが言った。

みんなの中に、緊張感がただよった・・・

「・・・でも、敵は誰か1人を残すつもりだ」
フェスが言った。
「そんな・・・誰が残るの!イヤイヤイヤイヤイヤ!消えるのもイヤ!でも1人もイヤ!」
ハナミが叫びまくる。
「・・・どうやっても、どうせ消されるんだからな・・・」
シュウがそっとつぶやいた。


・・・そのころ

「ん・・・」
目を開けると・・・どこかの物置みたいだ。
「カエデ・・・ユウ?アキト・・・アミ、ヒカリ?」
リョウタが辺りを見回す。
「ん~~~・・・ここどこ?!」
カエデが飛び起きる。
「消されたんじゃないのね」
ヒカリが声を出す。
「えぇ。ここどこなの?」
アミが上をむく。

「やぁ。元気かい?」
突然声がする。
「元気じゃねぇよ!!何者だ!!」
リョウタが叫ぶ。
「ボク?ボクはねぇ・・・コビフェアていうの。ハチシモベの6人目。特技はテレポート。ちょこっと君達の場所を、この異次元空間にうつしたんだよ。ボクのおもちゃばこの中さ。ただちょっと魔法の都合で、1人だけ残さなきゃいけないの。ボクは妖精に用はないの。君達であそぶんだ・・・」
コビフェアがにんまりと笑う。
「遊ぶって・・・なにするの?!」
ユウが聞いた。
「なにって・・・例えばこう」
コビフェアが指を動かす。

「体が勝手に・・・」
「マンガやアニメでお約束の展開だな?!」
アキトが言う。
「ひやぁ?!」
カエデの首にかけているバックを、リョウタがひっぱる。
「リョ・・・タ・・・?」
カエデがかすれたこえで言う。
「とめにいかなきゃ!」
アキトが言うものの・・・
「体がへんなとこにいく~~!」
アミが叫ぶ。
「なんで、でんぐりがえしなんかしなきゃいけないの~~!!!」
ユウはぐるぐる回る。
「フラフラフラ~ノHU・RA・ME・N・KO!!!!!」
アキトはフラメンコを踊る。
「も~~いやだよぉ!!!!」
ユウが叫んだ。

「アハハ。アハハハハ!」
コビフェアは高らかに笑った。
「そうだ・・・いいもの見せてあげる」
コビフェアが映像を映し出す。

「みんな!って、ハナミとマコト、寝てんのかよ?!」
アキトはがっかり。

「なにお前等寝てんだよ?!」
「そうですわ!さがしにいかへんのですか?!」
「そうだよ~、さがしにいこうよ」
「いったほうが無難」
「ですね」
画面から聞こえる、シュウとフェロ、フェナ、フェミ、フェネの声。
「ZZZZ・・・・」
ハナミ、マコト、フェアにフェミ、フェンにフェムにフェマはぐーすか寝ていた!

「フェロ!君はボクをうらぎらないね!」
アキトが感激。
「であったばっかなのに・・・」
アミがことばをもらす。
「・・・」
ヒカリは無反応。

「あ~ぁ、糸がもろくなっちゃった」
コビフェアが操りをやめる。
「はぁはぁ・・・」
カエデは荒く呼吸する。
「ごめんカエデ・・・オレ・・・」
「いいのよ、リョウタの意思じゃないし」
誤るリョウタに、カエデが笑ってみせる。

「さて・・・誰を1人にしようかなぁ」
「やべぇな」
リョウタが小声で言う。

~小声の作戦会議系なもの~

「どうする?あの3人の中で、1人なっても大丈夫そうなのって・・・」
アキトが言う。
「ハナミはちょっとキツイわね。泣いちゃいそう・・・」
カエデが心配する。
「マコトは・・・寝ちゃったからな」
リョウタが言う。
「ここはシュウってとこじゃないか?なんか真面目そうだし。パソコンもってるし」
アキトが言う。
「あぁ。でも・・・」
「誰が1人になるか・・・分からない」
リョウタのあとに、ヒカリが言葉を続ける。
「・・・」
みんなに沈黙が走った。


・・・そのころ

「ガーコーガーコ!」
ハナミのものすごい寝言&寝相にも関わらず、みんなぐっすりと寝ていて・・・フェロたちも眠り・・・起きているのは、シュウとフェナのみ。
「・・・すっごい寝言だなハナミ、本当に女子?!」
フェナは耳をふさぐ。
「ガー!ミラクルハートアッパーで魔法の少女の牧場ライフ・・・」
「意味不明!」
「お前だって、牛乳とココアは野菜ジュースのパラダイスとかいってただろ。この前」
シュウが言った。
「それは読者に公表しない予定だったのに~」
フェナはふてくされる。
「みんな・・・本当に消えたのかな・・・」
「さぁな」
「うぅん・・・」
フェナは考え込む。

「ふぁ~あ、ねむいなぁ。ちょっと顔洗ってこよ~」
フェナはどこかにいってしまった。
「本当に危機感のないヤツらばっかだな」
シュウはためいきをついた。


今だ!けしちゃお♪


「フンフーン♪シュウ~!ハーモニカふい・・・?」
フェナが戻ってくる。・・・シュウの姿はない。
「シュウ・・・?トイレ?」

消~えた 7人目が 消~えた・・・

「まさか・・・消されちゃったんだ!」
フェナはみんなを起こす。


残されたのは、2人だけ。


なんともいえない、寂しさだった。
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テストだよ~・・・
2006-12-25 Mon 22:57
あ~ぁ、27日は確認テストだよ・・・

と、いうわけで、26日は、更新休止ですぅ・・・。
(親にとめられた~~~!!)

27日夜に更新予定。

つぅか、テストとかいって、5教科いっきにやるってありえね~

(小説更新してるヒマあったら勉強しろよ?!というかた・・・
ごもっともーです。ハイ。)

27日は地獄です・・・。

テストの応援よろしくぅ!((バカ。
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♯39 失踪
2006-12-25 Mon 22:46
「・・・ん・・・」
目を開けると・・・一面に広がる自然。
「きたのね・・・妖精の世界に」
カエデが起き上がって言った。
「あぁ・・・で、どうすんだこれから」
リョウタが聞いた。
「とりあえずシモベを倒さんことには・・・」
フェロが戸惑うように言った。
「いきなり戦うの?!」
アミとハナミが、声を合わせて言った。
「しょうがないんだ、アミ」
フェスが言った。

「・・・なんだあれ、あんな建物あったっけ?」
アキトが、何かを指差して言う。
「本当、あんなのなかったわよ」
カエデが驚く。
「感じる、誰かが、助けを呼んでる」
突然ヒカリがしゃべりだす。
「・・・ヒカリ?」
リョウタが不思議そうな顔で、ヒカリを見つめる。
「あの中に・・・人間がいる。デビフェアのシモベに捕まった子・・・なんらかの原因で、この世界に来た子・・・」
「どういうことだ?!」
マコトが問い詰める。
「・・・!」
ヒカリが何かを感じ取る。
「・・・どうしたんだ?」
シュウが聞いた。
「何か・・・きそう」
ヒカリが言った瞬間・・・

バシッ・・・!

なにかが木にささる。

「なんだこれ?・・・矢・・・?」
リョウタが近づく。
「なにかついてるよ」
ユウが矢をひっぱる。
「手紙だ!」
リョウタが叫んだ。
「え?!それって、よくマンガとかアニメである、予告状とか・・・ダイイングメッセージ!」
「なんでダイイングメッセージなんだよ」
アキトの意見に、マコトが文句をつける。
「読んでみましょ」
カエデが言った。
「あぁ・・・」
リョウタが紙を開く。


消えてくよ・・・1人、また1人・・・


「・・・なにこれ・・・」
アミが声を出す。
「消えるって・・・」
アキトが、いかにも怖いです!、というふうに言う。
「・・・うぅ~ん。そういえばヒカリ、さっきの子供って一体なんなんだ?」
リョウタが振り返る。
「ヒカリ!」
ヒカリはその場に倒れていた。
・・・シュウのパソコンがなる。

ピピッ!

『わしじゃ!』
「おいクソジジイ!ヒカリがぶっ倒れたんだなんとかしやがれそれとへんなてがみが・・・・」
リョウタは口を達者に動かす。
『なにをいっとるかわからん!・・・ヒカリを少々解析してみるかの』
フーミンが、調べ作業に入る。
『・・・何者かに洗脳されていたようじゃ』
フーミンが驚くように言った。
「洗脳って・・・誰にだよ?!」
リョウタが問い詰める。
『得体の知れんやつじゃ!・・・わしの推測では、あの中に閉じ込められている子供からである可能性が高いと思うんじゃ』
フーミンが言った。
「なんなんだよ、オレたちに助けを求めたって事か?」
マコトが聞いた。
『それは分からん!』
「なんだよ、それと・・・1人、また1人消えるってのが・・・」
『じいさん!今日は・・・!』
『いかんいかん!それじゃぁの!』

ピッ!

「・・・またかよ!自分の都合で勝手にきりやがてぇえええ!!」
「ねぇ!ここ、電気使えないんじゃなかったの?!」
カエデが疑問をぶつける。
「あ、それ、電池式にしたから」
シュウが答えるように言った。
「メールできる?!お母さんにメール・・・」

圏外

「・・・そりゃそーよね!どーせ圏外よね!!」
ハナミは開き直り。
「・・・ねぇ、さっきからアミの声がしないんだけど・・・」
カエデが見渡す。

「・・・いない・・・よ?」
アキトが、信じられない!というように言う。
「嘘だろ?!まさか、あの予告どおりに・・・」
「いや、でも、単なる偶然という可能性も・・・」
マコトはわずかな可能性にかける。
「・・・みんな・・・離れるなよ・・・」
リョウタが、みんなの手を握る。

「アミを探しにいきましょ・・・みんなで手をつなげば・・・」
カエデが言った。
「ヒカリはどうするの?」
ハナミが振り返る。
「・・・あれあれ?さっきまでここにいたのに・・・」
アキトがあたりを見回す。
「きえ・・・た・・・?」
「なんで?!ヒカリは動けないはず・・・」
カエデは驚くばかり。
「あの予告・・・本当なのか?!」
リョウタが叫んだ。


・・・そのころ

「ふんふーん♪最近つまんなかったんだよね~」
怪しい声。ちょっと子供に聞こえる。
「おもしろいよね。ボクの魔法って・・・テレポートできちゃうんだもん。それを、消えた、って信じるヤツ等もバカみたい。でも、ちょっと魔力の関係で、8回しか使えないんだよね。・・・誰を1人にしようかなぁ?」
怪しい魔の手は・・・子供達を襲おうとしていた。


「・・・次は・・・誰が消えるのか・・・まさかボク?!」
アキトがびくびくする。
「敵は妖精は残して、人間だけを消してるけど・・・」
フェスが言った。
「大丈夫よね?!手、つないでるから・・・」
ハナミが自分に言い聞かせる。
「どんなことがあっても離すな!う●こしたいときも離すな!」
「きもちわるいこといわないでよ!!」
リョウタのボケにカエデがつっこみ・・・リョウタをはたいた。
その時・・・

「なんだよ~、そんなにおこんなよ・・・?」
「カエ・・・デ?」
カエデの姿が・・・なくなった。
「いやいやいやぁあああ!!」
ハナミが叫ぶ。

消~えた 3人目が 消~えた・・・

「なにっ?!」
ユウが驚く。
「なにもんだ?!おとなしく正体をあらわせ!」
 やーだね♪
「なんだとぉ!?聞いてりゃ生意気な・・・」
リョウタがキレる。

ボクからは逃れられない・・・1人になるのはだ~れ?

そういうと・・・声はなくなった。

「誰だったんだ?!姿現さないなんて卑怯な・・・」
リョウタはキレモード。
「怖いよ」
ユウが弱音を吐く。
「ユウ・・・」
マコトがユウの手を握る。

カラカラカラ・・・

「あ!ボクの10円!」
ユウがあわててひろいにいく。
「なんで10円なんかもってんだ?!」
リョウタは驚く。
「だってね、これは・・・」
ユウが振り返ろうとした瞬間・・・

「・・・消えた・・・?」
ユウがいきなり・・・消えてしまった。

消~えた 4人目が 消~えた・・・

「またあの声・・・」
みんなが恐怖心につつまれる。
「はぁ、どーすりゃいいんだ?・・・つぅか、犯人はどこに・・・」
リョウタがぶつぶつとつぶやく。
「うっ・・・」
アキトが暗い声を出す。
「どうした?」
マコトが聞く。
「う・・・うん・・・」
「いわないで~~!これ以上は乙女の前じゃいっちゃいけないのよ~~~~!!!」
ハナミが叫んだ。
「しょーがねーな、オレがつきそってやるってば」
リョウタはアキトと一緒に、用を足しに行った。

・・・5分後

「・・・おそくないか?」
マコトはイライラ。

消~えた 5人目が 消~えた・・・

「え?!・・・どっちか消えちゃったの?!」
ハナミが驚く。
「うわぁああああああ!!!!」
アキトの叫び声。
「消えたのは、リョウタか!」
マコトが言った。
「た~~~すけ~~~・・・・」
声が途絶える。
「奥大辞?!」
シュウがアキトを呼んだ。

消~えた 6人目が 消~えた・・・


次々に・・・みんなが消されて行った。



言ったじゃない。ボクにはさからえないんだよ・・・。


最後の1人はだ~れ?
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♯38 決意
2006-12-24 Sun 22:43
誰もが驚く・・・黒い、暗い空。
そこには・・・妖精の世界が映し出される。

「・・・なに・・・これ」
カエデが驚くように言う。

世界中の人が・・・同じ空を見て、驚いている。

『みんな!大変なことになってるんじゃ!』
シュウのパソコンから、フーミン、ハーミンの声。
「どうなってんだよ?!このへんな空!」
リョウタが問い詰める。
『それが・・・妖精の世界と、人間の世界の間がゆがんで・・・つながってしまったらしいんじゃ。このままでは・・・無数のフェアリーモンスターが・・・』
「なんだって?!」
みんなが叫んだ。
『あと24時間で、ゆがみが・・・24時間いないに・・・お前さんたち、妖精の世界にきてくれ!そうすれば、ゆがみが直るかもしれん』
「いこうぜ!」
リョウタがすかさずいう。
「うん」
みんなうなずいたかに思えたが・・・

「いやよ!あたしはぜったいにいかない!」
ハナミだけ、反対していた。
「なんでだよ、いかねぇとヤバイんだぞ」
リョウタが手を差し出す。
「だって!私たちはこうして人間界に帰ってきて、不自由なく暮らしてるじゃない!なのに・・・なんで命がけで世界を守るの?!安全を求めるのは、当たり前じゃない!」
ハナミが叫んだ。
「ハナミ・・・それは分かるわ。でも、私たちがこの世界に帰ってこれたのって・・・妖精がいたからじゃない?今度は私たちが・・・」
カエデが助言をかける。
「でも・・・戦ったら・・・必ず犠牲が出ちゃう。そんなのイヤ!なんでわざわざ犠牲をだしに戦うの?!あたし・・・イヤ。これ以上、誰かが死んだり、ケガしたり・・・そんなのイヤ。あたし、普通の生活がしたいだけなのに・・・それのどこがいけないっていうのよ?!」
ハナミが涙を流す。
「ハナミ・・・」
ハナミの中にあった大きな意思に、みんなは圧倒されるばかり。
「なんで?!証の子供になったんだから戦いなさい。普通の生活はできませんよ・・・って!なにそれ!そんなのどこのだれがいつ決めたっていうの・・・」
ハナミは荒い息をたてた。

「・・・じゃぁ、明日7時。・・・ちょうど今から23時間後。もう1度戦おうとおもったら・・・このドームにきてくれないか」
シュウが言った。
「・・・」
ハナミが黙る。
「・・・ハナミ。・・・オレ、まってるからな!」
リョウタが笑顔で言う。
「えぇ。ずっと」
カエデも声を出す。・・・みんながうなずく。

「君たち!今すぐ降りてきなさい!」
「警察?!」
下の方から・・・警察の声。
「その横にとんでいるヘンなものはなんだ?!」
警察が、妖精を指差す。
「やっべ!逃げるぞ!」
リョウタを先頭に・・・みんなが走り出す。
「うわぁああん!ヘンっていわれた~」
フェミが泣き出す。
「泣いてる場合じゃないでしょ!」
カエデがフェミをポケットに押し込める。


・・・児童公園

「なんとか・・・まいたみたいだな」
アキトが息を切らして言う。
「はぁ~、親におこられる・・・」
リョウタはへろへろしている。
「各自解散にしないか?家に戻らないと」
マコトが言う。
「だな・・・じゃ、明日、夜7時!」
リョウタが言うと・・・みんな家に帰っていく。


・・・寮

「シュウにいちゃぁん」
みんながシュウとアミにとびつく。
「おばあちゃんは・・・?」
一人の子がいう。・・・2人は顔をひきつらせる。
「・・・あのね・・・おばあちゃんは・・・もう・・・」
アミはそこま言って・・・泣き崩れる。
「・・・いなくなっちゃったの・・?」
4年生の男の子が聞く。
「・・・」
シュウは黙ってうなずく。
「・・・あはぁあああああん!」
みんなが泣き出す。
「大丈夫だ・・・お前らは・・・オレが守る」
シュウが言い聞かせるが・・・自分に言っているようにも聞こえる。
(でも・・・明日から・・・コイツらどうすれば・・・)
シュウは悲しみにくれるヒマもなく・・・なんとかできる場所を探そうと必死だ。
「・・・どうしたの?」
アミが必死に言葉を発する。
「どっか、コイツらを預けられるところないかな・・・」
シュウが電話帳を調べる。
「あたしの・・・おじいちゃん、おばあちゃんの家は?」
アミが言った。
「いいのか・・・?」
「うん」
アミが電話に近づき・・・電話番号を入れる。

「あ、もしもし。寮のものですけど・・・はい。それで・・・・・・・・・・あ、分かりました。明日の・・・」
シュウが相手と電話を終え・・・電話を切った。
「明日、夜7時にドーム前だって」
「それって・・・あの時間と同じ・・・」
アミがいいかけて、あわてて口を閉じる。
・・・涙に暮れた一夜だった。


・・・そのころ

「アキトちゃま!!!!宿題やってないザマスね!」
「ごめんなさぁああああい!」
「全く!宿題終わるまで外出禁止ザマス!」
「おねがい!明日でかけさせて!どうしても!オネガイこのとーり!」
「ダメザマス!OKしてほしいなら、成績上げるザマス!」
「そんな~」
アキトはとぼとぼしていた。

そのほかの皆も・・・最後となるかもしれない家庭で・・・最後の晩餐をすごしているのだ。


・・・ハナミ部屋

「・・・そんな・・・あたし・・・どうしたらいいの?」
ハナミは迷いにくれた。

コンッ・・・

窓になにか当たる。

「・・・誰?」
ハナミがカーテンを開ける。
「おりてこいよ」
そこには・・・マコトの姿。
ハナミは、屋根をわたり・・・そっとおりてくる。
「よくそんなとこから降りてくるな、女だろ」
マコトが冗談半分で言った。

・・・なにもすることなく・・・歩く町。
近くのベンチに腰を下ろす。

「・・・決まったか?」
マコトがハナミに聞く。
「分からないの。なんで戦わなきゃいけないのかって、おもうこともあるし・・・でも、この世界がこのままなのもイヤで・・・」
ハナミが手を握って言う。
「・・・正直いって、オレだって疑問になることだってある。こんなことして得するのか、ってよ。でも、今、オレのとなりにいる妖精の世界が終わるって考えるとな」
マコトがハナミを見つめる。
「お前だって、コイツに助けてもらったこと、あるはずだ」
マコトが真剣な瞳で言う。
「それは・・・あるわよ」
ハナミがぶすっ、という。
「それで、お前、コイツに何かしてやったか?」
マコトが再度聞く。
「そんなの・・・」
ハナミが顔を上げる。

「・・・してない」

ハナミが声を小さくして言う。

「オレもしてない。みんなもしてないはずだ。だから、明日恩返しにいくんだろ。それに行くか行かないかだよ。コイツらが命がけでおれたちを助けたように、オレたちが命がけで助ける番なんだよ。それをどうするかはお前しだい」
マコトはそういうと・・・立ち上がった。

「・・・なんでこんなこといいにきたのよ」
帰り道・・・ハナミが聞いた。
「気分?ってのは嘘だよ。本当は・・・」
マコトの顔が、再度真剣になる。
「・・・」
ハナミが黙り込む。
「あ、お前んちだ」
マコトはころっと表情を変える。
「もう!なんなのよ~!!」
ハナミがぶすっ、とする。
「はいはい。それじゃぁ」
マコトはそういうと・・・帰っていった。


・・・ハナミの部屋

(あたしは・・・いくべきなの?それとも・・・)
ハナミはベッドで迷う。
「ハナミ~」
フェンが隣に来る。
「・・・お休み」
ハナミはそういうと・・・電気を消した。


・・・次の日

「・・・外が・・・まだ暗い・・・?」

時計は朝8時。なのに・・・外は、昨日の不気味なまま。

(本当に・・・たいへんなんだ・・・)
ハナミが冷や汗をかく。
(あたし・・・)
ハナミは目を見開いた。


・・・夜7時

「・・・ハナミ・・・くるかな」
リョウタが心配そうに言う。
「分からない。でも、あのこのことだから・・・」
カエデが言葉をためらう。
「はやくしないと、お母さんに見つかっちゃう!」
アキトはあせる。


「みんなぁあああ!!」
聞き覚えのある声。
「ハナミ!」
リョウタが振り返る。
「なにいってんの?僕だよ。ユウだよ」
なんとリョウタの見間違い!
「バカすぎ・・・」
カエデが笑う。
「なんだよ~わらうことないじゃん・・・」
リョウタがひねくれる。


「みんなぁあああああ!!ごめぇえええん!」
・・・どこからか・・・聞こえる声。
「あたし、いく!」
その声は・・・
「ハナミ!」

「きてくれたのね」
カエデが言う。
「うん。あたしが、フェンになにかする番だとおもった。みんながいれば・・・大丈夫」
ハナミの強い声に・・・みんなほっとする。

『みんな!フェアッチをかかげるんじゃ!』
シュウのパソコンから、フーミンが言う。
「・・・こうか?」
アキトがうでを高く上げる。・・・みんなもマネをする。

「なにこれ・・・」
ユウが驚く。
「オーロラ?」
カエデが不思議そうに言う。
『この中に入れば・・・妖精の世界じゃ!』
「よっしゃー・・・」
「まちなさい!!」
聞き覚えある声。

「母さん!」
「お父さん!」
「お母さん!」
・・・みんなの両親だった!・・・それに、寮の子供。

「なんで・・・」
「なんでじゃない!みんなしていなくなるから、ストライキでもおこしてんのかとおもってきてみたら・・・ヘンなとこに行くのなんか、許しません!」
大人がもう反対!
「いかせてくれよ!世界のため・・・いや・・・オレのためなんだ」
リョウタが言う。
「あたしも・・・オネガイ!」
カエデも頭を下げる。
「ユウは・・・オレが守る。だから・・・いかせてくれないか」
「ボク、いくよ。お兄ちゃんのお母さんも・・・許して!」
マコトがユウのおかあさんにも頼む。ユウも頼んだ。
「帰って来たら、ドリル何ページでもやるよ!だから・・・このとおり!」
アキトが手を合わせる。
「あたし・・・みんなに恩返ししたい。・・・お願い」
ハナミが頼む。
「シュウ兄ちゃん、アミおねえちゃん、いっちゃうの・・・?」
「お前たち!このためにわしをよんだのか?!」
アミのおじいちゃんは猛反発。
「お願いします。アミは・・・アミは必ず守ります。寮のみんなも・・・お前たちも・・・ちゃんとやってくれよ」
「お願い!あたし・・・あたし、行きたいの!!無事に帰るから!寮のみんなも・・・元気でね」
シュウとアミも・・・必死に頼む。寮のみんなにも。
「・・・ヒカリ」
ヒカリのお父さんが・・・そっと近づく。
「いくのか?」
「・・・うん」
「母さんが・・・嫌いか?」
「好きだけど・・・いえない」
ヒカリはためらう。
「そうか・・・母さんがこういっていたぞ。『ミキのことばかりでごめんなさい。病気が治ったから、こんどはヒカリを大事にする』と・・・」
ヒカリは涙を流した。
「・・・それでも・・・いくのか?」
父親の真剣な声。

「ヒカリ~!」
みんなが呼ぶ。・・・みんな何発かはたかれた末・・・許しをもらった。
「ヒカリ・・・親にいくなっていわれてるわよ」
カエデが言う。・・・みんなが沈黙。
親も、2人の会話を聞いた。

「・・・お母さんがなにを思っても・・・あたしは行かなきゃいけない。この世界にもどってきたら、何かが変わる気がする。・・・自分の何かが・・・変わる気がするから」
ヒカリはそういうと、背中を向ける。
「・・・そうか」
「・・・・・・・ありがとう」
ヒカリは最後にそれを言い残し・・・みんなのところへ向かった。

『みんな・・・準備はよいか?』
フーミンが聞いた。
「・・・いくぞみんな!」
「オ~~!!」
みんながオーロラに入る。

・・・どんどん空を飛んでいく。

「必ず帰ってきて・・・」
親はみんな座り込み・・・泣き続ける。
そんな親を・・・みんな見ていられなかった。


あの上に・・・妖精の世界がある・・・


みんな、なにかを決意したかのように・・・目をつぶった。
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♯37 未来
2006-12-23 Sat 19:24
・・・あいつが待ってる。
オレたちが・・・救い出す!


「・・・ほら、これをやろう」
グルフェアは、なにかをアミにわたす。
「・・・なにこれ」
アミが疑いのまなざしを放った。
「フェアッチさ。これでお前も妖精を操れるのだ」
グルフェアの低い声に・・・アミは戸惑う。
(なんとかしなきゃ。みんなこれないんだから・・・)
と想いつつも、こんだけ迫力のある、得体の知れない人を、相手にする勇気もなかった。
「・・・大変です!」
部下が入ってきた。・・・慌しく。
「なんのようだ!今は交渉の最中だといったろう!」
「例の子供たちが・・・ドームないに入ってきました!」
「なんだって?!」
(みんなだ!)
アミは一気に勇気がわく。

「ゴラゴラゴルラァ!!今すぐアイツを返しやがれ!」
リョウタがずかずかと入っていく。
「なんということだ・・・」
(いまだ!)
アミは決心を固め・・・走り出す。
「あ、まて!」
部下が追いかけに行く。
「はぁはぁはぁ・・・」
アミはがむしゃらに走る。


・・・ドーム頂上

「あ!」
「さがしたぞ!」
見事にみんなに会えた。
「よかった・・・大丈夫だった?!」
カエデが心配そうに言う。
「うん。平気」
アミは無愛想にいうが・・・内心はかなりほっとしている。
「そういえば・・・おばあちゃん、本当に死んじゃったの・・・?」
アミの言葉に、全員は沈黙。
「・・・」
リョウタが黙ってうなずいた。
「それで、シュウ兄ちゃんは?!」
アミは悲しそうな目で、リョウタを見つめる。
「それが・・どっかいっちまって・・・」
リョウタも困っている様子。
「・・・なんでなんで?!なんでこんなことにあたしが巻き込まれるのよぉおお!!」
アミが納得できない!というように・・・涙を流した。
「・・・そうだよ・・・なんで戦わなきゃいけないの・・・?」
前々からそのことを訴えてきたハナミも・・・座り込んだ。

「そこまでだ!」
グルフェアが現れた!
「くそ・・・進化だ!」
「バカ!」
カエデが叫ぶ。
「そんなことしたら、このドーム壊れるじゃない!」
「でも・・じゃぁお前らやってくれよ」
「水がないんじゃできないだろう?!」
リョウタたちの激しい言い合い。
「じゃぁ・・・僕が空をとんで戦うよ!フェム!」
ユウがフェアッチを掲げた。
「うん!」
フェムがうなずく。

「おもしろい!私と1対1でやろうというのか?!」
グルフェアが笑い出す。
「なにがおかしいんだよ!」
ユウが反論する。
「私をなめるなよ・・・私は、他人の属性をかえることができるのだからな!」
「なんだって?!」
マコトが叫んだ。
「そうさ・・・私は土属性。お前を日属性にかえてやる!」
「うわぁああ!!」
怪しい光がだされる。
「さぁ!これで私が有利になったな!」
「でもでもでも!土と土だから・・・」
ユウが反論する。
「そうかな?・・・ほらよ!」
フェムが投げ飛ばされた!
「フェム!」
フェムがあっけなく倒れる。

「くそ・・・マジで属性かえられてるのか・・・」
リョウタはあせる。
・・・みんなが危機感を感じていた。


・・・ビル屋上

「・・・ね、やっぱいこ?」
フェナが隣でささやく。・・・心配で戻ってきたらしい。
「なにもできないんだよ・・・オレがいったところで・・・なにも変わらないんだ・・・」
シュウが見せた弱音。
「そんな・・・」
「守れなかった。オレが守ってやんなきゃいけなかったのにっ・・・悪いのはオレなんだ」
「シュウ・・・」

そうやって、いつも自分ばかり責めて・・・
自分がダメなときも、自分ばかりを傷つける。
でも、それを周りに見せられない・・・だから溜めるしかない。

見せられる人がいない・・・というより、信じられる人がいない。
親にも、おじいちゃんにも・・・みんなに見捨てられて生きてきた。
それでささえになったのが・・・寮主のおばあちゃん。
なのに・・・その人は・・・ここにはいない。
残されたのは・・・不安と怒りと悲しみと・・・
・・・じぶんが守るべき、寮の年下。


「・・・いるじゃんか」
フェナがなにかを言った。・・・かすかに。
「僕が・・・僕がいるじゃんか!!」
フェナが一気に叫んだ。
「ねぇ?!おばあちゃんが殺されて悲しいなら・・・なおさらみんなのところにいく必要があるんじゃないの?!みんなのところにいけないのって・・・悲しみが溜まってるからなんじゃないの?!なんでさ。僕はシュウに隠すことなく全部話してるよ!だって信頼してるもん!信頼されてるよ!みんなからも、きっと・・・だから、だから自分ばかり責めないでよ!おばあちゃんが殺されたのなんて、シュウのせいじゃないじゃない!・・・僕がシュウを信頼してるように、シュウも僕を信用してよ!僕の前で泣いてよ!」
フェナは溜めてきた思いを話す。
「僕は・・・シュウのためなら、なんだってする」
涙をためた・・・真剣でまっすぐな瞳。

「・・・かっこつけんなよ」
シュウが顔を起こす。
「なんだかんだ言って、結局誰かに頼ってたんだよ、オレ。誰かに頼らず生きるなんてこと・・・できないから・・・」
シュウが立ち上がった。
「どっか・・・いくの?」
フェナが聞いた。
「どこって・・・お前がいけっていった場所」
シュウが走り出す。


・・・ごめんね。隣にいるのに、気づいてあげられないね。
君の心は、まだまだ深そうだけど・・・
こんなに背中がちっちゃく見えたのはじめてだよ。
ねぇ・・・もっと子供になっていいんだよ。シュウ。
ずっと・・・ずっと、僕がそばにいる。

フェナは真剣な顔でついていった。


「うわぁ?!」
アキトが尻餅。
敵の攻撃は・・・激しかった。
「フェム・・・」
敵の攻撃に耐えられず・・・もとの姿に戻ってしまったフェム。
「ユウ・・・ごめんね。僕、役に立てない」
「フェム・・・」
2人は悲しみにくれた。
「これじゃぁ・・・もう戦えない」
「フフフ・・・じゃぁ、これだ!」
なんと・・・みんなのフェアッチが奪われてしまった!
「もう・・・だめだ・・・」
アキトが座り込む。
「これがなければ・・・お前たちはただのクズだ」
まさに最大のピンチ!



『きいとるか?!』
そのころ、シュウたちは、フーミン、ハーミンからのメールをみながら走っていた!
『お前さん、フェアッチが壊れていただろう!ちょっとだせ!直してやるぞ』
シュウがフェアッチをだすと・・・光を出し・・・直された。
『いけ!お前さんの仲間のもとへ!』
フーミンたちはそういうと・・・メールを終えた。
「いこう!」
フェナがスピードを上げた。


「どうしたら・・・」
みんなが途方にくれた。
「・・・あきらめない」
アミが立ち上がった。
「なんのために、こんな戦いがあるかなんて・・・分からない。でも目の前に敵がいる限り・・・立たなきゃいけない」
アミが力強く言った。
「ほほう。お前のフェアッチは奪ってやらなかったのが間違いだったかな?それじゃ、お前からあのよにいってもらおう」
グルフェアが光をためる。
「やめてぇえええ!!」
ハナミが叫ぶ。

・・・アミの中に・・・死ぬ覚悟があった。
でも・・・未来と向き合うために・・・今、自分は敵の前にいる。

「・・・」
アミは目をつぶる。・・・もう駄目だと・・・知ったかのように。



「・・・アミ!」
聞き覚えのある声。
「シュウ兄ちゃん!」
アミの声で・・・みんなが目を開ける。
「シュウ・・・!」
リョウタが顔をゆがませる。
「・・・光線は?!」
「OKOK!僕の存在忘れないでよ~」
フェナが、光線を攻撃し・・・光線を消していた!

「くそ・・・生意気なやつらめ・・・!」
グルフェアが剣幕なかおをする。
「やりぃ☆もらった!」
フェナがフェアッチをみんなに返す。
「なんだと?!ことごとくしぶといやつらめ!・・・」
「・・・あたし、未来を信じる。今の戦いがなんになるのかなんて分からない。でも・・・これが終わらなきゃ、未来はこないと想う」
アミが前を見上げた。

そのとき・・・フェアッチとネックレスが光った。そして・・・

「な・・・なんでフェスが光っている?!」
なんと、眠りについていたフェスが光った。

「ここは・・・?」
フェスが目を開ける。
「・・・君が、僕を目覚めさせてくれたんだね・・・」
「え・・・」
「進化するから・・・のってくれないか?」
「う・・・うん」

・・・光がフェスをつつんだ。

「・・・銀色の・・・キツネ・・・?」
1ちだん2だんとキリッ、とした・・・銀色のキツネ。

「お前・・・えらそうに生き返りやがって!」
グルフェアが怒りに震える。
「お前は間違っている。私がデビフェアにさからったのは・・・間違いではない!」
フェスがはっきり言った。
「生意気な!」
「いくぞアミ!」
「属性をかえて・・・」
「私は無属性。属性を持たぬ妖精だということを忘れたのか!」
「なんだと・・・」
「いくぞ!」

激しい打ち合い。

「お願い・・・がんばって!」
アミが必死に叫ぶ。

その瞬間・・・大きな光がつつんだ。

「そんな・・・私がこんなものごときにっ・・・うわぁああああああ!!!!!」

グルフェアは・・・光となった。


「・・・やった・・・のか?」
リョウタが目を見開く。
「やったんだ!勝ったんだ!」
みんな大喜び。

「・・・そうだ、いつまでも、アイツじゃアレだしな。名前なんていうんだ?」
リョウタがアミに聞く。
「アミ。・・・穂高アミ」
アミが言う。
「そうだ、私も、この場をかりて。・・・私はフェスだ。前まではデビフェアの仲間だったが・・・今は・・・アミの妖精だ」
クールな♀の妖精。
「そっか・・・これで9人目の誕生ってわけだ」
アキトがにっこりといった。

「なにあれ!」
カエデが空を見て叫ぶ。
空は・・・一面の黒。
その中に点々と見えるのは・・・まさに、妖精たちの世界。

「なにあれ~!」
大人と子供・・・この世界のすべての人が・・・この奇妙な空を見つめた。



・・・ついに妖精の世界が・・・人間界に姿を現した。
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♯36 命
2006-12-22 Fri 19:40
・・・アミは、自分より、周りを選んだ。
でもそれは・・・敵のワナ。
「あたしが・・・あたしがしっかりしてれば・・・」
カエデ達は、罪悪感に包まれていく。

ピッ!

「フェアッチなってますよ」
フェネが言った。
『おい!敵が本拠地をかえやがったぞ!それに・・・大人が・・・』
リョウタが言葉をためらう。
「・・・知ってる。殴られてるんでしょ・・・」
カエデが口を開いた。
『大人は無事さ!僕が手当てしたからね・・・でも・・・』
アキトも言葉をためらう。
「・・・どうしたの?」
ハナミが聞いた。
『それが・・・っ・・・ボク、言えないよ』
ユウが泣きそうな声で言う。
「なにがあったの・・・?」
カエデが聞く。
『・・・話すか?』
『・・・あぁ』
『それが・・・』
リョウタが口を開いた。


・・・ビル内

「とりあえず、アキトとユウのところへ!」
リョウタが走る。

「うっ!」
大人が殴られていく。
「9人目を出せ!」
「なんの・・・ことだ?!」
「本当は知っているくせに!」

バキィッ!!

「うっ!」
大人はヒドイケガ。
「マズイ・・・このままじゃ・・・」
アキトは迷う。
「ユウ!」
「お兄ちゃん!」
リョウタたちが駆け寄る。
「ヒドイな・・・」
マコトが声を出す。

フッ・・・

「敵が・・・消えた?」
リョウタは驚くばかり。
「とりあえず、大人の応急処置は、ボクに任せて!」
アキトが大人に近寄る。
「分かった!オレたちも、できることをするぜ」
リョウタも1人1人の確認を始めた。
「お母さん・・・」
ユウが自分のお母さんを見て、涙ぐむ。
「・・・」
マコトは黙ったまま。

「チェックの結果!みんな無事!」
アキトが言った。
「OKだぜ!」
「あぁ」
「うん」
リョウタたちも、声を出す。
「・・・シュウ?」
リョウタがシュウに近寄る。・・・震える手。
「この人って・・・お前の寮の・・・寮主じゃないか?」
マコトが指差して言った。
「ヒドイケガだよ・・・治してあげられる?」
ユウがアキトに聞く。
「やってみるよ・・・?」
アキトが体に手を当てて驚く。

「息・・・してないよ?」
アキトが驚いたように言う。
「え?!」
リョウタが叫ぶ。
「そんな・・・死んだってことか・・・?」
「やだよぉ!なんとかしてよぉ!!」
ユウが泣きすがる。
「とりあえず、救急車!」
アキトが言う。
「バカ!病院のヤツらも、救急車にのるヤツらも・・・みんな、今、目の前に倒れてるじゃないか!」
マコトが混乱しているのか・・・がむしゃらに言う。
「そんな!・・・じゃぁ、シュウの寮主は・・・」


・・・永遠の眠りに・・・ついてしまった。


「・・・」
シュウは唇をかんだ。
「シュウ・・・いこうぜ、カエデたちのところに・・・」
リョウタが手をつかむ。
「・・悪い、今は・・・一人にさせてくれないか」
シュウはリョウタの手を振り払う。・・・そのままどこかへ行ってしまった。


悲しい別れ。リョウタたちは・・・なにもいえなかった。


『・・・で、シュウはどっかいっちまって・・・』
リョウタは迷うように言った。
「・・・こっちも・・・あのこ・・・自分の身を投げ出して、敵のところへ・・・」
『そんな・・・全部敵の思うツボじゃないか!』
アキトが言う。・・・みんな黙ってしまった。


・・・ドーム

「このドームの中に・・・いるとはおもわんな」
グルフェアが言う。
「・・・さて・・・なんでお前は・・・自ら9人目となのりでた?」
グルフェアがちらっ、と見る。
「アミ」
グルフェアはそういうと・・・アミを見た。
「だって、あんたたちが人を傷つけるからでしょ?!自分のせいで、傷つく人を・・・見たくなかったっ」
アミは悲しそうで・・・そして、深い瞳で・・・グルフェアを睨みつける。
「その目。コイツとそっくりだ」
グルフェアが、1つの妖精を出す。
「コイツはフェス。・・・私の気に食わないことをしたので・・・眠りにつかせてやった」
「気に・・・食わないこと?」
アミが聞き返す。
「あぁ。デビフェアサマの命令を破り・・・私に罪をなすりつけたのだよ!」
グルフェアが剣幕した表情で言った。

「そうだ・・・名乗り出たお礼に・・・いいものをみせてあげよう。おもしろいぞ・・・ククク・・・」
ある映像がでてくる。

「おばあちゃん!」
アミが目を見開く。
「コイツはもう・・・あの世いきさ」
「・・・なんで・・・なんでそんなこと!」
「それで、仲間はバラバラさ。お前なんぞ、助けにこれない」
「そんな!みんな来る!シュウ兄ちゃん、きてくれる!」
「ムダだ!そいつは、コイツをなくしたショックで立ち直れずにいるからな!」
アミの目が、信じられない!という瞳をしてる。
「お前はいさぎよく、ワタシの仲間になればいいのだ!」
グルフェアが叫んだ。
「・・・」
アミは言い返せなかった。


「・・・さがそうぜ!アイツは、俺達を待ってる!」
リョウタが叫んだ。
「・・・だな、探しに行こう!」
マコトも意気込む。
「ドームが怪しいでっせ!」
フェロが言った。
「いきましょう!」
カエデが走り出す。


まってて・・・必ず助けてみせる!


・・・ビル屋上

「シュウ・・・」
フェナが声をかける。
「・・・」
シュウは黙ったまま。
「・・・みんなのとこ・・・戻ろ?」
「お前だけ戻ってればいいだろ・・・今は戦える気力なんてない」
シュウはうつむく。
「・・・」
フェナは黙ってどこかにいった。

「っ・・・くそぉ!!」
フェナがいなくなったことを確認し・・・シュウは壁を叩きつけた。

・・・守れなかった無力さ。柱がいなくなった不安。

そして・・・・・・家族のような存在がいなくなった寂しさ。

隠してきた涙を・・・一気に吐き出す。


・・・一人の命がなくなったことで・・・


シュウのなにかを・・・大きく引き出した。
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♯35 罪悪感
2006-12-21 Thu 19:53
「適当にバラバラになりましょ!」
カエデが言うと・・・みんなが散らばる。

・・・敵が人間界で動き始めた!

「フェアッチ通信機能ON!」
みんなが機能をつける。

『おかしいわ・・・みんな・・・みんないないの!』
ハナミがかん高い声で叫ぶ。
『あぁ・・・大人も子供もいなくなってる』
マコトも疑問そうだ。
『でも、敵の目的は、証の子供でしょ?なんで大人も?』
ユウが言う。
『大人に邪魔されないようにしたんじゃ・・・』
アキトが声をあげる。
『子供を1人ずつ調べるつもりかしら・・・』
カエデが言った。

『だとしたら、その調べてる場所をつきとめたほうが、早くないか?』
リョウタが言う。
『だな・・・みんな集まりそうなところをさがした方が・・・』
マコトも同意。
『じゃぁ、それぞれさがそう!1時間後に、テレビ局前集合な!』
アキトが言った。

・・・そのころ

「シュウ兄ちゃん!」
聞き覚えのある声。
「・・・アミ?」
シュウと寮にすんでいる・・・1歳年下の女の子。
「大変なの!他の子みんないなくなっちゃって・・・それに・・・寮主のおばあちゃんも・・・」
アミが言葉を止める。
「・・・どうしたんだ?」
「あのね・・・倒れたの・・・病院にきて!」
アミがシュウの手を引っ張る。


・・・病院

「なんで・・・?なんで誰もいないの?!」
アミは動揺する。
(敵が連れて行ったのか・・・でも、まさか病院まで・・・)
シュウは1人で考え事。
「みんなヤツのせいよ!ヘンな黒いの・・・。丸くて羽がついてて、真ん中に、気味悪い目ん玉がついてるのよ!」
アミが淡々と話し出す。
「おばあちゃん、大丈夫かな?悪いヤツらに連れて行かれたんじゃ・・・」
アミは心配に追われる。
「・・・なんでお前は・・・」
シュウがなにかをいいかけて・・・やめた。

カラカラカラ・・・

「あ、なんか落としたよ」
アミがそれを拾う。
「あ、すまない」
「きゃ?!」
アミが叫ぶ。
「なんで・・・光るの・・・?」
「え?!」
シュウは身をのりだす。
「シュウ兄ちゃん!このネックレス、捨てた方がいいわよ!おかしいもん!光りだしたのよ!」
「アミ・・・」
シュウがアミを見つめる。

アミが・・・9人目の子供・・・?

「ちょっと貸してくれないか」
シュウが手に取った瞬間・・・光は消えた。
「なんで?!あたし、なんかにのろわれてるの?!」
アミはパニック。
「・・・ついてこい!」
シュウがアミの手を引っ張る。
「ちょっと、どうしたの?!」
アミは事情が分からない。


・・・1時間後、テレビ局前

「お、シュウ!遅かったな・・・?」
リョウタはアミを見つめる。
「誰だ、ソイツ?」
「そっちこそ誰よ」
アミも見つめ返す。
「たぶん・・・コイツが9人目だ」
シュウが一言を発した。

「そのこが・・・9人目・・・?」
カエデが驚くように言う。
「あぁ、これに触れたら、光った」
シュウがネックレスを出す。
「よっしゃぁ!これでデビフェアを・・・」
リョウタは有頂天。
「アキトはん!あそこのビルから、強い力をかんじまっせ!」
「よし!目的地はあのビルだ!」
アキトは出発のさんだん。
「お前もこい!」
マコトがアミに言った。

「・・・わけわかんない」
アミが言葉を発す。
「なんなの?!イキナリつれてこられて・・・妖精が喋るし、わけ分からない話ばっかり!デビフェアってなに?!9人目ってなんなの?!」
アミは次々質問をぶつける。
「・・・このままじゃらちがあかないぜ。カエデとヒカリとハナミは、残って説得してくれよ」
リョウタが言った。
「分かった」
カエデがうなずいた。

「・・・あのね・・・この世界じゃない・・・どこかにね、妖精の世界があるの」
カエデがはなしはじめる。
「その世界を・・・デビフェアって言う、悪いやつが支配してるの。私たちは、そのデビフェアを倒さないと、帰ってこれないっていわれたんだけど・・・」
「・・・それで?」
アミは言葉を入れる。
「でもね・・・自分のパートナー妖精を進化させて強くするには・・・心の証が必要なの。その証をもった、9人目の子供をさがすように言われて・・・いったん人間界に帰ってきたの」
カエデが間をおく。
「その9人目が・・・」

その9人目が・・・

「・・・それが、あたしだっていうの・・・?」
アミは驚きを隠せない。
「・・・くだらない!あたしの、その、証とかいうのはなんなの?!仮にそれがあったとしても、あたしの妖精はドコのどいつだって言うのよ!」
アミは信じられない真実に・・・反論するばかり。
「それは・・・」
カエデが言葉に迷った。
「そんなの、あなたが動かなきゃ分からない」
ヒカリがかわりに言葉を発した。
「心の証は、そのチカラが発揮されるまで・・・なんの証か分からない。妖精にだって、あなたが会おうと想わなきゃ・・・逢えないとおもうけど」
ヒカリが言った。
「・・・」
アミは考え出した。


・・・一方

「見て・・・大人が眠ってる」
ユウが小声で言う。
「眠らされたんだ・・・子供はどこに・・・?」
アキトは腕を組む。
「お兄ちゃんたち・・・どうしたかな?」


・・・そのころ

「ミロ!へんなのと、子供が・・・」
リョウタは興奮気味。
「ハチシモベの5人目かもな・・・」
マコトが声を出す。
「トナリに妖精がとんでるぜ!」
リョウタはますます興奮。
「敵にも妖精がいるのか?」
「たぶんな」
マコトの疑問に、シュウが答える。

「どこだ・・・どこだ9人目ぇぇぇぇえええ!!」
敵が叫ぶ。
「クソ・・・外に映像型フェアリーモンスターを派遣しろ!直ちにだ!」
「はい!」
部下が声を出す。
「映像を見せて、9人目をよびよせるんだ!」
敵が命令する。
「危ない!・・・連絡だ!」
リョウタが通信する。

『きゃぁ?!誰?!・・・』
カエデの声。

「誰かいるのか?!」
部下が言う。
(ばれた!)
3人はあせる。

「・・・場所を変えましょう。グルフェア様」
「だな・・・場所をかえるぞ!」
そういうと・・・一瞬で消えてしまった・・・。

「くそ・・・大丈夫だよな」
マコトが外を見る。


「きゃぁ!」
ハナミが声を出す。
「フフフ・・・あなたたち・・・まだつかまってなかったのか。まぁ、証の子供ですからね」
部下が声を出す。
「この中に9人目がいたら、正直になのりをあげろ!」
「ハナミ!ヒカリ!」
「分かってる!」

攻撃をする3人。

「きかないです。・・・今度は私ですよ!」
「きゃあ?!」
3人は激しく倒れる。
「大丈夫?!」
アミが近づく。
「おや、見たことない顔ですね。9人目をさがしてるんですが・・・見つからないと・・・大人がたいへんなことに・・・」
映像がうつされる。

『こら!9人目をだせ!』
敵の声。
『なんのこと?!』
「おばあちゃん!」
アミが声を上げる・・・寮主のおばあちゃんだった!
『ださないとこうだ!』
おばあちゃんが殴られる。
次々に・・・ほかの人が・・・

アミの頭に・・・考えがよぎる。


あたしが・・・あたしがここで出て行けば・・・

みんな、助かる。


「・・・やめて!!」
アミが叫んだ。
「おやおや。これは映像ですよ」
「・・・あたしが・・・あたしが9人目よ・・・あなたたちのところへいくから・・・もうやめて!お願い・・・!」
アミが前へ出る。
「だめぇええ!」
カエデが叫ぶ。
「なるほど・・・あなたが9人目ですか」
部下が言う。・・・アミの体が・・・なにかに包まれる。

「いっちゃだめ!戻ってきて!」
ハナミが言った。
「・・・ごめんなさい」
アミはそれだけいうと・・敵と一緒にとんでいった。


・・・自分のせいで・・・傷つく人を見たくない。


アミの中を、そんな罪悪感がよぎった。
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大型番外編企画 8話ブログ ~暇は作者を救う~
2006-12-20 Wed 21:54
リョウタ「ユウ、お兄ちゃんとケンカしたことあるのか?」
マコト「なんでいきなりきいてんだよ」
ユウ「ある」
ハナミ「どっちが悪かったの?」
ユウ「どっちもどっち」
アキト「被害者いた?」
マコト「シュウの寮が破壊寸前」
カエデ「なにがあったのよ・・・」
ユウ「あのねぇ」


           君のトナリо


・・・マコト宅

「どうしよう」
「なにがあったんだ?」
「おにいちゃぁ~ん!」
ユウが、いきなりマコトにしがみついた。
「どうしたんだ?!」
「あのね。僕ね、ケーキもっていかないと怒られるの」
「誰にだ?」
「クラスのいじめっこに」
「なんだそれ、オレが買ってきてやるよ」
「手作りだって」
「はぁ?!」

ユウは、クラスのいじめっこに、手作りケーキを持ってくるよう頼まれたらしい。
『もってこなかったときには・・・アレだからな!!』
アレとは、バスケットボールを100発投げられるいじめのこと。
「どうしよう。お兄ちゃん作って!」
「作れるかよ」
「あはぁああああああん!!!!」
ユウは泣き出した。
「まいったな・・・」


ピーンポーン

「あ、竹松?シュウだけど、この間の参考書・・・」
「・・・!助けてくれ!」
マコトがとびついた。
「どうしたんだ?」

「・・・ケーキを作れ?」
「うん。じゃないと・・ボク・・・」
ユウは不安そうな顔。
「忙しい」
シュウは拒否。
「参考書返してほしくないのかぁ?」
マコトが脅す。
「・・・分かったよ、終わったら、とっとと参考書返してくれよ」
「やった!」
マコトはブイサイン。

「いいにおい~」
ユウはにおいをかぐ。
「ほら」
シュウはユウに渡した。
「ありがとう!」
ユウはにっこり。
「・・・で、参考書は」
「はいはい。これだな」
マコトは参考書を返す。
「そんじゃ」
シュウは帰っていった。

「じゃぁ、いってくるね」
「まて、オレもいく」
マコトがついてくる。
「いいよぉ」
「いいから」
2人の意見のくいちがいだ。


・・・児童公園

「お、もってきたな?」
「・・・これ」
ユウが差し出す。
「よし!お前の事は信じていた」
「帰っていいでしょ?」
ユウがそっと聞く。
「まて、これから、みんなでパーティーをやるんだ。そのために、お前にケーキをもってこさせたんだ。お前も来ないか?」
にやにや笑う、いじめっこと、そのとりまき。
「・・・いいの?」
「あぁ」
「それじゃ・・・」
ユウがいこうとした、そのとき・・・

「なにいってんだ!そんなこと言って、なにかたくらんでいるんだろ?!」
マコトが間に割りこむ。
「な・・・オレたちは、みんなで遊ぼうと想ってるだけだよなぁ?」
年上の登場に、ビビるいじめっこ。
「お兄ちゃん!」
ユウが止めに入る。
「ユウ、どうするんだよ」
いじめっこが聞く。
「・・・こんなヤツら、ほっておけよ。・・・帰るぞ」
マコトがユウの手をひっぱる。
「帰るきかよ!」
いじめっこのとりまきが言う。
「お兄ちゃん!」
ユウが叫ぶ。
「うわっ、コイツ、小学生にもなって、お兄ちゃんだってよ!」
いじめっこが笑う。


・・・少し歩いて・・・マコトの手が離れる。

「なんで・・・なんであんなことしたの?!」
ユウが問い詰める。
「お前が心配だっただけだ!」
「お兄ちゃんのバカ!明日からいじめられたら・・・お兄ちゃんのせいだからね!!」
ユウはどこかに走っていってしまった。
「ユウ!」
マコトは・・・おいかけられなかった。


「はぁはぁはぁ・・・」
ユウの足が止まった。
(どうするんだろう・・・これから・・・ボク・・・)

「わーわー!!」
子供の遊び声。
「なにここ・・・寮だ・・・」
ユウがじっ、と見つめる。
「君、迷子?」
突然声をかけられる。
「え・・・」
「よくみたら、あたしと同い年?あたし、アミ。この寮に住んでるの」
アミはユウの手をひっぱる。

「シュウにいちゃぁん!外に迷子が・・・」
「は?迷子・・・って花山?!」
シュウは驚く。
「・・・うわぁあああああん!」
ユウが泣き出した。

「ユウ!」
聞き覚えのある声。
「・・・おにい・・・ちゃん?」
ユウが顔を上げる。
「なにやってんだ!さがしたぞ!」
「お兄ちゃんの顔なんか見たくない!どっかいけ!」
「オレはユウが心配で・・・」
「バカバカバカバカ!どっかいけ!」
ユウが物を投げまくって大ゲンカ!
「やめてよ~!」
寮のみんなの声さえもムシ!

(ヤバイな・・・)
シュウが腕を組む。
「・・・」
シュウはなにかを作り始める。

「ほら、お前ら、これでも食っておちつけ」
シュウが間に入る。
「パフェ?!」
ユウが目をむける。
「ほら」
2人は、言われるがままに座る。

「いただき・・・??」
2人は目をこする。

(やっべー、オレ、メロン苦手なんだよ)
(ボク・・・クラッカー食べられない)
2人とも、苦手なものがあったのだ!

「・・・」
シュウはそれを察して・・・こう告げる。
「全部食ってくれよ。洗い物困るから」
「シュウにいちゃぁん。オレらのは?」
「さっきポテチくっただろ」

・・・2人とも、苦手なものをよけてたべる。
・・・マコトがそれを察した。

「ユウ・・・大丈夫か?」
「食べられるもん!」

ガリッ!

「ヴォェ~~~」
ユウはまずそうな顔。
「・・・食ってやろうか?」
「いいよ!お兄ちゃんこそ、メロン食べられないじゃん!」
「・・・」
「・・・」
「食べて?」
「オレも食って?」
2人が素直になる。

「ごちそうさま~」
2人は食べ終わった!
「・・・おにいちゃん・・・ゴメン。心配かけて・・・」
「いや、オレも無鉄砲だった」
2人は笑顔を戻す。

「さよなら~!」
ユウは手を振る。

マコトの手が・・・あったかい。


お兄ちゃん。ボクね、今分かった。
心配されるって・・・あったかいってこと。
ねぇ、ボクまだ・・・


君のトナリにいて、いいかなぁ?




ハナミ「はぁ、おもしろかった」
皆「え・・・」
ヒカリ「なんか最終回だって」
リョウタ「そっか!これで番外編終わりか!」
シュウ「またヒマがあったらやるらしいけど」
皆「いいのか悪いのか・・・」

作者「番外編!書いてて楽しかったり、自分で考えたり・・・。みなさんの、『君』は誰ですか?」

それじゃ、また、どっかであいましょう!

by キャンディ

大型番外編企画 8話ブログ ~暇は作者を救う~ END
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♯34 目的
2006-12-20 Wed 19:00
キーンコーン・・・

「リョウタ~おなかすいた~」
フェアが小声で言う。
「でてくんなよ!いま授業中なんだから!」
リョウタも小声で言い返す。
「しぬしぬしぬ~!なんか食わせてぇ」
「・・・うるさいな!ランドセルの中に、隠し持っていたビスケットがあるから、それくってろ!」
「せんべいは?」
「ねぇよ!」
リョウタが声を大きくする。

「リョウタ!なにさっきからごちゃごちゃと・・・」
先生に気づかれた!
「ゴリティー!見逃して!」
「だめだ!廊下に立ってろ!!」
「へーい」
リョウタは、しぶしぶ廊下へ。

「アイツは、ランドセルになにもってきてるんだ?」
(ヤバ!)
カエデとマコトが顔を見合わせる。
「先生!ちょっと分からないことが・・・」
カエデが声を張り上げる。
「そうそう、バカリョウタはほっておいて、早く授業したほうが・・・」
マコトも必死に言い訳を作る。
「お、お前等勉強熱心になったなぁ、この授業中、ずっとノートとってたもんなぁ」
(違うんです・・・ノートに、デビフェアからの手紙の解読かいてたんです!)
2人のココロの叫び。


・・・放課後

「みんな、解読した?!」
児童公園に集まるみんな。
「はいはーい!」
ハナミが声を出す。
「ハナミ、とけたのか?」
リョウタが驚く。
「ねぇ・・・あれは違うんじゃない?」
ユウがハナミを引き止める。
「ぜったいこれよ!・・・今日の理科の時間にね・・・」


・・・4年1組、理科せんせー!
※3年B組●●先生のパクリといわないで・・・

「今日は、電池の+、-について調べます」
理科の先生が言う。
「ねぇ、デビフェアの手紙のキーワードは・・・電気よね?」
ハナミがユウに聞く。
「うん」
ユウが答える。
「・・・解けたわ!」
「ほんと?!」
「えぇ!聞いて!」
「うん!聞く!」
「いい?アイツは電気がキライでしょう?」
「うんうん」
「そこ!なにを2人でイチャイチャしている!43歳独身の前でそんなにイチャつくな!」
(そんなの関係ねぇし~~!!!)
ハナミはココロでブーイング。

「・・・実験開始!」

わーわー・・・!

「それでね・・・あたしは、こう考えたの!」
「どういう風に?」
「デビフェアには、愛人がいたのよ!でもね、その愛人が研究者で、ほかの研究者と浮気したのよっ!」
「・・・それで・・・?」
「それで、デビフェアは悔しくて、愛人に問い詰めたの。そうしたら、関係ないのよ!って言われて、電気メカ、I LOVE RIKA!に殺されたの!それで、デビフェアは霊となり、恨みを持ち、妖精の世界を支配したのよ!間違いないわ!」
「・・・それはちょっと・・・論点ずれてるんじゃ・・・」
「これよ!ぜったいに!」
「なんで電気をうらむのさ。その愛人だけを殺せばいいんじゃ・・・それに、デビフェアって、人間じゃないし・・・」
「いいのよ!I LOVE RIKA!の力が、デビフェアを・・・」
「仮にそれだとしても、あの数字はなんなの?」
「あの数字は、きっと、I LOVE RIKA!を使っての暗号文よ!I LOVE RIKA!に解読させれば・・・」
「I LOVE RIKA!ってどこにあるの?」
「それは・・・」

「お前等!いい加減にしろ!みんなもう実験を終えてるのに、お前等のわけわからん話を聞きながらレポート書いてるのに・・・!なんなんだ?!I LOVE RIKA!って!」
先生が怒鳴る。
「先生!I LOVE RIKA!ってどこにあるの?」
ハナミが聞く。
「答えなさいよ!教師でしょ?!」
ハナミは逆に問い詰める。

キーンコーン・・・


「・・・というわけで、私の意見はこれよ!」
ハナミは得意げ。
「・・・サルかお前は~~~!!!!!」
皆が叫んだ。
「なんでなんで?」
「こんな理由なわけねぇだろボケカボチャ!」
リョウタが怒鳴る。
「・・・そんなぁ~」


「僕が考えた意見は、これさ!」
アキトが自信満々に言う。

・・・体育の時間

「マラソンはきついなぁ・・・でも、フェロと話しながらいけば楽勝さ♪」
「アキトはん、暗号は考えったではろか」
「あはは~、こういうとき、1番足が遅いって便利だね~」
「アキトはん!手紙!」
「え・・・?あぁ、そうか!」
アキトは思い出すように言う。
「僕だって意見はあるさ!ヒントは電気、数字ときたら・・・」
「きたら・・・」
「パソコンと数学得意のシュウに任せよう」
「なんでずばっといいきってるんや?!」
「だって、僕、今・・・」

マラソンが精一杯さ~~~~~!!!


「ね?適した意見でしょ?」
「・・・どんだけバカなんだお前は~~~!!!!!!」

「どうするの?ろくな意見がでてないけど」
カエデが悩みこむ。
「シュウ、なんか思いついた?」
ハナミが聞く。
「思いついたというか、電気=で考えたんだよ」
「そしたら?」
マコトが聞く。
「・・・携帯電話とか?」
「なんで?」
カエデが聞き返す。
「数字のついた、最新の機械っていったら・・・」

「なるほど!んで、その携帯を・・・」
「・・・」
しーん!

「・・・はぁ~あ、どうする?」
リョウタは弱音を吐く。
「・・・あ、携帯なってる」
ハナミが携帯をとりだす。
「もしもし?・・・・イタ電?!まったくも~!」
ハナミがキレる。
「・・・ちょっと貸して?」
ヒカリが頼む。
「いいわよ!はい」
ハナミが渡す。

ピッピッピッピッ・・・

ヒカリがなにかを打ち出す。

「・・・予告する!この世界、征服する!・・・」
ヒカリが文面を読み上げる。
「なんだって?!」
リョウタが叫んだ。
「・・・続けてくれる?」
カエデが言った。
「・・・そのために、証の子、必要!・・・証集めるもの、触れたとき、光る子こそ、証の子!・・・もう遅い!・・・ですって」
ヒカリ手紙を読み上げた。
「なんで・・・読めたんだ?」
リョウタがたずねる。

「まず、1つ1つの文の区切りの数字の個数が、偶数個になってる。携帯電話のメールで変換すればでてくるけど」
「変換・・・?どうやって」
アキトが聞く。
「携帯電話って、1を1回押すと、あ。1を2回押すと、い。2を1回だと、か・・・っていうふうになってるじゃない」
「そうそう!メールを打つときは、そうするわ」
ハナミが言う。
「じゃぁ、この数字を・・・」
「これで変換したの」
なぞが・・・解けた。

「・・・それにしても・・・証集めるものって・・」
カエデが不満そうに言う。
「このネックレスのことか?」
リョウタが差し出す。
「だな。それに触れたとき、光るやつが・・・」


・・・9人目。


「きゃぁあああ!!」
誰かの叫び声。
「・・・・い・・・ない?」
さっきまで遊んでいた子供が・・・いない。
「なんでだ?!」
マコトが叫ぶ。

・・・敵が・・・動き始めた・・・。

「とりあえず、子供の様子を・・・」
リョウタが言う。
「あ、シュウ、これ、あずかってて」
カエデがネックレスを渡した。

「みんな!近所をあたるんだ!」

・・・みんなが走りだす。


果たして敵の目的は?消えた子供はどこに?・・・そして


・・・9人目は、どこに・・・
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大型番外編企画 8話ブログ ~暇は作者を救う~
2006-12-19 Tue 21:49
ハナミ「思い出すわ~、アメリカでの出来事」
皆「アメリカ?!??!」
ハナミ「うん。いってなかった?」
アキト「いや、いってないから」
リョウタ「その出来事って、なんだ?」
ハナミ「それはね~~」


           君が一番!


森風ハナミ、6歳!今日は、見たことない国にきちゃったの!

AMERICA! でぇす!

明日から、小学生なの!アメリカの学校で、新1年生!


・・・次の日

「マイネェィミィズ、ハナミモリカァゼ~ぇっとぇっと・・・」
ハナミは英語で自己紹介ができない。
「Know!(分からない)」
「BooBoo!(ブーブー)」
文句ばかりがハナミを襲う。
「そんな・・・あはぁああああああああああああああん!!!!!!!!!」
ハナミは泣き出した!

その日は、ものすごい大惨事となった・・・。


・・・英語教室

「Nice to meet you!(よろしく)」
ハナミは、基本的な英文を覚えることが出来た。

小学2年生になり・・・

「あたしね、好きな人がいるのよ!」
アメリカの子供と、話せるようになった。
「そうなの?」
ハナミは聞き返す。
「うん!あの子。ジムっていうのよ!」
女の子が指差す。

ジムは、音楽家のクールな子。

(あんなのがすきなんだ・・・ふ~ん)

ハナミは内心、ギザだな~、と想いつつ、友達に協力することを約束した。


・・・例えば、音楽の時間

「ねぇねぇ、ここさ、友達がわかんないっていうんだけど。ほら!きてきて!」
ハナミがジムに声をかけ、友達と話す機会を作る。
「あ、ここは・・・」
ジムは何も知らないので、友達に教える。・・・そのスキに、ハナミが逃げ出す。

・・・給食

「ねぇ!アンタ、魚スキ?」
ハナミが聞く。
「うん」
ジムが答える。
そうすると、友達に魚を盛らせて、ジムのを多くする。

・・・放課後

放課後は、ハナミがわざと友達にぶつかり、それを、ジムにうけとめてもらう・・・。

と、いったように、毎日が協力三昧だ。



そんな生活が、3ヶ月ほど続いた。

友達とジムは、仲良くなったようだ。
(ついに、告白ね?!)
ハナミはそれを、こっそり見ている。

「スキ!love!」
「・・・ごめん」
ジムは・・・友達をふった。
「そんな・・・じゃぁ・・・誰がすきなの?!」
友達は問い詰める。
(あそこまでしたのに!)
ハナミは受け止められない。


・・・ハナミ。森風ハナミ。


友達は、その返事に・・・言葉をなくした。
ハナミは・・・その言葉を、受け入れられない。

そんな・・・

でも、確かに、ハナミがきっかけを作るために、ジムに話しかけまくっていたのは事実。・・・そこでジムは、友達ではなく、ハナミを・・・。

ハナミ自身も・・・次第に、ジムを受け入れていた。

・・・次の日

「ねぇ!」
ハナミは、なにも知らないフリをして、声をかける。
「・・・」
友達は、通り過ぎていく。
(・・・やっぱり・・・)
ハナミは罪悪感に追われる。
(あたし・・・どうしたらいいの・・・?ジムをとるべき・・・?友達・・・?)
ハナミは迷いをふりきれない。
・・・でも、友達はもう・・・自分と話してくれない。
それなら別に・・・ジムと付き合ってもいいんじゃないか・・・
ハナミはそう考えるようになった。


「・・・好き」
ジムにそういわれる・・・放課後。
(・・・どうしよう・・・)
ハナミは迷って迷って、答えを出せない。

ガラッ!

ドアが開く。

「ハ・・・ナミ・・・?」
そこには・・・友達の姿。
「あ・・・」
友達は、走り去る。

「まって!」
ハナミが追いかける。
「・・・ジムといればいいじゃない!あたし、アンタに誤ろうとおもったけど・・・やめる!もう、近寄らないで!」
ハナミは、その言葉におどろく。

アンタに誤ろうとおもった。

友達は、自分と向き合おうとしてくれていた・・・なのに・・・自分は、友達を裏切り・・・迷って決断をだせなかった。


「・・・もう、こないで!」
友達は、走り去る。
ハナミの目には・・・涙がじんわりとにじんでいた。


・・・家

「ハナミちゃん、明日、日本へ帰ることになってたでしょ?」
「そうだっけ?!」
「忘れちゃったの?!早く、準備して!」
母親はあわてている。
(どうしよう・・・このまま・・・離れるのかな・・・)
ハナミは、迷ってばかりだった。

・・・次の日

「ハナミちゃん、ほら!」
母親に手を取られ、空港へ。

「お母さん!あたし・・・いってくる!」
ハナミは飛び出した。
「ハナミちゃん!?」
母親は、止めようとするが、きかない。


あたし・・・あたしが本当に好きな人は・・・

「ハナミ!」
その声に、振り返る。

「あ・・・」
「ゴメン!昨日は、キツイこといっちゃって・・・!」
友達の姿。
「あたしも・・・謝りたかった!ずっとずっと、誤りたかった・・・」
ハナミはその言葉を言うと、泣き出した。

「・・・日本でも、忘れないで・・・」
「うん、忘れない。絶対に・・・」


・・・飛行機内


たったの数年間だったけど・・・かけがえのないものをもらったよ。

迷いはもうないよ。今ならいえるよ。


君が一番!




リョウタ「意外だ・・・意外すぎる!」
アキト「こんな物語があったとは」
シュウ「途中から、英語がなくなってる」
カエデ「作者が英語書けなくなったのよ」
作者「かけるもん!でもめんどくさかったんだもん!読者が読めないとおもったんだもん!」
皆(うわー人のせいかよ。図星のくせに・・・)

ヒカリ「明日で8話ブログ最終回みたいよ」
皆「そうなの?!」

作者「乙女の友情は、もろくて、弱くて・・・熱いんです!」
by キャンディ

大型番外編企画 8話ブログ ~暇は作者を救う~は続く
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♯33 手紙
2006-12-19 Tue 19:20
・・・瞳を開ければ・・・青い空、凛とした森。そして・・・
自然教室のテント。

「かえって・・・きたのね」
カエデが声を出す。
「ねぇねぇ、ここが人間界?」
フェアが聞く。
「・・・あぁ」
リョウタが答えた。

「ゴルラァァァ!!お前等、さがしたぞ!」
「ひぃ~~~!アレは、学校名物、ゴリラティーチャー、略してゴリティー!」
リョウタが声をあげる。
「お前等、2時間も連絡にこなかったろう!そのせいで自然教室は中止だ!」
「え・・・2時間・・・?」
みんなで顔を見合わせる。
「そうだ!明日の高学年登校日に、全員に謝罪しろよ!」

・・・何日間も・・・あっちの世界にいたのに・・・
こっちでは・・・・たったの2時間。

・・・バスの中

「・・・なぁ、やっぱり、あっちの世界のこと、気にならないか・・・?」
マコトが口を開く。
「でさー、それがまた最高なんだよ!」
リョウタは、他の人とおしゃべりをしている。
「シュウ、なにか分かった??」
カエデが友達の輪から抜け出し、シュウに尋ねる。・・・シュウはパソコンの画面に熱中している。
「お、メールじゃん。よんでみろよ」
いつのまにか見ていたリョウタが勝手にクリックする。

『お前さんたち、無事に人間界へ帰ったみたいだな!』

なんと、フーミンからの音声メールだった!!

「なに今の~」
「へんな老人の声したよね・・・」
一気に8人に注目が集まる。
「・・・やべぇぞ、どうすんだ?!」
マコトが小声で言う。
「アキト!腹話術しろ!」
「できないよ!」
みんなが言い合う。
「お前たち~!まさか携帯電話でもいじってるんじゃ・・・」

(ヤッベ!あの老人夫婦が見られたら、妖精のことバレルじゃん!)
皆の顔が青ざめる。
「・・・おい、今から、オレの話に合わせてくれないか?」
『なんでじゃ?』
「いいから!」
シュウが小声で言った。
「なにごちゃごちゃいってるんだ?」
担任が8人に近寄る。
「どうすんの!」
「しるか!」
「なんとかして~!」
みんなが助けを求める。


ガサガサ・・・

シュウが何かを取り出す。・・・人形のフリをしている、フェナ。
(いいか、絶対にしゃべるんじゃねぇぞ)
(うへ~息できないって死ぬ~~?!?!)
「なんだ?それ」
担任が指差す。
「これですか?腹話術の人形ですよ、さっきのも、オレが出しました」
(腹話術できんのかよ!!??)
皆驚くばかり。
「・・・頼む」
シュウが小声で、フーミンに頼む。

『そういえば、最近、せんべいの発達が激しいようじゃのう』
「あぁそうですね、それより、なんで年寄りってせんべいがすきなんだろうな」
『そりゃぁもう、あの固さ、味の濃さ、すべてとって完璧じゃよ』
(本当に腹話術してる!!)
皆は唖然。

「そうか、お前にそんな意外な特技があるとは思わなかったぞ」
担任は笑ってどこかに行った。
「お前・・・そんな技・・・」
「本当に腹話術してるわけないだろ」
シュウはパソコンのふたをあける。
「あぁ、フーミンね」
ハナミがなぞが解けたように言う。

「みんな~、おりるぞ~」
先生が言う。

「それじゃぁ、明日は、4・5・6年の高学年登校日だからな!遅れるなよ!」
担任が言うと・・・解散になった。

「じゃぁ・・・明日の登校日に、相談しましょ」
カエデが言った。
「だな・・・ほんじゃ!」
皆が・・・自分の家へ帰っていく。

・・・リョウタ宅

「ただいま~」
「おかえり~、中止になったんでしょ?」
母親が言う。
「・・・」
リョウタは黙って座り込む。・・・久しぶりの・・・我が家。
我が家が・・・暖かくて・・・大きかった。

みんな・・・同じことを思っているに違いない。

それぞれの家で・・・素敵な我が家を感じているのだ。


・・・次の日

「いってきま~す!」
威勢よく家をとびだす・・・久しぶりに感じる・・・ランドセル。

「おはよ~!」
みんなの声。これも・・・懐かしい。
「おっす!」
リョウタは席に着く。
仲間がそばにいることが・・・大きくて大きくて。
笑顔の1つ1つを・・・心に噛み締めた。


・・・昼休み

「・・・みんな集まった?」
屋上で、カエデが聞く。
「シュウとヒカリは?」
マコトが聞く。
「生徒会だろ?おつかれさまだよね」
アキトが答える。
「とりあえず・・・9人目を見つけるのが先ね・・・」
カエデが言う。
「どうやって?なんの手がかりもないのに・・・」
ハナミが声をあげる。
「それを考えるんだよ」
「オレらにあって、他のヤツらにはない、共通点とかないのか?」
「ない!」
マコトの疑問に、アキトが言い切る。
「だって、僕等、なにもかもが違うじゃないか。外見、性格、成績、体力、生活環境・・・全部違うじゃないか」
アキトがあとに付け加える。
「どうしたらいいんだろう・・・」
みんなが悩んでいた。


・・・生徒会室

「・・・なにやってるの?」
下ばかり向いているシュウに・・・ヒカリが聞く。
「昨日、メール読んだんだよ、そしたら・・・」

ゴソゴソ・・・

「デビフェアが・・・人間界へ手紙を・・・?」
「あぁ、んで、その手紙って言うのが・・・」
「お前等話聞いてるのか!!」
先生が大声を出す。
「ちゃんと聞いてろよ~!」
「・・・じゃぁ、後で」
シュウは前を向いた。


「デビフェアから手紙?!」
「あぁ、そうらしい。んで、その手紙が・・・」
生徒会を終え・・・屋上へきたシュウが、手紙の入っているメールを開く。


・・・電気の発達に掛ける、生き物に告ぐ!

8325233393!
2555342112、341263233393!
3555417452、1121325525、62438313!
112132114374937555、6394414522、
622193252535、1121325525!
7513153512!

・・・私は忘れない。人間への恨みを!!

                        デビフェア


「なに・・・これ」
カエデが言う。
「この数字・・・なんなの?」
「さぁ・・・」
ハナミの疑問に、答えられないアキト。
「電気の発達に掛ける生き物って・・・人間のことだよな・・・」
マコトが言う。
「人間への恨み・・・?」
リョウタが言う。
「この文を解読すれば・・・なにかが分かるはずだ」
シュウが言った。

「キーワードは、電気だろ!?」
リョウタが言う。
「授業中も、このこと考えれば楽しいかも♪」
「ハナミ・・・」
みんながあきれかえる。
「みんな・・・考えてみましょ」
カエデが言った。


なぞの手紙。・・・そこに・・・


大事なヒントがあるに・・・違いない。
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大型番外編企画 8話ブログ ~暇は作者を救う~
2006-12-18 Mon 23:01
アキト「もうだめだ!動物は思い出しただけで・・・」
ハナミ「どうしたのよ」
カエデ「・・・?」
リョウタ「ハナミ、なくんじゃねぇぞ、文字数ムダだから」
ハナミ「わかってるよ~」
アキト「だめだ・・・あのひの出来事は・・・」


           君との思い出


「アキトちゃま~~~~~~~~~!!!!!!!!」
「ごめんなさぁい!!」
「なんザマス!この点数は?!これではと●だいにいけないでザマスよ!」
「すいませ~~~ん!!」
「罰として、英単語100個を覚えるまでマラソンしてきなさぁぁああああああい!」
「は~~~い!!」


・・・やぁ!アキトだよ!僕は今、自己紹介してる場合じゃないんだ。
なんでかって?マラソンしながら英単語覚えてるのさ!
なんで怒られたかって?塾のテストが60点だったからさ!
でもさ、そのテスト中2の内容なんだ。僕はまだ小学生なんだから、60点とれれば十分だと想うけどな。

・・・おっと、こんなことをしている場合じゃないのだ!それじゃ、僕は忙しいから、番外編は終わりで!タイトルは、「君のスパルタ」にでもしといてよ!


それじゃ!














ワンワン!

突然、犬の鳴き声が聞こえる。
「なんだなんだ?!番外編は終わったんだろ??」
※終わってないよ!
「・・・と、可愛そうに・・・捨て犬かい?」
アキトがなぐさめにいく。
「ワ~ン・・・」
「弱ってる・・・このままじゃ死んじゃう」
アキトは心配そうにみつめる。
「でもなぁ・・・」

そう。もし、この犬を家へもっていったとする。


「アキトちゃま!なんザマス!こんな犬つれてきて!」
「飼わせてよ!」
「ダメザマス!すててくるザマス!」
「いいじゃん!」
「テスト60点がそんな口聞くんじゃありません!」
「・・・」

と、なるのが目に見えている。

「でもなぁ・・・」
犬もほっておけない。
「・・・決めた!」
アキトは決断する。


内緒で犬をかお~~~~~~~~~う!!!!


・・・家

「ただ~いま・・・」
「おぼえてきたザマスか?!」
「もちろんだよ!覚えたかテストするから、部屋に行くね!」
アキトは走って自分の部屋へ。

「ふ~助かった!さぁ、でておいで」
アキトは、服から子犬を出す。
「ワン!ワンワン!」
「アキトちゃま!」
「うわぁぁぁあああああ!!!」
アキトは、あわてて子犬を隠す。
「今、犬の声がしたザマスよ!」
「き・・・きのせい・・・じゃなくて、腹話術だよ、腹話術!」
アキトが苦笑いする。
「そうザマスか・・・ちゃんと勉強するザマスよ」
母親は、そういうと、部屋からでていった。

「ふぅ、危なかった。お前もなかないでクレよ」
「・・・」
犬はなんとなく分かったのか、黙り始めた。

それからアキトは、塾の帰りに、ペットのえさを買ってやったり、散歩したり・・・
勉強ばかりのアキトに・・・豊かになれる時間がうまれた。


・・・数日後
今日は、科学部のなぜなに?ゼミナールの日。

「それじゃ、いってきまーす」
アキトは嬉しそうにでかけていく。
(やったぁああ!スパルタ教育から開放される!!)
アキトは喜ぶ。しかし・・・
(心配だな・・・子犬・・・)
アキトの予感は・・・見事に当たることとなる。


・・・家

「アキトちゃまのワークの点検ザマス!」
「ワン!」
「ん?」
母親が押入れをあける。
「ワワン!」
「・・・そういう事だったザマスね・・・」
母親は、いかった!


「ただいま~」
アキトが帰ってきた。
「アキトちゃま!どういうことザマス!」
母親は、子犬をかかえている。
「あ・・・」
アキトは黙り込む。
「ずっと外に出しておいたザマス!」
「勝手なことしないでくれ!」
アキトは、母親から、子犬をひったくった。
「今すぐ捨ててくるザマス!」
「やだ!!・・・??」
アキトは子犬を見つめる。


・・・冷たい。・・・元気がない。

「まさか・・・ずっと・・・雨の中、外にいたから・・・」
アキトの顔が、青ざめる。

バンッ!

「あ、まつザマス!」
母親の声は、アキトに届かない。

「はぁはぁはぁ・・・」
雨の中、息を切らせて走るアキト。
「大丈夫だよ。僕がいる」
アキトはそう、子犬に言い聞かせた。


・・・動物病院

「どうなんですか?!」
アキトは医師に問い詰める。
「ざんねんですが・・・もともと弱っていたのもあって・・・」
「そんな・・・」
アキトは涙を流した。

とてつもない・・・悔し涙だった。



・・・あれから・・・

「なんだよコイツ~チビ~!」
小5の子供が、子犬をいじめている。
「やめろよ!」
アキトが止めに入る。
「・・・なんだよ!」
「やめろといってるんだ。こんなことしたら、警察いきだぞ!」
「・・・は~い」
そのこは去っていった。


ぼくには・・・こんなことしかできない。

でも、短い間でも、なんの思い出もなくても、君は僕のなかにいる。

1ヶ月もしないのに・・・不思議だな。

お前といた時間が・・・長く感じたよ。

今はいなくても、お前はきっと、僕のなかにいる。


それを信じて、君との思い出を、今日も・・・生かしていく。




ハナミ「動物・・・か」
アキト「それいらい・・・動物が死ぬのを見るのが怖くて・・・」
カエデ「たしかにね・・・」
リョウタ「ハナミ!お前、いい加減、自分の過去を語れよ」
ハナミ「なんで?!」
リョウタ「お前、人の話ばっか聞きすぎ!」

シュウ「作者の肩が痛いらしいから、今日はこのへんで」
皆「作者、絶対B型だろ?!」
※そうですよ。作者はB型ですよ

作者「動物って、時には1番の存在だよね!」
by キャンディ

大型番外編企画 8話ブログ ~暇は作者を救う~は続く
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♯32 闘志
2006-12-18 Mon 21:25
・・・なにが・・・なにがあったんだ?!

「行き止まりよ!」
カエデが突っ走るリョウタを止める。
「くそっ!この中に・・・シュウがいるのか?!」
「たぶんな・・・どうにかならないのか?!」
マコトもあわてている様子。
「小さな炎で攻撃すればよさそうですが・・・」
フェネがドアを触っていった。

「炎系なら任せろ!フェア!」
「OK!リョウタ、いくよ!」
リョウタの合図とともに・・・攻撃が発射される。


バンッ!

「開きましたで!」
フェロが叫んだ。
「シュウ!」
リョウタがとびこむ。・・・しかし・・・

「・・・い・・・ない・・・?」
アキトの足は震えている。
「くそ・・・遅かったのか?!」
マコトが壁に手をぶつける。
「なんで・・・噴水があるの・・・?」
カエデが不思議そうに近寄る。
「なにあれ?!」
ハナミがおどろいたように叫ぶ。
「どうしたんだ?!」
「きょ・・・巨大グモよ!」
ハナミは腰を抜かす。

「な・・・なんだ・・・?あれは、タランチュラだ!」
「タランチュラって・・・猛毒の?!」
アキトの解説に、カエデは驚く。
「こら~~!そこのデカグモ!シュウをどこへやった!」
リョウタは脅迫気味に言う。
『ア・・・・アノコハ・・・ワタシノイノナカ・・・ワタシノタカラのフンスイ、イジッタ』
「噴水をいじった?!」
カエデは驚く。
「胃の中って・・・食われたってことか?!」
マコトが言う。
『ワタシノイハ、イクウカン・・・エイエンニデラレナイ』
「そんなぁ・・・」
ハナミは座り込む。

「なんだか知らないが・・・シュウを返しやがれ!」
リョウタが叫ぶ。
「ユウ、アキト・・・ここなら、水もあるし、広いし天井も高いわ。・・・進化できそうよ」
カエデが耳打ちする。
「うん!」
「だな!」


いけ~~~!進化だ~~!

「・・・もっとかっこいいのないの?!」
「しょうがないだろ?!僕、こういうのしか知らないんだ!」
「セリフのケンカしてる場合なの??」
3人が言い合ってるうちに・・・進化完了☆


「まって!」
ハナミが止めた。
「どうしたの?」
カエデが聞く。
「もし・・・これで巨大グモを倒したら・・・シュウはどうなるの・・・?」
ハナミが不安そうに言う。
「あ・・・」
「・・・かまうかよ!アイツなら生きれる!オレは戦うぜ!」
「リョウタ!」
リョウタがみんなの前へ出る。
「フェア!あの技だ!」
「・・・うん」
『ハハハ!キカナイノ。ツギハコッチナノ』
「きゃぁぁああああ!」
ハナミがキンキンした声で叫ぶ。

「相手は土属性でっせ!」
フェロが言う。
「相手は土属性・・・僕じゃむりだよ・・・」
ユウは泣きそうな声で言う。

「なにあきらめてんだよ!戦えよ!」
「なにいってるのよリョウタ!もし攻撃したら・・・」
カエデは、そのあとの言葉を言うのをためらった。
「なんだよ・・・戦わないと、おれたちみんなしんじまうだろ?!」
リョウタが叫ぶ。
「・・・リョウタ・・・」
フェアがとなりでささやいた。


・・・胃の中・・・

「・・・・・・気味悪いよ・・・」
フェナが周りを見渡す。
「あぁ・・・前も見えないな・・・」
シュウはそういって・・・少しずつ、歩き出す。
「うわぁ?!へんなえきがでてきたよ?!」
「胃液だ・・・このままじゃとかされるぞ」
「えぇぇぇぇえぇぇぇぇ?!?!?!?どうしようどうしよう!」
フェナは驚くばかり。
「破ったり・・・できねぇのかな・・・」
「ねぇ・・・フェアッチ・・・使える?」

ブ~~~~・・・・

「・・・ダメだ。さっきの攻撃で、こわれちまったみたいだ」
「えぇ?!じゃぁ、僕、技も使えないってこと?!」
「・・・たぶん・・・」
「そんなぁ~~~」
フェナは、がっくり。
「とりあえず、うえにあがるか・・・」
シュウはそういうと、走り出す。
「シュウ・・・なんでそんな・・・冷静なの?」
「冷静というか・・・」


・・・オレはアイツらを信じてる。


「・・・おい!たてよ!このままじゃ、なんにも起きないで、シュウが死ぬだけだ!」
リョウタが説得する。
「いやなの!!あたしは・・・もう・・・なんのためにもならない戦いなんて・・・いやなのよ!!」
ハナミは泣き崩れる。
「あたしも・・・どっちにしろ・・・シュウの命がなくなっちゃうなんて・・・」
カエデもこればかりは、と本音を見せる。
「僕も・・・」
「だめだ・・・僕も戦えないよ」
「・・・あたしも、今回ばかりは」
「みんな・・・」
リョウタは立ち尽くす。
「・・・マコト・・・」
リョウタはマコトに最後の望みを託す。

「オレ・・・戦えない」
マコトも迷いをふりきれない。
「リョウタ・・・シュウなら・・・きっと・・・」
「なにいってんだよ?!お前らバカか?!アイツは・・・一人でなんでもできる、完璧なやつだよ!そんなヤツが、わざわざ連絡よこして、助けをまってるんだよ!オレたちは・・・アイツに頼られたんだよ!それに答えようとか、想わないのかよっ・・・!」
リョウタは一気に叫ぶ。
「・・・オレは戦う。目の前の敵のほうが強くても、諦めない。諦めてなんか・・・いられない」
「リョウタ・・・僕も戦うよ」
「フェア」
「だって・・・リョウタのその闘志・・・僕は好きだよ」
「・・・お前・・・」
リョウタは、その思いをしっかり受け取る。

・・・オレは、闘志で戦う!


「・・・フェアッチが・・・」
フェアが大きな輝きを見せる。フェアッチも・・・ネックレスも。
「な・・・なんだ?!」
リョウタは驚くばかり。
「・・・赤い・・・恐竜だぁあああ!!」
リョウタは大声で叫んだ。
「・・・よし!戦うぜ!」
リョウタは、その恐竜にとびのった。
「・・・シュウが体の中にいるなら・・・顔をねらうしかないだろ!フェア!」
「OK!」
フェアは・・・大きな炎で攻撃。

「土属性には、日属性は効果的なはずだ!」
リョウタは計算済み。
「あのリョウタが・・・そこまで計算して・・・」
カエデは声を出した。

『ソンナ・・・バカナ』

巨大グモは・・・消え去った。

「・・・いやったぜぇぇぇえええい!」
リョウタは叫んだ。
「・・・シュウは?!」
カエデが言った。
「あ・・・」
みんなの空気が・・・暗くなる。

あつぅうううううううううううううううい!!!!

どこからか・・・大きな叫び声。

「シュウってばヒドイや!あんなアツイところを飛ばせるなんて!」
「じゃぁお前はあのまま焼け死んだほうがよかったのか?」
「それはヤダけど・・・それにしても・・・あの炎のおかげで助かったのかヒドイめにあったのか・・・」

「・・・お前ら!なんで・・・」
リョウタが駆け寄る。
「なんでじゃないよ!炎のおかげで・・・」
フェナの説明によれば・・・


・・・胃の中

「うわぁ?!上のほうは燃えてるし、下は胃液だよ~!オレら死ぬ!」
フェナはパニック!
「・・・たしか・・・」
シュウがなにかをとりだす。
「・・・?・・・なにこれ」
「なにって・・・加熱防止布団」
「そんなのあるの?」
「これかぶれ」

スッポリ!

「・・・これで・・・なにすんの?」
「炎の中を飛ぶんだよ」
「ムリなこといわないでよ?!あんたバカ?!」
「顔は燃えてなくなってるから、そこから出れる」
「そうじゃなくって!やけしぬよ!」
「人を信じろ」
「・・・分かったよ・・・いくよ!」


「・・・というわけで・・・人がどんだけ熱い思いしたと想ってんのさ!」
「そんなのオレだって同じだ」
「キー!オレ、またネジとれてきた・・・」
フェナはおちつきを取り戻す。

「リョウタはん。リョウタはんの闘志の証・・・ひかりましたで!」
フェロがいう。
「リョウタ・・・ごめん」
マコトが誤ると・・・みんなも謝りだす。
「いいんだよ。・・・オレも悪かったし・・・」
リョウタは苦笑い。

「そうだ、そこの噴水から、繋ぎの谷にいけるとおもうぞ」
シュウがいう。
「ほんとに?!」
「あぁ。ちょっと、噴水にはいってくれないか?」

みんなが中にはいる。
「これを・・・」


ポチッ


「うわぁああああ!!」
みんなが飛び上がる。

「きゃっほ~♪でれた~って・・すぐに繋ぎの谷におっこちるの~~~?!?!?」
ハナミが叫ぶ。

「うわぁああああ!!!」


こうして・・・洞窟から出ることが出来た。


8人は・・・人間界で、なにをえることになるのだろうか・・・

そしてまた・・・ここに戻ってくるのだろうか・・・。
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♯31~40 総まとめ!
2006-12-17 Sun 20:38
♯31 暗闇

暗い洞窟を探検することになった男組。かなりびびるアキト、過保護なマコト、とりあえず進むリョウタ。お互いに怖がりまくるユウ達・・・みんなろくな情報が得られなかった。あとはシュウからの連絡を待つだけだけど・・・
『ちょっとまて・・・出られるかもしれないぞ』
♯31を読む!

♯32 闘志

シュウになにがあったのか・・・それを気にして、走り出すリョウタたち・・・そこで8人がみたのは・・・なんと巨大グモ・しかもタランチュラ!そのクモに、シュウは食べられたというのだ!その真実に、カエデ達は戦えない。リョウタは説得するが・・・
『・・・オレは戦う。目の前の敵のほうが強くても、諦めない。諦めてなんか・・・いられない』
♯32を読む!

♯33 手紙

懐かしい空気の・・・人間界。しかし、何日も妖精の世界にいたはずが、人間界では、たったの2時間しかたっていなかった!なぞにつつまれるなか、シュウのもとに、1通のメール。そのメールの内容とは、いったい・・・
『ひぃ~~~!アレは、学校名物、ゴリラティーチャー、略してゴリティー!』
♯33を読む!

♯34 目的

手紙の暗号を解こうと必死になる中、リョウタは、相変わらずのバカっぷり。一方、ハナミ、アキトも意見をだすが、果たしてその内容とは・・・。そして、手紙の内容とは、いったいなんなのか?!それがあかされたとき・・・
『いいのよ!I LOVE RIKA!の力が、デビフェアを・・・』
♯34を読む!

♯35 罪悪感

子供だけでなく、大人までもが連れて行かれている・・・それを知った8人は、敵の集まる場所を探す。そんな中、シュウと寮で暮らしている、アミに呼ばれ、病院へいくシュウ。そこで、アミの手の中で、ネックレスが光る。と、いうことは・・・?
『・・・それが、あたしだっていうの・・・?』
♯35を読む!

♯36 命

アミを守れなかった・・・罪悪感にはまるカエデたち。リョウタたちからの通信を聞くと・・・とんでもないことがおこった。・・・シュウの寮主が・・・死んでしまったというのだ。そしてシュウは、どこかに消えてしまう!バラバラの仲間は・・・
『お前だけ戻ってればいいだろ・・・今は戦える気力なんてない』
♯36を読む!

♯37 未来

アミは、グルフェアからフェアッチをもらう。アミは逃げようとするが、タイミングをつかめない。そんなとき、みんながアミを助けにやってきた!アミはそれをチャンスに、逃げ出すことを決意。みんなに会うことができるが、寮主の死に、アミは涙する。
『僕は・・・シュウのためなら、なんだってする』
♯37を読む!

♯38 決意

突然現れた・・・不気味な空。それに驚くもつかの間、フーミン、ハーミンから、妖精の世界がピンチだと知らされる。リョウタ達は、急ごうとするものの、ハナミが猛反発。タイムリミットは24時間。「明日の7時にきてくれ」と、ハナミと交渉するが・・・
『お前だって、コイツに助けてもらったこと、あるはずだ』
♯38を読む!

♯39 失踪

再び、妖精の世界に戻ってきた子供達。そこで、見かけない建物を目撃する。そのときヒカリが、「あの中に、誰か子供がいる・・・」といったのだ。驚く皆。その時、手紙つきの矢が、木につきささった!その内容とは・・・
『いわないで~~!これ以上は乙女の前じゃいっちゃいけないのよ~~~~!!!』
♯39を読む!

♯40 寂しさ

辺りは暗くなる。・・・残された3人は、フェアッチを使い連絡を取ろうとするが、使い物にならない。敵が現れたら、進化できず勝てない、という不安に襲われる。そのころ、消された6人は、なぞの異次元空間の中にいた!
『フラフラフラ~ノHU・RA・ME・N・KO!!!!!』
♯40を読む!
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♯31 暗闇
2006-12-17 Sun 20:33
・・・くらい暗い、地下深く。

「うわぁ、まっくらで、何も見えないや」
「おちつけ、先生から配られたランタンがあるはずだ」
シュウが自然教室時に配られたランタンにあかりをつける。

「はぁ~あ、助かった~」
ハナミはへろへろと座り込む。
「どうしよう・・・僕くらいトコ苦手なんだ」
アキトは情けない一言を発する。
「おばけでないよね?!大丈夫だよね?!」
ユウは怖がり。
「僕もこわい~」
フェムもユウにとびつく。

「・・・抜け出せないのかしら・・・」
カエデが上を見上げる。
「あたしがとんで・・・」
ハナミが案をだす。
「んなことしたら、この中が破壊されて、僕たち化石になっちゃうよ!」
「えぇ?!それだけはいやよ!」
アキトがすばやく反対し、ハナミはますます恐怖に襲われるばかり。

「どうする?繋ぎの谷は目の前なのに・・・」
リョウタは考え込む。
「時間もそんなにないだろうしな・・・」
マコトはため息をつく。
「とりあえず、散らばってさがしましょ」
カエデが言った。
「ほんなら、フェアッチの通信機能をONにすれば、常にみんなの場所がわかりまっせ。それに、お話もできまっせ」
フェロがみんなに言った。
「え?!どうやるんだ?!」
「リョウタはバカだなぁ、ほら」
フェアがボタンを押す。
「お、サンキュー」
「これで迷子になる心配もないわね」
ハナミは、にっこり笑っている。
「じゃぁ、みんな、散らばりましょ」
カエデが言うと・・・みんながバラバラに散らばった。

「おっしゃー!がんがんといくぜ~!」
リョウタはひたすら進む。
「ひーランタン命だな」
「だねリョウタ。落として割ったなんてことしないでよ」
「大丈夫だって!」
「リョウタ~・・・なんかどんどん暗くなっていくよ・・・」
「・・・本当だ。なんか不気味だな・・・」

「・・・散らばるなんていって、やっぱり残っちゃてるんだよね~女の子組みは~」
カエデ、ヒカリ、ハナミは、散らばらずに残っていた!
「だって~洞窟なんて不気味じゃない!」
ハナミはぷんすか。
「乙女に洞窟探検なんて似合わないのよ」
フェンが言う。
「そうよ、女の子は、みんなからの連絡を待ちましょ♪」
カエデはにっこりといった。

コーン・・・コーン・・・
「うわぁ!たたたたたたったたたたたたt」
「アキトはん・・・びびりすぎですわ。ただのアキトはんの足跡やないですか」
「だってだってだってだって!僕、暗いのは、体育祭の次に嫌いで、きもだめしだって、毎回ずる休みしてるんだよ!」
「悪っ!」

カーン・・・カーン

「・・・僕・・・いま・・・歩いてないよな?」

カーン・・・カーン

「ま・・・まさか・・・」

でたぁぁぁぁああああああああああああ!!!!!!!!!!

「・・・なぁ、お前って、暗いのとか平気なのか?」
ここでも過保護っぷりを発揮中のマコト。
「・・・別に」
フェマはぶっそうに答える。
「ほんとかよ」
「なんでそんなに他人のことばっか気にすんだよ」
「心配だからだろ」
マコトはためいきをつくと、先へ進む。

でたぁぁぁぁああああああああああああ!!!!!!!!!!

「うるさいな!誰だよ・・・アキト?!」
「マ・・・マコトだったのか?!」
「アキトはん、声でっかすぎですわ!鼓膜やぶけまっせ!」
「別に自分が無事ならいいし」
フェマは相変わらず自分大好きだ。

「フェム~こわいよ~」
「僕もだよ~」
2人してびびりまくりなユウとフェム。
「・・・やっぱもどろ!」
ユウはくるっ、と方向転換。
「えっと、スイッチをONして~」
フェムが説明する。

ピロピロリーン♪

「あ!近くに誰かいる!」
ユウが反応を頼りに追いかける。


おーい!

「ひぃぃぃぃぃ!おばけが追いかけてきたぁぁぁああ!」
そんなこと知るよしもないアキトは、逃げるばかり。
「おい!まて!」
マコトも追いかける。
「フェム~!みんな逃げていくよ~!」
「気づいてないんだよ。追いかけよう!」
ユウも負けずに追いかける。

まってー! やーだよ! まってってばー! またないよ~!

「まてまて!仲間かもしれないだろ?!通信ON!」
マコトがスイッチを押す。

ピロピロリーン♪

「やっぱり!仲間じゃんか!誰だ?!」
「なんでにげるのよ~~!!」
「ユウ!」
「え?!ユウ?!」
アキトは目を丸くする。
「はぁはぁ。なんで逃げたのさ」
「ごめんよ・・・幽霊かとおもって」
アキトは苦笑い。
「うぅん・・・ここらへんは何にもなさそうだな・・・帰るか」
マコトが言う。
「だな!」
アキトも賛成。・・・3人は帰ることにした。

「おかえり~!どうだった??」
帰ってきた3人に聞くハナミ。
「それが、なにもなくって・・・」
マコトは苦い顔をする、
「余計な体力ばかり使ってしまってね」
アキトは苦笑い。
「おれもだよ」
先に戻ってきていたリョウタが言う。
「あとはシュウだけね・・・連絡をまちましょ」
カエデが言った。

「・・・シュウ~。さっきから、なにマッチばらまいてるのさ~」
「道に迷ったときにこれをたどっていけばいい」
シュウはゆっくりと進んでいく。
「シュウって、こういうの手馴れてるよね」
「べつに、寮でキャンプにきてるぐらいだけど」
「うわぁ?!なんか、壁が光ってるよ?!」
「ヒカリゴケだろ」
シュウは気にする様子もなく、先へ進む。

「ねぇ、シュウ、遅くない?」
ハナミが口にする。
「なにかあったのかな・・・通信ON!」
リョウタがスイッチを押す。

ブーブーブーブー

「通信不可能なところにいまっせ!」
フェロがいった。
「フェアッチに圏外はないはずなんですけど」
フェネが言う。
「どこまでいってんだ?!アイツ」
リョウタが疑問に想う。
「まぁ、アイツに限って迷子は・・・」
マコトが言う。

「・・・シュウ・・・洞窟に・・・」
「あぁ・・・」

噴水ってあるもんなんですか~~~~~?!?!?!?

「なにここ・・・なんか、ヤバいところにきた感じ」
「だな・・・」
「どうする?帰る?」
「ちょっとまて・・・出られるかもしれないぞ」
「え?!」
「見ろ」

水の威力メーター!いじらないこと!

「・・・なにこれ・・・」
「これを最大にすれば・・・水の威力で出れるかもしれないぞ」

キィィィィィ・・・

「うわぁ?!ドアがしまっていくよ!」
フェナがあわてる。
「ヤバイな・・・とりあえず、連絡だ!」
フェアッチの通信をONにする。

「あ!通信だ!」
リョウタのフェアッチが反応する。
「おう!シュウ、どうした?」
リョウタは笑顔でいう。
『ヤバいんだよ。もしかしたら出られるってときに、かなりヤバイ状況で・・・お前らの近くにあるマッチをたどってきてくれないか?!』
「あぁ、分かったけど・・・どうしたんだ?!」
『今はそんなの後だよ・・・ドカァァァン!』

ブーブーブーブー・・・

「通信が・・・きれてしまいましたわ」
フェロが言う。
「・・・なんか・・・大変みたいだね・・・」
ユウが口を開く。
「あぁ・・・あのシュウがピンチっていうぐらいだから・・・きっとすごいことがおきてるんだ!」
リョウタは、一目散にマッチをたどる。

「アイツ・・・こんな奥まできてたのか」
マコトがため息をつく。
「・・・だんだん・・・爆発音が大きくなってきたわ」
カエデが声を真剣にして言う。


何があったんだ?!・・・とりあえず、急ぐしかない!
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大型番外編企画 8話ブログ ~暇は作者を救う~
2006-12-17 Sun 17:12
リョウタ「本編より番外編を書く作者って一体・・・」
カエデ「まぁまぁ。それより、幽霊みたことあるの?」
ヒカリ「うん」
ハナミ「どんなことがあったの?」
シュウ「話したくなければ、話さなくていいぞ」
ヒカリ「・・・うぅん。話すわ」


           君がいた

「ただいまー!」
威勢のいいこえで、玄関のドアを開けて帰ってきたのは・・・ヒカリの姉、ミキ。
「おかえりなさ~い!すぐ夕飯よ」
「はーい」
「ほらヒカリ!さっさと運びなさい!」
無理やり食器を押し付けられる。
「・・・」
ヒカリは黙って運ぶ。

「うわぁ!うちの好きなシチューやわ!」
ミキはばくばくと口にする。
「この前のバスケット大会で優勝に導いたそうじゃない!おめでとう!」
「ありがと!」
ミキは笑顔になるもつかのま、ヒカリのほうを見る。
「お母さん。ヒカリの分は?」
「あぁ、このコ、いらないっていったのよ」
一気に声を暗くする母。
・・・ヒカリがいらないといったのではなく・・・わざと作らなかった。
「ふーん・・・」
ミキはなにかを勘ぐったのか、何も言わなくなった。


・・・学校

「それじゃ、来年度生徒会に選ばれた2人は、放課後生徒会室な」
担任はそれだけいうと、HRを終えた。
(はぁ・・・)
ヒカリのため息の理由は、生徒会役員に選ばれたからではない。
・・・テストの結果が96点だったからである。
「さっすが、天才だよな~オレなんか13点だぜ!」
後ろの席のリョウタが言った。
ハタから見れば。十分な点数を・・・母親は認めなかった。

「なんなの?!なんで100点が取れないの?!お姉ちゃんを見習ったらどうなの?!」
・・・100点だけを求めていた。


・・・生徒会室
(どうしよう・・・今日も怒られるのか・・・はぁ)
ヒカリはそればかりで、話なんぞ聞こえていない。
「・・・についての方針を、出井花さん、お願いします」
「え?!・・・えっと・・・」
(やばいかも・・・何ページのことだろ・・・?!)
ヒカリ、人生初の脳内パニック!
「・・・13ページ」
ぼそっ、と隣にいたシュウがつぶやく。
「あ・・・ぁりがとぅ」
ヒカリはそういうと、アドリブで意見を言った。
(はぁ、たすかったかも・・・)
ヒカリは、がたっ、と席に着いた。


・・・帰り道

(帰りたく・・・ないな)
「フフフ・・・まってまって」
自分の家の裏で・・女の子がチョウチョを追いかけている。
「・・・あ、いっちゃうの?」
チョウチョは飛び去っていった。
「・・・あ、こんにちは」
女の子が、ヒカリに頭を下げてきた。
「どうも」
(近所のコ?)
そう思いつつ、頭を下げ返すヒカリ。
「今日は、怒られちゃうのね」
いきなり訳分からないことを言い始めた。
「テスト・・・悪かったんでしょ?」
「・・・そうよ」
「やっぱり。・・・頑張って」
女の子はそれだけ言うと・・・どこかへ消えていった。


・・・家

「ヒカリ!なんなのこの点数!」
・・・やっぱり怒られる。
「お母さん!おなかすいた~!」
ミキが間に入ってくる。
「分かったわ!夕飯にしましょ」
ミキに見せる笑顔の裏に・・・ヒカリへの睨みがあった。

・・・ヒカリの部屋

「ヒカリ。誰にでも失敗なんてあるんだから。それにしても、お母さん、ひどいよね。あたしがかわってあげたいよ」
ミキがヒカリにささやく。
「・・・ごめんね?・・・あたしがいなければ・・・ヒカリは、なかなくていいのにね」
ミキの目には・・・涙。
「・・・」
ヒカリは首を横にする。
「ミキ~!」
母親が、ミキを呼ぶ。
「はーい!」
ミキは走っていった。


・・・次の日

「じゃぁ、頑張ってきてね!」
「はーい!」
今日は、ミキのバスケの大会だった。
「・・・」
ヒカリは塾に向かう・・・母親はなにも言わない。

「それじゃ、統一模試返すぞ~!」
テスト返却。・・・結果は学年トップ。
(はぁ、よかった)
ヒカリはほっ、とする。・・・しかし・・・


・・・帰り道

「あ・・・またあったね」
この前の・・・女の子。
「こんにちは」
女の子に言われ・・・ヒカリは軽く頭を下げる。
「今日はよかったみたいだね」
「・・・うん」
「でも・・・」
「?」
「ううん。・・・頑張って」
女の子はそういうと・・・消えていった。
(なんなんだろう・・・)


・・・家

「誰もいないみたい」
ヒカリは部屋に荷物を降ろすと、座り込む。

pipipipipi・・・pipipi・・・

「・・・もしもし」
ヒカリは電話に出る。
「あ!出井花さんのお宅ですか?!病院ですが、今すぐきてください!お宅のミキさんが・・・」
(え?!)
ヒカリは電話を切ると・・・母に電話をかける。
「お母さん!お姉ちゃんが・・・」
母親に伝えると・・・自分も病院へ走った。


お姉ちゃん・・・!・・・大丈夫だよね?!
ヒカリは一目散に走る。


・・・総合病院

・・・廊下を一目散にかけるヒカリ。しかし・・・

「・・・残念ですが・・・」
「ミキ・・・!ミキィィィィ!お願い・・・戻ってきて・・・」
両親は泣き叫ぶ。・・・大会から帰ってくる途中の、交通事故みたいだ。
(お姉ちゃん・・・)
ヒカリも涙を流した。・・・両親に気付かれないように。そっと。そっと。


・・・数日後

・・・母親は部屋にこもりきりで・・・トラウマがあとをたたない。『パニック障害』という病気になったらしい。
・・・もう、自分を励ましてくれた・・・母親の支えだったおねえちゃんは・・・いない。

自分がしっかりしなければ。自分が、姉の代わりとならなければ・・・。
ヒカリの中に、責任感が生まれていた。


・・・ある日

(今日も・・・あのこいるかな・・?)
あの日から・・・毎日のように現れていた女の子。自分を見透かすかのようにする女の子にあうのが・・・ヒカリの日課だった。

(・・・いない?)
今日は・・・あの女の子はいなかった。
(どうしたんだろう?)
ヒカリの中に・・・なぜか不安がよぎった。


・・・家

「ただいま・・・」
今日は珍しく母親がリビングにいる。
「・・・」
「・・・?」
ヒカリは母親に近寄る。

「・・・そうよ・・・もう・・・消えて!何もかもが消えて!もういや!ミキ!ミキに会えるなら・・・なんでもするわ!!あたしには・・・ミキしかいないのぉぉぉ!消えなさい!ヒカリ!」
「どうしたの?!」
「消えてよ・・・ヒカリ!あなたなんかいらないのよ!」


アナタナンカイラナイ


ヒカリはそのコトバに・・・自分を失った。

「うわぁぁぁあああああ!!!!!」
母親は、ヒカリにナイフをむける。
「お母さん!!!」
ヒカリはそれしか叫べない。


・・・・・・・・・・

「・・・・んな・・・あ・・・あ・・・」
母親は・・・意識を失った。

「ヒカリ。ヒカリ・・・」
ヒカリは上を見上げる。
「あなた・・・!」
あの・・・女の子。

「あたし・・・お別れみたい」
「どうして・・・」
ヒカリは驚きを隠せない。
「あたしね・・・あたしも、あなたみたいに、親から差別を受けて自殺したの。・・・だから、あなたの励みになりたかった。私みたいになる人を・・・減らしたかった」
「じゃぁ・・・あなたは・・・」
「そう・・・生きてないの」
「なんで・・・なんでこんなこと・・・」
「あなたの命・・・守れて幸せだった・・・・・・さようなら」
「待って!・・・ありがとう・・・だから、行かないで!」
「うぅん。あなたは、もう大丈夫。きっと、素敵な人とであって、あなたにない何かを教えてくれる人がいる。だから・・大丈夫」
「あ・・・」

女の子は・・・空たかくに消えていった。

「・・・そんな・・・あたしのために・・・」
ヒカリはそっと涙を流した。



・・・時は過ぎ・・・5年夏。

「いってきます」
今日は・・・自然教室。

あの家の裏に・・・毎日よっているヒカリ。

「・・・いってくるね」
ヒカリは空を見上げた。


あたしに足りないものが・・・なにか分からない。
・・・でも、あなたがくれた言葉を信じて・・・今日もそれを追う。

このときのあたしは知らない。これからいこうとしている・・・自然教室で、その何かが分かるということ。


あたしがここまでこれたのは・・・きっと・・・


君がいたから。




ハナミ「~~~なんでこんな悲しい話ばっかするのよ~~~!!!」
リョウタ「お前が聞いたんだろ?!」
カエデ「ちょっと・・・あたしには程遠い世界だったな」
リョウタ「そうだそうだ!あのクソ親!オレがいつか・・・」
マコト「ヒカリはお前の嫁にはなんねぇよ」
カエデ「バーカ」
リョウタ「~~くぅぅぅぅ」

カエデ「アキトって、どうぶつ好き?」
マコト「なにをいきなり」
アキト「うぅん・・・ちょっと、ね。怖いんだ」
リョウタ「何がだ?」
カエデ「かまれるのが?」
アキト「違うよ!ちょっと・・・」

シュウ「作者が腹壊したので、続きはまた次回」
皆「作者自分勝手すぎ!」

作者「みんなは幽霊みたことあるかな?」
by キャンディ

大型番外編企画 8話ブログ ~暇は作者を救う~は続く
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大型番外編企画 8話ブログ ~暇は作者を救う~
2006-12-17 Sun 11:43
カエデ「シュウ、その、いやなことってなんなの?」
シュウ「・・・ちょっと、な」
フェナ「なんなんだよ~教えてよ~」
リョウタ「いいじゃんか。教えてくれよ」
ハナミ「気になるじゃない」
シュウ「・・・じゃぁ、少しだけな」


           君と生きる


ジリリリリリリリ・・・・!

「・・・」
ばしっ、と目覚ましを止める・・・午前4時30分。
「朝飯か・・・」
布団から起き上がり・・・台所へむかうシュウ。

・・・いつもなら寮主のおばぁちゃんがいるのだが・・・今日はいない。

・・・持病で倒れて・・・病院にいるからだった。

「えっと、25人の朝飯か・・・卵ってどこにあったっけな」
サクサクと作業を進めるシュウだが、ただ朝食を作ればいいわけじゃない。

午前5時

「シュウにいちゃぁん~おもらししちゃった~」
4歳の女の子。
「は?あとで洗濯するから、オレの布団で寝てろ」

午前5時10分

「シュウにいちゃぁぁん!あかちゃんがないてる~!」
7歳の男の子の苦情。
「え?!これでも飲ませておけ」
ミルクをほんなげた。

午前5時15分

「ねぇねぇ~私のお人形がどっかいったの~!」
6歳の女の子。
「は?あの人形は修理にだしたばっかだろ」
「あ、そっか」


シュウにいちゃん!おにいちゃん!助けて!ねぇねぇ~ ・・・

早朝から、うっさくてたまらないのが寮である。


午前6時

「お兄ちゃん~おはよ~」
小1の男の子だ。
「もう起きたのか?」
「うん。眠れないの」
なべに近寄る。

「あんま近づくなよ」
「分かってる・・・あ!」

ガッシャーン!

なべをひっくりかえした!・・・さらに・・・

「油にひが!」
なんと、油に火がつくという、大火事になってしまった!

「・・・とりあえず、お前、逃げろ!」
シュウは男の子を逃がすと・・・1人1人の部屋へ。

「おい!寮が火事になっちまったから、窓からでろ!」
「え?!マジで?!」
みんなが寮から出る。
「とりあえず消防署に連絡して・・・」
シュウは公衆電話から消防署に連絡する。

「ねぇ!1人足りないわよ!」
シュウの1つ下の・・・アミが声をかける。
「え?!・・・アイツか?!」
そう。1番最初に逃がした子が・・・いなかった。
「くそ~~~!!!」
「危ない!やめて!」
アミがとめたのもつかのま・・・シュウは火の寮の中に入っていった。


「くそ・・・どこだ?!」
シュウはひたすら歩くばかり。
「はぁはぁ・・・」
荒い息が聞こえる・・・男の子がよこたわっている。
「おい!しっかりしろ!大丈夫か?!」
シュウがかけよる。・・・目をつぶって・・・意識がもうろうとしていろみたいだ。
「・・・あ・・・・が」
男の子は必死になにかを伝えようとしている。

・・・・

なにかを伝えようと、口を必死に動かすが・・・声にならない。

・・・火は容赦なく・・・2人を打ち付ける。
シュウは、男の子をかかえて・・・寮から出た。


ウ~~~~・・・・

消防車のサイレン。・・・男の子は病院に運ばれる。
「大丈夫なの?!」
アミがシュウに聞く。
「・・・」
シュウは黙ったまま。
「・・・病院に・・・いきましょう。みんなで。おばぁちゃんにも、言わなきゃでしょ?」
アミが口にしたと同時に・・・みんなが救急車を追って走り出す。

寮はめらめらと燃えていた。


・・・病院

「そうかい・・・で、みんな無事よね?」
寮主がみんなの顔をみる。

ガラッ!

ドクターが入ってきた。

「・・・残念ですが・・・あの男の子は・・・息をひきとりました」
突然の宣告。
「・・・・そんな・・・なんで?!」
アミが座り込む。
「・・・あはぁ~~~ん!」
みんなが泣き出した。
「そんなことって・・・」
寮主も・・・言葉を失う。

「・・・すまない・・・オレの・・・オレのせいなんだ・・・!」
シュウの手が、小刻みに震える。
「あのとき・・・オレがアイツを一緒に連れていってればよかったんだ・・・。一人で、逃がさなければ・・・」
シュウの瞳から・・・涙がもれる。
「そんな・・・シュウにいちゃんのせいじゃないわよ・・・」
アミがそばによるものの・・・涙が止まらなかった。

・・・涙につつまれた・・・朝となった。
暗いくらい・・・早朝だった。


・・・あれから、時がすぎ・・・。

寮は新しく立て直され・・・寮主も退院した。

「いってきま~~す!!」
前とかわらぬ日常が・・・すぎていく。


あのとき・・・お前がなにを伝えようとしたのか・・・分からない。

でも、お前がいてくれたから、今の自分がいる。

今でも、寮のどこかで・・・一緒にいるって信じてる。


これからも・・・君と生きる。




ハナミ「なんか・・・聞いちゃいけない話だったかも」
リョウタ「ごめん・・・なんか・・・悪いことしちゃったな」
シュウ「いや・・・べつに、お前らに関係あることじゃないし・・・」
カエデ「・・・霊感あるひとなら分かったかもね・・・このこが言いたかったこと」
アキト「霊感・・・か」
マコト「ヒカリとか、ありそうじゃないのか」
リョウタ「ビンゴ!」
ヒカリ「うん・・・見たことある」

皆「マジで?!」

ハナミ「悲しくないストーリーにしてよね!」
カエデ「分からないけど・・・聞いてみたい」

リョウタ「やっべー!作者、昼飯だって!」

皆「え~~~」

作者「失った分だけ、もらえる何かがあるよ!」
by キャンディ

大型番外編企画 8話ブログ ~暇は作者を救う~は続く
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♯30 方法
2006-12-16 Sat 22:15
「くそ・・・どうすればっ」
リョウタは座り込む。
「待て、方法なら1つだけある」
「その方法って・・・?」
カエデが聞いた。

「この迷路は幻想世界で、形を自由に変えることが出来るだろ。誰か1人がおとりになって、迷路をぐるぐる回る。そうすると幻想を作ってるヤツは、怪しまれないよう、形をかえるだろ。その瞬間にあいた隙間から、抜ければいいだろ」
「よっしゃぁ!そのおとり役、オレがやるぜ」
リョウタはさっきの様子から一変、立ち上がる。
「じゃぁ、それでいきましょ」
カエデも納得した。


・・・そのころ

「あはぁぁああああん!もうイヤ~~~~!」
ハナミは泣き叫ぶばかり。
「お兄ちゃん、どうする?」
「そうだな・・・むこうのヤツらはどうしてるかだな・・・」
マコトは考え込む。
「ここ、同じところをぐるぐる回ってるだけなんじゃないか?!」
アキトは、そう決め付ける。
「確かにな・・・とりあえず・・・このフェアッチって、仲間の居場所とか分からないのか?」
「できますけど、相手も通信をONにする必要が・・・」
「くそ・・・」
マコトはため息をついた。


・・・一方

「・・・もうだいぶ歩いたんだけど・・・」
リョウタはさっきから歩いてばかり。
「もう少し気長に待ちなさいよ。敵もザコじゃないだろうし・・・」
カエデがリョウタに言う。
「あ!」
ヒカリが声をだす。
「どうしたんだ?!」
リョウタがかけよる。
「隙間よ!」
「よし!ここから抜けだすぞ!」
4人は、そこから抜け出すことに成功した。・・・しかし・・・

「うわっ、なんかゆがんでるぞ」
リョウタは不安定な迷路に文句をつける。
「新しいのを作ってるんだな・・・早くしないと、また閉じ込められるぞ!」
シュウが言った。
「そんなのムリ!今のうちに、みんなと合流しましょ!」
カエデも一目散に走り出す。


その一方

「なんだなんだ!ゆがみはじめたぞ」
アキトたちは事情を知らず・・・驚くばかり。
「とりあえず、今のうちだ!進むぞ!なんか隙間あるし!」
マコトはとりあえず進もうと・・・しかし
「いやいやいやよ!歩けない~~~!」
・・・ハナミが文句をつける。
「~~~~~全く、ほら!」
マコトがハナミの手を引っ張る。
「早く!」
アキトが誘導する・・・みんなはそれに従う。

「あ!みんなだよ!」
ユウが叫ぶ。
「マコト!みんな!」
リョウタも駆け寄る。

♪フェアリーファンタジー・キャラソン 「そうさ僕らが」♪

リョウタ わーい助かった~!みんなそろえば百人力さ

マコト なにいってんだ~こんな迷路、お前なら楽勝だろ

カエデ そうでもなかったの~やっぱ仲間って大事ね

ハナミ もういやつかれた!でもみんながいればOKよ

アキト そうさ!僕らは証があるさ!

妖精全員 そうさ!僕らがいるじゃない!

ユウ みんなでうたおう!せーの!


「歌なんかうたってる場合か!一生でられなくなるぞ」
シュウはあっさりと歌を止める。
「なんだよ~~!これからがサビなのに~」
リョウタがブーイング。
「じゃぁ一生ここにいろ」
「ごめんなさい」
リョウタは頭を下げた。

「・・・じゃぁ・・・ここは誰かの幻想世界なのか?!」
事情を聞いたマコトは・・・走りながら口にする。
「誰かが幻想的に作ってるものらしい!」
リョウタが答える。
「あ!出口よ!」
カエデが叫んだ。
「おっしゃぁ~~!GOGOGO!」
しかし・・・

「ふさがれたじゃないか!」
アキトがしゃがむ。
「どうするのよ~~~!」
ハナミが泣き崩れた。
「この壁・・・割れないのか?」
マコトが聞いた。
「分からない。・・・おーい、この中で1番チカラあるやつ~」

しーん

「・・・1人1人やるっきゃねぇ!」

エントリーNo1! 赤川リョウタ!

「ゴオラァァァ!ピッチャーの意地パーンチ!」
「頑張って!」
ガキーン!
「いって~~!」
「だめだこりゃ」

エントリーNo2! 関根カエデ!

「いくわよ!リレーキィィィック!」
「いけカエデ~!」
カーン!
「足がわれる~~!」
「あ~ぁ」

エントリーNo3! 竹松マコト!

「・・・オーバーヘッドキィィック!!」
「いけ!サッカー部!」
キーン!
「なんだよこれ!」
「ムリなんだな・・・」

エントリーNo4! 奥大辞アキト!

「科学の塩酸頭突き!」
「おい!それは危ないんじゃ・・・」
ゴーン!
「・・・脳が・・・脳内出血・・・」
「キャー!大丈夫?!」

エントリーNo5! 森風ハナミ!

「・・・やるときはやるわよパァンチ!」
「お!お嬢様の才能がついに?!」
カッキーン!
「・・・なによこれ!圧力強すぎ!」
「・・・お嬢様は弱いのか・・・」

エントリーNo6! 花山ユウ!

「・・・帰宅部をなめないでキック~~~!!!」
「なんだそれ!」
ピーン!
「・・・うわぁぁあああん!」
「ムリすんなよ!」


「あ~ぁ、ダメか・・・シュウやってくれよ」
「遠慮」
「あ~ぁ、どうする?」
「あと1人やってない人が・・・」
カエデがちらっ、と見る。
「・・・?」
「そうだ!ヒカリ!ガンバ!」

エントリーNo7! 出井花ヒカリ!

「・・・」
「いけぇ!黒帯美人!頑張れぇぃ!」
バキーン!
「・・・割れた・・・強すぎ・・・」
みんな唖然。

「出ないの?」
ヒカリはとっとと出るさんだん。
「・・・手、痛くないの・・・?」
カエデがおそるおそる聞く。
「・・・なんで痛くならなきゃいけないの?」
「・・・瓦何枚割れる・・・?」
「最高で20枚」
「すご・・・子供ギネスじゃん・・・」
みんなはヒカリの一面に驚くばかり。

「あ!あれじゃない?!繋ぎの谷!」
カエデが指を刺す先には・・・虹色の谷。
「ビンゴ!いこうぜ!」
リョウタが走り出した・・・そのとき。
「かかったな!」
「うわぁぁぁあああ!」

なぞの声と同時に・・・落とし穴に落ちる8人。
「ハハハ・・・・!」
(そんな!ここまできたのに・・・)

しかし・・・無念におとされるばかり。


迷路の次は、深い地下。


出られる方法ばかりを・・・追わなければならなかった。  
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大型番外編企画 8話ブログ ~暇は作者を救う~
2006-12-16 Sat 13:32
リョウタ「えっと?そっか、マコトとユウの出会い話だっけ」
カエデ「それも気になるけど、初恋の詳しい展開も気になるわね」
マコト「それはダメ」
ユウ「お兄ちゃん、僕たちの出会い・・・」
アキト「・・・?」
ユウ「よく覚えてないんだけど」

皆「あらら!」
マコト「じゃぁ話してやるよ。・・・しょうがないな」


           君と出会って


「・・・いい?マコト、お父さんはね・・・遠いところで遭難してなくなったのよ・・・分かったわね?」
「・・・うん」
「お母さんとお父さんは・・・決して離れようと思って離れたんじゃないのよ・・・」


ガバッ・・・


なんで・・・こんな夢をみたんだろう。
・・・思い出したくない・・・出来事がよみがえる。
あんなやつ・・・あんなやつ・・・。


・・・4時間前

「それじゃ、今日はここまで!」
サッカー部の練習が終わり・・・下校の支度をするマコト。
1人だけ道が違うため、・・・1人で帰っていた。

(はぁ、今日は夕飯当番か・・・)
マコトはため息をつく。


アハァァァァァァァァン!!!


・・・どこからか聞こえる・・・泣き声。
(うるさいうるさいうるさすぎる!!こっちは、やなムードだっていうのによ?!)
マコトはそう想いつつも・・・小3ですでに過保護だったため・・・泣き声のするほうへと向かっていった。

「おうちにかえりたいよぉぉぉぉぉ~!」
そこで叫んでいる・・・小さな男の子。
「・・・どうしたんだよ、迷子か?」
マコトが聞く。
「おうち・・・わかんないの・・・」
「・・・名前は?」
「・・・ユウ。花山ユウ」
「交番にいくか・・・」


本日・正義休み


「・・・」
「・・・警察に休みなんかあるのかよぉぉぉぉぉぉぉぉ?!?!?!?!?!つうか正義休みってなんだぁぁぁぁぁぁ!!!」
※実際にはありません。信じないでね!

「くそ・・・住所・・・分からないよな・・・」
「ごめんなさい!」
「だよな~住所分かれば苦労しないよな・・・」
マコトは考えこむ。
「あのね・・・公園があるの。ぼくのお家の前に」
「それを先に言え!」
「ごめんなさぁぁぁい!!」

ユウは泣き出した!

「泣くな、泣くなよ。児童公園に行けば分かるかな」
マコトはユウをひきつれて・・・公園へ向かった。


「・・・あった!僕のうち!」
ユウは急に元気を取り戻す。
「すいませ~ん。花山さんのお宅ですか・・・?」
マコトが言っても、返事がこない。
「・・・あがっていいか?」
「うん」
ユウにそういうと・・・マコトは家に上がっていった。

「・・・・?!・・・でしょ?!」
誰かと話しているらしい。
「ケンカか・・・静かにした方がいいぞ」
マコトは、ユウに小声で言う。
「・・・お母さんと、お父さんと・・・知らない人だ」
「母さん?」
2人とも驚いている。
「なんで・・・お前の両親と・・・オレの母親が・・・?」

「ユウ君とマコトを・・・あわせたいの!」
「なに言っているんだ!マコトは、やっとオレがいない理由を、遭難として受け取ったのに!」
「そうよ!ユウのためにもならないわ!」
「いつか・・・マコトとユウ君も・・・事実を知ろうとするときがくるわ・・・いつか必ず・・・知らなきゃいけないときがくるのよ!」

「どういうことだ?!」
ついにマコトが飛び出した。
「お母さん!お父さん!」
ユウも叫ぶ。

「・・・言うべきか・・・?」
ユウの父が言う。
「・・・そうね」
ユウの母も賛成。
「あのね、マコト。お父さんは、遭難したんじゃなくて・・・あなたが1歳のときに・・・この人と結婚したの。・・・離婚したの」
マコトの母が語りだす。
「その2人から産まれたのが・・・ユウ君なの」

マコトは・・・言葉を失う。
「異母兄弟なの。あなたたちは・・・」
マコトはその言葉に・・・怒りがこみあげる。
「なんだそれ?!母さんは、ずっとオレをだましてたのか?!・・・その上・・・何が異母兄弟だ!認めるかよ!バカ野郎!」
マコトは叫ぶと、ユウの家をあとにした。

「待ってお兄ちゃん!」
ユウはマコトを追いかける。
「・・・なんのようだ?」
・・・冷たく言い放つマコト。
「もう少し、家に残ってよ。・・・さびしいよ」
ユウがマコトの服をひっぱる。
「うるさい!黙れ!オレはお前の兄ちゃんじゃないんだよ!馴れ馴れしくすんな!」
マコトはそう叫ぶと・・・家へ帰っていった。

雨が降り始めた。・・・ユウのことを・・・強くうった。


・・・そして、今現在にいたる。

(くそくそくそくそ!あいつのせいで、余計なこと思い出したじゃんか!)
マコトはいらいらするものの・・・
(家・・・帰ってるよな?まさかまた迷子なんて・・・)
過保護なマコトは・・・家をとびだした。


「ユウ!ユウ!」
マコトはそればかりを叫びながら・・・街中をひたすら走る。
「・・・おに・・・ちゃ・・・ん」
小さく、かすかな声が聞こえた。
「ユウ?!」
マコトはそこにかけよる。
「ユウ!しっかりしろ、ユウ!」
ユウは雨にひどく打たれ・・・熱があるみたいだ。
「ユウ!ユウ!」
マコトはユウをおぶって・・・家へと走り出した。


・・・

「・・・大丈夫か?」
ユウが目をそっとあける。
「うん・・・ごめんなさい」
ユウは誤って・・・涙を流す。
「バカ・・・誤るなよ。・・・オレが、あんなこといったから・・・」
「お兄ちゃん・・・」
ユウはそういうと、ぐっすりと眠りについた。

pipipipipi・・・pipipi・・・

電話が鳴る。

『マコト?!ユウ君は大丈夫?!』
母からだった。
「あぁ・・・熱でちまったけど・・・大丈夫だよ」
『そう・・・よろしくね・・・』
「任せろよ。こいつはオレの・・・」

そう。信じられなかった現実に・・・むき合わせてくれた・・・


「弟だから」




ハナミ「~~~~泣けるわ~~~」
アキト「ハナミって・・・涙もろい?」
リョウタ「そんな過去があったのか・・・」
カエデ「運命ってヤツね」
マコト「・・・それよりさ、シュウって、寮ぐらしなんだよな」
シュウ「そうだけど」
マコト「仲間と団結するって大変じゃないか?寮主倒れたら・・・どうすんだ?」
シュウ「やめろ。やなこと思い出すから」

ハナミ「教えてよ~~~!」

ヒカリ「えっと、作者が姉におこられたので、昼間はこのへんで」
皆「マジで~~~?」

作者「あなたも、君という存在、考えてみてね!」
by キャンディ

大型番外編企画 8話ブログ ~暇は作者を救う~は続く
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♯29 迷い
2006-12-15 Fri 22:43
・・・月の光だけが、8人を包む。

『おやおや、また仲間割れか?』
背後から聞こえる、なぞの声。
「あ、お前らは・・・!白髪ハゲ、フーミンハーミン!」
リョウタが叫ぶ。

『白髪とは失礼な!毎日青汁飲んでいるのにのぅ。・・・まぁそれは置いておいてじゃ。突然じゃが・・・人間界に帰れ!』
「かえる~~~~?!?!?!?」
『そして・・・9人目の子供を捜すのだ!』
「9人目・・・?オレたちの仲間は・・・まだいるのか?」
マコトは驚きを隠せない。
『そうじゃ。敵も9人目を狙っている。9人目をさがしだすんじゃ!』
「でも・・・どうやって人間界にかえるの・・・?」
カエデが聞く。

『・・・繋ぎの谷をさがすんじゃ』
「つなぎの・・・たに・・・?」
ハナミが震えながら言う。
『そこから・・・人間界に帰れるんじゃが・・・』
「じゃが・・・なんだよ?」
困るハーミンに、リョウタが問う。
『タイムリミットが24時間なんじゃ』

にじゅうよじかん~~~~~~~~~~~?!?!?!?

「1日ってコトか・・・」
マコトが考え込む。
「シュウ、歩けるか?」
「あぁ」
リョウタの問いに、すばやく答えるシュウ。
『よいか?!敵より早く見つけるんじゃ。』
そういうと・・・2人は消えていった。

「じゃぁ・・・いくか・・・」
「まて、繋ぎの谷が、どこらへんにあるかも知らないのに・・・」
「谷なんだから、その川の上流にいけばいいんじゃないか」
「さすがシュウ天才!」
みんなは、川に沿って歩いていった。


・・・そのころ

「なさけない!けしからん!4人も倒されたじゃないか!」
「デビフェアさま。おちつきを。大丈夫です。5人目のシモベを、人間界へ派遣している最中です。・・・派遣したら、繋ぎの谷を始末し、例の子供が入れないようにしますので」
「もはや9人目の子供にやつらを始末してもらうしか方法はない!一刻も早く派遣するんだ!」
「もちろん。そのつもりですよ・・・」

バタン!

「・・・フフフ・・・でもアイツだけでは心配だな・・・例の子供も、繋ぎの谷をめざしているかもしれん。足止めをしなければな・・・」


・・・

「くそ~~~繋ぎの谷まだか~」
アキトは体力が限界みたいだ。
「・・・人間界に帰って・・・またこの世界にくるのかしら・・・」
ハナミは不安そうな声で言った。
「・・・」
みんなに沈黙が走る。
「・・・分かれ道だぞ・・・」
リョウタが迷う。
「ハナミ!飛べないのか?」
マコトが聞く。

「・・・うん」
ハナミはうかなそうに言うと・・・とんでいった。

「・・・大変よ!ここ・・・迷路になってる!・・・しかも・・・超巨大だし・・・とんでも壁もさらに高くなるの!」
ハナミが困った顔で言う。

巨大迷路かよ~~~~!!!

「どうすんだ?!タイムリミットは1日もないのに・・・」
「二手にわかれようぜ!4年生2人と、アキト、マコトは右、あとの5年生組みは、左」
リョウタの言うがままに・・・別れる8人。


「デビフェアさま!子供たちは、わなにかかったと想われます!」
「そうか・・・フフフ・・・ハハハハ・・・!」


・・・

「出口なんかないじゃなぁぁぁああい!」
「うぅん・・・妖精の技が使えないんじゃな・・・」
アキトも困り果てる。
「お兄ちゃん、これじゃ・・・道に迷うだけだよ」
「あぁ・・・なんとかしないと・・・」
マコトはじっくりと考え込む。

・・・そのころ

「迷路なんてメンドイのやってられるか~~~!」
「片手をついて、たどっていけば・・・出口につくはずだけど・・・」
「景色はなんにも変わってないわね」
こちらも困り果てていた。
(こんな巨大迷路、短時間で作れないとおもうんだが・・・)
シュウはさっきから黙って考えているまま。
「あ~ぁ、マンガとかで、よくあるんだよな。出口がない迷路って」
リョウタが何気なく言葉を発す。
(景色が変わらない、出口がない迷路・・・?・・・これだ!)
シュウの中に、何かがひらめいた!

「赤川、ちょっと」
「なんだ?」
「今から、おれだけ残して先に進んでくれないか?」
「なんでだ?」
「いいから」
シュウはそういうと、座り込んだ。
「・・・じゃぁ、いくぞ」
リョウタは先へ向かった。

「ふぅ・・・だいぶ歩いたなって・・・シュウ?!」
リョウタは目を見開く。
「なんで・・・オレらより後にいたはずじゃ・・・」
「・・・自分でいっただろ。終わりのない迷路がよくあるって」
シュウが言葉を続ける。

「オレらは、同じところをぐるぐる回ってただけなんだよ」
「でも・・・道が違ったわよ。さっきと前と」
カエデが言う。
「誰かが幻想的に作った迷路だろ。幻想的なものだから、形を想像するだけで、自然と迷路の地形がかわる。あとは、ぐるぐるまわるように、道を作り変えるんだよ・・・自分の幻想の世界で」
「じゃぁ・・・マコトたちに知らせないと」
「いっただろ?おれたちは、おなじところを回ってるんだよ。もう・・・入り口もなければ、出口もない」
「そんな・・・」

みんな座り込む。


心も・・・そして体も・・・


迷いが迫っていた。
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大型番外編企画 8話ブログ ~暇は作者を救う~
2006-12-14 Thu 22:42
「ご意見がきております。誰がなにを喋っているのかわからないらしいので、セリフの最初に、人物名をいれることにしたそうです」

皆「んな勝手な!」

リョウタ「で、カエデの過去話ってのは・・・」
カエデ「本当に覚えてないのね!」
マコト「なんだよ」
カエデ「誕生日の出来事」
ハナミ「うわうわ~!気になっちゃうな♪」
カエデ「それじゃぁ・・・少しだけよ?」


           君がくれたから


春・・・光り輝く・・・希望の春!

クローバーのヘアピン・・・バリバリ陸上女・カエデが願うのは・・・ただひとつ!

「関根カエデ!5-2!」

・・・・そう!腐れ縁、リョウタ・マコトとクラスを離れること!

「赤川リョウタ・・・竹松マコト・・・5-2・・・」
カエデはがっかりする。
「これで・・・幼稚園から8年間同じクラスってどういうこと~~~~~~?!」
カエデは叫ぶ。
「もういや・・・いじめてるでしょ・・・」
カエデはくらい顔で教室へ。


・・・1週間後

「カ~エ~デ~!」
リョウタとマコトが呼ぶ。
「これ、オレらの伝統行事!ほら!」
リョウタから、なにかが手渡される。
「え・・・あ!今日は・・・!」

誕生日は腐れ縁なのでどうせだし適当な理由つけていわっちゃいましょうデー!

「そういえば、あたし誕生日だった!」
「毎年の伝統だろ」
マコトが言う。
「ありがとう!」
カエデはニコニコして帰っていった。


・・・家

「・・・なんだろう?」
ガサガサとあける。
「なにこれ・・・」
カエデは唖然とした。

・・・次の日

「リョウタ!マコト!」
カエデは、朝練が終わるなり、どかどかと歩いていく。
「これ、なに?!」
カエデがなにかを見せる。
「なにって・・・オレらが昨日あげた、★マークのヘアピン・・・」
リョウタはきょとんとする。
「これ・・・今の、あたしのクローバーのヘアピンが似合ってないってことでしょう?!」
「そんなんじゃない!ただ、カエデがすきそうだな~って・・・」
「バカバカバカバカ!だいっきらい!」
カエデはずかずかと歩いていった。

「なんだよあいつ!可愛くない女だな!」
リョウタはプンスカ。


・・・部活

「カエデ~」
陸上部仲間から、呼ばれる。
「あのさ、友達に、プレゼントあげたいの!なにがいいかな?」
「うぅん・・・そのこのすきそうな柄のヤツでいいんじゃない?」
「でもさ・・・分からないんだよね」
「なんで?」
「だって、あたしがあげたいのって・・・男にだもん」
「ふーん・・・!」
カエデはふと気づく。

リョウタとマコトも・・・こんな感じだったのかもしれない。

あたしに似合いそうな柄を、2人で選んでくれたに違いない。

なのに・・・

『バカバカバカバカ!だいっきらい!』

なに、一方的に怒ってるの?!あたし、バカ?!


・・・放課後

「リョウタ・・・マコト!」
カエデは校内中を探し回る。・・・だが、いない。
「おかしいな・・・いつもは、この時間帯にいるんだけど・・・」
カエデは困りきった顔をする。

「カ~エデ!」
後ろから肩をたたかれる。
「・・・!」
カエデが後ろをふりむく。
「ほらよ、今度こそ、お前の好きなやつに違いない!」
リョウタが差し出したもの。
「クローバーの刺繍入りの帽子?」
カエデがそれを見つめる。
「気に入らなかったんだろ?だから、新しいの買ったほうがいいってなったんだよ」
マコトが言った。

「ごめん・・・悪いのは・・・あたしなのに!」
「・・・熱でもアンのか?!素直になったぞマコト!」
カエデの謝罪を、軽く流すリョウタ。

・・・カエデはその帽子をかぶった。


幼なじみって・・・腐れ縁って・・・つまんないって思ってた。
でも・・・違う。

・・・誰よりも自分を知ろうとしてくれる。
誰よりも、自分の過ちを流してくれる。

大事な大事な人たちです。

手をとりあって。いつものように、テレビの話でもしながら・・・


君がくれたものを大事にしながら・・・


帰ろう。僕等の居場所に・・・。




ハナミ「こんなストーリーがあったのね・・・」
ヒカリ「カエデさんのかぶってる帽子って、2人があげたものだったの?」
カエデ「うん」
ユウ「お兄ちゃんたち、・・・・すきなの?」
リョウタ「好きなわけないだろ、カエデなんか」
カエデ「なんですって?!しかも、すきなのって聞かれて、なんであたしがでてくるの?!」
アキト「そういえば・・・マコトとユウは、どうやって、自分たちが異母兄弟だって知ったんだ?」
マコト「それは・・・」


ハナミ「また、感動ストーリーがあるのね?!」
マコト「感動っていうか・・・」

シュウ「作者が時間的に迫られているので、今日はここまでみたいだぞ」
皆「え~~~?!」

「それじゃ、暇なときは、フェアファンよんでね~」
by キャンディ

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♯28 理念
2006-12-14 Thu 22:09
アキトとフェロは、洗脳されるがままに・・・リョウタたちのもとへ。

「・・・アキト?!」
マコトが遠くを見て言う。
「遅かったのね、どうだった?」
カエデがアキトに聞く・・・アキトは無反応。
「・・・アキト?」
リョウタが近寄る。

バシッ・・・!

・・・アキトがリョウタを押しとばす。
「・・・なにすんだよ!」
リョウタがアキトに突進する。
(違うんだリョウタ!洗脳されてるんだ!)
アキトの叫びもむなしく・・・、リョウタには届かない。
「アキト!いい加減にしろよ。確かにこいつは無鉄砲だけどな・・・」
マコトが、意地で間に入る。
「・・・うるさいですわ!」
フェロまでもが、リョウタたちを攻撃する。
「・・・ちくしょう!」
マコトまでもが、仲間割れに加わってしまった!

「どうしてよ・・・もういやよ!争いばかり・・・なんで命をかけて戦う必要があるの?!なんでこの世界に来たの・・・?!なんで・・・なんでみんなして戦うの?!」
ハナミが、ためてきたモヤモヤを一気に出した。
「・・・おにいちゃん!もうやめて・・・!みんなやめてよ!おかしいよ!」
ユウも必死に言うが・・・届かない。
「・・・」
カエデは、今までにない・・・気迫につつまれた空気に・・・なにもできない。

「・・・」
ヒカリが黙って、間に入る・・・3人に空手をぶつけた。
「・・・?」
リョウタ達は正気に戻る。
「なにやってんですか。今は仲間割れなんかしてる場合じゃないでしょう」
無理やりとめに入るヒカリ。
「アキトさん、責任感が強く、みんなを守りたい気持ちは分かります。みんなが、あなたを信頼してます。だから、甘えちゃうんです。『アキトは最年長だから・・・』って・・・だから、頼りにしてるからこそ、お願いです。正気に戻ってください。ユウさんや、ハナミさんが泣いてます。お願いします」
ヒカリが、深々と頭を下げる。

「・・・え・・・?僕、なにを・・・」
アキトが座り込む。
「・・・そうだ!洗脳されたんだ・・・!ゲスフェア!やい!でてこい!」
アキトが立ち上がって言う。

「あらら。意外にも、簡単に魔法がとけましたね」
ゲスフェアがでてくる。
「・・・アキトを・・・洗脳してたのか?!」
リョウタが戸惑うように言う。
「はい。でも、君たちの実力はためせました。なので後は殺すまで」
ゲスフェアの光線が発射される。

「きゃぁ?!」
ハナミは逃げるばかり。
「ユウ!カエデ!進化できないのか?!」
「できるけどっ・・・相手の属性は?!」
「相手は2重属性ですぜ!日・火属性ですわ!」
「私たちは、星、土!・・・土は日に弱し・・・弱点属性じゃない!・・・相手のほうが有利よ!」
「そんなぁ!どうすればいいのぉ?!」

「・・・みんな!はやく逃げるんだ!」
アキトが体を張る。
「アキトはん?!」
「僕は・・・僕は・・・みんなの大元なんだ!」
「アキトはん・・・」
「フフフ・・・諦めたのか?最後のあがきか?・・・まぁよい」
ゲスフェアの笑い声。
「僕は・・・みんなを守るんだ!大元のっていうのは、最年長という意味じゃない・・・!」
アキトが前を見上げる。
「みんなを一番に考えるということだ!」
「アキトはん・・・」
フェロがアキトを見つめる。

「これは・・・あがきなんかじゃない!僕の考えだ!・・・フェロ。協力・・・してくれるかい?」
アキトがフェロを見る。
「もちろんですわ!」
・・・2人が手をつなぐ。

・・・そのとき、ネックレスが光を放った!

「うわぁ?!・・・フェロ!」
光に消えるフェロ。心配するアキト。
「・・・アキトはん!」
アキトが見上げた先には・・・
「な・・・ななな・・・?・・・金色のアザラシじゃないか?!」
アキトは目を丸くする。
「アキトはん!のってくだはい!」
アキトは、言われるがままにのる。

「私たちも・・・できるだけやりましょ!」
カエデが言った。
「うん!」
ユウがフェアッチをにぎる。

進化!

「よし!3対1だ!」
アキトが向かっていく。
「くそ・・・!人数が多ければいいと思って・・・!」
「そうさ!なんだって・・・仲間は多いほうがいいに決まってるじゃないか!」
アキトが満面の笑みで言い返す。
「アキトはん!いきますで!」
フェロが声をかける。
(これは・・・マンガ系な展開で・・・かっこいいわざを・・・!)
アキトはひそかに期待!

「頭突き!」
「誰でもできるじゃん!」
アキトは、がっかり。
「ただの頭突きじゃないですわ!速度はマッハ3!」
「はやすぎ~~~~~!!!」
「くそ・・!なめるなぁ・・・!」
光線が発射される。
「フェミ!」
カエデがとめに入る。
「フェム!お願いっ!」
ユウが、ゲスフェアの動きを止めに入る。
「いまだ!!」
アキトが叫んだ。

ヘッティングナックル!

「そんな・・・!私が・・・負けた・・・?!」
「そうさ!1人の力が5あっても、3人が2の力をもってれば・・・5:6で勝てるのさ!」
アキトが叫ぶ。
「そんな・・・この私が・・・ウワァァァァアアアアア!!」


・・・・


「アキトはん・・・」
「フェロ・・・キミ・・・」
「アキトはんの・・・みんなの大元になろうとする、理念ってヤツが、伝わりましたで!」
「理念・・・?」
「アキト!すごいじゃんか!」
リョウタが肩をたたく。
「おめでとう」
カエデもにっこり。


・・・すべては、解決したかに見えた。しかし・・・

「もう・・・こんなたび、やめる!イヤ!風邪引いたり、ケンカしたり、命がけで戦ったり・・・これ以上・・・戦えない」
ハナミが顔をうずくまらせ・・・涙を流す。
「誰かが・・・必ず誰かがいなくなる世界なんて・・・イヤよ!」
ハナミが叫んだ。


・・・月が静かに・・・8人を照らした。
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番外編~
2006-12-13 Wed 23:00
「リョウタ!フェアのビックニュース!作者が暇だから、番外編書くみたいだよ」
「おいおい、27日テストだろ?大丈夫かよ」
「なんか、ものすごいショートストーリーみたいだし、番外編は、8キャラの過去について、たんたんと語りながらお送りするみたいだよ」
「あっそ、んで、この番外編のキャッチコピーは」

8話ブログ ~暇は作者を救う~ 

「なんだこれ・・・2じゅう●じかんテレビのパクリ・・・」
「まぁまぁ、おちついてよ、リョウタ。んで、今回の8キャラ共通テーマは・・・」

              君!

「みんな呼んだら、はじまるよ!」
「キミって・・・微妙な・・・」


大型番外編企画 8話ブログ ~暇は作者を救う~

「なんなのよ、このヘンテコ企画!」
「まぁまぁカエデ。おれ等は適当にトークしてりゃいいみたいだし」
「そういえば、前々から気になってたんだけど、リョウタの野球のことで・・・」
ハナミはあっさりときく。
「こいつは野球バカよ」
「うるせぇ!これでもピッチャーだぁい!」
「キャッチャーとケンカしたんだよね~」
「うるさい!」

「その話、教えて~」
ハナミはおもしろそう。
「・・・しょうがないな・・・」


           君とバッテリー

・・・県大会予選、2週間前

「バッテリーは・・・リョウタとジュンヤ!」
バッテリーのメンバーが発表される。
「・・・やったぜっ!!」
2人は跳ね上がる。
「やったなジュンヤ!」
「あぁ、がんばらなきゃな」
「そこ!うかれてるんじゃないぞ!1回戦は、優勝候補とあたるんだからな!」
「え・・・」
監督の言葉に・・・2人の顔は凍りつく。


1週間後。
・・・キツイムード。
「おい、ジュンヤ!このくらい取れよ!県予選、まけちまうじゃんか!」
リョウタはイライラがこみあげる。
「・・・悪い」
ジュンヤはボールを返す。
「まったく、しっかりしろよ」
リョウタがためいきをつく。
「・・・・・・黙って聞いてりゃさっきからなぁ?!お前だって、オレとそんなに実力かわらないじゃないか!!うるさいんだよ!ミスくらい、誰にでもあるじゃないか!」
ジュンヤがキレた。
「なんだと?!県予選近いのに・・・集中してないじゃないか!練習だって・・・ろくにしてないんだろ!?オレは毎日やってるぜ!」
2人は、激しい大喧嘩をくりひろげる。
「お前ら!なにをやっている?!バッテリーがそんなんで、県予選が勝てると想っているのか?!」
監督が2人に怒鳴る。
「・・・すいません。オレ、早退します・・・調子悪いのにやっても、文句つけられるだけなんで」
ジュンヤはそういうと、とっとと帰っていった。


・・・リョウタの家

「・・・くそぉ!」
リョウタがランドセルをなげつける。
「どうしたんだ?荒れてるなぁ?」
「兄ちゃん・・・」
リョウタの兄は、全国大会で、キャッチャーとして出場した、名選手。
「・・・じつはさ・・・」
リョウタは、今日のことを、すべて話した。

「・・・アハハハハ!傑作だ!笑えすぎるよ」
「なんで笑うんだよ。こっちは本気で・・・」
「だって・・・児童公園いってみな。そうすれば、分かるさ」
兄はそういうと、部屋へ入っていった。
「・・・」
リョウタは、児童公園へむかった。


・・・児童公園

誰もいない・・・すきすきの公園。
「なんだよ・・・なにもないじゃん」
帰ろうとした、その時・・・
「なにやってんだ!そのくらい、とれなきゃだめだろ?!」
「すいません!」
・・・そこには、兄のバッテリー相手のピッチャーと・・・ジュンヤ。
「もっと力入れて!そんなんじゃ、リョウタの球、とれないぞ?!」
「はい!」
(え・・・オレの球・・・?)
「な?笑えるだろ?」
いつのまにいたのか・・・兄が立っていた。
「1週間前・・・大会メンバーが発表されてから・・・ジュンヤ君にたのまれたんだよ。」


・・・1週間前

「キャッチャーの腕を上げてほしい?!」
「お願いします!オレ、リョウタとバッテリー組んで・・・県大会でたいんです!」
「でもなぁ・・・」
「頼みます!オレ・・・リョウタが目標なんです!」
「・・・分かった!オレのいとしのピッチャーにしごいてもらおう」
「ありがとうございます・・・!」


「ジュンヤのヤツ・・・」
リョウタは罪悪感でおわれていく。

『練習だって・・・ろくにしてないんだろ!?』

なんであんなこと・・・リョウタは後悔につつまれる。

ジュンヤは・・・自分を目標として、がんばってくれたのに。
・・・自分は、ジュンヤを突き放した。

「さぁ、どうする?」
兄が聞いてくる。
「・・・」
リョウタは・・・走り出した。

「・・・ジュンヤ!」
リョウタがジュンヤを呼ぶ。
「え?!、なんで・・・」
ジュンヤは驚きを隠せない。
「・・・ごめん!オレ・・・ひどいこと言って・・・」
「いいんだよ・・・オレ・・・まだまだ、リョウタに追いつけてなかったんだ。・・・実力かわらないなんていったけど・・・オレ、まだまだなんだな」
「そんな・・・お前のほうが・・・がんばってるよ」
リョウタは・・・ジュンヤと手をつないだ。

「県予選・・・勝とうな」
「あぁ、お前がピッチャーなら・・・大丈夫だ」

2人は、仲良く帰っていった。


なぁ、オレ、分かったんだ。

お前じゃなきゃ、ダメだってコト。
・・・お前を必要としていたコト。

でも、こんなセリフは似合わないから・・・言わないでおくよ。


ジュンヤ、オレ等、ずっとバッテリーだよな。

君とバッテリーを・・・くめたこと・・・幸せに想うよ。


ありがとう




「・・・で、県大会結果は?」
マコトが聞く。
「それが・・・3日後が大会ってときに・・・この変な世界に・・・」
「あらら」
「はぁ、君っていうセリフって、意外と感動するセリフよね」
ハナミがつぶやく。
「君・・・か~」
「カエデはなにかあるのか?」
「おおありよ。でも、時間がないらしいから、また今度」

「それじゃ、明日もブログみてね~」
by キャンディ

大型番外編企画 8話ブログ ~暇は作者を救う~は続く。
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♯27 気持ち
2006-12-13 Wed 20:48
「・・・で、これからどうするの?」
ヒカリは、とりあえずみんなを落ち着かせる。
「・・・とりあえず、先に進むのは無理だな・・・」
マコトは考え込む。
「ここが、敵の縄張りだったら危険よ・・・。誰か調査にいってくれればいいんだけど・・・」
カエデが周りを見回す。
「じゃぁ、カエデがここに残って、あとのヤツは分かれて調査にするか?」
マコトの提案に・・・意義ないみんな。
「・・・」
アキトとリョウタは、黙っていってしまった。
「もう!なんなのよ!」
ハナミは、この場の空気にストレスを感じているのか、イライラしている様子。
・・・ユウも、場の空気を読み取り・・・なにも言わない。
みんなが、バラバラにちらばった。

「・・・ねぇ、あたしに怒ったりとかしないの?」
みんなが散らばったのを確認し・・・カエデがシュウに聞く。
「怒るって、なにを」
シュウは、けっこうつらそう。
「・・・あたしを助けるために・・・海に飛び込んで風邪ひいたくせに・・・分かってるのよ」
カエデが問い詰めるように言う。・・・罪悪感に追われる。
「なんで怒らなきゃいけないわけ」
シュウがすかさず聞きかえす。
「なんでって・・・あたしのせいで、今、つらい思いして・・・」
「誰がお前のせいだなんていったんだよ」
「だってだって!あたしのせいじゃない」
「誰のせいかなんて、決めるのはオレじゃないのか」
シュウのそのセリフに・・・カエデは黙り込む。

「オレのせいなんだよ、というか、助けるのが普通だろうし」
「普通って・・・」
カエデは戸惑う。
「シュウ~、女心ってのを、少しは聞いてあげようよ~」
フェナがシュウの背中をさすりながら言う。
「女心と男心ってどう違うんだ?」
「・・・シュウ・・・」
フェナは唖然とする。
「男心と女心って言うのは・・・」


~満月ロードーショー 1人芝居劇  いとしのキャサリン~

「キャサリン、オレ、転職先をかえることになって・・・離れなきゃいけなくなったんだ・・・」
「そんな、雄一さん!考え直して!」
「ダメなんだ!オレだって、今すぐにでもお前と結婚したいさ!・・・でも・・・運命はかえられない。男の意地なんだよ」
「・・・分かったわ・・・あたし・・・待つわ!」
「・・・いつか・・・必ず戻るよ・・・そしたら、クリームあんみつを2人で・・・」
「これ以上言わないで!つらくなるわよ」
「・・・それじゃ・・・」

プーーーー(※電車のホームの音)

「・・・さようならぁぁぁぁあああ!」


スタッフ
原作・脚本 フェナ
第一雄一 フェナ
アルミメッキ・キャサリン フェナ
音楽・美術指定 フェナ
その他 フェナ


「・・・今の見た?!今の感じで、男心ってのは、意志を曲げないまっすぐなヤツなんだよ!女心ってのは、じれったくて、愛らしくて・・・」
フェナが必死に主張。
「あーもー、またネジとれたじゃんか」
フェナがぶつぶつとつぶやく。
「・・・なんだったの、今の劇場・・・。しかも、クリームあんみつって・・・」
カエデがあきれかえる。
「・・・で、なんで、関根が女心を、オレにいだいてるわけ。なんかオレ、転職先かえたっけ」
シュウが改めて聞く。

「・・・そうじゃなくって・・・なんか・・・こう・・・」
カエデが戸惑う。
「・・・しょうがないじゃない!スキなんだから・・・!」
カエデが一気に叫んだ。
「そんなの・・・あたしだって分からない・・・。でも気になるの!助けてもらうたび・・・ずっと・・・ずっと」
カエデの顔が、どんどん赤面する。
「・・・」
シュウは黙り込む。

「・・・カエデ?」
誰かの声がする。・・・後ろを振り返る。
「・・・!リョウタ・・・!」
「お前・・・」
リョウタは驚きを隠せない。
「・・・聞いてたの?」
「気になるの!・・・あたりから」
リョウタの手が・・・かすかにふるえる。
「スキ・・・なのか?」
リョウタの目が、真剣になる。
「・・・うん」
カエデがうつむく。
「・・・そっか~、ま、ふられないようにな~!」
リョウタは笑いをつくる。
・・・みんなが戻ってきた。

「よぉ、みんな~」
リョウタはみんなのもとへ・・・カエデのことは、ばらさない。
「・・・アキトは?」
マコトが見回す。
「さぁ?」
ハナミがとぼける。
「・・・お兄ちゃん・・・」
ユウは、問題ばかりのグループに耐えられなくなってきている。

・・・イライラとつらさが・・・全員をつつみこむ。


「・・・もうやだっ!!!」
アキトが川に石を投げる。
「アキトはん・・・失敗は誰にでも・・・」
フェロがカバーしようとする。
「僕は・・・僕は、みんなの大元にならなきゃいけないのに・・・」
アキトの足がふるえる。
「・・・おやおや」
誰かの声がする。
「何者だっ?!」
アキトが叫ぶ。

「私は、ゲスフェアです。・・・これから、おもしろいゲームをはじめようと想うんです」
「ゲーム・・・?」
フェロが抵抗を見せる。
「・・・あなたたち、団結力に欠けてるでしょう?・・・今から、私に見せてください。団結力、を。ただし・・・こちらの技にかかった、あなたたちでね」
ゲスフェアはそういうと、アキトたちに光線を発射した。
「なんだっ?!・・・体があやつられて・・・」
アキトとフェロは困惑。
「さぁ・・・みせてください。団結力を・・・」
ゲスフェアが高らかに笑う。
「卑怯だぞ!」
アキトが言う。
「あなたにいわれたくないなぁ。仲間の風邪をこじらせるような人には・・・」
ゲスフェアが言い返す。
「くそ・・・」

アキトとフェロは・・・洗脳される。


自分の気持ちを・・・あらわせずに。
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♯26 判断
2006-12-11 Mon 20:23
「・・・ゴホッ・・・」
「シュウどうしたんだ?風邪か?」
さっきからせきしてばかりのシュウに、リョウタが一声かける。
「環境が、人間の世界といきなりかわったからね・・・」
アキトが心配そうに言う。
「・・・でも・・・カエデが戦った2重属性って、強いんだろ?」
マコトが聞く。
「えぇ・・・2つの属性をもっているから、弱点が隠れちゃうの」
カエデが不安げに言った。
「そっか・・・だんだん敵も強くなってるってことなのね」
ハナミが分かりきったように言った。
「僕たち・・・帰れるのかな・・・」
ユウが不安げに言う。
「大丈夫!オレらもしっかり強くなってるジャンか!」
リョウタがユウの背中を押す。
「そうだよ。諦めちゃいけないよ」
フェアも声を出した。
「そうよ・・・頑張りましょ」
カエデも笑いかける。
「うん」
ユウがそっとうなずいた。


・・・

『全く・・・わがハチシモベが3人もやられたとは・・・あなどれんな・・・例の子どもたちよ・・・ククク・・・』
『次は私ですね?』
『ほほう・・・お前か』
『はい。子どもたちは、イマイチ団結力がないとみました。そこにつけこむのです。1人失えば・・・みんな崩れるのです!』
『そうか・・・その心理作戦に期待しよう』
『はい・・・デビフェアさまのためにも、必ず成功させます』
『たのんだぞ・・・ククク・・・ウワハハハハハハ・・・!』


・・・夕方

「はぁ・・・おなかすいちゃった」
ハナミがへろへろと座り込む。
「じゃぁ、僕とフェロが食料調達にいくよ」
アキトはそういうと、フェロを連れて消えていった。
「・・・ねぇ・・・大丈夫?」
カエデがシュウの顔を覗き込む。
「ホント、顔赤いけど、大丈夫なの?」
そっけなく聞こえるが、じつはかなり心配しているヒカリ。
「ほら、シュウ、夜中まで起きてるからそういうことになるんだよ!よく寝て食って運動!これが健康の原則だよ」
フェナが心配そう、かつふざけつつ言った。
「まぁ、でも、バカは風邪ひかないって言うしね♪」
ハナミがリョウタをじいっ、と見て言う。
「なんだよハナミ!オレはバカだって言いたいのか?!」
「だってそうじゃない」
「んだと、そんなの・・・」
「お前はバカ」
みんなが声をそろえて言った。
「・・・く~~~!」
リョウタは泣きまね。

・・・そのころ

「あ!木の実発見!フェロ、とってきてくれないか?」
アキトが木の実を指差して言う。
「はいはい、わかりましたわ」
フェロがあきれたように取りに行く。
「・・・アキトはん!」
フェロが2つの実を持ってきていった。
「これ、1個は普通の実、もう1つは、状態悪化の実でっせ。健康な人は別に食べても問題ありまへんが・・・」
「なら、どっちでもいいじゃないか!味は変わらないんだろ?いいんだよ」
「でも・・・」
「いいじゃんか。最終的に判断するのは、年上である僕だ。大元を作るのは僕なのさ」
アキトはそういうと、2つの実を持っていった・・・。

「おまたせ!取ってきたよ!」
アキトが実をかかえて走ってくる。
「おぉ、まったぜまったぜ」
リョウタが機嫌を取り戻し・・・わくわくしている。
「そんなにせかすなよ。ほらよっ、と」
アキトは持ってきたナイフで実を均等に切ると、みんなに配った。
「いただきまぁす!」
みんながそれを食べ始める。
「今日のは、なんか2つとも味かわんないよ」
ユウがしょんぼり。
「そうかい?・・・2つとも僕が選んだんだけどな」
「空回りなんだよ」
マコトが言った。

「食べないの?」
カエデがシュウを見ていった。
「シュウ、風邪のときは食べるのが一番さ!」
アキトが言った。
「そうだ、早くなおして、戦わなきゃな」
リョウタが笑いながら言った。
「・・・」
シュウはそっと口に運ぶ。
「まってくだはい!」
フェロがそれを止める。・・・でも遅い。

「シュウ?!」
シュウの息が荒くなり・・・倒れた。
「え?!」
アキトは混乱。
「アキトはん!忘れたんですかい!1個は普通の実。もう1個は、状態悪化!シュウはんの風邪という状態をますます悪化させてしまいましたで!」
フェロが少々怒り気味に言う。
「おい・・・なんでそれ言わなかったんだよアキト!」
リョウタが問い詰める。

「・・・なんで服がぬれてるのよ・・・」
カエデがシュウの服をそっとさわる。
「なんで?!なぜなに?!どうして?!」
ハナミはすっかりパニック。
(まさか・・・!)
カエデの頭が・・・昨日の出来事をよみがえらせる。


・・・真夜中までおきてたシュウ。
ぬれてる服。・・・そして・・・風邪。


昨日、海の中に入って・・・あたしを助けてくれたのって・・・


カエデの中に、そんな考えがよぎる。

「・・・どうすんだよ!お前最年長だろ?!なんでこんな判断ミスしたんだよ!」
リョウタがアキトをせめる。
「というか、なんで気付かなかったんだ?!シュウが我慢してたこと」
マコトも一緒になる。
「お前の親、医者だろ?!このくらい、気付けたはずだ!」
リョウタの一言が、アキトの堪忍袋のおをきらした!
「・・・なんだと?!、そりゃ、僕のミスが悪いことくらい分かってるさ!申し訳ないよ!でも・・・じゃぁ君たちは気付いていたのか?!シュウがそういうのを我慢する奴だってことは十分承知さ!気付くべきだと思ったさ!・・・でもっ」
アキトの中に、罪悪感がよぎる。
「最年長を、都合のいいときだけ使うのはやめてくれないか?!いつもは勝手に判断ばかりしてつっぱしるくせに!」
リョウタにむかって言われた一言。
「んだと・・・!いいやがったな!」
リョウタの拳があがる。

「・・・やめろ」
リョウタの拳を止めたのは・・・シュウ。
「お前・・・寝てろよ・・・」
リョウタの顔がおちつく。
「ケンカしてんじゃねぇよ、オレは大丈夫だから」
シュウはそういうも・・・ドサッ、と倒れた。
「・・・あんたたち!なに病人にケンカとめられてんの?!バカじゃない?!」
カエデが叫んだ。

・・・仲間の団結が崩れていく。

それをひそかに、笑うものがいる・・・

『さぁ、計画を始めよう。すばらしいよ。僕が君たちで遊んであげる・・・。』
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